転職活動を有利に進めるなら、転職エージェントの活用が有効です。転職サイトなどでは出会えない求人を紹介してもらえたり、内定条件を企業と交渉してくれたりと、自分一人で行動するより、有利に転職活動を進められます。
しかし、転職エージェントを利用されたことのない方の中には、「転職エージェントってなんだか敷居が高そう」「望まない求人への応募を強要されそうで怖い」と心配されてる方もいるのではないでしょうか?
今回は、転職エージェントのサービス内容やメリット・デメリット、活用するポイント、 デメリットが気になる方におすすめする別の転職手法をご紹介します。(そもそも転職の流れから知りたい方はこちら)
転職エージェントは「転職活動のプロサポーター」
転職エージェントは、求職者の転職活動をあらゆる面からサポートしてくれるプロのサポーターです。
単に求人を紹介するだけでなく、転職活動に役立つ多様なサービスを提供しています。
- 求職者のキャリアの棚卸サポート
- 求人紹介
- 選考対策(職務経歴書の添削、面接指導など)
- 企業との選考日程の調整
- 入社条件などの交渉
サポート内容は転職エージェントごとに異なりますが、上手に活用することで、転職活動を有利に進めることができます。
転職エージェントは、これまでのノウハウや多様なサービスを生かし、プロが二人三脚で転職をサポートしてくれる、心強いサービスです。
転職エージェントを活用するメリット5つ
転職エージェントを活用してプロのサポートを受けると、以下のようなメリットがあります。
- キャリアの棚卸を支援して転職の選択肢を増やしてくれる
- 特定のエージェントしか保有していない求人を紹介してもらえる
- 書類通過率・面接通過率アップを支援してくれる
- 応募先企業の固有の事情を教えてくれる
- 入社条件や入社日を交渉してもらえる
それぞれ詳しく解説します。
メリット1|キャリアの棚卸を支援して転職の選択肢を増やしてくれる
求職活動の最初のステップとして、キャリアの棚卸が重要です。これまでの経験や培ってきたスキル・知識を言語化し、企業にアピールできるポイントを整理します。また、転職理由に向き合うことで、転職先に求める条件もクリアになります。闇雲に転職活動を始めるのではなく、これまでのキャリアを整理し、実現したい転職のイメージを具現化しましょう。
ただし、自分一人でキャリアの棚卸をすると、客観的な強みに気づけなかったり、現在の転職市場とズレが生じたりする可能性があります。
転職エージェントを活用すれば、多くの求職者を支援してきた実績とノウハウから、客観的にキャリアを深堀りするサポートをしてもらえます。自分では気づかなかったアピールポイント、現在の転職市場で求められる経験などが見つかるでしょう。自分の過去と未来のキャリアを整理するために、転職エージェントのサポートは有益です。
メリット2|特定のエージェントしか保有していない求人を紹介してもらえる
転職エージェントを活用すれば、自分一人で活動するよりも多くの求人に出会えます。
知名度のある大手企業や、ポジションの高い求人などは、ハローワークや転職サイト、企業のホームページなどに公開されていないことがしばしばあります。このように一般に公開されていない求人を「非公開求人」と呼び、特定の転職エージェントのみが取り扱っています。転職エージェントに登録すれば、非公開求人を紹介してもらい、転職先の選択肢を増やすことができます。
実際、大手転職エージェントが保有する求人の内訳は、以下の通りです。
転職エージェント | 公開求人 | 非公開求人 |
---|---|---|
リクルートエージェント | 347,320 | 275,125 |
doda | 184,817 | 40,438 |
マイナビAGENT | 45,528 | 18,295 |
(2023年2月現在)
転職エージェントは、世間に出回っていない非公開求人を多数保有していることがわかります。
転職エージェントの持つ非公開求人は、そのエージェントに登録しなければ出会えません。より多くの魅力的な求人に出会うためには、転職エージェントの活用が必須といえます。
メリット3|書類通過率・面接通過率アップを支援してくれる
転職エージェントでは、転職の成功率が上がるよう、応募書類や面接に関する指導をおこなっています。
サービス内容は転職エージェントごとに異なりますが、代表的なサービスは以下の通りです。
- 履歴書・職務経歴書の作成アドバイスや添削
- 面接マナーや心構えなどの指導、セミナー開催
- 企業への推薦状提出
- 企業に対する直接アピール
- 企業に対する面接後のフォローアップ
書類通過率を高めるために応募書類の添削や推薦状添付を行い、面接通過率UPのために面接指導や面接後のフォローアップまで対応してくれます。
実際、書類通過率や内定率の高さを謳っている転職エージェントもあります。
◆転職成功率96%:IT・web業界の支援に強い「レバテックキャリア」
(出典:レバテックキャリア公式HP)
◆書類通過率96%以上、内定率80%以上:20代の未経験転職に強い「ハタラクティブ」
(出典:ハタラクティブ公式HP)
転職エージェントの指導やフォローアップを積極的に活用すれば、一人で転職活動を行うより、書類通過率や面接通過率をアップさせられるでしょう。
メリット4|応募先企業の固有の事情を教えてくれる
転職エージェントを活用すれば、求人票を読むだけではわかりにくい、企業固有の情報を入手できます。
転職エージェントでは、企業側のニーズを把握するために企業の実態調査を行っています。実際に企業を訪問し、経営者の想いや現場の声、職場の雰囲気を確認する転職エージェントもあります。
転職エージェントからは、以下のような企業のリアルな情報を入手できるでしょう。
- 経営者や上司(面接官)の人柄、考え
- オフィスの様子、社員の雰囲気
- 給与水準
- 評価制度の内容
- 選考内容や傾向
- 現在の採用状況 など
企業の実態を知ることで、「思っていた仕事や社風と違う」といったミスマッチを防げます。また、面接の傾向や重視するポイントを把握して、選考の通過率を上げることもできます。
求職者と企業の双方と接点を持つ転職エージェントの特徴を生かし、応募先企業の実態把握に努めましょう。
メリット5|入社条件や入社日を交渉してもらえる
内定を受ける前後で、給与額や入社時期などを転職エージェントから交渉してもらうことが可能です。特に給与額の交渉は、プロに代行してもらうことをおすすめします。
転職エージェントは、企業が普段どれくらいの年収帯で求人を出しているか、現在の採用活動が順調に進んでいるかなどを把握しています。求職者の経験・スキルと、企業側の採用ニーズを見極めたうえで、適切な年収を交渉してもらえるでしょう。
転職エージェントに条件の交渉をしてもらう場合には、以下の点に注意しましょう。
- 面接で話した内容と大きく異なる要求をしない(異なる要求をする場合には理由を伝える)
- 求人票に記載された年収上限より高い希望を通すのは、通常難しいと心得る
- 内定承諾の許容範囲を決め、不要に高い要求をしない(〇〇万円以上ならOKなど)
交渉に強い転職エージェントの場合、当初の提示より高い年収が再提示される場合があります。
また、内定条件を直接企業の担当者から確認したい場合は、「オファー面談」を調整してもらうことも可能です。入社後にアサインされるプロジェクトの詳細を責任者から聞きたい、評価制度を人事部から直接教えてもらいたい、といった場合は、転職エージェントを仲介せず直接確認する方がよいでしょう。納得のいく転職を実現するために、条件交渉やオファー面談を有効活用してください。
交渉が上手なエージェントを探すために、複数の転職エージェントに登録する方法もおすすめです。どういった組み合わせで選んでいくかなどは下記の記事で詳しく紹介しています。
転職エージェントを利用するデメリット3つ
メリットの多い転職エージェントの活用ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 自分の転職軸が定まっていないと望まない転職先を選んでしまう危険性がある
- キャリアアドバイザーと相性が合わないとストレスになる
- キャリアアドバイザーと密に連携しないと合わない求人ばかり紹介される
デメリットへの具体的な対策と、どうしてもデメリットが気になる方への他の転職手法をご紹介します。
デメリット1|自分の転職軸が定まっていないと望まない転職先を選んでしまう危険性がある
自分の転職軸がない状態で転職エージェントを活用し続ける・自分の希望が明確でないと、転職エージェントの提案を十分に吟味せずに、結果的に自分に合わない企業に入社してしまう可能性があります。
転職エージェントは、少しでも求職者の選択肢を増やそうと、さまざまな求人を紹介します。なかには、自分の希望とは全く異なる求人を紹介される場合もあるでしょう。
転職で優先したいこと、絶対にNGなことを明確にしておかないと、転職先選びを誤ってしまう可能性があります。
これまで法人営業をしていて、自分に合っていないので事務職を希望していた。
でも、転職エージェントから「個人営業であれば、これまでの経験を生かせるし、法人営業で感じた辛さはない」と言われて応募し、入社。
しかし、やはり営業活動自体が自分に向いていないことを再認識して、短期で離職することになった。
「営業職では転職しない」という希望をしっかりと持っていれば、転職エージェントに勧められたからといって応募することはありません。
言われるがままに応募する前に、自分自身でしっかりと法人営業と個人営業の違いを確認したり、面接時に質問したりすることが大切です。
転職エージェントを活用する際は、以下の軸をしっかりと定めておくとよいでしょう。
- 希望の年収額と許容できる最低年収額
- 勤務地や転勤の可否
- 職種や業務内容
- 働き方(リモートワークの可否など)
ただし、「当初希望していない職種だったものの、転職エージェントに紹介されて自分にマッチする仕事に出会えた」というパターンもあるので、幅広い選択肢を検討することは大切です。「検討の幅は広く、最終的な転職先の判断は自分自身が行う」という姿勢で臨みましょう。
デメリットが気になる方におすすめする別の転職手法|転職サイト、直接応募
「自分なりに転職の軸はあるけれど、どうしてもエージェントに気を使ってしまう。」「転職に慣れていないから、プロに諭されると説得されてしまいそうで怖い。」
このような不安がある方は、転職エージェントの利用を控えた方がよいでしょう。
代替案として、求職者と企業との間に人が仲介しない「転職サイト」と「直接応募」をおすすめします。
◆転職サイト
特徴 | ・多数の求人情報を閲覧し、転職サイト経由で自分で応募する ・面接日程の調整や条件交渉などもすべて自分で行う |
---|---|
メリット | ・幅広い求人を確認できる ・自分のペースで応募先を決められる ・検索履歴をもとにおすすめ求人を知らせてくるサイトもある ・経歴を登録することで企業からスカウトをもらえるサイトもある |
デメリット | ・面接日程の調整などに手間がかかる ・転職の相談やアドバイスをもらう機会がない ・求人サイトに記載された内容からしか企業情報を得られない |
代表的なサービス | ・リクナビNEXT ・求人ボックス ・Wantedly |
◆直接応募
特徴 | ・企業のHPなどで採用情報を確認し、直接応募する |
---|---|
メリット | ・入社したい企業に直接アピールできる ・転職エージェントなどに求人依頼をしていない企業にも応募できる |
デメリット | ・面接日程の調整などに手間がかかる ・転職の相談やアドバイスをもらう機会がない ・企業サイトなどからしか情報を得られない |
自分のペースで転職活動をしたい、他者を仲介せず、自分で企業と交渉したい方は、転職サイトからの応募や直接応募をおすすめします。
デメリット2|キャリアアドバイザーと相性が合わないとストレスになる
転職エージェントを利用する2つ目のデメリットは、キャリアアドバイザーとの相性の問題です。
キャリアアドバイザーは転職支援のプロであるため、どのようなタイプの求職者にも丁寧なサポートを提供します。しかし、キャリアアドバイザーも求職者も人間であるため、どうしても相性の良し悪しがあります。
「なんとなく合わない」と感じるキャリアアドバイザーの支援を受けると、以下のような失敗につながる危険性があります。
- キャリアアドバイザーの対応が的を射ていない。依頼したことができておらず、ストレスがたまる。
- キャリアアドバイザーとのやり取りにばかり時間がかかって、転職活動自体へのモチベーションが上がらない。
上記のような失敗を避けるために、具体的な対策を3つご紹介します。
- 初回面談時のフィーリングを大切にし、違和感があれば遠慮せずに交代を依頼する
- 希望と異なる提案をされた場合、何がどう異なるのかを詳細にフィードバックする
- 担当を変えても解決しない場合は、転職エージェントごと変える
キャリアアドバイザー側も、相性などの問題で担当交代になる可能性を承知しています。
「途中で交代をお願いするのは申し訳ない」と遠慮せず、信頼して転職支援を任せられるキャリアアドバイザーと活動を進めましょう。
デメリットが気になる方におすすめする別の転職手法|知人からの仕事紹介
付き合いの浅いキャリアアドバイザーの支援に抵抗がある方は、別の転職方法を検討しましょう。
おすすめは、自分の信頼している人から仕事を紹介しもらう「リファラル採用(紹介採用)」です。
◆リファラル採用
概要 | ・知人から、勤務する企業や関連会社などの仕事を紹介してもらう |
---|---|
メリット | ・信頼する人からの紹介なので、企業や求人内容に安心感がある ・知人から企業の内情を確認することができる ・一般的に公開していない好待遇のポジションに推薦してもらえる可能性がある |
デメリット | ・自分に合わない会社だった場合、断りづらい ・トラブルがあった場合、知人との人間関係が悪化する危険性がある ・入社時の期待値が高かったり、「コネ入社」と思われたりすることもある |
お互いを良く理解している人から仕事を紹介してもらいたい、企業に属している人だからこそ知り得る情報を確認したいという方は、知人に仕事の紹介を依頼してみるとよいでしょう。
デメリット3|キャリアアドバイザーと密に連携しないと合わない求人ばかり紹介される
キャリアアドバイザーと密に連携できないと、希望に合わない求人ばかり紹介され、時間が無駄になる場合があります。
希望に合った求人への応募が遅れ、転職のチャンスを逃してしまう危険性もあります。
このような失敗を防ぐために、キャリアアドバイザーには具体的に希望を伝えることが大切です。
悪い例 | 良い例 | |
---|---|---|
給与 | 今より高い年収がいい | 理想年収は650万円、下限は580万円 |
休日 | 休みが多い方がいい | 年間休日が120日以上が良いが、休みは平日でも良い |
勤務地 | できるだけ在宅勤務がいい | 週に2~3日在宅勤務できる職場が良い |
「多い・少ない」などの抽象的な表現を避け、数字などを使って具体的に条件を提示しましょう。また、求人の選択肢を狭めすぎないために、理想の条件と許容できる最低ラインの両方を伝えることをおすすめします。
デメリットが気になる方におすすめする別の転職手法|企業からのスカウト
キャリアアドバイザーとの密な情報共有が煩わしい方は、転職エージェント以外の方法を検討しましょう。
サイトに必要情報を掲載するだけで企業から声がかかる可能性のある、「スカウトサービス」がおすすめです。
◆スカウトサービス
特徴 | ・スカウトサービスに登録し、経歴や保有資格、希望の転職条件等を入力すると、企業から面接確約のオファーが届く。 |
---|---|
メリット | ・自分の経歴等を確認したうえでスカウトされるので、ミスマッチが少ない ・転職サイトなどに公開されていない求人が多い ・面接確約のスカウトなので、書類選考なしで企業と話す機会を持てる |
デメリット | ・経歴などを掲載するので、知り合いに転職活動をしていることが知られる可能性がある ・経歴が浅い場合などは、スカウトをもらえないことがある ・企業ではなく、転職エージェントからの面談申し込みばかり大量に届くことがある |
代表的なサービス | ・ビズリーチ ・ミイダス ・リクルートダイレクトスカウト |
エージェントを介さず直接マッチする企業に出会いたい方、強みになるような職務経歴のある方は、スカウトサービスを活用しましょう。
転職エージェントとの併用も可能です。
各転職支援サービスの詳しい情報はこちらの記事で読むことができます。
転職エージェントを活用するポイント
転職エージェントを利用する際は、サービスの価値を最大限生かすために以下のポイントを意識してください。
- 転職で叶えたい条件や優先順位を決めておく
- キャリアアドバイザーには素直に情報開示する
- キャリアアドバイザーに遠慮しすぎない
- 使えるサービスは使い倒す
- 違和感があればすぐ担当やエージェントを変える
具体例を用いて解説します。
ポイント1|転職で叶えたい条件や優先順位を決めておく
企業への応募を始める前に、転職で叶えたい条件や優先順位を明確にしましょう。
転職エージェントを活用すれば、自力で求人を探すよりも選択肢が増えます。魅力的な求人が多く、応募先に迷うこともあるでしょう。また、キャリアアドバイザーからの助言を受けて、自分の進みたい道がわからなくなることもあります。
自分の望まない転職にならないよう、絶対に叶えたい条件や譲れない基準などを明確することが大切です。
- 年収が100万円まで下がっても、未経験のプログラマーに挑戦する。(100万円以上下がるなら転職しない)
- 土日祝休み、残業なしの経理職を希望。フレックスタイム制があるなら月20時間程度の残業は可。
転職で叶えたい条件と、その優先順位を決めておくと、転職先の決定に際して迷いが減ります。ひとりで転職軸を決めるのが難しい場合は、キャリアアドバイザーに相談しましょう。
ポイント2|キャリアアドバイザーには素直に情報開示する
キャリアに空白期間があったり、大学を中退したりしていると、転職に不利になると考える方もいるかもしれません。しかし、キャリアアドバイザーには素直に情報を開示して、相談してください。
自分にとってはマイナスだと思っている内容も、プロの視点から見ると強みと捉えられることもあります。
例えば、以下のように弱みを強みに変えることができます。
弱みに見える内容 | 強みとしてのアピール |
---|---|
メンタルヘルス不調で1年間休職したことがある。 | 長時間労働の弊害を実感したからこそ、産業保健に興味を持ち、御社を志望した。 |
大学3年生で大学を中退した。 | 家庭の事情で中退したが、その後アルバイトで貯金して私費留学し、語学力を身につけた。 |
説明すれば強みと伝わる内容も、記載がなければ伝わりません。職務経歴書に明記するとともに、応募の際にキャリアアドバイザーから企業へフォローしてもらうとと有効です。
ポイント3|キャリアアドバイザーに遠慮しすぎない
キャリアアドバイザーは転職のパートナーです。適切なコミュニケーションを心がけつつ、自分の希望や疑問点は遠慮なく伝えましょう。
「自分の経歴でこんな要望をするのは高望みだと思われるかも」「あまり多く要求すると迷惑がられるかも」と心配する必要はありません。困ったこと、お願いしたいことがあれば、まず依頼してみましょう。求職者の転職成功は、キャリアアドバイザーにとっても仕事の成功に繋がるので、どんどん頼ってください。
ただし、キャリアアドバイザーに無礼な態度を取ったり、約束を破るなど不誠実な対応をしたりするのはもちろんNGです。不誠実な対応が続き、「ビジネスマナーが身についていない」と判断された場合、企業へ推薦できないとして紹介を断られる可能性もあります。
転職のパートナーとしての誠意を込めて、相談や依頼をしてください。
ポイント4|使えるサービスは使い倒す
特に大手の転職エージェントの場合、転職セミナーやキャリア指導などの支援サービスが充実しています。基本的に無料で受けられるため、積極的に活用してください。
転職エージェントが提供するサービスには、以下のような内容があります。
- 履歴書・職務経歴書の添削・指導
- 模擬面接
- 転職のマナーや心得などのセミナー
- 適職診断
特に職務経歴書の添削や模擬面接は、選考通過率アップにつながります。プロの視点で指導を受けられる貴重な機会と考え、積極的に活用しましょう。
ポイント5|違和感があればすぐ担当やエージェントを変える
担当のキャリアアドバイザーと相性が良くないと感じる場合、すぐに担当変更を依頼しましょう。
担当を変えても違和感がある場合は、転職エージェント自体の登録を解除し、別の転職エージェントを試すことをおすすめします。
キャリアアドバイザーと合わないとわかっていながら活動を続けると、ストレスが溜まります。また、希望と異なる求人を紹介されたり、うまく企業へアピールしてもらえなかったりと、転職活動の成果に悪影響を及ぼします。
キャリアアドバイザーの交代は、概ね以下の方法で依頼できます。
- キャリアアドバイザーに直接交代を依頼する
- 転職エージェントが提供する専用アプリから申し込む
- 転職エージェントの問い合わせ窓口から依頼する
交代理由を問われた場合は、素直にフィードバックしてください。後任選びの際、考慮してもらえる可能性があります。
転職エージェント活用に関するQ&A
最後に、転職エージェントを活用する上でよくある疑問に回答します。
質問1|転職エージェントに登録していたのに他で就職すると問題がありますか?
全く問題ありません。
転職エージェントに登録したからといって、必ずしもエージェント経由での転職を約束しているわけではありません。
そのため、複数の転職エージェントに登録していずれか1社経由で転職したり、知人の紹介先企業に転職したりしても、問題ありません。ペナルティも一切ないので、安心して活用してください。
質問2|就労経験がほとんどなくても転職エージェントを利用できますか?
就労経験が少ない場合、一部の転職エージェントでは登録が難しいことがありますが、若手や未経験者向けの転職エージェントもあります。以下におすすめのエージェントを紹介します特に、即戦力採用やプロフェッショナル採用を謳うハイクラス向けサービスの場合は、登録できない可能性が高いでしょう。
職務経験が短い方、未経験職種に挑戦したい方は、専門の転職エージェントを活用してください。
職務経験が短い方におすすめの転職エージェントは、以下の3つです。
転職エージェント | 特徴 |
---|---|
ハタラクティブ | 既卒者、20代のフリーター、未経験での転職支援に強い |
マイナビジョブ20’s | 20代の転職支援に特化、未経験OK求人が75%以上 |
キャリアスタート | 20代がおすすめする転職支援会社1位に選出された実績がある |
若手向けの転職エージェントと合わせて、自身で応募する転職サイトも併用すると、可能性が広がります。
転職エージェント利用に損なし。強みを生かして希望する転職を実現しよう
転職エージェントは、転職支援のプロが無料で求職者をサポートしてくれる心強い存在です。メリットを最大限に生かし、デメリット対策を十分に行えば、自分が想定していた以上の条件での転職を叶えられる可能性もあります。
サービスが合わないと感じれば、退会すればOKです。まずは無料登録し、自分との相性を見極めるところから始めてください。
転職エージェントごとの強みを理解して活用し、納得のいく転職を実現しましょう。
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