転職エージェントの複数利用は、幅広い求人に出会えたり、多様なアドバイスをもらえたりと、メリットだらけです。無料で利用でき、途中解約によるペナルティーもないため、大きなデメリットもありません。
具体的には、最初に4~5社の転職エージェントに登録したのち、最終的には2社程度に絞って活用するのがおすすめです。しかし、4〜5社ものエージェントを探し、選ぶ事が難しいと感じる人も多いはず。
そこで、本記事では転職エージェントを複数利用するメリットや、気をつけるべきデメリットと対策をはじめ、複数利用でおすすめの転職エージェントの組み合わせ例を紹介します。
自分にとって効果的な転職エージェントの組み合わせ方を理解し、それぞれの力を借りることで、転職活動を成功させましょう。
転職エージェントを複数利用するメリット
転職エージェントを複数社利用すると、以下のようなメリットがあります。
- 幅広い求人に出会える
- 転職エージェントごとの強みを活かすてニーズを満たす
- 相性の良いアドバイザーに出会える可能性が高まる
- 多角的な視点からアドバイスをもらえる
- 何社利用しても無料でサービスを受けられる
それぞれ詳しく解説します。(転職エージェント自体のメリット・デメリットはこちらで解説。)
(1)幅広い求人に出会える
転職エージェントは、各社ごとに取り扱っている求人が異なるため、複数登録することで選べる求人の幅が広がります。
主要な転職エージェントの公開求人数を確認してみましょう。
転職エージェント | 公開求人数 |
---|---|
リクルートエージェント | 約39万件 |
マイナビAGENT | 約6.3万件 |
doda | 約20万件 |
2023年6月現在
上表のように、転職エージェントごとに取り扱い求人数は大きく異なります。複数の転職エージェントに登録することで、幅広い求人に出会う可能性が高まるでしょう。
また、転職エージェントでは独自の「非公開求人」を多く保有しています。非公開求人とは、企業のホームページや求人サイトなどで公開していない、転職エージェントが独自に取り合う求人のことです。
応募数を増やし過ぎたくない有名企業の求人や、一般に募集を知られたくない機密性の高いプロフェッショナルな求人など、条件の良い内容が多いのが非公開求人の特徴です。複数の転職エージェントに登録すれば、各社が保有する非公開案件に出会うことができます。
たくさんの選択肢から、より条件の良い就職先を選びたい人にとって、転職エージェントの併用は必須といえます。
転職エージェントの一覧はこちらから確認できます。
(2)転職エージェントごとの強みを活かしてニーズを満たす
複数の転職エージェントを併用することで、各社ごとの強みを活かすことができます。
転職エージェントはどこも同じと思う方もいるかもしれませんが、それぞれ得意とする業界や職種、強みが全く異なります。複数の転職エージェント併用して各社の良いところ取りをすれば、転職活動におけるさまざまな希望を叶えることができるでしょう。
30代・システムエンジニアで、現職より高い給与で転職したい方の例で解説します。自分のニーズを効率よく満たすために、以下のように転職エージェントを併用することができます。
自分のニーズ | 活用すべき転職エージェント |
---|---|
多数の求人から条件に合った転職先を選びたい | 求人数No.1の「リクルートエージェント」 |
年収の高い求人に応募したい | 年収600万円以上の求人を扱う「JACリクルートメント」 |
好条件の多い外資系企業を紹介してほしい | 外資系転職に強い「マイケル・ペイジ」 |
IT業界の知見のあるエージェントから自分にマッチする求人を紹介してもらいたい | IT求人に強い「レバテックキャリア」 |
自分のスペックを確認したうえで企業からスカウトしてもらいたい | ハイキャリア求人でのスカウトが特徴の「ビズリーチ」 |
一人の求職者でも、叶えたいニーズは複数あります。自分の目的に合った強みを持つ転職エージェントを、複数使いこなしましょう。
(3)相性の良いキャリアアドバイザーに出会える可能性が高まる
複数の転職エージェントを使えば、自分に合ったキャリアアドバイザーに出会える可能性が高まります。
キャリアアドバイザーは、幅広い求職者をサポートする、転職支援のプロです。しかし、いくらキャリアアドバイザーといっても人間なので、求職者との相性の良し悪しがあります。
複数の転職エージェントに登録すれば、各社ごとのキャリアアドバイザーが支援してくれるので、自分に合った担当者を見つけることができるでしょう。
キャリアアドバイザーとの相性を考える際には、転職エージェントの支援タイプに注目することをおすすめします。転職エージェントには、「両面型」と「分業型」の2種類があります。
◆両面型(両手型)
特徴 | ・ひとりのアドバイザーが、求職者と企業の両方を支援する |
---|---|
メリット | ・求職者と企業を仲介する人が1名のみで、コミュニケーションがスムーズに図れる ・アドバイザーが企業と求職者を深く理解したうえで支援してくれる |
デメリット | ・アドバイザー個人の力量によって支援の質が大きく変わる ・アドバイザーが企業訪問なども担当しているため、連絡がつきにくい場合がある |
エージェント例 | ・JACリクルートメント ・エンエージェント |
◆分業型(片手型)
特徴 | ・求職者担当のキャリアアドバイザーと、企業担当のリクルートアドバイザーとで分業して支援する |
---|---|
メリット | ・求職者の支援に特化したプロの支援を受けられる ・紹介してもらえる求人の幅が広い |
デメリット | ・求職者と企業を仲介する人数が増えるため、情報の鮮度や伝達スピードが落ちやすい ・キャリアアドバイザーが直接企業を訪問していないため、企業に関する理解が浅い場合がある |
エージェント例 | ・リクルートエージェント ・doda |
両面型・分業型のどちらにもメリット・デメリットがあるため、両方を体験して自分に合ったスタイルを選ぶと良いでしょう。
(4)多角的な視点からアドバイスをもらえる
転職エージェントの併用により、多角的なアドバイスを得ることができます。
キャリアアドバイザーは、基本的に1社で1名担当してくれます。そのため、複数の転職エージェントに登録すれば、複数のキャリアアドバイザーからアドバイスをもらうことが可能です。キャリアアドバイザー個人の経験や、転職エージェントが保有しているノウハウなどから、幅広い視点を得られるでしょう。
例えば、ひとりのキャリアアドバイザーから受けたアドバイスに納得がいかない場合、1社しか登録していなければ、他のプロから意見をもらうことは困難です。複数の転職エージェントに登録していれば、他のキャリアアドバイザーにも相談でき、多様な意見を比較・検討したうえで、自分の考えを整理できます。
多角的に意見を取り込み、自分で取捨選択できる人にとって、転職エージェントの併用はメリットが大きいといえます。
(5)何社利用しても無料でサービスを受けられる
転職エージェントは、基本的に無料で利用できます。1社利用でも複数利用でも無料なので、必要なものをたくさん活用する方がお得です。1社で入社が決まり、他の転職エージェント経由で転職しなかったとしても、ペナルティは発生しないので安心してください。
また、転職エージェントは、単に求人を紹介するだけのサービスではありません。面接指導やキャリアに関する有益なセミナーなど、役立つ支援サービスを無料で展開している転職エージェントが複数あります。複数の転職エージェントに登録すれば、各社が実施する有益なサービスをすべて無料で受けられます。
転職エージェントの利用を今後のキャリア形成で重要な情報収集のチャンスと捉え、積極的に活用してください。
転職エージェントを複数利用するデメリット
転職エージェントは複数利用がおすすめですが、注意すべきデメリットもあります。
- 連絡や面談で時間を多くとられる
- 異なるアドバイスを受けて混乱する危険性がある
- 同じ企業に違うエージェントから同時に応募する危険性がある
- スケジュール調整が煩雑になる
デメリットの詳細と、おすすめの対策方法を解説します。
(1)連絡や面談で時間を多くとられる
登録エージェント数が多くなれば、その分担当者が増え、面談回数や連絡にかかる時間などが増えます。特に現職中で転職活動に使える時間が少ない方にとっては、対応を煩わしく感じることもあるでしょう。
転職エージェント対応の時間を減らすために、以下の対策がおすすめです。
【対策例】
- 転職条件をかなり詳細に伝えて、マッチする求人のみを紹介してもらう。
(求人確認の時間を減らす) - 電話ではなくメールやチャットなど、時間の融通が利いて手間の少ない連絡手段を指定する。
(時間のかかる連絡方法を減らす) - 一度幅広く求人紹介を受けてみて、マッチする数社に絞り込む。
(エージェント数を減らす)
手間を省く工夫をしたうえで、最終的には自分に合った2~3社の転職エージェントに絞り込むとよいでしょう。
(2)異なるアドバイスを受けて混乱する危険性がある
複数の転職エージェント活用で多様なアドバイスをもらえる反面、異なる意見によって考えがまとまらなくなってしまう危険性があります。
例えば、「未経験でwebデザイナーに挑戦できるが、想定より低い年収額の求人に応募するか」を相談した場合、複数社で全く異なるアドバイスをされることがあります。
- A社:「この職種で、未経験の正社員募集はかなり珍しい。今チャレンジしないと後悔する。年収は、仕事に慣れて活躍してくれば上がる。挑戦すべき。」
- B社:「この年収では生活水準がかなり下がる。ご家族の理解を得るのも難しいだろう。まずは同じ企業の経験のあるポジションで入社して、その後異動できるように頑張った方が現実的。転職エージェント側から企業に相談しよう。」
- C社:「この求人の未経験採用は珍しいが、他社の求人と比べても給与水準が低い。入社後に給与が上がる保証もない。他社からより良い条件の求人が出る可能性もあるので、いったん保留にしては?」
このように、いずれも理にかなった複数のアドバイスを受けると、判断に困る方もいるでしょう。しかし、「今より年収100万円まで下がったとしてもwebデザイナーとして働く」と決めていれば、迷う必要はありません。しっかりと自分の転職軸を決めておくことが大切です。
複数のキャリアアドバイザーへの相談は、「webデザイナーの未経験採用は珍しい」「エージェントから入社後のキャリアイメージを伝えてもらうことができる」「この求人は他社と比べて給与水準が低い」など、有益な情報を得るために有効です。
得られた情報をもとに、自分の判断軸で行動を起こせるよう、転職の軸を大切にしましょう。
(3)同じ企業に違うエージェントから同時に応募する危険性がある
公開求人は複数の転職エージェントが取り扱っているため、誤って違う転職エージェントから重複して応募してしまう危険性があります。
採用する企業の立場で見ると、「内容をきちんと確認せずに応募しているな」「自分の転職活動の管理もできていな」と捉えられ、印象が良くありません。
応募の重複を避けるためには、以下の対策が有効です。
- 応募先の企業名と経由した転職エージェントを記載した一覧を作って管理する
- キャリアアドバイザー任せにせず、自分で求人の詳細を確認してから応募する
求人内容にきちんと向き合っていれば、応募の重複は起こりません。自分自身できちんと求人内容を確認し、管理しましょう。
(4)スケジュール調整が煩雑になる
転職エージェントとの面談や選考スケジュールなど、日程調整が煩雑になりがちです。
メール連絡や専用アプリなど、転職エージェントごとに連絡方法が異なり、見落としてしまう危険性もあります。スケジュール管理にミスがあると、意図せず面接をドタキャンしてしまったり、ブッキングしてしまったりするリスクがあります。
転職スケジュールの正確な把握のために、以下の対策が有効です。
- 連絡ツールごとに通知設定を行い、1つのメールアドレスで通知を確認できるようにする
- すべての転職スケジュールを同一のカレンダーで管理する
- オンラインカレンダーを利用して、予定の入力・変更・削除をタイムリーに行う
スケジュール管理は、仕事においても必須のスキルです。業務の一環と思って、慎重に管理してください。
複数の転職エージェントを活用する際の注意点
転職エージェントを複数利用する場合、気をつけたいポイントがあります。
- 自分自身の転職の軸をしっかり定める
- 選考日程や転職スケジュールの管理を厳密に行う
- 違和感のある担当・エージェントは使わない
転職エージェントに登録する前に、以下3点を必ず確認してください。
(1)自分自身の転職の軸をしっかり定める
第一に、自分自身の転職の軸をしっかり定めておくことが大切です。
自分の転職軸がないと、複数のキャリアアドバイザーの意見に混乱したり、流されたりして、本来望んでいた転職を成功できなくなる危険性があります。
転職活動を行う際は、自分の価値観を整理しつつ、企業との交渉になりやすい以下の点について事前に決めておくとよいでしょう。
- 理想の年収額と、許容できる年収の範囲
- 転勤の可否や、勤務地
- 管理職などポジションの希望
- 入社時期
- 業務内容(希望と異なる職種からのスタートを許容するか)
- 退職金の有無
- 契約社員としての入社の可否
今回の転職で叶えたい一番の目的を明確にしつつ、転職先を決める際の細かな条件も検討しておきましょう。
(2)選考日程や転職スケジュールの管理を厳密に行う
複数の転職エージェント経由で応募するため、面接日程を間違えたり、重複したりしないような注意が必要です。
また、複数の転職エージェント間で、内定までのスピード感をある程度調節することを心がけましょう。選考スピードを調整していないと、1社で早めに内定が出て、希望していたもう1社の選考を受けずに諦めてしまう、という危険性があります。
選択肢を広げるうえでベストな状態は、同じ時期に複数社から内定を獲得し、転職先を比較して決定できるスケジュールにすることです。
選考スケジュールを調整するために、以下3つを心がけるとよいでしょう。
- キャリアアドバイザーに対象企業の通常の選考スケジュールを確認し、複数社のタイミングが合うように応募時期をずらす
- 面接日程が複数提示される場合が多いため、他の選考スケジュールと足並みが揃う日程を選ぶ
- 複数社で選考が進んでいることを企業側に素直に伝え、内定承諾までの期間を配慮してもらえるよう、キャリアアドバイザーから交渉してもらう
「選考スケジュールが合わなかったのは縁がなかったから」と諦めることにならないよう、自分でできる範囲でコントロールしていきましょう。
▼転職活動の流れを知りたい方は下記の記事が参考になります。
(3)違和感のある担当・エージェントは使わない
自分に合わないキャリアアドバイザーにサポートしてもらっても、時間と労力が無駄になる場合がほとんどです。
「せっかくここまでお世話になったのに、途中で交代してもらうのは申し訳ない」と思う必要はありません。キャリアアドバイザーの対応に違和感があれば、すぐ交代を申し出ましょう。キャリアアドバイザー側も、相性の問題などで途中変更になる可能性を了解しているので、心配無用です。
以下に当てはまる場合は、キャリアアドバイザーの担当交代を検討してください。
- 複数回会話を重ねているが、自分の意図を理解してもらえないと感じる
- メールの返信や電話の折り返し対応が遅い
- 希望条件を詳細に伝えても、まったく異なる求人ばかり紹介される
担当が交代しても同じ状況が続く場合、その転職エージェント自体との相性が良くない可能性もあります。登録を解除して、自分が気持ちよく活動できる転職エージェントのみに絞りましょう。
複数の転職エージェントを使う場合の効果的な選び方
自分の希望に合った転職を成功させるためには、特徴の異なる転職エージェントを組み合わせることが大切です。
転職エージェントは、企業ごとに強みや弱みが異なります。自分にとって必要なサービスを提供してくれる企業を選び、登録しましょう。
また、登録した企業の弱みをカバーできる転職エージェントにも登録することで、網羅的なサポートが得られます。
ここからは、強み・弱みを考慮したうえで最適な転職エージェントの組み合わせ例を、4つ紹介します。ご自身のニーズに合った組み合わせを見つけて、転職エージェント選びの参考にしてください。
(1)総合型+業界・業種特化型
オーソドックスな組み合わせは、幅広い業界・職種を扱う「総合型」と「業界・職種特化型」の組み合わせです。
求人の取り扱い数が多い大手総合型エージェントで可能性を広げつつ、特化型エージェントで専門性の高い求人もチェックできます。
◆総合型+業界・業種特化型のメリット
- 自分の専門性に合った求人を、幅広い選択肢の中から見つけられる
- 大手転職エージェントの豊富な支援サービス(面接指導・セミナー受講など)を利用できる
- 業界や業種ならではの転職ポイントを把握し、対策できる
自分の専門分野に合わせて、以下のような組み合わせが考えられます。
専門分野 | 総合型 | 業界・業種特化型 |
---|---|---|
IT業界 | リクルートエージェント | レバテックキャリア |
介護業界 | doda | 介護ワーカー |
建築業界 | JACリクルートメント | アーキテクトエージェンシー |
「総合型を2社、業界・業種特化型を1社」というように、ニーズに合わせてカスタマイズ可能です。
(2)総合型+地域特化型
都心部以外での就職を希望される方は、全国の求人を扱う「総合型」と「地域特化型」の転職エージェントを併用すると効果的です。
全国の求人をカバーしていると謳う総合型の大手転職エージェントでも、地方求人の保有数は多くありません。地域に特化した転職エージェントを活用して、転職先の可能性を広げましょう。
◆総合型+地域特化型のメリット
- 大手総合型転職エージェントの豊富な支援サービスを利用できる
- 希望する地域の非公開求人を含む多くの求人に出会える
- 地方ならではの転職事情を把握し、対策できる
地域別に、以下のような組み合わせが考えられます。
地域 | 総合型 | 地域特化型 |
---|---|---|
北海道 | リクルートエージェント | キャリアバンク転職 |
名古屋・東海 | doda | パーソネル |
四国 | マイナビAGENT | 四国転職ネット |
地方就職で総合型のみを利用すると、全国展開している大企業ばかりで、地元密着型の企業に出会いにくい可能性があります。
総合型で幅広い選択肢をカバーしつつ、地方ならではの求人を見つけてください。
(3)両面型+分業型
転職エージェントのサポート体制として、「両面型」と「分業型」があります。
- 両面型(両手型):ひとりのアドバイザーが、求職者と企業の両方を支援する
- 分業型(片手型):求職者担当のキャリアアドバイザーと、企業担当のリクルートアドバイザーとで分業して支援する
どちらも一長一短があるため、両者に登録して使い勝手や自分との相性を確認してください。
両面型 | 分業型 | |
---|---|---|
求人内容 | 数は少ないが、専門性が高い | 数が多く、幅が広い |
年収帯 | ハイクラス求人が多い | 幅広く対応 |
サポート | 求職者と企業の双方を理解したうえでサポート | 求職者の立場に寄り添ったサポート |
エージェント |
両面型と分業型の両方を経験したうえで、どちらかに絞り込むのもよいでしょう。自分と相性の良い支援タイプを選択してください。
(4)応募型+スカウト型
近年、企業側から求職者に直接スカウトをする「ダイレクトリクルーティング」が注目されています。自分から応募するだけでなく、企業からスカウトを受けられる体制を整えておくと有効です。
自分では特筆するほどの経験ではないと思っていても、企業から見ると魅力的な経歴である場合もあります。スカウトサービスは一部有料のものもありますが、基本的な機能は無料で使える場合が多いため、とりあえず登録しておくのもOKです。
「応募型」と「スカウト型」のおすすめの組み合わせをご紹介します。
属性 | 応募型 | スカウト型 |
---|---|---|
若手 | doda | ミイダス |
中堅 | リクルートエージェント | リクナビNRXTスカウト |
ハイクラス | JACリクルートメント | ビズリーチ リクルートダイレクトスカウト doda X |
直接応募では書類不採用になった企業でも、面接確約のスカウトが届く場合があります。
自分から積極的に応募すると同時に、企業から声をかけてもらえるよう、スカウトサービスも併用しましょう。
コラム:転職エージェント利用者のうち、複数利用は43.8%
ミライのお仕事編集部にて、転職エージェント利用経験者に、転職エージェントを同時に何社利用していたかアンケートを取りました。
1社のみの利用の人は56.2%、複数利用した人は合計43.8%という結果がでました。
1社のみ利用の人は、「管理が面倒だから」「進捗がわかりにくくなるから」という理由を上げている人が多かったです。特に在職中に転職活動をする場合には、できるだけ手間のかからない形で転職活動をしたいという気持ちが強くなりますよね。
複数利用した人は、「エージェントによって強みが違うから」「いろんな考えを知った方がいいから」という理由が多かったです。人生の大きな選択になるわけですから、慎重な人ほどエージェントを複数利用する傾向があるようです。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:転職エージェントを利用した経験がある方
アンケート母数:105名
実施日:2023年5月22日〜5月28日
調査実施主体:ミライのお仕事
調査会社:株式会社ネクストレベル