この記事ではビズリーチの特徴や口コミ評判や注意点などをまとめて紹介しています。
登録するか迷っている人は参考にしてください。
ビズリーチの特徴・仕組み
ビズリーチに興味はあるものの、その具体的な仕組みや利用の流れについて、いまいちわからないという人も多いかと思います。
そこで本章では、ビズリーチの特徴や仕組みについて解説します。
2種類のスカウトを受け取れる
ビズリーチはスカウト型の転職サービスとして広く知られている通り、人材を探している企業やビズリーチと提携しているヘッドハンターからスカウトを受け取れることが最大の特徴です。
求職者が職務経歴などのプロフィールを登録することで、それを見た企業やヘッドハンターからスカウトが届きます。求職者は届いたスカウトの中で興味のあるものに返信することで、面談や面接などの次の段階に進むことが可能です。
以上がビズリーチの基本的な流れですが、ビズリーチのスカウトは、「通常スカウト」と「プラチナスカウト」の2種類が存在する点にも特徴があります。
◆ビズリーチのスカウトの種類
種類 | 送信元 | 特典 | 利用可能者 |
---|---|---|---|
通常スカウト | ヘッドハンターのみ | 特になし | 有料会員のみ |
プラチナ スカウト |
・企業 ・ヘッドハンター |
・企業…面接確定(書類選考なし) ・ヘッドハンター…ヘッドハンターとの面談確定 |
全ての会員 |
※企業から通常スカウトが届くことはありません。
通常スカウトは、無料かつ回数無制限でヘッドハンターのみが送信できるスカウトです。そのため、自動送信やヘッドハンターの営業目的のような内容のスカウトが多くなっています。
一方のプラチナスカウトは、送信回数に制限が設けれているスカウトです。そのため、送信側も「ぜひとも話をしてみたい」という人にしかスカウトを送ることはせず、本気度の高いスカウトが多くなっています。特に企業から届くプラチナスカウトは、返信すれば書類選考なしでそのまま面接に進めるため、見落としには十分に注意しましょう。
以上の点をまとめると、ビズリーチのスカウトは、「通常スカウト」→「ヘッドハンターからのプラチナスカウト」→「企業からのプラチナスカウト」の順に重要度が高くなると言えます。
なお、プラチナスカウトは無料会員でも閲覧・返信可能ですが、通常スカウトは有料会員しか閲覧・返信ができないため、注意が必要です。
求職者側からも求人に応募できる
前述の通り、ビズリーチはスカウトを受け取ることがメインではありますが、それとは別に求人情報も公開しており、求職者側から求人を検索して気になる企業に応募することも可能です。
求人検索機能を使えば、条件を絞って求人の検索ができるため、気になる求人があったら積極的に応募してみましょう。
ただし、無料会員は公募・特集求人のみしか検索・応募ができないため、全ての求人を見たいのであれば有料会員になる必要があります。
登録には審査がある
ビズリーチでは登録時に審査がある点も大きな特徴です。一般的な転職サービスと違い、申し込みをしたらすぐに登録できる(サービスが利用できるようになる)わけではないため、注意が必要です。
ビズリーチの審査基準は公表されてはいませんが、「年齢」×「経験・経歴」×「年収」の組み合わせで総合的に判断されていると推測されます。そのため、年齢に見合ったスキルを有していない人や、現在の年収が平均に比べて低い人は、登録できない可能性があります。
ただし、上記の項目は組み合わせであるため、突出した経験やスキルを有していれば、その他の項目が弱くても審査に通る可能性は十分にあるでしょう。
ビズリーチを使うべき人
「ビズリーチ」は、今よりも高年収を目指したいと思っている人向けの転職サイトです。掲載されているのは年収600万円以上の求人のみで、募集されている役職には管理職や経営幹部などもあります。
しかしサービスの特徴を考えると、ビズリーチは年収をアップしたいすべての人に向いた転職サイトというわけではありません。ここではビズリーチを使うべき人の特徴を詳しく解説します。
《基本情報》
求人数 | 公開87,647件・非公開11万件以上 |
---|---|
主な特徴 |
・ハイクラス転職向け |
対応地域 | 日本全国、海外 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
(2023年1月時点)
使うべき人① 転職して年収600万円以上を目指したい人
転職して年収600万円以上で働きたい人は、ビズリーチを使うべきです。高年収を目指す人がビズリーチを使ったほうがいい理由は、単純に求人数が多いから。
以下は高年収の求人が多い転職サイトに掲載されている、年収600万円以上の求人数を比較したものです。
- ビズリーチ:約20万件
- リクルートダイレクトスカウト:約15万件
- doda(デューダ):約12万件
(2021年1月時点、リクルートダイレクトスカウトのみ年収500万円以上の求人数)
年収に加えて譲れない希望条件がある場合、求人数が多ければ多いほど転職先の選択肢が広がります。
年収600万円以上の求人から自分にぴったりの転職先を見つけたい人には、ビズリーチの利用がおすすめです。
使うべき人② 転職活動をする時間がなかなか取れない人
現職が忙しく、転職活動する時間がなかなか取れない人もビズリーチを使うべきです。
ビズリーチでは企業や「ヘッドハンター」と呼ばれる転職エージェントから、直接「スカウトメール」を受け取れます。
通常の転職サイトと同じく求人検索もできますが、登録してある職務経歴書を見た優良・一流企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つのが基本の仕組みです。
ヘッドハンターは、人材紹介会社に所属またはフリーで活動するコンサルタントや、大手ヘッドハンティング会社の社員。
約5,800人ものヘッドハンターがビズリーチに登録しており、マッチする求人を紹介できそうな利用者をスカウトしています。
また企業側が会いたいと思う人にだけ送れる数量限定の「プラチナスカウト」もあり、受け取れれば書類選考が免除されて面接までがとてもスムーズです。
職務経歴書を一度登録しておけば、スカウトを待つ“受け身体制”で転職活動ができるため、求人を探す時間がない忙しい人はビズリーチを使うべきと言えます。
使うべき人③ 自分の市場価値を知りたい人
ビズリーチは、職務経歴書(どんな企業に勤めてきて、どんな役職・ポジションを経験してきたか、どんなスキルを身に付けたか)を見て、ヘッドハンターがスカウトしてきます。
現職よりも給与や福利厚生、その他条件などが優れているスカウトが届くのであれば、「転職市場であなた経歴・スキルは価値が高い(他の企業が欲しい人材)」ということになります。
そのため、現時点の職歴やスキルが転職市場でどういう価値があるのか、第三者の評価を知りたい人はビズリーチを使うと良いです。
自己価値確認と思って
— 淳志@遊戯三昧(ゆげざんまい)A/Y/Z (@reon1029) December 20, 2022
ビズリーチに登録してみたら
一気に20件も問い合わせ来たー
まぁ転職予定は無いんだが
年収アップの可能性はあるんだなぁと実感したって話
常にビズリーチなどを使って、自分の市場価値がいくらなのか?
— たろ@SIerに潜む米株リーマン🇺🇸 (@taro_sier_sp500) January 14, 2023
を理解することって大事だよね。
意外とこんなオファー来るの?と思うしモチベにも繋がる。
でも、現年収より50万UPくらいじゃ、人間関係再構築などを考慮すると転職には踏み切れないのが現実なのよね。🥲
「絶対に転職する!」とはまだ決めていなくても、スカウトメールの内容を見て、自分のキャリアだとどのような企業が興味を持ってくれるのかを知ることが可能です。
「好条件で転職できそうだから本格的に応募先を見つけよう」「現状とあまり勤務条件が変わらないから、もう少し今の会社で実績を積もう」など、スカウト状況は転職するかどうかの判断材料になりますよ。
使うべき人④ 転職エージェントの担当者と合うか不安な人
過去の転職で担当アドバイザーと合わなかった経験がある人や、転職が初めてで担当者とそりが合わなかったらどうしようと不安を抱える人にも、ビズリーチはおすすめです。
転職エージェントでよくある悩みが、担当アドバイザーと熱量やスピード感、仕事への認識などが合わないこと。ビズリーチには、一度面談して合わなかったヘッドハンターをブロックできる機能があります。
ビズリーチの場合は担当者がつくわけではないですが、メールのやり取りや面談をして合わないと感じたヘッドハンターがいた場合、ブロックしてスカウトメールを止めることが可能です。
特定の企業をブロックできる機能はほかの転職サイトにもありますが、合わない担当者を本部に連絡する手間なく遠ざけられるサイトはなかなかありません。
スカウトを待つ受け身型のビズリーチでは、人によっては合う求人が見つかるまで長い期間がかかるため、不要なヘッドハンターを排除するブロック機能はとても役立ちます。
ビズリーチの良い評判口コミ
ここでは、インターネット上に投稿されているビズリーチの良い評判と口コミをまとめました。
ビズリーチは、年収アップや好待遇を目指して登録した利用者から高評価を得ています。
良い評判口コミ① 転職して年収が上がった
ビズリーチの口コミを調べた結果、下記のように「年収が上がった」という声が多数ありました。
リプ最後にビズリーチ載せてるけど、ここは良かった。そもそも年収400万以下が無い。(1人当たりの仲介料金が他転職サービス会社と比べて高いんだと思う)自分の年収市場価値もわかるから、転職時の年収交渉でも強気に行ける。おかげで年収上がった。 https://t.co/kbJBEM2x2I
— ⛩ふぃろ⛩ (@huxiroro24) November 2, 2022
あー、俺ビズリーチ経由で転職したけど、結局そんな有名でないエージェントの人で転職したよ。
— ラブリーガン (@e6sXYbUz76Adom1) February 27, 2021
いい案件もってきてくれて、給料交渉までしっかりしてくれて年収も100万アップした。結局人やないかなー会社とかより
ヘッドハンターが利用者に合った求人を紹介してくれるほか、市場価値を把握したうえで転職活動ができるため、年収交渉にも自信をもって臨めるようです。
年収400万円以下の求人もなく、年収アップを目指している人とってビズリーチはうってつけの転職サイトだと分かります。
良い評判口コミ② たくさん求人を紹介してもらえる
ビズリーチの口コミには、下記のように「求人紹介が多くて良かった」という声も多いです。
最近ビズリーチに登録したのが、
— 一生懸命生きる社畜サラリーマン (@Shachiku_live) January 11, 2023
かなり使いやすいな。
・ヘッドハンターが求人を紹介してくれる
・こちらが待っててもどんどん紹介される
・たまに企業の採用からメールがくる
メールを捌くのが多少めんどいが、使いようによってはかなり転職活動を助けてくれると思う!#転職 #ビズリーチ #転職活動
ビズリーチは、ある程度社会人としての経験がある人は登録しておくと、色んな会社のエージェントさんがスカウトしてくれる。その後個別に面談して求人紹介という流れ。ただしスカウトめっちゃ多い。
— キミカ@ほうじ茶をたしなむ 6.3済 (@sihmeieos) June 4, 2021
企業さんもたまにスカウトしてくれる。転職活動の場合はここには登録しておくと良い。#IT転職
ビズリーチでは、企業からのスカウトがあるのはもちろん、数々のヘッドハンターから自分に合いそうな仕事を紹介してもらえます。
求人数に満足している口コミが多いのは、職務経歴書をきちんと書いて、複数の企業やヘッドハンターから興味を持ってもらえれば、紹介される求人数も多くなるからです。
そのため、「さまざまな求人から自分に合うところをじっくり検討したい」という人に向いたサービスだと言えます。
ビズリーチの悪い評判口コミ
ビズリーチは2009年のリリースから10年以上運営しているサービスであり、今までずっと悪い評判がなかったというわけではありません。
ここでは、調査で分かったビズリーチの悪い評判口コミも包み隠さず公開します。
悪い評判口コミ① ヘッドハンターからのスカウトが多すぎる
口コミを調べた結果、「ヘッドハンターからのスカウトが多すぎる」という声を多く見かけました。
ビズリーチ1週間やった
— 大根 (@daiconnnnnnn) September 11, 2022
・ヘッドハンター:300件くらい
・企業スカウト32件
とりあえずヘッドハンターは全無視すべきだと分かった
ビズリーチでスカウト来るがいっぱい来すぎて処理しきれない。
— ねないこだれだ (@inchikise) July 6, 2022
ヘッドハンターからのスカウトは無視しちゃっていいのだろうか・・・。
魅力的な経歴をもっている利用者にはヘッドハンターからのスカウトも多く、精査に時間を取られてしまうと感じた人もいるようです。
ビズリーチではマイページで配信メールを制限したり、合わないヘッドハンターなどをブロックしたりできるので、機能を上手く使えば不要なメールは減らせます。
また、希望条件を幅広く設定していると多くの求人が該当してたくさんスカウトが届くので、多いと感じたら条件設定を変えてみるのも有効です。
悪い評判口コミ② 企業からのスカウトが少ない
ビズリーチの口コミには、企業からのスカウトが少ないという声もありました。
ビズリーチって登録して3年くらい経つけど、登録直後に3件くらいあっただけで、その後全然スカウトなんて来ません。
— いぶきまさと(マサ) (@masa51st) December 18, 2022
逆に求人検索しても地方はそもそも求人が少ない。
まあ無料会員なんですけどね。
少ないですよね。。ビズリーチに登録してるんですが、子どもがいるって書いたらあからさまにスカウト減りました…
— 田楽@ワーママ【休眠】 (@gas85120917) February 6, 2020
キャリア積んでから出産しろってこと?って遣る瀬無いです涙
下記のような人は、なかなか企業からスカウトがもらえないこともあるようです。
- ほかの利用者と比べて即戦力となる経歴がない
- 子どもがいて勤務時間に制限がある
- 地方で転職先を探している
また、企業が求職者を検索するときはログイン時間順に表示されるので、登録からしばらくログインしていない場合は、スカウトが減ることもあります。
スカウトが少ないと感じる場合は、職務経歴書のアピールポイントを見直すか、「リクナビNEXT」「マイナビ転職」などスカウト型でないサイトとの併用がおすすめです。
悪い評判口コミ③ 希望と異なる求人を紹介される
ビズリーチの口コミには、「希望と違う求人を紹介された」といった投稿もありました。
ビズリーチ職歴フォーム埋めればすぐ通りますよ!
— まび@チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ! (@mabi_brrrr) February 12, 2022
希望と違う案件持ってるリクルーターからひっきりなしに連絡くるので、希望の職種は強めに提示したほうがいいです!
ビズリーチ使ってると、できるエージェントさんとそうじゃないエージェントさんがスカウトメールで判断できるようになってきます。希望業種入力してるし、職務経歴書の実績もその職種なのに、なぜ違う求人を送ってくるのか不思議でしょうがない🤔 https://t.co/It9AFm2Al9
— JUN🪐キャリア迷走中 (@jey_senpai) February 12, 2021
現職とは違う業界を志望しているのに同業種を紹介されたり、ヘッドハンターとの面談時に伝えた希望と異なる案件を持ってこられたりするケースがあるようです。
ヘッドハンターのなかには、とにかく多くの利用者とコンタクトを取ろうと、職務経歴書をほとんど読まずにスカウトメールを送ってくる人もいます。
利用者についてきちんと知ろうとしているヘッドハンターなのか、スカウトメールの文面を読んで見極めることが大切です。
ビズリーチのメリット
では、ビズリーチを利用することで、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
そこで本章では、ビズリーチのメリットについて解説します。
具体的には、以下の4つが挙げられます。
- ハイクラス求人を豊富に取り扱っている
- ヘッドハンターの質が高い
- 機能が充実している
- 自分の市場価値がわかる
ハイクラス求人を豊富に取り扱っている
ビズリーチの1つ目のメリットは、「ハイクラス求人を豊富に取り扱っている」点です。
ビズリーチはハイクラス求人に特化していることもあり、好条件の求人が豊富に取り揃えられています。実際、ビズリーチが取り扱う求人のうち、年収1,000万円以上の求人が3分の1近くを占めており、転職で高収入を狙っている人にとっては、うってつけのサービスと言えるでしょう。
また、ビズリーチが保有している求人は、ただ単に条件が良いだけではありません。というのも、ビズリーチでは採用企業や求人情報についても独自の審査基準を設けており、基準値を満たしている求人しか取り扱っていないからです。
このように、ビズリーチは好条件かつ質の高い求人を豊富に取り扱っているため、安心して転職活動を進められます。
ヘッドハンターの質が高い
ビズリーチの2つ目のメリットは、「ヘッドハンターの質が高い」点です。
ビズリーチでは採用企業や求職者だけでなく、ヘッドハンターについても独自の審査を行っているため、その質の高さには定評があります。
加えて、ビズリーチに在籍しているヘッドハンターは、2023年1月時点で6,000人を超えており、その数も圧倒的です。ヘッドハンターによって、独自の非公開求人を持っていたり、得意な業界や職種が違ったりするため、単純に数が多ければそれだけ転職の選択肢も増えることになるでしょう。
また、各ヘッドハンターには「ヘッドハンタースコア」という、利用者満足度や転職支援実績などから総合的に算出されたビズリーチ独自の評価がつけられているため、ヘッドハンターを選ぶ際の参考になります。
機能が充実している
ビズリーチの3つ目のメリットは、「機能が充実している」点です。
ビズリーチの検索機能は、職種・業種・勤務地に条件をつけて検索できるのはもちろんのこと、年収やリモートワークの可否、キーワードを絞って検索することも可能です。
その他、プロフィールの開示部分を自由に決められる機能や、Word・PDF形式の職務経歴書をアップロードすると、担当者がビズリーチ上の職務経歴書に代理で転記入力してくれる機能など、便利な機能が充実しています。
自分の市場価値がわかる
ビズリーチの4つ目のメリットは、「自分の市場価値がわかる」点です。
ビズリーチは企業やヘッドハンターからのスカウトがメインであるため、スカウトを通じて自分の市場価値が見えてくるというメリットがあります。
1つの企業や業界に長く在籍している人であれば、自分の市場価値はなかなかわかりづらいものですが、届いたスカウトの内容を分析することで、必要とされている経験やスキル、適正年収などが見えてくるようになります。
実際、ビズリーチの公式サイトでも、「ビズリーチ会員の7割以上は市場価値を知るためにビズリーチを利用しています」という記述があります(参照:ビズリーチ『市場価値を知るにはどうすればいい?高める方法とは?年収アップにはつながるか?』)。
ビズリーチを通して自分の市場価値を把握できれば、今後の転職活動の方向性も定まりやすくなるでしょう。
ビズリーチのデメリット
続いて、ビズリーチのデメリットについて解説します。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
- 経歴が弱い人には利用のハードルが高い
- 転職活動のサポートが受けられない
- スピード転職には向いていない
経歴が弱い人には利用のハードルが高い
ビズリーチの1つ目のデメリットは、「経歴が弱い人には利用のハードルが高い」点です。
ビズリーチはハイクラス求人に特化している点が魅力である反面、経歴が弱い人にとっては、利用のハードルが高いとも言えます。
経歴が弱い人とは、例えば以下のような人が挙げられます。
- 社会人経験が数年しかない
- 転職回数が多い
- (特段の事情もなく)空白期間が長い
上記に当てはまるような人は、そもそも登録時の審査に通らない可能性があります。仮に登録できたとしても、自分のレベルに合った求人に出会えるケースはあまり期待できないでしょう。
転職活動のサポートが受けられない
ビズリーチの2つ目のデメリットは、「転職活動のサポートが受けられない」点です。
ビズリーチは一般的な転職エージェントのような転職活動のサポートは受けられないため、注意が必要です。中には転職活動のサポートまでしてくれるヘッドハンターも存在しますが、面接の日程調整や選考対策、内定後の条件交渉などは基本的に自分自身で行う必要があります。
よって、サポートを受けながら転職活動を進めたい人や、転職経験が少なく転職活動に不安がある人は、一般的な転職エージェントの利用も検討した方がいいでしょう。
スピード転職には向いていない
ビズリーチの3つ目のデメリットは、「スピード転職には向いていない」点です。
ビズリーチはスカウト型の転職サービスということもあり、求職者は基本的に待ちの姿勢になります。
ビズリーチ上で自分から求人に応募することも可能ですが、期間が限定されていたり、無料プランでは一部の求人にしか応募できなかったりするなど、一般的な転職サイトに比べるとやや不都合があります。
このように、ビズリーチはスピード転職にはあまり向いておらず、急いで転職する必要がある人は、一般的な転職サイトや転職エージェントも併用した方がいいでしょう。
ビズリーチの料金について
本章では、ビズリーチの料金について解説します。
無料プランと有料プランの違い
ビズリーチには、無料プランの「スタンダードステージ」と有料プランの「プレミアムステージ」の2つが用意されており、無料プランでは利用できるサービスが限定されています。
両者の具体的な違いは、以下の通りです。
スタンダード ステージ |
プレミアムステージ | ||
---|---|---|---|
タレント会員 | ハイクラス会員 | ||
料金 | 0円 | 5,478円or5,500円(※) | 5,478円or5,500円(※) |
閲覧・返信 可能なスカウト |
プラチナスカウトのみ
|
全てのスカウト
|
全てのスカウト
|
応募できる 求人 |
公募・特集求人のみ |
年収1,000万円
未満の求人
|
全ての求人 |
相談可能な ヘッドハンター |
プラチナスカウトが 届いたヘッドハンターのみ |
ハイクラス専門以外の
ヘッドハンター
|
全ての ヘッドハンター |
利用可能 コンテンツ |
ー |
・シゴト観診断
・アカデミー
・キャリアコンシェルジュ
|
・シゴト観診断
・アカデミー
・キャリアコンシェルジュ
|
※Web決済は30日間で5,478円(税込)、App Store決済は月額5,500円(税込)となっており、決済方法によって利用料金と利用期間が異なります。
なお、ビズリーチでは無料会員・有料会員とは別に、タレント会員・ハイクラス会員という会員属性が存在します。
会員属性は登録情報を基に自動的に振り分けられるため、自分自身で変更はできません。振り分けを行う際の明確な基準は公表されていませんが、現年収750万円以上の人がハイクラス会員、それ以外の人がタレント会員に振り分けられるようです。
タレント会員はハイクラス求人と比べて、応募できる求人や相談可能なヘッドハンターが一部限定されてしまうものの、サービスやコンテンツの内容に大きな違いはありません。以前は料金が異なっていましたが、2022年11月9日より統一されました(参照:ビズリーチ『Q&Aプレミアムステージ(有料)』)。
有料プランに登録するメリット・デメリット
ビズリーチの有料プランに登録するメリットとしては、やはり全てのサービスが利用可能となるため、転職活動の幅が広がる点が挙げられます。
有料プランの特典は、主に以下の3つです。
- 全てのスカウトが閲覧・返信可能になる
- 全ての求人に応募できる
- 利用可能なコンテンツが追加される
有料プランでは全てのスカウトが閲覧・返信可能になるため、好条件の求人に出会える可能性が高くなります。実は有料会員になると、企業やヘッドハンターの管理画面にもその旨が表示されるため、転職の本気度が伝わり、スカウトの数も増える傾向があるようです。
また、有料プランに切り替えることで全ての求人に応募できるようになるため、積極的に転職活動を進めることが可能です。実際、無料プランで応募できる求人は全体の1割程度となっており、有料会員になれば応募可能な求人が単純に10倍になります。
さらに、有料会員になれば以下のコンテンツが追加で利用できるようになるため、情報収集やキャリア形成においても役立つでしょう。
シゴト観診断 | 自己診断と他己診断を通じて、 自分自身の様々な価値観を可視化できる診断コンテンツ |
---|---|
ビズリーチアカデミー | キャリアアップに繋がる講義を受講できるコンテンツ |
ビズリーチ キャリアコンシェルジュ |
コンシェルジュとの対話を通じて、 キャリア形成のサポートを受けられるコンテンツ |
一方、有料プランのデメリットとしては、やはり料金が発生する点が挙げられます。ビズリーチの有料プランは自動更新となっており、停止しない限り自動で料金が発生するため、注意が必要です。また、期間の途中で解約しても払い戻しができないため、退会時にも注意しましょう。
有料プランor無料プランがおすすめの人
それぞれの料金プランのおすすめの人は、以下の通りです。
有料プランがおすすめの人 | 無料プランがおすすめの人 |
---|---|
・より多くの求人に出会いたい人 ・積極的に転職活動を進めたい人 |
・良い求人があれば応募したいというスタンスの人 ・お金をかけずにじっくりと転職活動を進めたい人 |
有料プランは全てのスカウトが閲覧・返信できるようになるため、より多くの求人に出会いたい人に向いています。また、全ての求人に応募可能になることに加えて、有料会員限定の有益コンテンツを利用できるようになることから、積極的に転職活動を進めたい人にもおすすめです。
一方、無料プランはすぐに転職することは考えておらず、良い求人があれば応募したいというスタンスの人に向いています。また、無料プランであってもプラチナスカウトの閲覧・返信は可能であるため、お金をかけずにじっくりと転職活動を進めたい人にも向いていると言えるでしょう。
有料プランを無料で試す方法
有料プランに興味はあるものの、正式に申し込む前に一度無料で体験してみたいという人には、「1週間の無料体験」がおすすめです。ビズリーチに登録後、職務経歴書の審査が承認されれば、1回限定で7日間の無料体験が可能となっています。
ただし、1週間の無料体験は6日目までに自動更新を停止しておかないと、そのまま有料プランに切り替わってしまうため、注意が必要です(参照:ビズリーチ『Q&A無料体験について』)。
なお、ビズリーチでは1週間の無料体験とは別に、特定の条件をクリアすることで入手できる「プレミアムチケット」を使うことで、期限付きで有料プランを利用できます。
◆プレミアムチケットの入手条件と利用期間
入手条件 | 利用期間 |
---|---|
基本・詳細情報を全て入力する | 30日 |
スカウトに1件返信する | 10日 |
スカウトの返信数が合計5件に達する | 20日 |
※上記の他、不定期の特別キャンペーン等でプレミアムチケットが配布されることもあります。
ビズリーチの求人数【職種別】
本章では、ビズリーチの職種別求人数をご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
職種 | 総求人数 | うち年収800万円以上の求人数 |
---|---|---|
経営 | 4,304件 | 3,229件 |
経理 | 2,348件 | 1,174件 |
法務 | 1,321件 | 838件 |
総務・事務 | 2,138件 | 779件 |
人事 | 2,553件 | 1,166件 |
営業(法人) | 7,955件 | 4,021件 |
営業(個人) | 1,235件 | 556件 |
内勤営業(事務・企画) | 4,670件 | 2,285件 |
Webサービス・制作 | 2,977件 | 2,109件 |
IT技術職 | 14,022件 | 9,997件 |
コンサルタント | 5,638件 | 4,406件 |
金融 | 1,163件 | 818件 |
建設・不動産 | 5,114件 | 2,867件 |
医療 | 1,261件 | 714件 |
化学・素材 | 1,114件 | 627件 |
機械・電気 | 5,577件 | 3,120件 |
※2023年5月現在
ビズリーチでは様々な職種の求人を取り扱っていますが、最も多いのはシステムエンジニアなどのIT技術職です。次いで営業職やコンサルタント職、経営関係の職種が多くなっています。
ビズリーチはハイクラス求人に特化していることもあり、平均年収の高い職種に強い傾向があるようです。
ビズリーチの求人数【地域別】
続いて、ビズリーチの地域別求人数をご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
都道府県 | 総求人数 | うち年収800万円以上の求人数 |
---|---|---|
北海道 | 2,900件 | 2,022件 |
宮城県 | 2,809件 | 1,965件 |
東京都 | 35,828件 | 24,158件 |
神奈川県 | 6,360件 | 4,119件 |
埼玉県 | 3,991件 | 2,638件 |
千葉県 | 4,152件 | 2,803件 |
愛知県 | 5,871件 | 3,671件 |
新潟県 | 2,342件 | 1,673件 |
大阪府 | 8,153件 | 4,949件 |
京都府 | 3,333件 | 2,292件 |
兵庫県 | 3,565件 | 2,283件 |
広島県 | 3,012件 | 2,070件 |
福岡県 | 4,559件 | 2,853件 |
熊本県 | 2,385件 | 1,726件 |
沖縄県 | 2,234件 | 1,652件 |
※2023年5月現在
ビズリーチは東京・大阪・愛知・福岡といった大都市の求人が多いものの、全国各地にまんべんなく求人を保有していることがわかります。
また、前述の通り、ビズリーチではリモートワークの可否で検索をかけることも可能なため、地方在住の人やUターン・Iターン転職を希望する人にとっても使いやすいサービスと言えるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトとの比較
ハイクラス求人に特化したスカウト型の転職サービスとしては、ビズリーチの他に「リクルートダイレクトスカウト」も有名です。
両者の具体的な違いは、以下の通りです。
ビズリーチ | リクルートダイレクトスカウト | |
---|---|---|
公開求人数 | 約128,000件 | 約168,000件 |
ヘッドハンター数 | 約6,000名 | 約5,000名 |
設立 | 2007年3月 | 2014年6月 |
登録審査 | あり | なし |
料金 | 一部有料 | 完全無料 |
リクルートダイレクトスカウトはビズリーチのような登録時の審査がなく、全てのサービスが完全無料で利用可能となっています。
また、リクルートダイレクトスカウトはビズリーチよりも後発ではありますが、リクルート社独自のコネクションを活かして、圧倒的な求人数を取り扱っている点も大きな特徴です。
そのため、より多くのスカウトを受け取りたい人であれば、ビズリーチとリクルートダイレクトスカウトは併用するのがいいでしょう。
ビズリーチを利用するときの注意点
ビズリーチを利用するうえで、注意してほしい点が3つあります。
転職活動を有意義に行うために、事前にチェックしておいてください。
注意点① 利用時に審査がある
注意点の1つ目は、ビズリーチが登録時に審査を設けていることです。年収が違いすぎたり経験が浅すぎたりする人が登録し、高年収求人を出している企業とのミスマッチを防ぐのが審査をする目的でしょう。
ビズリーチの審査基準は公表されていませんが、下記をきちんと満たしていれば通過できる確率が高いです。
- ある程度の社会人経験・職歴がある(第二新卒や未経験ではない)
- 転職回数が多すぎない、または前向きな転職を重ねてきた理由を言える
- マネジメント経験がある
- 年収が500万円以上である(年収600万円以上の求人が多いビズリーチに合う)
上記はあくまでも傾向であり、経験が浅かったり、年収500万円未満だったりする場合でも、ビズリーチの審査を突破できたケースはあります。
ビズリーチは基本的にキャリアを積んできた30~50代がよく使っている転職サイトなので、自分の経歴を職務経歴書にきちんと落とし込めていれば受かる確率が高いですよ。
注意点② 無料プランは機能が制限される
ビズリーチには無料プランと有料プランがあり、無料会員は機能が一部制限される点も知っておいてほしいです。
有料会員である「プレミアムステージ」と、無料会員である「スタンダードステージ」の違いを表にまとめました。
スタンダード(無料) | プレミアム(有料) | |
---|---|---|
求人の検索・閲覧 | 企業名以外は検索・閲覧可 | すべて検索・閲覧可 |
求人への応募 | 一部の求人に応募可 | すべての求人に応募可 |
プラチナスカウトの閲覧・返信 | 企業からのメールのみ可 | 企業・ヘッドハンター両方可 |
通常スカウトの閲覧・返信 | 不可 | 可 |
限定コンテンツの利用 | 不可 | 以下の3つを利用可
|
プレミアムステージ(30日間コース)の利用料金は、Web版が5,478円、アプリ版が5,500円(税込)です。
機能の制限をされたくない人は、「3か月」「半年」など期間を決めて有料プランを利用する選択肢もあります。転職に成功して年収がアップすれば、ビズリーチで月額数千円払ったとしてもペイできるでしょう。
注意点③ すぐ転職したい人には向かない
今すぐに転職したい人は、利用するサイトをビズリーチだけに絞るのはおすすめできません。
ビズリーチは、基本的にスカウトを待つ“受け身型”の転職サービスです。スカウトメールが来てからは転職活動がスムーズに進みますが、興味のある企業とマッチングするまでに時間がかかる人もいます。
情報登録をしておくだけで企業の目に止まることがビズリーチの強みであり、スピーディな転職をウリにしたサイトではないため、早く応募や面接がしたい人はほかのサービスと併用してみてください。
ビズリーチを上手に活用するポイント
ここでは、ビズリーチを上手く活用するポイントを4つ紹介します。
審査を通過したのであれば、「年収600万円以上の転職ができる人」と判断されたも同然なので、年収やキャリアアップのためにビズリーチを最大限活用していきましょう。
ポイント① 職務経歴書をしっかり書く
職務経歴書は、自分をアピールするための大事なプレゼン資料。自分が企業でどのように活用できるのか、その根拠となる実績は何かを、数字を使って具体的に書きましょう。
売上やプロジェクト達成などのアピールばかりでは独りよがりな印象を受けるため、職場での立ち位置や、社内コミュニケーションのために尽力したことも書いてあると素敵ですね。
副業経験や希望する働き方など、面接で企業が聞きたいと思うようなこともあらかじめ書いておくとスムーズです。
ポイント② 良いヘッドハンターを見極める
ビズリーチの口コミからも分かるように、たくさん来るスカウトメールのなかには、レベルの低いヘッドハンターからの案件が混ざっていることもあります。
宛先名を変えただけの定型文を送ってくる人はもちろん、自分の職務経歴書と合致する内容を書いていなければ、きちんと利用者を見ずにスカウトしている人と言えるでしょう。
反対に、利用者ひとりひとりの経歴をきちんと読んでスカウトをしている優秀なヘッドハンターもたくさんいます。
一見希望と違っても、将来のキャリアを見据えた新たな選択肢を第三者目線で提示してくれたり、思ってもいなかった好待遇の案件を持ってきてくれたりする人も多いです。
ビズリーチに登録して少し経てば、優秀なヘッドハンターとそうでない人がメールの文面で判断できるようになるため、信頼できるエージェントを見極めましょう。
ポイント③ アイコンを活用する
ビズリーチには下記4つのアイコンがあり、アイコン付きの利用者は企業やヘッドハンターの目に留まりやすくなっています。
- 新着:登録したばかりの利用者に表示される
- 更新:3日以内に職務経歴書の更新があった人に表示される
- HOT:ほかのスカウトに返信している利用者に表示される(断りの返事でもOK)
- プレミアム:有料プラン会員に表示される(無料体験中含む)
「更新」のアイコンは、職務経歴書の内容をとくに変えていなくてもボタンを押しておけば表示されるため、こまめに更新しておくとよいです。
また、最終ログイン日が最近であるほど「アクティブユーザー」として検索で上位に表示され、転職の意欲が高いとアピールできます。
ポイント④ 有料プランの無料体験を67日間利用する
ビズリーチでは特定の条件をクリアした場合に、有料プランを無料で利用できる「プレミアムチケット」を合計67日分ももらえます。
プレミアムチケットをもらう条件と無料日数は、以下の通りです。
- 登録時に職務経歴書の審査を通過:1週間
- 基本情報の詳細をすべて入力:30日間
- スカウトに1件返信する:10日間
- スカウトに新たに4件返信する:20日間
※チケット獲得条件や無料利用日数は変動することがあります。
67日間あれば、早い人なら無料期間中に転職を終えられるでしょう。
ただし、無料期間が終わる1~2日前(Web版かApp Store版で異なる)までに、マイページからの自動更新停止手続きが必要です。
停止しないと有料会員になったまま料金が自動的に発生し続けるので、無料会員に戻したい人は注意してください。
ビズリーチを利用する流れ
最後に、ビズリーチを利用する流れを紹介します。
主な流れは登録・審査→スカウトのやり取り→企業との面接→内定です。
①会員登録・審査
まずは、ビズリーチに会員登録をします。メールアドレスか、Google・Facebook・Yahoo!IDなどのソーシャルアカウントで登録することが可能です。
登録時には、以下の必須項目を入力します。
- 現在(直近)の年収
- 性別
- 住んでいる都道府県
- 生年月日
- 語学レベル(英語・その他)
- 最終学歴
- 氏名
- 連絡先
- 転職経験
- 転職希望時期
- 直近の勤務先、業種、職種、業務内容
その他の詳細情報は、続けて入力しても、先にサービスの利用開始をしてあとから入力しても大丈夫です。
次に、審査のための職務経歴書を書いていきます。
ビズリーチの公式サイトには職種別の経歴書テンプレートも用意されており、初めての人でも書きやすいです。
毎回求人に応募しなくても、一度職務経歴書を書いてしまえばスカウトを待つだけで良いのがビズリーチの利点。
職務経歴書の内容次第で、どのような企業やヘッドハンターからスカウトが来るかが決まるため、正確な事実を読み手が魅力を感じるように書きましょう。
②企業やヘッドハンターとのやり取り
詳細情報や職務経歴書を更新すると、企業やヘッドハンターからスカウトメールなどの案内が届くようになります。
企業からの「プラチナスカウト」やヘッドハンターからのメールを、上記の画面で一括管理することが可能です。
また、自分で求人検索して企業に応募することもできます。
自分で企業に応募する場合、やり取りや面接日程の調整をすべて自分でやる必要がありますが、ヘッドハンター経由の場合は企業との間に入って設定してくれるので便利です。
どちらの場合も人気の求人はすぐに応募を締め切ってしまうため、届いたスカウトは早めにチェックし、気になる案件にはすぐに返信しましょう。
③面接
日程が決まったら、いよいよ志望企業との面談・面接です。
「面談」はお互いのことをよく知るための、面接の前段階にする情報交換のような場。一方で「面接」は選考であるため、企業に選ばれる必要があります。
企業やヘッドハンターのスカウトはあくまで「面談・面接したい」「マッチする可能性が高い」という意思表示であり、面接に合格しやすくなるわけではありません。
面接では、自分をきちんとアピールするための準備はもちろん、入社後のミスマッチを避けられるよう、企業に確認しておきたいことなどを整理して臨んでください。
ヘッドハンター経由の場合は受かりやすいように面接対策をしてくれることもあるので、事前にアドバイスをもらっておきましょう。
④内定
無事採用通知が来て、利用者自身も入社意思が変わらなければ内定となります。ヘッドハンター経由であれば、年収交渉や入社日の調整なども代行してもらうことが可能です。
⑤転職後の活用
ビズリーチが一般的な転職サイトと違う点は、転職成功後も自分の市場価値を測れるツールとして利用できるところです。
転職活動が終わったからといって退会せず、定期的にログインや職務経歴書の更新をして、今の自分にどのような需要があるのか確認するために使うことをおすすめします。
ビズリーチを利用してみた体験談
ビズリーチに登録してから転職先が決まるまでの流れは以下の通り。
- 基本情報を入力(5分)
- 職務要約、職務経歴、スキルを入力(10分)
- スカウト待つ・求人を検索
- 気になるスカウト・企業と連絡を取る
- 面談〜内定
正直、なんとなくCMで知っていたから登録してみようという軽いノリで登録に進んだので、職務経歴書やスキル、履歴書などの準備をしていなかった。
だがそれらの書類を準備する必要はなく、案内に従っていけば登録できたのは助かった。ただ、審査制ということもあって、少し入力項目が多いように感じたのが本音だ。
登録は10分くらいで完了!職務経歴書や履歴書の準備がいらない
先ほど少し触れたが、登録するときに職務経歴書や履歴書といった書類を準備する必要はない。流れに沿って入力していけば登録できるので安心していい。
基本情報で入力する項目は以下の13個。
- 氏名、性別、生年月日、電話番号
- 住まいの都道府県
- 語学力(TOIECなど)
- 最終学歴
- 転職経験の有無
- 転職の希望時期
- 直近の在籍企業、業種、職種、業務内容
基本情報はサクサク回答できる内容ばかりなので、おおよそ5分あれば終わる。事前に最終学歴の卒業年月日や直近の在籍企業の入社日などを調べておくとよりスムーズに完了する。
基本情報の入力が完了すると詳細情報の入力に進む。
詳細情報は簡単にいうと、年収や業種などの希望条件や今までの保有資格・どんな働き方をしたいかなどを入力する。
詳細情報は以下の項目。
- 直近の年収
- マネジメント経験(人数)
- 今までに経験した業種・職種
- 職務経歴
- 希望年収・業種・職種・勤務地
- 興味のある働き方(上場企業がいい、新規事業に携わりたいなど)
- 保有資格・免許・表彰経験
- これまでの職務要約(200〜400文字程度)
ここで登録された情報をみて企業やヘッドハンター(エージェント)がスカウトしてくるから、登録といえど重要な部分だ。
あとで変更もできるが、最初からスカウトをしてもらいたいなら、めんどくさがらずに入力することをお勧めする。
職務要約・職務経歴を漏れなく記載するとスカウトされやすくなる
しっかり書いた方がいいと言っている私だが、就寝前に入力を始めたとあって、職歴や職務要約を完ぺきに埋めないで登録してしまった。
その結果、企業やヘッドハンター(エージェント)からのスカウトが1日1件あればいいほうで惨敗。
トップページに職歴をしっかり書いてくださいとアラートも表示されていたので、職歴と職務要約、スキルなどを最新に更新した。そうしたら職務経歴書の閲覧数がわかりやすく伸びた。
企業やヘッドハンターが「この人はどんな仕事をしてきたのか」「うちが求めるスキルを持っている人なのか」を判断するために、職務経歴書や職務要約は必須ということだ。(当たり前)
多くのスカウトを獲得したければ、登録時にめんどくさがらないで全力で情報を埋めることをお勧めする。私のようにならないためにも...
ハイクラスと謳っているだけあって年収800万円以上の求人が多い
ビズリーチは「ハイクラス向け転職サイト」と謳っている。実際そんなにいい条件の求人があるのかと登録前は心配していたが、登録してすぐその心配は解消された。
ハイクラスに相応しい年収800万円以上の求人がゴロゴロとある。
ビズリーチはスカウトされる以外にも企業に直接応募できる「求人検索機能」がある。
私はWebマーケティング職で転職を考えているので、その職種にあう求人がズラッと並んでいる。(件数は数え切れないくらい表示される)
ビズリーチなら年収1000万円以上を狙いたい真のハイキャリア層も満足できる求人が見つかる可能性は高いと感じた。
年収500〜700万のミドルクラスの求人もある|ハイクラスへステップアップしたい人もいける
年収800万円以上のハイクラスを狙う人しか利用できないのかと心配する人もいると思うが安心していい。
ハイクラスを目指すための踏み台になる、年収500〜700万円前後のミドルクラス求人もたくさんある。
ここで経験・実績を積めば、次の転職で年収800万円以上のハイクラスへチャレンジできる可能性が高まるはずだ。
直近で年収500万円ほどでステップアップを目指す人もビズリーチは使える。
求人案内には条件にマッチした求人がでてくる|一部一致なのでズレた求人もある
ビズリーチには希望条件にマッチした企業を提案してくれるシステムもある。これは実際に私に届いた提案メールの一部で、希望条件とマッチしている部分が黄色になっている。
希望条件と完全一致した企業ではないので、仕事内容がイメージと違う求人も多い。あくまで参考程度に見るのがいい。
各メールを開くと、仕事内容や労働条件、応募資格(マスト)、会社規模など、結構細かく書かれている。もし気になる企業があれば直接応募することもできる。
ただ直接応募は、日程調整や給与交渉など、あらゆることを自分で進めないといけない。
正直私は、そこまで転職への気持ちが高まっていないので、ビビッとめちゃくちゃ惹かれる企業じゃない限りスルーしている。(今のところ40件スルー)
企業とのやり取りや転職活動に手間をかけたくない人は、その辺りを代行してくれる転職エージェントを利用した方がいい。
ヘッドハンターからスカウトされる|受け身でも仕事を探しやすい
ビズリーチの売りとも言えるスカウト。その内容は、ヘッドハンターと言われる転職エージェントから直接声が掛かる仕組みだ。
結論から言うと、びっくりするくらいヘッドハンターからスカウトが来る。
一応言っておくと、私のスキル・職歴は同業界では一般的なレベルだ。むしろ領域に偏りがあるので劣っているまである。だが1ヶ月で40件以上のスカウトをもらうことができた。
エージェントから声をかけてくれるので、自分から求人を探したり企業にアプローチしたりする必要なし。
積極的に自分で転職活動を進めることができない人でも、受け身で待機しているだけで転職活動を進めることができるのがメリットだと感じる。
声をかけてくるヘッドハンターが多すぎて選ぶのが大変
だが、40件ものスカウトを受けて感じたのは、どのスカウトに連絡すればいいか迷ってしまう人が多いのではないかということ。
どのヘッドハンターもプロなので、魅力的なタイトルと内容でアプローチしてくる。しかも熱意も半端じゃないので、結構な長文で読むのも疲れる。
気になる人と片っ端に面談をするのもいいが、1回の面談が1時間くらいかかると想定すると、そんな暇はない。なので、どのヘッドハンターと連絡を取るべきか決めた方がいい。
ビズリーチは、転職の条件や方向性が決まっていないと、どのスカウトとコンタクトを取るか迷ってしまいやすい。
転職すべきかどうか、転職してどうしたいかが決まっていない人は使わない方がいいかもしれない。
そういった、そもそもの相談からしたい人は、どこか大手エージェントで方向性を固めてからの方が、ビズリーチのスカウトの良さを最大限活かせるのではと思う。
企業からの直接スカウトはレア
ビズリーチを利用開始して1ヶ月経つが企業からの直接スカウトはゼロ件だった。あれだけCMで「こんな企業からスカウトがくるなんて!」と流れていたので期待していたが残念。
自分のスキルや職歴とあう企業さんがいなかったということで、ビズリーチが悪いというわけではない。タイミングと運もあるだろう(悔しい)
ただ、ヘッドハンター(転職エージェント)からは40件ほどスカウトが届いたので、私の職歴やスキルであれば希望条件で転職はできそうというのはわかった。
それでも企業から直接オファーが来ないことを考えると、企業からのスカウトは相当スキルマッチしないと無理なような気がする。それこそ自分のスキルを活かせるポジションが空くタイミングもあるだろう。
企業からのスカウトを目当にして、ビズリーチの利用はあまりお勧めしない。(企業スカウトがきた人は教えてほしい)
私がビズリーチ経由で紹介された求人例
一応、すべてのスカウトに目を通してみたが、提案内容は上場企業が2〜3割、メガ・中小ベンチャーが7割くらいな感じだ。
提案された年収はピンキリだが、800〜1000万円くらいが多い印象。中にはCMOやCOOというポジションで年収1200万〜というのもあった。
基本、今の年収を考慮してスカウトしてきてくれているので、年収500万とか明らかに条件が悪くなるオファーはなかった。
いろんなスカウトの中から、私に合いそうな提案をしてくれてた3人のヘッドハンターから話を聞いてみた。
- toB/toC双方に配信インフラを展開する上場前ベンチャーのコンテンツマーケター
- 東証一部上場企業のWebメディア運営|Webマーケター・マネージャー
- 大手通信キャリア/デジタルマーケティング管理職
この中で一番私のスキルにマッチしていた求人だったのは「2」。ITやアプリ、Web系に特化したエージェントからの提案だった。
聞く話によると、この東証一部上場企業はすでに複数のメディアを運営しているが、さらに拡大していきたいとのこと。そこで新たらにSEOメディアのディレクターを募集したようだ。
肝心な条件面は仕事内容に大きな変化なし、年収は700万〜1000万で応相談。(おそらくキープの700か、高くて800万円だろう)
土日祝が休みで私服通勤OK、有給消化・産休育休の取得などを推進しているとあって、働きやすそうな印象を受けた。オフィスも新宿にあってアクセスも良い。
今の職場も同じような感じではあるが、環境を変えて働けることと上場企業といこともあって惹かれた。
ただ、まだ転職活動を始めて1〜2社しか話を聞けていないので、ひとまず保留。エージェントは売上のためにも早く決めてほしそうだったが、急いで失敗しては元も子もない。
自分一人で転職活動をしていたら巡り会うことがなかった求人だと思うし、こんなスピーディーに話が進むとは思わなかった。
ビズリーチは転職をすると決めている人なら、アプローチされる数が多いので効率が良いように感じた。
ビズリーチに関するQ&A
本章では参考として、ビズリーチに関してのよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
Q1.年収500万円未満でも登録できる?
可能です。
ビズリーチの審査自体に年収制限は設けられていません。確かに、ビズリーチはハイクラス求人に特化している関係上、年収600万円以上の求人が大部分を占めており、年収500万円が審査のボーダーラインと言われることもあります。
しかしながら、それはあくまで目安であり、実際には年収400万円以下であってもビズリーチに登録できている人は多く存在します。
前述の通り、ビズリーチの審査基準は「年齢」×「経験・経歴」×「年収」です。そのため、仮に現在の年収が低かったとしても、経歴が充実していたり高いスキルを有していたりすれば、審査に通る可能性は十分にあるでしょう。
Q2.最終学歴が高卒でも登録できる?
可能です。
ビズリーチではスキルや経歴が最も重視されているため、学歴はあまり関係ないと言えます。実際、ビズリーチでは「高卒以上」の求人も多数掲載されており、十分なスキルや経験を有しているのであれば、学歴がネックになることはほとんどないでしょう。
Q3.ビズリーチに登録すると、現在の勤務先にばれる可能性はある?
ほとんどありません。
というのも、ビズリーチでプロフィールを公開したとしても、企業やヘッドハンター側には氏名や生年月日などの個人が特定されうる情報は表示されないからです。
ただし、職歴からばれる可能性も0ではないため、心配な人はブロック機能(プロフィールを公開したくない企業をあらかじめブロックできる機能)で現在の勤務先を設定しておきましょう。