リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス人材に特化した会員制転職スカウトサービスです。2022年から2年連続でオリコン顧客満足度調査の転職スカウトサービス部門で1位を獲得するなど、実績も豊富です。
今回はアンケートを実施してわかった評判・口コミ、特徴、他社との違いなどをまとめました。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
※1 2022年4月時点、ハイキャリア会員のみ、※2 国税庁 令和3年民間給与実態統計調査、※3 2023年10月。求人検索機能で調査
リクルートダイレクトスカウトの仕組み・スカウトの種類
リクルートダイレクトスカウトは、スカウトサービスのため、会員登録してレジュメを完成させたら、あとはスカウトが来るのを待つという仕組みです。
スカウトの中で気になったものがあれば返信をして、面談または書類選考や面接に進んでいきます。
スカウトの中から良い案件を見つけるためには、スカウトの種類を理解しておく必要があるため、ここで説明します。
企業スカウトとヘッドハンタースカウト
企業スカウトは、企業の採用担当から直接メッセージが送られてきます。よく書かれているのは、このような内容です。
- 簡単な事業内容
- スカウトをした理由
- 業務内容
- 職場環境
- 今後のフロー
しっかりとレジュメに目を通し、「◯◯という経歴を拝見し、スカウトを送りました」と丁寧に送ってくれる会社もあれば、明らかに一斉送信だなと分かる文面を送ってくる会社もあります。
ヘッドハンターからのスカウトは、ヘッドハンターからメッセージが送られてきます。ヘッドハンターとは、自分の代わりに良い求人を探して紹介してくれる人です。メッセージにはこのような内容が書かれていることが多いです。
- 当社の強み・ヘッドハンターとしての実績
- スカウトをした理由
- 紹介可能企業例
ヘッドハンターからのサポートを受けたいという方は、自分に合ったヘッドハンターを見つけて連絡を取ってみましょう。あくまで自分のペースで転職活動を行いたいという方は、企業スカウトを中心に対応していくと良いでしょう。
一求入魂スカウトとゴールドスカウト
一求入魂スカウトとゴールドスカウトは、見逃してはいけません。特別なスカウトです。
一求入魂スカウトは、ヘッドハンターが求める限られた会員のみに送られるプレミアムスカウトです。ヘッドハンターが「この人にこそ、転職を支援したい」「うちの得意領域だ」「この人は市場価値が高い」と思った場合に送ります。
まさに魂が入ったスカウトのため、文面を読んでみても、自分のレジュメをよく読んで、他にも候補がいる中で自分を選んでスカウトしてくれたことがよくわかります。人によって差はありますが、ヘッドハンターから来るスカウトのうち10通中1通くらいが一求入魂スカウトです。スカウトがたくさん来る人は、一求入魂スカウトだけに絞ってチェックするのも良いと思います。
ゴールドスカウトは、「面談もしくは面接を必ず受けることができる」というメリットがある企業からのスカウトです。普通のスカウトだと、必ず面談や面接ができるわけではなく、書類選考に通されることが多くあります。ゴールドスカウトは、すぐに面談や面接ができるので、それだけ企業は自分の経歴をよく読んで評価をしてくれたということになります。
レジュメを充実させればさせてるほどゴールドスカウトは来やすくなるので、会員登録後はしっかりとレジュメ情報を埋めておきましょう。
リクルートダイレクトスカウトの良い評判口コミ
実際にリクルートダイレクトスカウトを利用した人の評判や口コミが気になる人も多いかと思います。
そこで本章では、リクルートダイレクトスカウトの良い評判をご紹介します。
良い評判口コミ① 求人の質が高い
リクルートダイレクトスカウトの口コミを調べた結果、求人の質の高さを評価する口コミが多くありました。

家族もいるので、現年収(700万円)より下がらないことが絶対条件でした。リクルートダイレクトスカウトなら700万円以上の求人が多いという評判を聞いたので、実際に使ってみました。700万円を下回るスカウトは無視しましたが、それでもスカウト数は多かったです。特にヘッドハンターからのスカウトが多かったです。マネージャーや部長のポジションが多く、求められるレベルも高いものだと感じる案件が多かったです。

リクルートのサービスなので信頼できるかと思って利用しました。受け身のサービスなので、経歴に合致するスカウトは来るものの、これからやっていきたいことが合致するスカウトはあまり期待できないだとうなと思っていました(私の場合、事業企画の経験が長いですが、PMに興味がありました)。でも、自分の志向性に見合ったスカウトが届き、実際に数社と話をすることができました。
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス求人に特化していることもあり、求人の質の高さには定評があるようです。
そのため、年収だけでなく求人の質にもこだわりたい人には、特におすすめの転職スカウトサービスと言えるでしょう。
良い評判口コミ② 担当ヘッドハンターの質が高い
リクルートダイレクトスカウトの口コミの中には、担当ヘッドハンターの質の高さを評価する口コミも多く見られました。

自分が転職できたのは、リクルートダイレクトスカウトで出会ったヘッドハンターのおかげです。ヘッドハンターからのスカウトは10通以上来てたのですが、その中で一番文面の印象がよかったヘッドハンターに返信をしました。面談もすごく丁寧で、柔らかい物腰の人で安心しました。そこから3日くらいで、15社くらいおすすめの会社を紹介してくれました。5社くらいに絞り込みたかったのですが、ヘッドハンターの方が、特におすすめということで5社をピックアップしてくれました。しかも、こういう理由で◯◯さんにおすすめですよ、という理由付きで。実際に受けた会社は面接でも好印象で、最終的に入社した会社以外にもいい会社と出会えて満足しています。

フェムテック業界への転職を考えていたのですが、ヘッドハンターの方が業界に詳しく、伸びている会社や働きがいのある会社について説明してくれました。そのヘッドハンターの方が求人を持っていない会社についても詳しくて、フラットな目線で比較してお話してくれたのが印象的でびっくりしました。とても真摯な方に出会えて満足しています。
リクルートダイレクトスカウトは、担当ヘッドハンターの質の高さにも定評があるようです。また、担当ヘッドハンターを選べる点も、利用者からは好評のようです。
そのため、担当ヘッドハンターの質や相性を重視する人にも、おすすめの転職スカウトサービスと言えるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトの悪い評判口コミ
続いて、リクルートダイレクトスカウトの悪い評判をご紹介します。
悪い評判口コミ① 全体的にハードルが高い
リクルートダイレクトスカウトの口コミを調べた結果、全体的にハードルが高い点を指摘する口コミが多くありました。

登録してみてわかりましたが、やはり私にはハードルが高かったです。リクルートエージェントに比べて、一流企業が多く掲載されていましたが、私の経験やスキルでは分不相応に感じました。実際、スカウトは来るんですよ。ただそのスカウトが、本当に私の経歴を見て送ってきているのかなあと思うようなものが多くて、結局返信しませんでした。年収400万円の私が年収800万円の求人に応募しても受かるわけないでしょって感じで、大きくズレがあるので、私くらいの年収の人は、エージェントを使った方がいいです。

1,100万円のスカウトが来たときはびっくりしました。話だけは聞いておくか、と思ってヘッドハンターに話を聞いてみたんですが、仕事内容の専門性が高すぎて、到底自分にはできるとは思えない仕事でした。いくら年収が高い求人が多いからと言って、身の丈に合わないスカウトは真に受けてはいけませんね。
リクルートダイレクトスカウトはハイクラス求人に特化していることもあり、人によってはハードルが高いと感じてしまうことがあるようです。
ただ、現時点ではハードルが高いと感じても、徐々にキャリアアップを重ねていけば、将来的にリクルートダイレクトスカウト経由で希望の求人が見つかる可能性はあります。これを機に、キャリアプランを見直してみてもいいでしょう。
ハイクラス向けではなく一般向けの求人を扱っている転職エージェントに登録すれば声がかかる可能性は大いにあります。以下におすすめの転職エージェントをまとめたので、スカウトはちょっと合わないと感じた方は登録してみてください。
悪い評判口コミ② ミスマッチが発生する
リクルートダイレクトスカウトの口コミの中には、ミスマッチが発生する点を指摘する口コミも散見されました。

これからリクルートダイレクトスカウトを使おうと思っている人に伝えたいことは、ヘッドハンター選びは超重要ということです。ヘッドハンターによって、得意領域が全然違うからです。メガベンチャー系に強いというヘッドハンターと話をしたときは、実際には従業員20人くらいのかなり小さい企業が多くて、自分の行きたいところとはマッチしませんでした。まあ話してみるまではわからなかったりもしますから、いいところに出会えるまでは、根気強くいきましょう。

以前dodaを利用してたときはだいぶサポートが手厚かったので、ヘッドハンターにもそのあたりは期待していました。しかし、ヘッドハンターによって全然温度感が違うことがわかりました。本当にただ紹介してくれるだけのところもあったので、それで十分という人にとってはいいですが、私としてはもう少し受ける前に対策を一緒に考えてくれたりするとありがたかったです。
リクルートダイレクトスカウトは基本的にスカウトが中心であり、転職エージェントのように担当アドバイザーがつかないため、場合によってはミスマッチの求人を紹介されることもあるようです。
ただ、転職スカウトサービスの性質上、ある程度のミスマッチが生じるのは致し方ない部分でもあり、リクルートダイレクトスカウトだけに限った話ではありません。
なるべく自分の希望に合う求人を見つけたいのであれば、転職サイトや転職エージェントも併用した方がいいでしょう。
リクルートダイレクトスカウトとリクルートエージェントの違い
同じ会社が運営するサービスとして、リクルートエージェントがあります。
リクルートエージェントは、転職エージェントです。キャリアアドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれる仕組みです。そのため、スカウトのような機能はありませんが、キャリアアドバイザーからのサポート(カウンセリング、レジュメ添削、面接対策など)を受けることができるのが特徴です。
違いを表にまとめてみました。
サービス | 対象 | |
---|---|---|
リクルートダイレクトスカウト | スカウト型 | ハイクラス層向け |
リクルートエージェント | エージェント型 | 幅広い |
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの違い
ビズリーチは、リクルートダイレクトスカウトと同様にスカウト型の転職支援サービスです。対象もハイクラス層となっており、似たサービスと言えるでしょう。
一方で、大きな違いとしては2点あります。ビズリーチは登録時に審査が必要なので、年齢・経歴・年収次第では使うことができません。また、ビズリーチには、より早くよりハイクラスな求人と出会いやすくなる有料プランも存在します。
リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | |
---|---|---|
公開求人数 ※ | 約542,922件 | 約219,980件 |
ヘッドハンター数 | 約5,000名 | 約6,000名 |
設立 | 2014年6月 | 2007年3月 |
登録審査 | なし | あり |
料金 | 完全無料 | 一部有料 |
※2023年10月、求人検索機能で調査
リクルートダイレクトスカウトを利用するときの注意点
リクルートダイレクトスカウトの利用を検討しているのであれば、登録前に知っておくべき注意点がいくつか存在します。
そこで本章では、リクルートダイレクトスカウトを利用するときの注意点について解説します。
注意点① 現在の年収によってはスカウトが届きにくい
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス求人に特化している関係上、現在の年収によってはスカウトが届きにくい点に注意が必要です。具体的には、現在の年収が600万円未満の人は、スカウトが届きにくい傾向があります。
リクルートダイレクトスカウト経由で応募をかける企業の多くは、即戦力の人材を求めています。そのため、現在の年収も判断基準の1つとしてチェックされ、年収が600万円未満であると、企業の採用基準をクリアするのがどうしても難しくなってしまうのです。
そのため、年収基準を満たさない場合には、「リクルートエージェント」や「doda」といった、転職エージェントも併用して転職活動を進めるのがいいでしょう。
注意点② スピード転職には適さない
リクルートダイレクトスカウトは、基本的にスカウトを待つ形になるため、スピード転職にはあまり適さないと言えます。
ハイクラス求人は、転職市場全体で見ても希少な部類に入ります。そのため、十分なスキルや経歴を持っている人であっても、タイミングによってはマッチングする求人がない(スカウトが届かない)ケースも十分に起こり得ます。
リクルートダイレクトスカウトには、一般的な転職エージェントサービスのような求人検索・応募機能も搭載されていますが、ハイクラス求人という性質上、1~2週間で転職が決まることはそれほど多くないでしょう。
もちろんタイミングが合えば、スピード転職も可能でしょうが、「一刻も早く転職したい」と考えている人は、転職サイトや転職エージェントも併用して転職活動を進めることをおすすめします。
注意点③ ベンチャー企業の求人が少ない
リクルートダイレクトスカウトは、大手企業や有名企業をメインに取り扱っている関係上、ベンチャー企業の求人は少ない傾向があります。
そのため、ベンチャー企業への転職も視野に入れている人は、注意が必要です。
ベンチャー企業の求人も見たいのであれば、「ビズリーチ」などの他の転職スカウトサービスや、「リクルートエージェント」などの転職エージェントサービスの方が適していると言えるでしょう。
注意点④ 企業ブロック設定をしないと会社にバレる可能性がある
企業側は、スカウトを送るために求職者のデータベースにアクセスします。その際、本名は隠された状態ではあるものの、経歴の情報で自分が利用していることがバレてしまう可能性があります。
バレないようにするためには、企業ブロック設定をする必要があります。ブロックした企業は、自分の経歴にアクセスすることができなくなるため、自分が転職活動をしていることがリクルートダイレクトスカウト経由でバレることはなくなります。
リクルートダイレクトスカウトで「スカウト来ない...」を防ぐポイント
せっかくリクルートダイレクトスカウトに登録したのに、「スカウトが来ない...」ということになってしまっては意味がないですよね。
そこで本章では、リクルートダイレクトスカウトを上手に活用して、スカウトを呼び寄せるためのポイントについて解説します。
ポイント① レジュメをしっかりと作り込む
スカウトの数を増やしたいのであれば、レジュメ(履歴書・職務経歴書)をしっかりと作り込むことが重要です。
基本的にスカウト担当者は、登録者のレジュメを基にスカウトメールを送るかの判断をします。そのため、レジュメの情報が少なかったり古かったりすれば、スカウトの対象に選ばれることが難しくなります。
スカウトの数を増やすためには、キーワードを意識してレジュメを作成するといいでしょう。例えば、『マネジメントスキル』をアピールする場合には、「人材育成のための『コーチングスキル』に長けている」というように、具体的なキーワードを入れておくと、スカウト担当者の目にも留まりやすくなります。
ポイント② 希望条件をしっかりと入力する
スカウトの数を増やすためには、希望条件をしっかりと入力することも大切です。
というのも、希望条件があいまいであると、スカウト担当者も求人にマッチするのかの判断がしづらくなるからです。例えば、希望業種が1つしか選択されていないと、その他の業種からのスカウトは届きにくくなる可能性があります。
スカウトを多く受け取りたいのであれば、希望条件は詳細に記載しておきましょう。もし譲れない条件がある場合には、希望条件欄の「その他」の項目に、あらかじめその詳細を記載しておくことをおすすめします。
ポイント③ 定期的にサイトへログインする
重要なスカウトメールを見逃さないためにも、サイトへは定期的にログインすることを推奨します。
ハイクラス求人は、募集がすぐに埋まることも珍しくなく、返信の遅れが致命的になる可能性もあるため、定期的にサイトをチェックすることは大切です。
リクルートダイレクトスカウトの登録方法・使い方
最後に、リクルートダイレクトスカウトを利用する流れについてご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
①まずは公式サイトから、無料の会員登録を行いましょう。
②続いて、登録情報の入力とレジュメの作成を行います。レジュメ内の個人を特定する情報は匿名状態で表示されますが、レジュメを公開したくない企業がある場合には、個別に設定することも可能です。
③レジュメの登録後は、あとはスカウトを待つだけです。スカウトを届きやすくするため、登録情報やレジュメは定期的に見直すことをおすすめします。
④興味のあるスカウトメールが届いたら、返信をしましょう。なお、求人によっては予定よりも早く募集が終了することがあるため、なるべく早めに返信することを推奨します。
リクルートダイレクトスカウトに関するQ&A
ここでは、リクルートダイレクトスカウトに関してよくある質問をまとめました。
スカウトには絶対に返信しないといけない?
そんなことはありません。興味が無いスカウトについては、無視してしまって大丈夫です。企業側も、「興味ないなら返信不要だよ」というスタンスでスカウトを送っています。
リクルートダイレクトスカウトにアプリはある?
ありません。PCまたはスマホでWebブラウザ上で利用してください。
リクルートダイレクトスカウトの利用には料金はかかる?
求職者は、完全無料で使うことができます。有料プランもありません。
20代や50代でも利用できる?
はい。実際に20代や50代の登録者も多くいます。年代別の利用者の割合は以下のようになります。
割合 | |
---|---|
20代 | 23.3% |
30代 | 28.4% |
40代 | 24.6% |
50代 | 18.0% |
60代以上 | 4.9% |
リクルートダイレクトスカウトの登録者数は?
累計登録者数は公表されていませんが、毎月14,000人を超える求職者が新規で利用を開始しています。(2022年3月〜5月の月間平均)
リクルートダイレクトスカウトの退会は簡単?
設定 > 退会する から簡単に退会することができます。