この記事では、第二新卒・既卒向けの転職エージェント「マイナビジョブ20's」を実際に利用してみた感想を紹介します。
また、第二新卒として転職を試みている私の経験を踏まえて、「どういう人がマイナビジョブ20'sに向いているか」についても解説していきます。
営業 年収350万円
新卒でなんとなく中小企業の営業職として入るも、ひしひしと感じるこれじゃない感。ちゃんと就活をしておけばよかったと後悔にさいなまれる。営業から異業種に転職しようと思い転職活動中。
結論:マイナビジョブ20'sは第二新卒の転職にはおすすめできない
詳しい理由は後述しますが、結論から言うと、第二新卒として転職する場合はマイナビジョブ20'sではなく他の転職エージェントを利用した方がいいでしょう。
スカウト機能で求人を自動で送ってくれる点はありがたいですが、肝心の紹介求人がそもそも少ないため、なかなか希望の求人に応募できません。
大手の求人はあるようなので、第二新卒で大手に転職したい方は登録しておいても問題ないでしょう。また、第二新卒として転職するための情報収集として利用するのも手です。
マイナビジョブ20sに登録してよかった点
- 登録までは簡単に行うことができる
- 自動で求人をいくつか送ってくれるので便利
マイナビジョブ20'sに登録していまいちだと思った点
- 登録しても全然連絡が来ない
- そもそも保有している求人が他の転職エージェントと比べて少ない
- 東京・大阪など都市部以外の方の利用は難しい
転職についての相談、面接対策をしてほしい人は他エージェントに登録しよう!
マイナビジョブ20'sは求人を送ってはくれるものの、登録から2週間経っても、面談をしてくれたり職歴や履歴書の添削をしてくれたりすることはありませんでした。
そもそも「今の勤め先の人間関係が不満だが職場を変えるのはアリか」「転職して年収は上がるのか」「今の仕事は本当に向いているのか」と、転職にまつわるあらゆることについて幅広く相談したい方もいるでしょう。
そういった方は、他の転職エージェントを利用する方が確実です。
例えば、第二新卒専門で、登録してからスピード対応してくれ、じっくり相談に乗ってくれるハタラクティブはおすすめです。
また、リクルートエージェントやDODAなどの大手転職エージェントの求人数は7〜10万件ほどあり、第二新卒の転職がうまくいく可能性が高いです。
加えて大手ということもあり、これまで培ってきたノウハウをもとに転職支援もばっちり行ってくれます。
効率的な情報収集という点でも、3つ全てに登録して、転職活動を進めていくことが望ましいでしょう。
マイナビジョブ20'sは登録こそ簡単だが、面談の連絡など一切音沙汰なし
ここからは私が実際にマイナビジョブ20'sに登録してみた感想について紹介していきます。
マイナビジョブ20'sの登録自体は3分あればできてカンタン!
マイナビジョブ20'sへの登録はわかりやすく簡単にできます。
まずは公式HPから登録します。次のページから基本的に行うのですが、たった4ステップで終わります。おそらく3分もかからないでしょう。
ここまで登録し終わったら、自分のスマホに認証コードが届くので、それを入力していったん終了です。
Web履歴書の作成や職務経歴書の作成などの細かい作業はあるのですが、登録自体は難しくなく、問題ないです。
求人は東京・大阪がメインで、数も限られているので紹介してもらえない確率が高い
登録した後は、自動で求人が送られるようになるので、すごく便利だなと思いました。
しかし、登録したはいいものの「思ったよりも全然求人が紹介されない」と感じました。
試しに求人の数について調査してみると、求人数は全国で約2,000件ほどだそうです。
そのうち関東が1,100件、関西が800件ほどを占めています。その中でも東京が1,000件、大阪が600件でした。私は神奈川で探していたので、紹介されないのも仕方ないなと思いました。
つまり、東京や大阪などの首都圏以外の地域にはそもそも求人があまりないため、マイナビジョブ20'sに登録しても求人を紹介してもらえないことになってしまうのです。
おまけに、公式HPによると利用している人の数は210,000人だとのことです。倍率換算すると100倍です...。これではなかなか紹介されないのも納得です。
ちなみにマイナビジョブ20'sの利用者の中にも、紹介してもらえる求人数や内定率について、アドバイザーから言及された方がいるようです。
自分の方からエージェントに質問いくつかして、企業はできるだけ紹介するとは言われたけど、新卒で受けていた企業の60%しか受けられなくてその中から内定もらえるのは数パーセントとか、内定出るのは新卒の半分の確率ですとかいろいろ言われた😢
— トミー (@TommyHilfigerX) April 25, 2021
以上を踏まえると、マイナビジョブ20'sだけに登録して第二新卒の転職活動を進めていくのは難しいと言えます。
マイナビジョブ20'sに登録して2週間経っても音沙汰なし
他の転職エージェントであれば、遅くても登録した次の日、早ければ登録して5分で連絡が来ました。
ところが、マイナビジョブ20'sの場合、2週間経っても連絡が来ませんでした。
しびれを切らして、直接マイナビジョブ20'sに問い合わせてみたところ、次のような返信がきました。
私はマイページで「3ヶ月以内に転職したい」「今の会社に勤務して約1年」と申告していました。その他の希望条件も良い条件に設定していたため、紹介できる求人がなく、連絡してもらえなかったのかもしれません。
ただ、他の転職エージェントでは即対応してもらえたことを踏まえると、もう少し早く連絡してくれてもよかったのではと思います。
一方「すぐにでも転職したい」「スキルはある程度兼ね備えている」「3年ぐらい今の会社に勤めている」という方は、すぐに求人を紹介してもらえる可能性はあるので、登録してみてもいいかもしれません。
また、先ほど書いたとおり、「そもそも求人数が少ない」のも理由のひとつに挙げられると思われます。
そのため、別の転職エージェントにも登録することが必須となってきます。
大手企業の求人を多数取り扱っているが、年収は300万円台が多い傾向
求人数こそ大手の転職エージェントと比べるとあまり多くは感じませんが、年収や企業の規模などをみてみると、優良な求人が多数見られます。
第二新卒でも、トップメーカーや商社、安定した大手企業の子会社やグループ企業など、取り扱っている企業は多種多様です。
あくまで一例ですが、例えば次のような企業がありました。新卒の時に行けなかった憧れの大手を狙いたい方にもチャンスがあると言えます。
また、研修制度が充実していたり、社宅・家賃補助制度などの福利厚生もしっかり整備されている求人が多く見られました。
その反面、年収に関しては300万円台の求人が80%を占めています。
人によるとは思いますが、マイナビジョブ20'sに限らず、第二新卒での転職は年収が現状よりも下がる、ないしは現状維持という場合が多いです。
特に異業種に転職しようと考えている方は、ほぼ必ずといっていいほど年収が下がると見込んでおいた方がいいでしょう。
なぜなら、結局のところは自身が持っているスキルで給与が決まってしまうからです。
加えて、会社によって覚えなければならない仕事や業務内容が変わってきます。そのため、前職の経験・スキルを活かしにくいことが往々にしてあるのです。
なので、転職時の年収ではなく、転職後1〜5年ほどの長期的な目線で考えるようにしましょう。マイナビジョブ20'sの求人には年収モデルが記載されており、参考になります。
例えば、次のような年収モデルがあります。
<とある企業の施工管理職>
年収例 | |
---|---|
2年目 | 420万円/25歳(入社2年目)/月給26万円+諸手当 |
8年目 | 650万円/32歳(入社8年目)/月給35万円+諸手当 |
6年目 | 800万円/48歳(入社6年目)/月給38万円+諸手当 |
入社後の努力によって年収も変わってくるので、数年先の年収を見据えて転職活動するといいでしょう。
マイナビジョブ20'sの就活の流れと就活のポイントを一挙公開!
マイナビジョブ20'sの面談から内定までの流れ
- 申込み
- 個別カウンセリング
- 求人に応募
- 面接
- 内定・入社
求人の中には非公開求人も混じっていることがあるので、見逃さずチェックしておきましょう。
面接対策はもちろん、日程調整から入社準備に至るまで、希望に応じて専任の担当者がサポートします。また、無料で様々なセミナーを開催しているので、参加してみるといいでしょう。
非公開求人とは、一般に求人情報誌などに出していない企業の求人です。採用人数が少なかったり、待遇や年収が良いため、求人が集中しすぎないようにあえて公開していません。
また、企業側も特にマッチした人材を求めているので、エージェントに依頼します。
条件の良い非公開求人は、一般的にはすでに実績のある経験者の転職向けです。
一般的な転職エージェントだと未経験OKの非公開求人はありませんが、マイナビジョブ20'sでは特に20代をターゲットにした非公開求人を紹介してくれます。
カウンセリング前に適性診断を受けるため、自分の強みを知ることができる
マイナビジョブ20'sのHPによると、適性診断は次のようなものだそうです。
「マイナビジョブ20's適性診断」とは、自分と仕事の関わり方をもう一度整理して捉え直すために、受検者が自身の行動スタイルと照らし合わしながらテストに回答していき、仕事にまつわるみなさんの特徴を客観的に測定するテストです。
仕事をする上でみなさんそれぞれのパーソナリティがどのような強みになるかを分析するための手助けとなります。
適性診断を受けることで、第二新卒で面接を受ける際により具体的な自己PRを書くことができます。また、自分が向いている仕事探しに役立てることができます。
なお、このツールは面接が確約になった人のみ受けられるサービスだそうです。
転職エージェントに複数登録して求人を一気に集めておこう!
以上を踏まえると、マイナビジョブ20'sのみに登録するのではなく、他の転職エージェントにも複数登録した方が、第二新卒の転職活動を効率的に転職活動を進めることができます。
新卒採用と第二新卒の転職活動は別物です。第二新卒の就活は短期集中です!
第二新卒というのは、そもそも中途採用です。そのため、内定承諾期間も面接回数も新卒の時とは全く異なります。簡単に図で解説します。
新卒 | 第二新卒 | |
---|---|---|
就活期間 | 1〜2ヶ月ほど | 1〜2週間 |
内定の応募期間 | 1〜2ヶ月ほど | 3日〜1週間 |
面接回数 | 2〜5回 | 1〜2回 |
見ていただくとわかるように、就活の期間が非常に短いんです。
なので第二新卒で重要なのは、自分が応募したい求人をできるだけかき集め、同時並行で応募から面接まで進めていくことになってきます。
なぜなら、「内定をもらったけど他の企業も見たいのでちょっと待ってほしい」ということがしづらいからです。
ではこれらを踏まえて、「どういうふうに求人を集めていくか」を知りたいところですが、ここは少しコツがあります。
それは、第二新卒に特化した転職エージェントと、大手の転職エージェントのそれぞれに複数登録しておくことです。
第二新卒だからといって、第二新卒に特化した転職エージェントに必ず登録しなければいけないわけではありません。
もちろん第二新卒に特化している転職エージェントの方が、未経験でもチャレンジできる求人や第二新卒を歓迎している企業の数は多いです。
しかし、多くの転職エージェントも肝心の求人数は2,000〜4,000件ほどです。
それと比べて、いわゆる大手の転職エージェント、例えばリクルートエージェントは11万件ほどの求人を保有しています。
dodaも7〜8万件ほど取り扱っていることからわかるように、大手の転職エージェントは保有している求人の数が全然違います。
もちろんその中には第二新卒の求人も含まれていることが多いです。なのでどちらにも登録しておくことで、結果的に自分が希望する求人を見つけやすくなります。
マイナビジョブ20'sの求人はおすすめポイントがあるので応募の参考にしやすい!
まず「おすすめポイント」という箇所があるのがよい点です。
「その企業がどうしておすすめなのか」を記載してくれるので、応募するかどうかの判断材料にもできそうですよね。
例えばこの求人であれば、おすすめポイントを見てこんなことを考えられそうです。
- 未経験でもちゃんと研修があるからチャレンジできそう
- 資格が無料で取れるから経済的な負担が少ない
- プロジェクトが終わったら1週間休みだから旅行に行けそう
おすすめポイントの下のタグにも「中途入社5割以上」や「職種未経験OK」などの表記があるので、今の自分と照らし合わせて応募するかどうか決めるといいかもしれません。
詳細の求人内容はここでは伏せますが、他にも次のようなことが詳しく記載されていました。
- 仕事内容
- 必要なスキル
- 求める人物像
情報が非常に詳しくまとまっているので、参考にしやすいです。
まとめ:マイナビジョブ20'sではなく別の転職エージェントに登録しよう!
以上のことから、マイナビジョブ20's以外の転職エージェントに登録した方が、転職活動をスムーズに進めることができます。
しかし、次の項目のどれかに当てはまる人は、情報収集の一貫としてマイナビジョブ20'sに登録しておくといいかもしれません。
- 第二新卒の20代
- MARCHや関関同立などの大学を出たのに就活がうまくいかなかった
- 就職したが希望通りではなく辞めた・辞めたいと悩んでいる
- 職務経験・資格・専門的知識がある第二新卒や既卒
「新卒の就活に失敗したけれど、どうしても大手の企業に就職したい」という方は、マイナビジョブ20'sの求人を随時チェックしましょう。
一方、未経験職に就きたい方、学歴・経験に自信がない方には、マイナビジョブ20'sでの就活は難しい面もあります。
そのような場合は、以下3つの転職エージェントに登録して転職を進めていくのがおすすめです。
- 未経験職にチャレンジ→ハタラクティブ
- とにかく求人数を見て情報を集めたい→リクルートエージェント
- リクルートエージェントと合わせて登録必須→doda