ファイナンシャルプランナーは転職で役に立たない!FP資格が転職時に意味ない・有利にならない理由

こんにちは、携帯ショップの店員から保険の営業マンへ転職した加藤(31歳・男性)です。

今回は、転職のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得しようか悩んでいる方に向けて、私の体験談をもとに、FPは転職で役に立たないのか?有利にならないのか?をお伝えします。

実は私、転職で役に立つと思ってファイナンシャルプランナーの資格を取ったけど、なんの役にも立たなくて損したんです。他の人には私と同じ失敗(お金と時間を無駄)をしないでほしいので、転職のためにファイナンシャルプランナーを取得すべきか悩んでいる人に読んでほしいです。

結論:FP資格は転職や実務で役に立たない!取得したいなら転職後でいい

まず結論から伝えると、ファインナンシャルプランナーの資格は企業からの評価が低いので転職で役に立ちません。FP資格を取得したい理由が「転職で有利になるかも」と思っているなら取得しなくていいです。

転職時にFP資格が役に立たない理由
  • 合格率が高く簡単に取得できる資格だから希少性が低い
  • FP資格がなくても業務に就けるため、企業は採用時に重要視しない

FPは転職時に役に立たない資格のうえに、FP2級を取得するには約6万と勉強期間が6ヶ月ほど必要です。

■勉強時間と費用 ※ユーキャンの場合
勉強時間 費用
FP3級 80〜150時間
1日1時間で4ヶ月前後
▼受験料
学科:4,000円
実技:4,000円
FP2級 150〜300時間
1日1時間で6ヶ月前後
▼通信講座の受講料(ユーキャン)
59,000円
※3級なしで2級を受験する場合に受講必要

▼受験料
学科:5,700円
実技:6,000円
※同時受験の場合、11,700円

つまり、FPはお金と時間がかかる割に転職で役に立たないので、コスパ・タイパが悪い資格なんです。

ちなみに、FPには2級と3級がありますが、FP2級でも転職で有利にならないので3級は取得してみ意味ありません。

FPは生活面で役に立つ知識が多い、目的が「お金の勉強」なら取得おすすめ

結論はファイナンシャルプランナーは転職に全く役に立たない、意味ないからやめとけですが、目的によっては取得しても良いと思います。むしろおすすめです。

FP資格を取得すべき人
  • お金の勉強をしたい人

ファイナンシャルプランナーの出題範囲は、税金や保険、資産運用、医療制度、相続、資産設計などです。生きる上で知っておいて損しないことを勉強できます。

たとえば、

  • 将来にかかるお金とその準備方法
  • 公的年金、社会保障、国から受けれるお得な制度
  • 必要な保障の考え方

なので、ファイナンシャルプランナーを取得する目的が「お金の勉強のため」なら全然ありです。ちなみに、お金の勉強のためであればFP3級の知識で十分です。

結論をまとめると、FP資格は転職で役に立たないけど、目的(お金の勉強)によっては取得するのもあり。取得したいなら転職後で良いです。

【転職活動編】ファイナンシャルプランナーが役に立たない・意味ない理由

ここからは「転職活動」をしているときにファイナンシャルプランナーの資格は役に立たない、取得しても意味がないと思った話を書いていきます。

FPは合格率が高く簡単な資格だから企業からの評価が低い

今回、私は転職エージェントを利用して保険業界へ転職しました。

私のイメージでは「保険業界=ファイナンシャルプランナーを持っている人が多い」だったため、FP資格を取得していた方が転職で有利になると思っていました。

なので、仕事が終わって睡眠時間を毎日1時間削り、日曜日も勉強の時間と決めて大好きなお酒も控えて、4ヶ月頑張って勉強して大変な思いして取ったのに、いざエージェントの担当に「資格取ったんです」といったら「あ〜選考では見られないっすね、有利になりません」と即答されて悲しかったです。食い気味に「なんでですか?!」と聞いたらこんな回答が来ました。

転職するときにファイナンシャルプランナーの資格を持っていても有利になりません。FPは合格率が高く簡単な資格で企業からの評価が低いんですよね。

FP2級・3級の合格率・難易度を調べてみたら、FP3級は10人中7人、FP2級で10人中5人が合格するレベルでした。

合格率
FP3級 40〜70%
FP2級 20〜50%

受験する人の1〜2割は勉強不足・受かる気がない(会社から言われて渋々受験している)と考えると、ちゃんと勉強すればFP3級はほぼ全員が合格、FP2級も合格率70%(3人中2人が合格)くらいの難易度ですね。 採用する企業からすると「FP資格は簡単な資格=強み・プラスと考えない」となるのも納得です。

FP資格がなくても業務に就けるので、企業は採用時に気にしない

エージェントの担当から「FPは企業からの評価が低いんですよ〜」と言われたけど、実際はそんなことないはずと思って、保険会社の採用面接で「FP資格を持っているんですが選考時に重要視しますか?」とド直球に聞いてみたら、以下の回答でした。

持っていた方がいいですが、ファイナンシャルプランナーを持っていなくても業務に就けるので選考時にはあまり気にしません。

資格よりも過去の経験や実績が弊社にフィットしそうかの方を見ていますね。

ファイナンシャルプランナーは独占業務がない(税理士や会計士、弁護士などの専門領域なし)ため、FPを持っている人と持っていない人で、対応できる仕事の範囲は同じ。なので、企業側は採用時にFPの有無は気にしないんですね。

採用担当者いわく、以下のような2人から応募があった場合、FPの資格がないけど営業の実績があるAさんの方が採用しやすいようです。

Aさん Bさん
学歴 大卒 大卒
前職 医療機器の法人営業 製品製造の品質管理業務
実績 2021年度:売上2,000万円(社内順位2位)
2022年度:売上2,800万円(社内順位1位)
2023年度:売上3,500万円(社内順位1位) 
・前年比コスト72%へ抑えた
・ISO 9001取得活動
FP資格 なし あり

業界によって違うと思いますが、保険業界の場合は営業力がないと生き残れないため、FP資格の有無よりも実績を出せそうかを重要視するのもわかります。

また、転職エージェントの担当もこう言ってました。

 

過去に企業側から「FP資格を保有している人材を紹介してくれ」という要望をもらったことがありません。なので、企業は採用時にFP資格を重要視していないと思います。

実際にいくつかの求人サイトでファイナンシャルプランナーを必須にしている求人を探しましたが、見当たりませんでした。

▼各業界でFP資格を必須にしている求人有無

銀行 なし
保険会社 なし
証券会社 なし
会計事務所 なし
不動産関連 なし
コンサルティング関連 なし

募集内容を見ていると、入社後にFPに関する研修をして実務をしながらFP資格の取得を目指す流れが多いです。

ファイナンシャルプランナーの資格がなくても業務ができるのと、募集時にFP資格を必須にしている企業がないことから、企業側がFP資格を重要視していないことは合っていそうです。

ファイナンシャルプランナーの資格よりも過去の実績を評価されて転職した

私は働きながら頑張ってファイナンシャルプランナーの資格を取得したのにもかかわらず、転職活動ではその努力や知識、資格を持っていることを1ミリも評価されませんでした。結局は前職の携帯販売員やその前の法人営業などの営業力を評価してもらえて、未経験ですが保険業界の会社に内定いただきました。

大袈裟でもなんでもなくて、お金(6万円)と時間(4ヶ月前後)をかけて頑張ってファイナンシャルプランナーを取ったのに、転職活動中に「役に立った!有利になった!」と思ったことは一度もありません。悲しいけどこれが現実です。

そこで気づいたのは、転職活動では「資格よりも過去の経験・実績をいかに上手く企業に伝えられるかが重要」ということです。

ただ、私自身あまり転職に慣れていないし、自分のことを上手くイイ感じ企業にアピールできないので、今回転職するのに転職エージェントを利用しました。

転職エージェントは登録すると担当が付いて、私の職歴や実績、職務経験などをヒアリングしてくれて、魅力やアピールできるポイントを教えてくれます。

たとえば、私は強みと思っていなかったけど

  • 提案書類の作成(パワポ)経験 →お客様への提案資料を作れる
  • 携帯ショップの接客経験 →難しい内容(プラン)をわかりやすく伝えるスキル
  • 法人営業の経験 →断られてから粘れる、試行錯誤できる思考

上記のようなポイントを、エージェントの担当者が私の魅力が伝わるように企業に提出する職務経歴書を添削してくれたり、私のアピールポイントを企業にプッシュしてくれたりしました。

そのおかげもあり、結果としてFP資格なしでもスムーズに転職できました。

ただし、転職エージェントにも自分の力になってくれる頼れるエージェントと、ただ企業を紹介するだけのイマイチなエージェントがいます。

今回私が利用して良かったエージェントを書いておくので、エージェントを利用したい人は参考にどうぞ。

※私はリクルートエージェントで紹介された企業から内定が出て転職しました。

特徴

リクルートエージェント_ロゴ画像
リクルートエージェント

幅広い職種を扱っていて求人数も多いから希望の仕事が見つかりやすい。
あと、担当がとにかく親切。職務経歴書の添削や面接練習でどうしたら良くなるか的確なアドバイスをくれる。
初めて転職エージェントと使う人なら、まず使ってみるといい

→公式サイトはこちら

doda_ロゴ画像
doda

利用者の約8割が転職未経験の20〜30代とのこと。
転職未経験で、そもそもどういう業界があるのか知りたい人、今の経験やスキルでどういう企業へ転職できそうかなど転職について一から教えてくれる。
転職未経験で相談したい人におすすめ。

→公式サイトはこちら

エージェントに登録して職歴や実績・転職したい希望業界などを伝えると、FP資格を取らなくても転職できそうかどうか、FP資格を取った方がいいかのアドバイスをくれます。

もし転職のためにFP資格を取得すべきかを決められないのであれば、一度相談してみるのもありだと思います。

【実務編】ファイナンシャルプランナーが役に立たない・意味ない理由


ここからは転職したあとにファイナンシャルプランナーを取得したけど、実務でも役に立たないと感じたことを書いていきます。

FPは資格手当がなくて収入アップしないから意味ない

ファイナンシャルプランナーの資格を取得すると資格手当をもらえる企業もありますが、私が転職した会社では資格手当はありませんでした。なので、FP資格を取得したけど収入面のメリットは一切ありません。

参考にですが、資格手当がある企業の場合、ファイナンシャルプランナーは月1〜2万の手当が相場のようです。

国家資格 資格手当相場/月
宅地建物取引士 5千~3万
中小企業診断士 1万~3万
社会保険労務士 5千~5万
基本情報技術者 5千~1万
危険物取扱者 3千~1万
ファイナンシャル・プランニング技能士1・2級 1万~2万

転職時にFP資格は役に立たないので、資格手当のある会社へ転職できたら、転職後にファイナンシャルプランナーの取得するで良いと思います。

お客さんはFP資格の有無でサービス加入を決めないから役に立たない


保険の営業をしていて、お客さんから「ファイナンシャルプランナーの資格を持っているなら加入する!」と言われたことは一度もありません。

お客さんの立場で考えたら当たり前ですが、自身の悩みを解決してくれる提案・商品を紹介してくれるのであれば、営業マンのFP資格有無は気にしません。

なので、転職してからファイナンシャルプランナーを取得しましたが、今のところメリットや役に立ったと思ったことはありません。