仕事の探し方が分からず悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
仕事を探す方法は多岐に渡りますが、自分の置かれた状況によって向き不向きがあるため、正しい知識を得てから探し方を決めると良いでしょう。
このページでは、状況別に仕事の探し方を紹介します。仕事を探す前にやりたい仕事がわからない人におすすめの考え方も合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
自分の状況に合う仕事の探し方
求職者の状況によって、おすすめの仕事の探し方は変わります。
ここでは、求職者それぞれにあった仕事の探し方を解説していきます。
正社員で転職したい人が探す場合
正社員として転職先を探している場合は、以下の方法を通して仕事を探すのがおすすめです。
- 転職サイト
- 転職エージェント
- スカウトサービス
- わかものハローワーク
また、ある程度仕事の経験やキャリアがある場合は、ハイクラス向けの転職サイトで仕事を探すこともできます。
例えば、以下の転職サイトがあります。
- doda
- リクナビNEXT
- エン転職
「自分の市場価値や強みがわからない」という人は転職エージェントに登録して、コンサルタントに相談しながら転職活動を進めるのも良いでしょう。
いずれにせよ、1つのサービスのみを利用するのではなく、いろいろと登録してみることがおすすめです。さまざまな求人を見つけることができたり、サイトを比較しながら活動を進めることができたりするため、効率良く転職活動を進めることができます。
フリーター・主婦が探す場合
フリーターや主婦の方は、希望する雇用形態が「アルバイト」か「派遣」か「正社員」かによって探し方は異なります。
アルバイトを探す場合
現在フリーターの人、主婦の人でアルバイトを探しているのであれば、求人サイトやハローワークで仕事を探すのがおすすめです。
- 求人サイト
- ハローワーク
求人サイトとは、さまざまな業界や業種の求人情報を調べることができるサイトのことで、「バイトル」や「インディード」などの求人サイトが有名です。
ハローワークは、国が運営する雇用サービス機関で、全国に544ヶ所存在します。無料で仕事を紹介してもらうことができます。また、子育てをしながら仕事を探しているという人には、ハローワークの中でも「マザーズハローワーク」がおすすめです。仕事と子育ての両立を目指したい人、出産育児でブランクがある人など、ライフスタイルに合った就職支援を行っています。
派遣の仕事を探す場合
派遣の仕事を探している人は、派遣サイトに登録して探すのがおすすめです。
- 派遣サイト
派遣とは、派遣会社に登録し、登録した会社が派遣先の会社と派遣契約を結ぶことで、派遣先の会社で働く方法です。派遣サイトに登録することで、仕事を探すことができます。例えば、「エン派遣」や「リクナビ派遣」といった派遣サイトがあります。
また、直接雇用を前提にまずは派遣社員として働く紹介予定派遣というものもあります。派遣社員として働くと、まず会社の雰囲気を直接知ることができるので、その後正社員として働き始めたときに、ギャップやミスマッチなどがないことがメリットです。ただ、必ず正社員として働けるということではありません。
正社員の仕事を探す場合
正社員として仕事を探している人は、転職サイトに登録して探すのがおすすめです。
- 転職サイト
- 転職エージェント
転職サイトとは、さまざまな業界や業種の求人情報を調べることができるサイトのことです。希望や条件に合わせて、調べたり応募したりすることができます。
また、どのような仕事が良いか分からない場合、誰かに相談しながら仕事を探したい場合は、転職サイトに登録するだけではなく、コンサルタントと面談をすることができる転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。過去の経験や適性などを見て、転職エージェントのコンサルタントから仕事を勧めてもらえることもあります。
フリーランス・個人事業主が探す場合
フリーランスや個人事業主として仕事を探している人は、フリーランスエージェントやスカウトサイトなどに登録するのがおすすめです。
- フリーランスエージェント
- スカウトサイト
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントとは、専用エージェントが個人事業主をサポートしてくれるサイトです。
例えば、以下のようなサイトがあります。
どちらもIT専門のため、フリーランスのエンジニアなどに特におすすめです。
自分で営業しなくても、案件や仕事を獲得できるのがメリットですが、中間マージンや手数料が取られてしまうことがデメリットと言えます。
スカウトサイト
「スカウト型の転職サイト」の中には、正社員として雇用するのではなく、業務委託として契約したいと考える企業もあります。
希望条件に合った求人からのスカウトを受けやすいのが特徴です。
例えば、以下のようなサイトがあります。
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
業務委託を希望する人は、このように求人を探してみることもおすすめです。
新卒が探す場合
大学や高校を卒業する前に就職活動をするのであれば、新卒向けの就職サイトやSNSで仕事を探すのがおすすめです。
- 就職サイト
- SNS
就職サイト
まだ社会人として働いたことのない新卒の場合、就職サイトを通してできるだけ多くの業界や業種の求人を見ることが大切だと考えられています。
例えば、以下のようなサイトがあります。
新卒向けの採用の一般的な流れは以下の通りです。
1 | プレエントリー |
---|---|
2 | 会社説明会へ参加 |
3 | 書類選考 |
4 | 面接 |
まれに、企業のインターンシップに参加し、そのまま選考へと進む場合もあります。
新卒向けの就職サイトは基本的に個人で活動を進めます。しかし、個人での仕事探しに行き詰まったら、無料でサービスを利用できる新卒用のエージェントを活用することもおすすめです。
SNS
また、最近ではSNSで就活することもできます。特にベンチャー企業などではSNSを通して求人を出す場合もあるので、合わせて登録しておくのもおすすめです。
例えば、以下のようなSNSがあります。
- Wantedly
既卒・第二新卒が探す場合
既卒や第二新卒の場合は、若年層向けの転職エージェントやわかものハローワークで仕事を探すのがおすすめです。
- 転職エージェント
- わかものハローワーク
転職エージェント経由で未経験向けの求人を探す
違う業界や新しい職種にチャレンジしたい人は、転職エージェント経由で未経験向けの求人を探すのもおすすめです。また、その中でも、まだ年齢が若く、第二新卒枠を狙える場合は、「第二新卒歓迎」の求人を探すのもおすすめです。
例えば、以下のような転職エージェントがあります。
- リクナビエージェント
- マイナビエージェント
どちらも、キャリアや経験が浅い人でも応募しやすい求人を多く扱っています。
ただし、第二新卒の人は辞めるに至った理由を聞かれることもあるので、志望動機や転職理由と矛盾のないように準備しておきましょう。
わかものハローワーク
わかものハローワークとは、正社員としての就職を目指す、34歳以下の方が利用できるサービスです。
専門の職員の「就職支援ナビゲーター」による、マンツーマンでの就職活動支援を受けることができます。求人紹介のみならず、職業相談や書類の添削など、そのサービスは多岐に渡ります。
仕事の探し方7選
求職者の状況や雇用形態などによって、おすすめの探し方が変わることを解説してきました。ここからは、仕事の探し方を具体的に7つ、ご紹介します。
求人サイト・転職サイトで探す
転職サイトとは、求人募集をまとめたWEBサイトです。
さまざまな種類の求人があるため、職種や希望条件、年齢、キャリアなどに関わらず、幅広く求人を探すことができます。
例えば、以下のようなサイトがあります。
転職サイトを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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求人サイト・転職サイトに「登録するべき人、向いている人」
- 未経験〜経験者まで、さまざまなキャリアを持つ人
- 新卒〜既卒・第二新卒の人
- 異業種にチャレンジしたい人
- キャリアアップしたい人
- 自分一人で進めたい人
転職エージェントで探す
転職エージェントとは、転職を考えている人と、企業との間に立って転職活動を支援するサービスを行うエージェントのことです。
エージェントのサービスを利用すると、面談や求人紹介のみならず、面接の日程調整、内定までのサポートを無料で受けることができます。
例えば、以下のような転職エージェントがあります。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
転職エージェントを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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転職エージェントに「登録するべき人、向いている人」
年齢層や職種、ハイクラス転職をしたい人など、幅広い層に向いています。
ですが、エージェントにより特色がさまざまあるため、登録する前に確認するのがおすすめです。
- リクルートエージェント:年齢やキャリアなどに関係なく幅広い人
- マイナビエージェント:20〜30代の若い年齢層
- パソナキャリア:30代以降で更なるキャリアアップを目指すハイクラス層
いずれにせよ、コンサルタントのサポートやアドバイスを受けながら、転職活動を進めたい人におすすめです。
スカウトサービスで探す
スカウトサービスとは、求人サイトに登録することで企業からスカウトをしてもらえるサービスのことです。
例えば、以下のようなサービスがあります。
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
スカウトサービスを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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スカウトサービスに「登録するべき人、向いている人」
- ハイクラスで、キャリアアップをしたい人
- キャリアのある20代後半〜40代の人
注意点
職種に特化したスカウトサービスも多いため、登録の際は注意が必要です。
- 転職ドラフト:IT、エンジニア向け
- 日経メディカルAナーシングキャリア:看護師向け
企業の公式サイトから直接応募で探す
気になっている企業がある場合、企業の公式サイトから直接応募することもできます。
求人があるかどうかを確認し応募することで、志望度の高さや熱意はアピールできるものの、転職活動の効率は落ちてしまいます。転職サイトを併用して仕事を探しながら、合わせて直接応募するのも一つの手段です。
公式サイトからの直接応募をするメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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直接応募が向いている人
- 気になる企業がある人
- 志望度の高さや熱意をアピールしたい人
ハローワークで探す
ハローワークとは、厚生労働省が運営する全国に500ヶ所以上にある公的就職支援機関です。
34歳以下のわかものハローワークと呼ばれるものや、学生や卒業から3年以内の人が使える新卒応援ハローワーク、子育て中の人向けのマザーズハローワークもあります。求人紹介のみならず、仕事探しのアドバイスや書類の添削、面接対策もしてくれます。
ハローワークを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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ハローワークが向いている人
年齢や条件などには幅広く対応しているものの、ハローワークの中でも機関によって特色が違うため、サービスを利用するときは注意が必要です。
- 新卒応援ハローワーク:学生、卒業から3年以内の人
- わかものハローワーク:34歳以下で正社員としての就職を目指す人
- ハローワーク:35歳以上の人
- マザーズハローワーク:子育てをしている人
友人・知人の紹介
友人や知人の紹介を通して、企業に応募することもできます。最近では「リファラル採用」と呼ばれ、社員の推薦によって採用を検討する会社も増えて来ました。
リファラル採用のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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知人からの紹介が向いている人
- 友人や知人に希望する職種の人がいる人
- 転職活動を急いでいない人
SNSで探す
特にベンチャー企業ではSNSでの求人も多くなってきています。他のサービスと合わせて利用することがおすすめです。
例えば、以下のようなSNSがあります。
- Wantedly
SNSから応募することのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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SNSでの求人探しに向いている人
- エンジニアとして働いている人
- SNSに慣れている人
仕事を探す前にやりたい仕事がわからない人
仕事を探すには、自分のやりたいことなどを整理した状態で探す必要があります。
いざ求人に応募したとしても、やりたい仕事や応募したい仕事が分からない場合、採用してもらえなかったり、採用されたとしてもミスマッチに繋がってしまったりします。手当たり次第の応募では、転職活動はうまくいかないのです。
ここからは、自分のしたい仕事を整理するための方法をご紹介します。どんな仕事が向いているのか、どんな仕事を探したらいいのかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
得意なこと・強みから見つける
ステップ1:まずは得意なことや強みをたくさん挙げてみましょう。
- ITリテラシーが高い
- 英語が得意
- コミュニケーション力
- リーダーシップ
など
ステップ2:その後、得意なことから具体的な仕事を考えてみましょう。
得意なこと・強み | 仕事 |
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ITリテラシーが高い | システムエンジニア |
英語が得意 | 外資系企業・英語を使う仕事・ホテルスタッフ |
面倒見がいい | ウェディングプランナー・カスタマーサポート |
このように自分の得意なことを仕事にすると、やりがいを感じることができ、入社後も定着しやすくなります。
好きなことから見つける
ステップ1:好きなことを挙げてみましょう。
「好き」と思えることならなんでも問題ありません。
- 人と話すのが好き
- カメラが好き
- ごはんを食べることが好き
- ゲームが好き
など
思いつかない場合は、過去の思い出や夢中になったもの、お金を使っていたものなどを思い出して、挙げてみましょう。
- 学生時代は野球に打ち込んでいた大学時代
- カメラをもって一人旅が楽しかったこと
- 仕事でパワーポイントでスライドを作るのが楽しい
など
他にも、やりたくないことを書き出してみるのも良いでしょう。そうすることで、消去法で好きなことが分かってくることもあります。
- 満員電車に乗りたくない
- 残業はしたくない
- 土日は働きたくない
など
ステップ2:その上で、具体的な仕事を考えてみましょう。
好きなこと・嫌いなこと | 仕事 |
---|---|
人と話すのが好き | 営業職・飲食店スタッフ・販売 |
写真撮影が好き | 広報・カメラアシスタント |
ゲームが好き | ゲーム関連の企業 |
満員電車が嫌い | リモートワーク |
土日は働きたくない | 接客業以外、公務員 |
家族や友達、親しい人から客観的な意見を聞く
家族や友達に自分の強みやどんな職種が良さそうか、直接聞いてみるのも良いでしょう。
自己分析では気づかない強みや得意なことを知ることができたり、客観的に自分のことを把握できたりして、新しい業界や業種などに目を向けるきっかけになるかもしれません。
どんな職業があるのか、業界研究・企業研究をしてみる
自己分析をしたり客観的な意見を聞いたりすることで、自分の強みが分かったら、その強みが活かせそうな仕事のある業界や企業を研究してみましょう。これまでは興味がなかったり、知らなかったりした業界や業種がたくさんあるはずです。
このように知見を広げることで、働きたいと思える仕事や企業が見つかる可能性があります。