若手社員や女性社員の活躍から企業の魅力を紐解くこの企画。今回はデータやクリエイティブを駆使したさまざまなコミュニケーションで、広告主のニーズにマッチした効果的な広告の開発・提供を展開する株式会社D2C Rを取材しました。
デジタルマーケティングを提供する株式会社D2C R
株式会社D2C Rは、企業が提供する良質な商品やコンテンツ、サービスに関する情報を多くの生活者に届けているデジタルマーケティング会社です。
世界初の本格的モバイルマーケティング企業として、NTTドコモ・電通・NTTアドの共同出資で誕生したD2Cグループの一員である同社は、インターネット広告メディア、データ、クリエイティブ、コミュニケーションプランニングなど、デジタルを起点とした安心かつ効果的なデジタルマーケティングを提供しています。
| 会社名 | 株式会社D2C R |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区東新橋1丁目9-1 東京汐留ビルディング |
| 事業内容 | インターネット広告事業 アドテクノロジー事業 |
| 設立 | 2013年2月1日 |
| 公式ページ | https://www.d2cr.co.jp/ |
2013年設立の株式会社D2C Rは、広告代理店としては後発ではあるものの、市場の成長と共に規模を拡大。組織、社員数ともに急成長を遂げています。
その躍進の背景にある企業文化を探るべく、ビジネスマネジメント本部HRチームマネジャーの佐藤千晶さんと、セールスプロモーション本部アセットプランニング部部長の児玉弘基さんにお話を伺いました。
業界の変化に合わせて、2013年に「D2C R」を設立
編集部
D2Cグループの一員であるD2C Rさんですが、設立に至った背景やきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか。
佐藤さん
2013年当時、スマートフォンが普及するのと同時にアプリを活用する事業会社が増えていき、モバイルマーケティングを中心に成長してきたD2Cグループとしても、この領域で事業拡大をしていく必要があると考えました。
そうした市場背景があり、メディアレップとしてではなく、直接クライアントのニーズを聞き、課題解決をするべく、グループの広告代理店機能としてD2C Rが設立されました。今ではアプリのクライアントだけでなく、様々な業種のクライアントにデジタルマーケティングによる課題解決を提供しています。
NTTドコモのパートナーとして、データ分析力と機動力で業界を牽引
編集部
デジタルマーケティング企業としてのD2C Rさんの強みはどこにあると思われますか？
児玉さん
最大の強みは国内随一の顧客IDを持つNTTドコモ様のパートナーとして、メディアを中心とした広告事業を展開していることです。
設立当初、技術者がアプリ開発を中心に行って当社は、データ分析周辺を得意としており、広告代理店として広告を配信し、集客するだけではなく、細かいデータ分析やその先の施策転用までをデータ文脈で機能として大きく打ち出すことができます。
編集部
なるほど。NTTドコモさんのような大企業の広告主以外へのアプローチはどのようにされているのでしょうか。
児玉さん
成長フェーズにある当社は機動力においてもお客様の課題にアグレッシブに向き合うことができていると感じます。広告に関する大きな話ができる代理店でありながら、中小規模の企業様においても、予算や規模に合わせた提案ができることも当社の強みです。
編集部
D2C Rさんは集客を目的とした広告配信だけではなく、その先も見据えた戦略をデータ分析などで明確に打ち出すことで、大手企業はもちろん、さまざまな規模の企業に効果的な広告をプランニングされているのですね。
平均年齢31歳。若手トップランナーの成長を促すフォロー体制
編集部
続いて、D2C Rさんの働く環境について伺います。現在の社員数、平均年齢についてお聞かせください。
佐藤さん
現在の社員数は約300名となっており、平均年齢は31歳となっています。
編集部
社員、役職者共に比較的若い方が多い企業とお見受けしますが、若手の成長を支援するカルチャーなどがあればぜひご紹介ください。
児玉さん
通常業務の中で「あの人ってすごいトップランナーだよね」という会話が交わされることってよくありますよね。そのような社員を会社がしっかり評価し、成長の機会を与えることで、他の社員からも注目されます。
さまざまな部署の視点から社員を支え、トップランナーとして成長していくことに再現性を持たせたいという考えから「スタープロジェクト」という制度を過去に設けたのですが、課題が見えてきたことから現在は一度クローズしています。
しかし、プロジェクトに参加したことで成長速度が上がったという声もあるので、方向性はそのままに、何らかのかたちで新たな仕組みを作っていきたいと考えています。
編集部
単なる研修制度ではなく、通常業務のなかで成長の機会を与え、伸ばしていこうという考えが、D2C Rさんには根付いているのですね。
最短＆最年少で部長職に就いた社員のキャリアパス
▲入社から最短、最年少で部長職のポジションに就いた児玉弘基さん
編集部
佐藤さんは新卒で本体のD2Cに入社され、D2C Rさんの立ち上げから携わっていると伺っております。これまでのキャリアパスについてお聞かせいただけますでしょうか。
佐藤さん
D2C Rでは立ち上げ当初、営業を担当していました。その後、社長直下のミッションとして人事部の仕組み作りから立ち上げ、現在はHRチームのマネジメント業務を担っています。
編集部
HRチームからみて、飛躍的な成長を遂げている社員の特徴やエピソードなどがあればお聞かせください。
佐藤さん
まさに未経験から中途入社をして、最短で部長職に就いた児玉です。年齢的にも最年少で部長職に就いています。
編集部
では、児玉さんに伺います。入社から最短で部長になられたお立場として、その要因はどこにあると思われますか？入社前のバックグラウンドや、入社後のキャリアパスと合わせてお聞かせいただけますでしょうか。
児玉さん
前職で大手通販会社に勤務していた私は、2019年11月にD2C Rに入社しました。入社後、運用担当やメディアパートナーセールスを担当し、現在はアセットプランニング部の部長を務めています。
現在のポジションに至った背景には、月並みかもしれませんが当社の裁量権の大きさがあると思っています。異業種から広告業界にジョインした私は、広告について何も知らない状態でしたが、知れば知るほどやりたいことが明確になりました。
やりたいことに対し、上司や人事の皆さんをはじめ、会社として自己実現のために必要なサポートをいただくことで、自らの意思をもって希望のキャリアを描くことが出来ました。
意思と結果にしっかりアクションを起こすことがキャリアアップにつながる
編集部
児玉さんは現在までどれくらいの部署を経験されたのでしょうか。
児玉さん
入社から5年間、同じ部署に1年間いたことはなく、さまざまな部署を経験しました。その視座を持って施策を練ったり、プロジェクトを自分で立ち上げるなど自発的にアクションを起こしましたが基本、NOと言われることはありません。
その結果、必要なポジションが生まれ、そこに自分が一番アプローチをしたい意志を明確に伝えて役割を与えてもらいました。
編集部
昇進は児玉さんご自身の努力によるものが最も大きい要因と思われますが、D2C Rさんの評価制度による昇進もあるのでしょうか。
児玉さん
例えば昇給昇格に関する評価を連続でクリアするなど、会社としての指標はありますが、意思と結果に対してしっかりアクションを起こした者が発言をすれば、柔軟に対応するのがグループ全体としての当社の特徴です。このような考えが、年次や年齢にとらわれない役割を与えることにつながっているように思われます。
編集部
評価基準のみで判断するのではなく、あくまで本人の実績と結果を正当に評価するのが、D2C Rさんの評価制度というわけですね。
社員と事業部のヒアリングから人事が課題をキャッチアップ
編集部
若手社員の意欲を支援するにあたって、D2C Rさんで設けている制度や取り組んでいる施策などがあればぜひお聞かせください。
佐藤さん
組織として成長フェーズにある当社は、その都度、組織の規模感や組織課題を人事側がしっかりキャッチアップするかたちを取っています。
個別面談をする際、社員の意向や状況を確認していきますが、ヒアリングは個人にだけでなく、その内容をもとに事業部にも行っています。両者の内容を掛け合わせたときに、このポジションには誰が適切なのか否か、今後、組織を作っていくうえでどのような人材を当て込むかなどの会話は経営陣を含め実施しています。
ミッション＆バリューに自己実現が重なる部分を全力でサポート
編集部
D2C Rさんは創業10周年の節目を迎えるにあたり、2022年にミッション・バリューを刷新され、新ミッションには“ともに成長をつくる。”を掲げています。これを受け、社員の皆さんにはどのようなマインドで業務に向き合ってもらいたいと思われますか？
佐藤さん
OUR PROFESSIONALITYにまとめているバリューを体現してもらえたらと思っています。
■株式会社D2C Rのバリュー“OUR PROFESSIONALITY”はこちら！
https://www.d2cr.co.jp/topmessage
ただ、もちろん期待する姿などはありますが、会社からこうなってほしい、こう働いて欲しいと強制をすることはありません。社員1人ひとりが自己実現できる環境や、目指す自分の姿と会社の方向性が重なる部分を中心にサポートしていきたいと考えています。
もし、重なるものが当社にないのであれば、他の道を選ぶのがベストなのかもしれませんが、その重なりを作り続ける努力をすることが、組織としての使命だと考えています。
編集部
児玉さんに伺います。D2C Rの一員として感じる率直な思いをお聞かせいただけますでしょうか。
児玉さん
自主性こそが正義であるといった空気感が、個人的には非常に働きやすいと感じています。目標や方針、戦略などは会社からアウトプットされ、そこに合わせた活動は求めらますが、その中で自分がどう成長したいのか、どんなキャリアを目指したいかといった部分に関しては、個人の意思が尊重される文化が根付いています。
私はさまざまな部署を経験し、都度、上長とも話をしてきましたが、根幹はみんな同じ考えを持っていると感じます。成長を続けるからこそ変化が激しい会社ですが、人事異動も会社と社員双方の納得感のもと行われ、各個人が自分の意思で自由に働ける環境だと思っています。
編集部
D2C Rさんのバリューには、制度や個人の方向性を会社がルールとして設定し、それを守ることを義務付けるのではなく、重なり合うなかで各々が活躍してほしいという思いが込められているのですね。
育休取得率＆復職率共に100%。個人の働く意志を尊重
編集部
次に、D2C Rさんの女性活躍について伺います。御社の男女比率は37%が女性とのことですが、出産や子育てなど、ライフステージの変化に対応した制度はありますか？
佐藤さん
D2C R単体で見ると、育児休暇の取得率、復職率共に100%です。男性の育児休業の取得も増えてきました。
制度としては産休育休含めて整っており、復帰時は事前アンケートに答えてもらいながら、復帰前面談を行い、疑問点の解消はもちろんのこと育休中の会社の変化についての説明や復帰後の業務内容もすり合わせを行っています。
編集部
家庭と仕事を両立している社員は多くいらっしゃいますか？
佐藤さん
私も含め、家庭と仕事を両立して働いてる社員は多くいます。ただ、そこに性別は関係なく、どのように働くかという自分の意志の方が大事かなと感じています。
NTTグループの制度を利用できる充実した福利厚生
編集部
働きやすさを表す制度として、福利厚生は重要と思われます。D2C Rさん独自の制度や特徴的な取り組みなどがあればご紹介いただけますでしょうか。
佐藤さん
NTTグループである当社は、同社のさまざまな制度を利用できることも強みの一つではあると思いますが、同様に独自のイベントや制度も充実していると思います。
例えば、社内イベントとしてはD2Cグループで行っている「ファミリーデイ」があります。コロナ禍を経て復活したこのイベントでは家族を招いて会社を見せたり、ハロウィンでは社員がホストとなって仮装をしたり、子供たちにお菓子を配ったりしました。
また、年に1回『D2C R AWARD』を開催しています。5つの部門からなる全社MVPを表彰する制度です。（対象：ベストルーキー、ベストチャレンジ、ベストマネジャー、ベストプレイヤー、全社MVAP）
児玉も21年度上期の全社MVPに選ばれていますね。
編集部
一年の成果を全社として表彰する仕組みは興味深いです。実際に受賞した児玉さんにインタビューをさせてもらえるのも何かの運かもしれないですね。
続いて、休暇についてもD2C Rさん独自の制度があればお聞かせください。
佐藤さん
多くの社員が利用しているのがリフレッシュ休暇です。1年に1回、最大5日間の連続休暇を取得することが可能となっており、前後の土日と合わせると9日間の休暇を取ることができます。夏休みに合わせて取る者や、ハイシーズンを避けて取る者などさまざまですが、取得率は非常に高くなっています。
編集部
充実した休暇制度があることで、ライフステージが変わっても長く安心して働くことができるというわけですね。
D2C Rの“何か”に共感し、自分の中に“コア”がある方を歓迎
編集部
D2C Rさんの若手活躍を支えるカルチャーや、長く働くことにつながる充実した福利厚生に興味を持った読者は多いと思われます。最後に、転職を検討している読者に向け、御社が求める人物像など、採用に向けたメッセージをお願いします。
佐藤さん
広告代理店に興味があることが前提として挙げられますが、そのなかでも人事の立場としては、自分が会社に共感することがとても重要だと考えます。
共感ポイントは人それぞれなので何でも良いんです。ミッションやバリューの方もいれば、人に共感したと入社を決められる方もいらっしゃいます。共感は、その会社で働く「意味」になると考えているので、お会いした際はそこの理解をお互い深められたら幸いです。
児玉さん
自分の中に、何を大切にしたいか、という意志のある方と一緒に働きたいと思います。私のように、異業種から広告代理店を志望される方の中には、広告代理店において今後自分がどのようになっていきたいか、まだはっきりとは分からない方もいらっしゃると思います。
業界に関する知識や心構えはなくても、何を大事に社会人人生を送るかというコアを持つことで、D2C Rの中でできること、やりたいことがきっと見つかります。当社にはその人に合った活躍の場が生まれる文化風土が根付いているので、会社と相思相愛になれるはずです。
編集部
共に働くメンバーが会社を好きと言えるようなD2C Rさんの制度や環境は、御社がいかに「人」を大切にしているかを如実に表していると感じました。また、目まぐるしく変化するデジタルマーケティングの世界で、成長を実感しながら働くことは、やりがいにもつながると思います。
本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社D2C R：https://www.d2cr.co.jp/
採用ページ：https://www.d2cr.co.jp/recruit