「パソナキャリア」は、人材サービス業の大手であるパソナ社が運営する、転職エージェントサービスです。
パソナキャリアは、幅広い職種・業種を取り扱う豊富な求人や、丁寧かつ親身なサポートが特徴で、オリコン顧客満足度調査で4年連続1位を獲得するなど、20代の利用者を中心に大きな支持を集めています。
ただし、パソナキャリアには独自の審査基準が設けられており、人によっては「紹介する求人がありません」と紹介を断られるケースがあります。パソナキャリアの審査基準は、業界の中でも高めと言われているため、「紹介を断られるのではないか?」と不安な人もいるかもしれません。
そこで今回は、パソナキャリアの登録に焦点を当てて、パソナキャリアから門前払いされる原因や、門前払いされた時の対処法について解説していきます。
パソナキャリアから門前払いされる原因
冒頭でも述べた通り、パソナキャリアを利用しようと思っても、人によっては紹介を断られるケースがあります。
パソナキャリアの審査基準は公表されていませんが、門前払いされる原因については、過去の傾向からある程度の推測が可能です。
そこで本章では、パソナキャリアから門前払いされる原因について解説します。
具体的には、以下の4つの原因が挙げられます。
- 年齢が高く紹介できる求人がない
- 無職期間が長い
- 転職回数が多い
- 経歴が特殊である(正社員の経験がない)
年齢が高く紹介できる求人がない【メイン層は20〜34歳】
まず挙げられる原因としては、「年齢が高く紹介できる求人がない」ことです。
パソナキャリアでは特に年齢制限は設けられていませんが、メインのターゲット層は20~34歳(いわゆる若年層)となっています。そのため、35歳以上のミドル世代向けの求人数については、やや少ない傾向があります。
また、転職市場全体においても、年齢が高くなるにつれ求人数(需要)も少なくなるのが一般的です。
もちろん、35歳以上のミドル世代であっても、パソナキャリアで転職を成功させている人はいますが、年齢に見合ったスキルや経験がないと、紹介できる求人がなく断られる可能性も高くなるでしょう。
もし紹介されなかったら他のエージェントを利用するといいです。パソナキャリアで紹介されなくても他エージェントであれば紹介される可能性はあります。
以下におすすめの転職エージェントをまとめました。
無職期間が長いと紹介できる求人も少なくなる
2つ目に挙げられる原因としては、「無職期間が長い」ことです。
パソナキャリアが取り扱う求人は、基本的に「正社員から正社員への転職」を前提としています。さらにパソナキャリアは、ハイクラス求人やエンジニア向け求人に力を入れている点も特徴です。
そのため、無職期間が長いとそもそも紹介できる求人がなく、断られるケースが多くなると考えられます。
事実、パソナキャリアの公式サイトでも、以下のような記載があります。
Q.大学を卒業後、留学をしていました。社会人経験がありませんが登録できますか?
登録は可能です。ただし、就業経験をお持ちでない方にご案内できる求人が非常に少ないため、ご希望に添えない可能性がございますので、予めご了承ください。
(引用:パソナキャリア)
そのため、無職期間が長い人は、「ハタラクティブ」や「就職カレッジ(旧:JAIC)」といった、ニート・フリーターの転職に特化したサービスの方が適しているでしょう。
転職回数が多いと企業側が敬遠することも
3つ目に挙げられる原因としては、「転職回数が多い」ことです。
転職回数が多い場合には、エージェント側から「何か問題がある人材なのでは?」という印象を持たれてしまいます。
また、そういった人材は、採用する企業側からも敬遠される傾向があるため、紹介できる求人がなく、結果的に断られる可能性が高くなります。
なお、何か特別な事情があって、転職を繰り返している人であれば、エージェント側にその理由をしっかり伝えてみましょう。場合によっては、求人を紹介してもらえるケースがあります。
経歴が特殊である(正社員の経験がない)
4つ目に挙げられる原因としては、「経歴が特殊である」ことです。
特殊な経歴とは、社会人経験はあるものの、正社員としての経験がないような経歴を指します。
具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
- 卒業後はずっと自営業(個人事業主)として働いていた
- 俳優や歌手など、芸能系の活動に専念していた
- 自衛隊にずっと所属していた
もちろん、経歴が特殊であっても、民間の企業に転職することは十分に可能ですが、前述の通り、パソナキャリアが取り扱う求人は、「正社員から正社員への転職」を前提としています。
そのため、経歴が特殊である(正社員の経験がない)場合には、断られる可能性が高いと考えられます。
パソナキャリアに門前払いされた時の対処法
前章でパソナキャリアから門前払いされる原因について解説しましたが、実際に門前払いされてしまった時は、どうすればいいのでしょうか?
そこで本章では、パソナキャリアに門前払いされた時の対処法をご紹介します。
具体的には、以下の3つです。
- パソナキャリアに再登録する
- 他の転職エージェントを使う
- 審査がない転職サイトを使う
パソナキャリアに再登録する
パソナキャリアは、再登録が可能です。よって、一度断られたとしても、登録した情報の見直しや修正を行った上で、再度トライしてみましょう。
ただし、同じような登録情報では、結果は変わらない可能性が高いため、経歴を今よりも充実させる必要があります。
具体的には、
- 新たに資格を取得する
- 新たな業務に取り組んで、スキルアップを図る
- 部署異動や出向を申し出て、キャリアの幅を広げる
などの取り組みが必要でしょう。
他の転職エージェントを活用する【求人数の多いリクルートなどを使う】
前項でも少し触れた通り、資格を取得したりスキルアップを図ったりして、自身の経歴を充実させることは有益ですが、どうしても時間や労力を要します。そのため、現時点でパソナキャリアでの登録が難しいようであれば、他の転職エージェントを活用することも検討してみましょう。
パソナキャリアに断られたとしても、他の転職エージェントなら問題なしといったことは、実際よくあります。
例えば、「リクルートエージェント」や「doda転職エージェント」といった、大手の転職エージェントであれば、求人数が圧倒的に多いため、自分に合った求人が見つかる可能性も高くなるでしょう。
また、ニートやフリーターの期間が長い人であれば「ハタラクティブ」、中高年の人であれば「JACリクルートメント」というように、自身の状況にマッチする特化型の転職エージェントに登録するのも1つの手です。
登録はどこも無料であるため、まずは色々な転職エージェントに登録してみて、自分に合ったサービスを探してみましょう。
審査がない転職サイトを使う
転職エージェントの審査に通過できない、もしくは面談を断られる場合には、転職サイトも活用してみましょう。
転職サイトは転職エージェントのような審査がないため、誰でも利用可能です。気になる求人があれば、サイト経由でスピーディに直接応募ができるため、積極的に転職活動を進めたい人には、転職サイトの方が適しているでしょう。
ただし、転職サイトでは、転職エージェントのようなサポートを受けられません。選考対策や面接日の調整といった、転職活動の一連の流れは全て自身で完結させる必要があるため、その点に注意が必要です。
パソナキャリアに関するQ&A
本章では参考として、パソナキャリアに関してのよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
パソナキャリアは再登録できる?
再登録は可能です。
前述の通り、仮に一度断られたとしても、登録情報を見直した上で再登録ができます。ただし、審査基準をクリアするためには、新たに資格を取得したり、スキルアップを図ったりするなどの工夫が必要でしょう。
パソナキャリアに登録条件はある?
登録条件はありません。
パソナキャリアに登録のための条件はなく、登録自体は誰でも可能です。ただし、パソナキャリアでは独自の審査基準が設けられているため、「紹介する求人がありません」と紹介を断られる可能性があります。
また、「登録後の面談(カウンセリング)を拒否される」、「連絡が一切こない」といったケースも、実質的に紹介を断られたと言えます。
前述の通り、無職期間が長かったり、転職回数が多かったりする場合には、紹介を断られる可能性が高くなるため、注意が必要です。
パソナキャリアの連絡はいつ来る?
原則2営業日以内に連絡が来ます。ただし、状況によっては、1週間以上かかるケースもあります。(引用:パソナキャリア)
連絡がなかなか来ない場合には、登録情報に何かしらの不備(メールアドレス・電話番号の入力ミスや、ドメインの指定忘れなど)があり、登録が完了していない可能性が考えられます。
また、連絡が迷惑メールフォルダに届いている可能性もあるため、念のためそちらも確認してみましょう。
登録情報に不備がないにもかかわらず、2週間以上連絡が来ない場合には、登録完了時に届いたメールにその旨を記載した上で返信してみましょう。