日欧企業の文化を両立するEmbedsocial Japan株式会社の現場主義の文化とは

社員が働きやすい環境を作り、独自のサービスを提供して成長を続ける企業をインタビューする本企画。今回は、ヨーロッパ発のSaaS型SNS埋め込みツールを日本で展開しているEmbedsocial Japan株式会社にお話を伺いました。

Embedsocial Japan株式会社とは

Embedsocial Japan株式会社が展開するサービス「EmbedSocial」のイメージ画像
▲ヨーロッパ発のSaaS型SNS埋め込みツールを日本で展開している(公式ページより)

Embedsocial Japan株式会社が展開しているのは、ヨーロッパ発のSaaS型SNS埋め込みツールの「EmbedSocial」です。

もともとは合同会社basicmathがEmbedSocialの総代理店としてサービスを展開していましたが、2022年7月にヨーロッパの本社と合弁でEmbedsocial Japan株式会社が立ち上げられました。

会社名Embedsocial Japan株式会社
住所福井県大飯郡おおい町成海1-8-5
事業内容SaaS型SNS埋め込みツール「EmbedSocial」の展開
設立2022年7月
公式ページhttps://embedsocial.jp/

Embedsocial Japan株式会社はヨーロッパ企業らしい働きやすい環境、日本企業特有の細やかなサービス展開など、日欧企業それぞれの良い部分を組み合わせたカルチャーを持っています。

同社の成長要因や働く環境について、Managing Directorの田中理央さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
Embedsocial Japan株式会社Managing Directorの田中理央さん

mbedsocial Japan株式会社
Managing Director

田中 理央さん

ヨーロッパ発のSaaS型SNS埋め込みツールを展開

Embedsocial Japan株式会社が展開するEmbedSocialのイメージ画像

編集部

初めに、Embedsocial Japanさんの事業内容について伺わせてください。

田中さん

Embedsocial Japanは、北マケドニア発のSaaS型SNS埋め込みツール「EmbedSocial」を展開しています。EmbedSocialについて一言でいうと、SNSの投稿やGoogleなどに表示されるオンラインレビューを自社サイトに埋め込めるツールです。

世界では20万ユーザー、国内では700社以上のお客様にご利用いただいております。

SNSについてはInstagramやX、TikTokなどメジャーなサービス全般に対応しております。利用に当たって、難しいプログラミングの知識は必要ありません。サイトに埋め込むためのコードを発行し、日本語に対応している管理画面でレイアウトを作るだけで、自社サイトにSNSなどの投稿を埋め込むことができます。

編集部

EmbedSocialを活用することでどのような利点が生まれるのでしょうか?

田中さん

サイトの更新については、通常であればWordPressなどのCMS(※)を使う場合が一般的でしょう。多くの企業のマーケティング担当者はWEBサイト更新とSNS更新の2つを担うことになり、手間がかかっています。
(※)Contents Management Systemの略称。WEBサイトの構築や管理、運用で活用するシステムのこと。

その点、EmbedSocialを活用することで、SNSを更新するだけでWEBサイトを更新できるようになるのです。

また、ECサイトにオンラインレビューを掲載したことで売り上げが上がったという事例もあります。EmbedSocialを活用することで、「業務効率化」「売り上げ増加」という2つの効果が期待できるのです。

編集部

現場の負担を減らしつつ売り上げを増加させることができるのですね。

成長要因となっている「製品力」「価格力」「サービス力」

北マケドニア本社の開発チームの集合写真
▲北マケドニア本社の開発チーム。製品力が強みの一つだという

編集部

Embedsocial Japanさんの事業展開について伺わせてください。

田中さん

「Embedsocial」というサービスについては、もともと合同会社basicmathが日本総代理店として本国とパートナーシップを結び、2018年5月から国内で展開してきました。

異なる会社間での業務提携ではありましたが、本国も少数、国内も少数でのほぼゼロスタートに近い状態から、ワンチームとして取り組んできたと聞いています。

私がジョインしたのはサービス展開を始めて1年経ったころで、当時は月に数件ぐらいしか問い合わせがないという状況から、様々な取り組みや試行錯誤、様々なパートナーとの出会いや協力、チャンスを得て1件1件コツコツ案件を積み重ねてきました。

広告で物を買うという時代から、SNSで物を買うという状況が当たり前になるなかで、サービスの需要も高まっていき、3倍、4倍で成長を続けられているという状況です。2022年7月に本社と共同でEmbedsocial Japanを設立し、今は黒字でサービスを展開できています。

編集部

5年ほどでここまで成長を遂げられた要因は何でしょうか?

田中さん

Embedsocial Japanが成長できた要因は3つ考えられます。

まずは、優れた製品力です。日本のサービスだと1つの機能を深く突き詰めているというケースが多いですが、EmbedSocialは多くの機能を備えています。他社の同様のサービスと比べても十分戦えるだけの製品力があると自信を持って言えますし、機能に対するコストバリューで考えると圧倒的な優位性を持っていると私たちは考えています。

新機能も毎週のように追加されており、例えばAIを活用して日本語のテキストを中国語に翻訳したうえでサイトに表示させるという新しい機能もあります。

2つ目の成長要因は、手ごろな価格でサービスを展開できていることです。EmbedSocialは無料プランから一番高いプランでも月3万円台と、地方の中小企業さんでも利用しやすい価格を設定しています。クライアントには、徳島県で社員が3名ほどの不動産会社さんなどがいらっしゃいます。

最後に、日本のビジネスカルチャーに合わせてサービスを展開できていることも成長要因として挙げられるでしょう。アメリカなどの海外企業の場合は、ツールを買ったらその後は自分たちで運用するというケースが多いです。

しかし日本のクライアントの場合は、手厚いサポートと即座のレスポンスを求める傾向にあります。特に日本の大企業であれば、見積もりを取って、システムの仕様確認、セキュリティチェックなどさまざまなプロセスを経るため、クライアントと伴走していく必要があるのです。

日本のクライアントに合わせたサービスを展開し、実績を積み上げてきたことでここまで成長できたのではないかと考えています。

編集部

ヨーロッパ発のサービスではありますが、そこに日本企業ならではの細やかなサービスを提供したことで成長できたということですね。今後の展望についてお教えください。

田中さん

EmbedSocial社は「マーケターの人生を豊かにする」というビジョンを掲げています。もともとはSNSの埋め込みということで始まったサービスですが、現在は簡易ホームページを作れる機能も備わっています。そんなマーケターの仕事を効率化できるすばらしいツールを、もっと多くのクライアントに届けていきたいです。

現状、お問い合わせいただくクライアントはネット検索から流入しているのですが、本当にEmbedSocialを必要としているのは、そういったネット検索でEmbedsocial Japanにたどり着けない企業様だと感じています。そういった企業様にも、EmbedSocialの魅力を伝えるべく取り組んでいきたいですね。

社員それぞれの事業に合わせた働き方、中抜けも自由

WEB会議をするEmbedsocial Japan株式会社の社員たち
▲オンラインでのミーティング風景

編集部

Embedsocial Japanさんは本社が福井にあるのですが、社員の皆様はほとんど東京で活動されているのでしょうか?

田中さん

Embedsocial Japanは主要メンバーとして5人、本社の日本向けCSチーム・開発チームを含めると12名ほどのメンバーで活動しているのですが、東京中心で活動しております。基本的にはリモートで勤務しており、オンラインでは毎日、対面では1週間から10日に1度ぐらいのペースでミーティングを実施しています。

編集部

決まった曜日でミーティングをするという形ではないのですね。

田中さん

メンバーそれぞれお子さんのお迎えがあったり、社内外の打ち合わせがあったりと事情があるので、スケジュールが合ったタイミングでミーティングを実施しています。

埼玉県に住んでいるシングルマザーのメンバーがいるのですが、習い事の送り迎えやお子さんを病院に連れていくということで中抜けすることがあります。そういった中抜けも、基本的には自由にしてもらっていますね。

評価の軸は成果のみ、やりたいことができる環境がある

編集部

本社はヨーロッパにありますが、事業展開についてEmbedsocial Japanさんにはどれだけの裁量権があるのでしょうか?

田中さん

基本的には、本社から事業全体を任せてもらえています。人事労務などのバックオフィスの部分や全体の戦略などは日欧両方の親会社と協議しながら方針を決めていくのですが、基礎的な業務については自由にさせていただいております。

編集部

御社で働く魅力について、田中さんご自身はどう感じられているでしょうか?

田中さん

Embedsocial Japanは、社員を仕事の成果によって評価します。「上司に気に入ってもらえるか」といった要素は全くありません。そういったところが、個人的にはやりやすさを感じています。

やりたいことがあればほとんど任せてもらえますので、そういった環境には感謝していますね。

編集部

成果を出すという前提があるからこそ、自由な働き方が認められているのですね。

自由な働き方と勤勉さ、日欧企業のいいとこどりのカルチャー

北マケドニア本社の開発チームのオフィスの様子
▲本社の開発チームのオフィスの様子。ヨーロッパと日本の企業文化を融合させたカルチャーがある

編集部

Embedsocial Japanさんは自由に働ける環境が整っていますが、数値目標など評価基準はどのようにされているのでしょうか?

田中さん

KPIは月単位と週単位で管理しています。チームとしてそれらの目標達成を目指すことは前提としながら、状況に応じて個人の仕事量を調整することは可能です。

平日の日中はお客様対応やチーム内での連絡のため仕事ができる状態でいることは基本ですが、体調を考慮しての離席や、緊急性の高い用事があるような場合は中抜けするなど、チームに迷惑をかけない範囲で柔軟に働ける環境があります。

また、弊社は日本において事業と組織の基盤を構築しているタイミングなので、目先の売上よりも製品やサービスの完成度、ユーザーの満足度などを最重視しています。

本社の代表、日本の代表ともにビジネスに関しては長期的な視野を持っていますね。来月の売り上げどうこうよりも、さらに良いものを提供できればユーザーは自然と持続的に増えていくだろうという考え方です。

編集部

やはりヨーロッパ企業の文化が強いのでしょうか?

田中さん

Embedsocial Japanはヨーロッパ企業と日本企業の文化のいいとこどりをしています。ヨーロッパ企業だと「自分の人生を大切にする」という文化が根付いていますし、日本企業は仕事に丁寧に実直に取り組む文化があります。

なので、Embedsocial Japanには「仕事は一生懸命がんばりつつ、自分の人生もちゃんと大切にしてもらう」というカルチャーがあります。フレックス勤務やリモートワークなど、基本的に時間に大きな制限を設けることなく運用していますね。

編集部

日欧企業それぞれの良い部分を取り入れているのですね。

Embedsocial Japanは自由と責任が両立した現場主義の会社

Embedsocial Japanの田中さん
▲「責任は伴いつつ、基本的に自由な勤務スタイル」と話す田中さん

編集部

採用に関して伺いたいのですが、どのような人材を求めているのでしょうか?

田中さん

Embedsocial Japanが求めているのは、仕事に責任を持てる方や、協調性と自主性のバランスがとれる方ですね。英語を勉強中の方だとなお相性が良いです。

編集部

最後に、御社に興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。

田中さん

Embedsocial Japanは、徹底して現場主義です。オフィスに行って雑談して帰る、というような働き方ではありません。責任は伴いますが、基本的に自由な勤務スタイルなのでワークライフバランスも実現できます。

こういった環境に魅力を感じる方には、ぜひジョインいただきたいです。

編集部

仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけたいという方にとって、非常に魅力的な環境にあると感じました。本日はありがとうございました。

■取材協力
Embedsocial Japan株式会社:https://embedsocial.jp/
採用ページ:https://www.wantedly.com/companies/company_7684176