仕事と生活の調和の取れた働き方を実践している企業にお話を伺うこの企画。今回は、全国の様々な企業に優秀なエンジニアを送るSES部門と、オンラインスクールの運営を二本柱とする株式会社ウィズテックにインタビューしました。
エンジニアを育て、企業をサポートする株式会社ウィズテック
▲株式会社ウィズテックのSES事業は、エンジニアに寄り添うかたちが特徴(公式サイトより引用)
株式会社ウィズテックの主要事業のひとつであるSESとは、システムエンジニアリングサービスのことを指します。様々な企業とエンジニアをマッチングし、エンジニアはクライアント先に常駐して技術を提供しています。
といっても、いわゆる派遣社員とは異なり、エンジニアはあくまでウィズテックの所属として先方の業務に取り組みます。「エンジニアの意向」を最大限に尊重してマッチングをおこなうのもウィズテックの特徴です。
それに加えて、e-ラーニングとオンライン授業の「二刀流」のスタイルでさまざまな技術について学ぶことができるサービス「Wiz学」も展開しています。
会社名 | 株式会社ウィズテック |
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住所 | 東京都中央区八丁堀4丁目9-13 ニチレックビル701号室 |
事業内容 | ・オンライン教育サービス「Wiz学」 ・IT人材紹介サービス (労働者派遣事業許可番号:派13-316758) |
設立 | 2019年7月23日 |
公式ページ | https://wiz-tech.jp/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) フレックスタイム制度 |
今回は、株式会社ウィズテック代表取締役社長の日向亮介さんと経営企画部課長の中野麻緒さんにインタビューを実施。「エンジニア・ファースト」を掲げるウィズテックのエンジニアの働き方やカルチャーなど、幅広いお話を聞かせていただきました。
エンジニアの働きやすさを重視するウィズテック
▲公式サイト掲載の会社データ一覧。平均年齢の低さと未経験者で入社したメンバーが多いことがよくわかる(公式サイトから引用)
編集部
最初に、ウィズテックさんの組織について伺います。全体で約何人の方が働かれているのでしょうか。
日向さん
現在おおよそ40人ですね(2023年8月現在)。その中で、SES部門に所属しているのは約30名です。残り10名ほどが、
編集部
SES部門の方々は、クライアント先のオフィスに出社されているのですか?
中野さん
もちろん出社しているケースもありますが、約4割がリモートワークですね。SES部門の社員の働き方はアサインされた現場によってどうしても変わってきますが、本人の希望もヒアリングして考慮しており一方的に「この会社に行ってください」と通告することはありません。
たとえば「始業時間が8時30分と10時の2社だったら、どちらに行きたいですか?」というように、可能な範囲でメンバーの事情に沿った環境で勤務できるように決定しています。
編集部
メンバーのみなさんそれぞれの生活サイクルや要望なども検討材料となってアサインされるわけですね。どんなふうに働いておられるか、具体例を伺ってもよいでしょうか?
中野さん
あるメンバーは、前職が営業でほとんど出歩く仕事だったのですが、コロナ禍を経たことで「リモートワークで働きたい」という考えを持ち、弊社に入社しました。現在はエンジニアに転身しており、希望通りリモートワークで働いています。
また、社内のメンバーに関しても、終業後にスポーツジムに通うために時差出勤していたり、朝活に力を入れたいので出社時刻を遅めに設定していたりしています。働き方の自由度は比較的高いと考えています。
編集部
IT企業、そしてSESというとどうしても働く環境が選びづらいのではないかと考えてしまうのですが、ウィズテックさんはエンジニアの方をできる限りサポートしているのだと感じました。
「Wizシリーズ」制度で、未経験者もサポート
▲ウィズテックの働きやすい環境は、多彩な社内制度や取り組みに支えられている(公式サイトより引用)
編集部
ウィズテックさんに所属されているエンジニアの皆様は、未経験の方が半数以上を占めていらっしゃるんですね。
中野さん
おっしゃるとおりです。私も今は社内で人事や経営企画、広報の領域に携わっているのですが、かつては3年半ほどSES部門に在籍していました。入社当時は、エンジニアの経験はまったくなかったんですよ。
未経験からのスタートでしたが、ウィズテックはスキルアップするチャンスを与えてくれるのが特徴です。同僚や上長がサポートしてくれますし、たとえば少しつまずいたときなどに、「この教材はオススメだよ」とフォローしてくれたこともありました。
また、仕事へのスタンスについて悩んでいたときに、周囲から肯定的な意見をもらえたのも、モチベーション維持の大きな力になりました。
編集部
リモートベースの勤務だと、会話のきっかけが生まれにくそうなイメージがあるのですが、社員同士で交流するような機会は設けられているのですか?
中野さん
リモートでもコミュニケーションは活発ですね。Zoomでのミーティングや、Slackから「ちょっとお話しできますか」とチャットを入れて気軽にハドルミーティングを立ち上げることもあります。いずれも非常に気軽に設定できますし、代表である日向にも遠慮することなく声をかけられる環境です。
また、弊社は「Wizシリーズ」という各種制度を設けています。月1回の「Wizコミュニティ」という全社ミーティングでは、多くの人と交流できます。私も不安を感じていたときに周囲のメンバーが気にかけてくれたので、本当に救われましたね。
日向さん
第1回の「Wizコミュニティ」のときには、きちんと進行できるか不安だったんですが、蓋を開けてみると、非常に盛り上がって驚きました。みんなとにかく積極的に話してくれますし、すぐに成功を確信しました。
最初は私が進行していたのですが、今は中野が中心となってイベントを引っ張ってくれています。社内の和気あいあいとした雰囲気が保てているのは、このことも影響しているのではないかと思います。
カジュアルな代表との1on1などで、メンバーの成長を支援
編集部
日向さんはウィズテックの代表として、メンバーの方とよくお話しされるのですか?
日向さん
できるだけ話す機会を持つようにしています。先ほどのWizシリーズのひとつ「Wizトーク」では、メンバーからの申請で1on1を設定できるようにしていますし、私から突発的に1on1を組むこともあります。まあ、私は“雑談”と呼んでいるんですけども(笑)。
編集部
実際の1on1の場では、どのようなお話をされることが多いんですか?
日向さん
いや、それが本当に雑談なんですよ。単純に「そのメンバーがどんな人か知りたい」という気持ちがあるんです。こちらが心を開いて話せば、社員もふとしたときに話しかけてくれて、仕事上の悩みなどをポロッと打ち明けてくれたりもしますね。
また、それとは別に、エンジニアに対しては働き方に関する希望は極力聞くようにしています。将来的なキャリアプランをヒアリングしてから、「それなら今どんな現場を経験すべきか」「この分野の勉強をしておいたほうがいい」というアドバイスを送っています。
そのうえで、必要であれば少しハードルの高い案件にチャレンジしてもらうこともあります。もちろん、会社としては可能なかぎりサポートも行いますし、資格取得を支援する「Wizマイスター」という制度も用意しています。
編集部
中野さんは、社内の雰囲気をどう感じていますか?
中野さん
スイッチが入るとすごくしゃべる人が多いですね。普段は結構静かな印象なのに、話すべきテーマが与えられたりすると、内に秘めた強い想いが見えてきたりする。実は芯の強いメンバーが揃っているのではないかと思います。
編集部
代表の「話すこと」を重視する姿勢が、全社的に広がっているという印象を持ちました。そんなカルチャーが、未経験のエンジニアのみなさんが成長していくという結果につながっているのかもしれませんね。
「やりたい」という主体性を、会社は全力で支援する
▲ウィズテックのビジョンとミッションは成長を促すテーマで共通している(公式採用サイトより引用)
編集部
日向さんは、エンジニアのみなさんにどのように成長していってほしいとお考えですか?
日向さん
弊社の主要業務はSESなので、どの会社さんに行くかによって環境は様々に変わります。ですので、どんな環境でも乗り越えることができるようになってほしいと思っています。
ウィズテックのビジョンである“「やりたい」を、かたちに”という言葉には、2つの意味があります。まずは、メンバーに積極的に「やりたい」という気持ちを持ってもらいたいということ。といっても闇雲に主張するだけではダメで、それを「かたちに」することができるようにスキルアップしていく必要があります。
もうひとつの意味は、「やりたい」を叶えるために会社が全力で支援するということです。会社の業務に取り組みながら勉強を続けるのは、並大抵のことではありません。それでも自ら学んで成長したいと思うなら、そのための環境は整備しますし、新しい取り組みも続けていくつもりです。
その一環として、弊社が運営している「Wiz学」というオンラインスクールの授業を受けることもできます。
編集部
ウィズテックさんは未経験者を歓迎されていますが、これは「未経験から手取り足取り教える」というのではなく、自分の意思でプロとしてお客さまの前に立てる人間になってもらうという方針でもあるんですね。
日向さん
おっしゃるとおりです。ウィズテックは自由度の高い環境とサポート制度を用意しており、自分のやりたいことも尊重しますが、それには責任が伴うということも覚悟しておいていただければと思います。
求む!野望とビジョンを持つ吸収力の高いエンジニア
編集部
では、最後の質問のテーマとしまして、採用に関してお伺いします。ウィズテックさんが、これから組織として規模を拡大していくなかで、SES部門だとどういう方に来てほしいとお考えですか?
中野さん
やりたいことや将来のビジョンを強く持っている方が、弊社の文化に合うと思います。入社後の自主学習は必須ですし、そうした努力が必要になる局面は確実に訪れます。その際、しっかりとしたビジョンをお持ちであれば、より努力がしやすくなるのではないでしょうか。
自分でゴールを設定している人は、当然そこに向かってのレールの準備をされていると思います。どういうゴールを想定されているのかを私たちが共有していれば、そこに行く道筋のなかでサポートをしたり、適切な進路の変更を提案したりすることができると思います。
編集部
日向さんはいかがでしょうか。
日向さん
私は最終面接で、決まって「あなたは野望を持っていますか?」と尋ねるようにしているんです。弊社を目指しているか否かにかかわらず、野望というものはずっと持ち続けていたほうがいいと考えています。
過去の応募者には「ウィズテックで働くのは、自分の野望達成への過程です」と宣言した人がいました。弊社で様々な企業の開発に携わり、将来的に自分がやりたい介護・福祉関連のプロダクト開発に活かしたいと言っていましたね。非常に気概のある子だったのでよく覚えています。
こんなふうに、自分の野望をきちんと持ってきちんと語れる人間は強いと思います。仮に具体的な道筋が見えていなくても、目的意識を持って突き進んでやろうと考えていることが重要なんです。何となく日々を過ごしている人と比べると、成長速度が全然違うと思います。
自分の野望や主義を持ちながら、チームとしても働ける。そして、いろいろなことを吸収するスポンジのような精神を持っている。そんな人物に来ていただけると、私たちはとても嬉しいですし、その方もきっと成長できるのではないかと思っています。
編集部
エンジニアファーストを掲げるウィズテックさんは、ただエンジニアの方の希望を叶えるだけでなく、今後の成長と将来のあり方まで視野に入れて考えていらっしゃることがよくわかりました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社ウィズテック:https://wiz-tech.jp/
採用ページ:https://wiz-tech.jp/ses-recruit/