成長企業や先進的な働き方で注目を浴びている企業にインタビューを行い、その魅力や特徴をご紹介する本企画。今回は、国内のロングCPEリワード広告市場で高いシェア率を誇る『SKYFLAG』を運営し、急成長を遂げている株式会社Skyfallにお話を伺いました。
国内のロングCPEリワード広告市場をリードする株式会社Skyfall
株式会社Skyfallは、広告マネタイズプラットフォーム事業と、アプリメディア事業を展開しています。
自社開発の広告マネタイズプラットフォーム『SKYFLAG』は、「LINEマンガ」といった有名マンガアプリをはじめ、大手企業のメディアに多数導入されシェアを拡大。世界のトップ広告プラットフォームランキングで上位にランクインするなど、国際的にも市場で高い評価を集めています。
会社名 | 株式会社Skyfall(スカイフォール) |
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住所 | 東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー19階 |
事業内容 | ・広告マネタイズプラットフォーム事業 ・アプリメディア事業 |
設立 | 2017年10月26日 |
公式ページ | https://skyfall.co.jp/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
今回は、株式会社Skyfallの池田貴郎さん、木村翔さん、長谷川智弥さんに、急成長の要因やエンジニアの働く環境や採用について、お話を聞かせていただきました。
広告マネタイズプラットフォーム『SKYFLAG』をメインで展開
▲Skyfallさんが開発し販売を行う広告マネタイズプラットフォーム『SKYFLAG』
編集部
まず最初に、Skyfallさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。
池田さん
「いいモノが広がっている世の中を創造する」というビジョンを掲げるSkyfallでは、広告マネタイズプラットフォーム事業と、アプリメディア事業を展開しています。
広告マネタイズプラットフォーム事業では、ユーザーの体験に寄り添うことを特徴とする『SKYFLAG』を運営しています。また、アプリメディア事業では国内でも最大級の本格的なオンラインポーカーゲーム『ポーカーチェイス』や、少年画報社の公式マンガアプリ『マンガDX+』を運営しています。
編集部
ありがとうございます。中でも主力となる事業は何でしょうか?
池田さん
『SKYFLAG』ですね。弊社のメインとなるプロダクトであり、多くのクライアントから高い評価を受けています。
WEB広告というと、「YouTube」「X(旧Twitter)」「Facebook」などのSNSや「Google」などの検索エンジンに表示される静止画のバナー広告や動画の広告を思い浮かべる方が多いと思いますが、『SKYFLAG』はそれらとはまったく違うタイプの広告なんですよ。
『SKYFLAG』の広告が掲載されているサービスは多数あり、マンガアプリがそのひとつです。マンガアプリはユーザーがアプリ内で使用できるコインを購入し、そのコインを使ってマンガを読めるサービスで、アプリによっては広告を見ることで課金せずにコインを得ることもできます。
そのようなマンガアプリ掲載の広告として有名なのが、ユーザーのアクションに対してインセンティブが付与される「リワード広告」です。マンガアプリの場合は、ユーザーが30秒間の動画広告を見終わると、マンガ1話分程度のポイントが付与される「動画リワード広告」が多く導入されています。
それに対して、『SKYFLAG』が提供しているのは、ユーザーがサービスを一定条件まで利用するという体験を条件にインセンティブを付与する「ロングCPEリワード広告」です。
▲『SKYFLAG』の広告マネタイズの仕組み(公式サイトから引用)
池田さん
マンガアプリに導入した場合は、「無料でコインゲット」というバナーやリンクボタンをアプリ内に掲載し、ユーザーがクリックすると『SKYFLAG』に遷移します。『SKYFLAG』には、弊社のクライアントの広告が数百案件ほど並び、ユーザーは自分が気に入ったオファーを選択します。
例えば、あるゲームアプリをインストールして、レベル80まで到達すると、マンガアプリ内で使える5,500円分のコインを無料で獲得できるという仕様です。もちろん途中で離脱するケースもありますが、条件を満たしたユーザーはエンゲージメントが高い傾向があるので、コイン獲得後もゲームアプリを削除せずに継続してプレイしたり、課金するといった行動が見られるんですね。
このように、インセンティブ目的のユーザーをサービスの魅力が伝わるポイントまで誘導することによって、継続ユーザーへとつなげる仕組みが、『SKYFLAG』の「ロングCPEリワード広告」です。
編集部
バナーや短い動画を見る一般的なリワード広告と違って、ユーザーに数週間の体験をしてもらうことで、サービスに魅力を感じて継続利用したユーザーのみにインセンティブを付与できるのですね。おそらく、読者の皆様もマンガアプリなどでご覧になっているのではないかと思います。
広告主、メディア、ユーザーの三者全員が得するサービス
編集部
Skyfallさんの『SKYFLAG』についてご説明いただきましたが、広告費はどのタイミングで発生するのでしょうか?
池田さん
一般的な広告の場合は、広告をユーザーに表示した時や、ユーザーが広告をクリックした時に広告費が発生しますが、『SKYFLAG』では定められた条件を達成したときになります。先ほどのケースだと、「レベル80にユーザーが到達した時」に初めて広告費が発生するわけです。
その内訳ですが、到達1件につき広告主より支払っていただいた分の何%かを弊社のシステム利用料とし、残りをマンガアプリの運営元に広告収益としてお支払いします。マンガアプリの運営元は、その広告収益を原資として、ユーザーにコインを付与する仕組みです。
広告主は成果地点まで到達したユーザーに対してのみ広告費を支払うため費用対効果が良く、マンガアプリの運営元は、広告収益が入り収益増加につながります。そしてマンガアプリのユーザーにとっても無料でマンガを楽しめる選択肢が増えるので、三者全員にメリットがあります。
大手サービスにも独占的に導入。高いシェアを誇る『SKYFLAG』
編集部
『SKYFLAG』は市場でどのように受け入れられているのでしょうか。
池田さん
リワード広告を提供している企業は多数ありますが、弊社はロングCPEリワード広告市場で高いシェアを獲得しています。売上規模はもちろん、『SKYFLAG』のようなマネタイズツールを独占的に導入していただいているメディアの数も圧倒的に多いです。
LINE Digital Frontier株式会社、合同会社DMM.com、ANA X株式会社、株式会社MIXI、auコマース&ライフ株式会社、株式会社NTTドコモなど、大手企業のサービスにも『SKYFLAG』を導入していただいています。
『SKYFLAG』は、世界のトップ広告プラットフォームをランキングにした「AppsFlyer パフォーマンスインデックス」で、継続率の高いユーザーを獲得するプロダクトランキングで日本・韓国エリアにおけるゲームのハードコア部門の2位にランクインしました。
広告主に対して効果的なモバイルアプリマーケティングプラットフォームを提供する企業として、高い評価をいただいています。
■「AppsFlyer パフォーマンスインデックス」で上位ランクインした際のリリースはこちら!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000045762.html
編集部
さらなる事業拡大にあたって、今後挑戦していきたいことはありますか?
池田さん
今後は海外のリワード市場への挑戦を考えています。
海外に挑戦するためにはさらにプロダクト力を上げ、海外企業との差別化を図る必要があるため、開発がとても重要だと考えています。
編集部
国内での成功の次は、海外への挑戦を見据えて、開発にさらに力を入れるフェーズを迎えているのですね。
事業拡大に伴い組織づくりを強化、3年間で社員数が10人から100人に
編集部
Skyfallさんは2017年10月の創業から数年で国内のリワード広告市場をけん引する存在となりました。みなさんは会社の急成長をどのように感じていらっしゃいますか。
池田さん
私が入社した2020年5月時点では社員数が10人未満でしたが、2023年9月現在、社員とアルバイト含めて110名まで増えました。社員数が一桁の時は組織よりも個々の力で動いていましたが、次第に限界を感じはじめ、組織を作らないといけないと意識が変わりました。
それから人事担当として、採用や人事制度、評価制度の基盤構築、マネジメントの重要性に気づき整えていきました。現在100人規模まで成長しましたが、今も常にアップデートしている状況です。
「ベストベンチャー100」に2年連続で選出されたのも、事業の成長だけでなく、環境を整えてきた点も評価されていると思っています。
■「ベストベンチャー100」選出の紹介記事はこちら!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000045762.html
木村さん
私が入社した2020年6月当時は、一人一人がプロフェッショナルで、営業として非常に優秀な人材が揃っていて、営業力がとても強いという印象でした。そこからここまで拡大できたのは、営業力以外の部分が力を増したからだと感じています。
私はマンガアプリ『マンガDX+』の立ち上げ責任者としてジョインしたのですが、少数精鋭のチームだったので当初は力を注ぐべきところに集中できなかった経験があるんですね。それから開発担当やマーケティング担当を増員して、現在は一人一人が集中して動けるようになりました。
ほかにもクリエイティブ、広告の入稿管理、CSのサポート対応力、法務や総務、人事採用といったバックオフィスの管理体制、社内外に情報発信していく広報なども強化しました。創業時のマンパワー運営から、しっかり分業して各々の力がつき、会社として成長できたと感じています。
長谷川さん
私は2021年の4月に『マンガDX+』のエンジニアとして入社しました。入社した当初は社員全員が若く、一つ一つの仕事に向き合う熱量がとても高い会社だと感じました。
それまでもエンジニアとして働いてきましたが、ここまで情熱を持って仕事をする社員がいる会社は経験がなかったので、自分の士気も上がりましたね。
エンジニアが「お客様の熱量」を理解し、より良いプロダクトを実現
編集部
Skyfallさんでは、エンジニアがスキルアップできる環境は用意されていますか。また、どのようなキャリア選択が可能かについて教えてください。
長谷川さん
技術に関しては、エンジニアの希望に合わせて、フロントエンド、バックエンド、インフラを横断的に業務を行うことができます。上手くいけば、チケット(=タスク)ごとにそれぞれの技術を勉強できたり、触れるチャンスがあります。
キャリアに関しては、将来的にマネジメント志望か、エキスパート志望かを選んでいくことになりますが、途中で考え方が変わることも起こり得ると思うんですね。そのような時にも、上司に相談しやすい環境だと思います。
木村さん
弊社のエンジニアは、開発の背景や目的をしっかり理解しているのが強みです。エンジニアはエンドクライアントとのコミュニケーションがない分、お客様の温度感や熱量をはかりにくいので、単に「こういうものを作ってください」と依頼されると、どうしても作業的な開発になってしまいがちです。
そこで、弊社では普段お客様と接している営業からエンジニアに、お客様がどのような熱量でどんなことを考えてビジネスをしているかを伝えて、エンジニア自ら課題を解決するために最適なことは何かを考えられるようにしています。それが本人の成長を促し、よりよいプロダクトの実現につながると考えています。
池田さん
社員の成長という点では、会社全体として、自分の知識やスキルを人に共有しようという文化があることも大きいですね。社内ラジオでエンジニアが普段どんなことを考えながら開発しているかを話してもらったり、エンジニアの社員が勉強会を開くこともあります。
今後はエンジニアの教育育成にも注力していきたいので、エンジニアに向けて、ChatGPT有料版やオンライン学習サービスのUdemyの有料ビジネスアカウントの無償提供を検討しています。自己研鑽を効率化していきたいです。
編集部
開発の背景と目的をエンジニアの方々もしっかり共有されているので、市場のニーズにマッチした精度の高いサービスが実現できているのですね。
ハイブリッドの勤務体制。会社主導でイベントを開催して交流も
▲Skyfallさんは社内コミュニケーションが活発で、カジュアルなミーティングも頻繁に行われる。
編集部
続いて働き方について伺います。Skyfallさんでは出社勤務もリモート勤務も可能でしょうか。
木村さん
はい、可能です。エンジニアに関しては、週5日出社しているメンバーが2~3割、週2、3日出社しているメンバーが3~4割、固定出社日の月曜のみ出社で基本リモートのメンバーが残りの3~4割です。出社日数は各々に任せています。
編集部
働き方が多様な環境で、社員同士のコミュニケーションを円滑にするために何か工夫されていることはありますか?
木村さん
毎朝必ずチームやプロジェクトごとにオンラインの朝会を開き、しっかりとコミュニケーションを取っています。タスクの進捗を確認し、つまずいていることがあればチーム内で話し合って解決します。
また、仕事中に不明点や問題点が出た場合は、Slackの音声会話機能「ハドルミーティング」を使って、すぐに質問したり、簡易ミーティングを行える環境です。ですから、リモートだから課題を感じるということは一切ないです。
長谷川さん
私もコミュニケーションが取りにくいと感じたことは一度もないですね。私はリモートワークが多いのですが、リモートワークのメンバーとも、出社しているメンバーとも、コミュニケーションの取りやすさには差がなく、みんな受け入れてくれていると感じています。
また、今年(2023年)2月に『マンガDX+』から『SKYFLAG』に異動したのですが、変革期なのでいろいろな課題がありました。でも、元々在籍していたエンジニアが愚直に向き合ってくれたことで、みんなでやっていこうという仲間意識が芽生えて一つのチームになれたと感じています。
池田さん
人事の目線で補足させていただくと、社内のコミュニケーションが盛んな理由としては、定期的に会社主催のイベントを行っていることもあると思います。
イベントの内容はフットサルやシャッフルランチなどさまざまで、強制ではなく自由参加ですが、毎回全体の6~8割が参加しています。イベントでエンジニア組織以外のメンバーとも交流を深めることで、仕事でも気軽に相談しやすくなっていると思います。
編集部
オンラインミーティングと対面イベントを組み合わせて、社内コミュニケーションを促進しているのですね。
Skyfallは、主体性を持って挑戦していける人を歓迎
編集部
次に採用について伺いたいと思います。御社のエンジニア職にはどのような方を求めていますか?
木村さん
目的や背景をしっかりと理解した上で開発できる方が向いていると思います。目的を達成するための手段として開発をしているという意識が大事です。何のためにこのサービスを作るのか、その目的を徹底的に考えて取り組める方は非常にマッチしていると思います。
また、エンジニアは技術の習得が成長につながるので、インプットとアウトプットを常に繰り返してくれる方に来ていただきたいです。弊社としても、エンジニアがインプットとアウトプットができる文化を作っていきたいと思っています。
長谷川さん
技術的な意味でも、領域的な意味でも、ありとあらゆることに挑戦できる人と一緒に仕事をしたいと思っています。弊社には次から次へ挑戦できる環境があるので、自らの意思で挑戦していただける方を求めています。
池田さん
エンジニアに限らず、与えられた業務をこなすというよりも、主体性を持ってプロジェクトの上流から下流まで関わりたいと考えている方が弊社には合っていると思います。置かれた環境下で課題を自分で見つけて、周囲のメンバーと議論して課題解決できる方ですね。
編集部
それでは最後に、この記事を読んで御社に興味を持たれた方へメッセージをお願いします。
池田さん
弊社は、「大胆な挑戦をする」「最後までやり抜く」「誠実な行動をする」をモットーとしています。弊社はまだまだベンチャー企業で、いい意味で自由な会社です。自分の市場価値を上げて人生の選択肢を広げ、豊かな人生を送りたいと思っている人にとっては、Skyfallはいろんな挑戦をして、成長できる場だと思っています。
「自分で考えて主体的に働きたい」「目的を意識しながら働きたい」「仕事に対して同じ温度感で向き合っている人たちと切磋琢磨して働きたい」といった、成長意欲が高い方はぜひ応募していただきたいです。
編集部
仕事を通じてさまざまな挑戦をしたい方にとって、Skyfallさんはとても魅力的な企業だと感じました!本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社 Skyfall:https://skyfall.co.jp/
採用ページ:https://skyfall.co.jp/recruit/