全社員フルリモートの株式会社CAMPFIRE。国内最大規模のクラウドファンディングを支える成功賞賛文化

企業が取り組むワークライフバランスや、若手の活躍を紹介するこの企画。今回は国内実績No.1を誇る購入型クラウドファンディングサービスを展開する株式会社CAMPFIRE(キャンプファイヤー)を取材しました。

国内実績No.1クラウドファンディングを展開する株式会社CAMPFIRE

株式会社CAMPFIREの実績イメージ

株式会社CAMPFIREは、“一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。”をミッションに掲げ、国内最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する企業です。

「CAMPFIRE」は、個人やクリエイターをはじめ、企業、NPO、学校、地方自治体なども利用しており、国内の購入型クラウドファンディングの約48%を株式会社CAMPFIREが実施しています。

あらゆるファイナンスニーズに応える株式会社CAMPFIREは、2011年のサービス開始から現在までに8万件以上のプロジェクトを掲載、累計支援件数は940万件、支援資金総額800億円に達しています。

会社名 株式会社CAMPFIRE
住所 東京都渋谷区猿楽町18−8 ヒルサイドテラスF棟201
事業内容  クラウドファンディング事業の企画・開発・運営
設立 2011年01月14日
公式ページ https://campfire.co.jp/
働き方 リモートワーク
フレックスタイム制度(コアタイム11:00-15:00)

約200名の社員がジョインし、日々さまざまな挑戦や夢を支援する同社では、平均年齢35歳の若手が多く活躍しています。

そこで今回は、挑戦を支えるカルチャーや働き方について、エンターテインメントプロデュース部の加藤さん、COO室の杉山さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社CAMPFIREの加藤春菜さん

株式会社CAMPFIRE
エンターテインメントプロデュース部
プロデューサー

加藤 春菜さん

株式会社CAMPFIREの杉山貴紀さん

株式会社CAMPFIRE
COO室

杉山 貴紀さん

幅広いジャンルのクラウドファンディングを掲載する「CAMPFIRE」

株式会社「CAMPFIRE」の購入型クラウドファンディングの概要

編集部

CAMPFIREさんが運営している購入型クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」は、全国各地からさまざまな案件に支援が集まることで知られています。サービスの特徴についてお聞かせいただけますでしょうか。

加藤さん

さまざまなクラウドファンディングサービスがある中、「CAMPFIRE」はその約半数を占めており、国内最大級の購入型クラウドファンディングであることが大きな特徴です。

株式会社CAMPFIREのクラウドファンディングの仕組みのイメージ画像

加藤さん

業界に特化したプラットフォームはいくつかありますが、当社は全てのジャンルを掲載していることも特徴の1つです。

主なものではアニメや漫画、ゲーム、音楽などのエンターテインメント関連、商店街の個人商店などを応援する地域や飲食に関わるもの、最新のプロダクトや、電化製品などを販売するガジェット類、社会貢献性の高いソーシャルグッドなどの領域が挙げられます。

編集部

あらゆるジャンルを網羅することでさまざまな人の関心に応えることができ、結果、サポートする方が増えていくのですね。

スピード感と柔軟さ、互いをリスペクトするカルチャー

株式会社CAMPFIREの加藤春菜さん

編集部

CAMPFIREさんでは「CAMPFIRE Way」という10のバリューを掲げており、そのうちの“人に優しくあろう”、“相手を信頼して任せよう”などからは、お互いをリスペクトする姿勢が伺えます。キャリア採用の加藤さん、杉山さんはCAMPFIREの社風やカルチャーをどのように感じていらっしゃいますか?

加藤さん

入社前から優しい人が多いことは聞いていたのですが、実際に入社してみると、誰に何を聞いても快く対応してくれたことで「本当だったんだ!」と実感しています。

また、挑戦を応援するカルチャーは、本業はもちろん、副業や個人事業主など、二足のわらじで活動している者に対しても同じであることにCAMPFIREの懐の深さを感じます。

2011年設立の当社は、クラウドファンディングのベンチャーとしてスタートし、12年目を迎えました(取材は2023年11月実施)。10年前には存在しなかったクラウドファンディングを世に送り出してきたので、方向性や目標に向けてやり方を変えていくスピード感はとても早く、そこに向けてみんなで支え合いながら走っていく文化が根付いてるように思います。

杉山さん

各部署を横断する中で、各事業部のメンバーにDMやオープンチャンネルで相談をしても、煙たがられることなく、真摯に対応してくれることにバリューの1つである“人に優しくあろう”を感じます。中にはオンラインミーティングや直接オフィスで議論する時間を設けて、プロジェクトを円滑に遂行できるよう対応してくれる者もいます。

また、各事業部でクォーターを振り返るミーティングに参加することが多いのですが、素直に成功に向き合う姿勢が強いメンバーが多く、メンバーを称賛し合う文化を強く感じます。他者の成功を褒め、認め合えることで、気持ちよく仕事をしています。

編集部

成功に向き合っているからこそ、業務に直接関係のない部署でも快く対応し、支え合うことが文化として根付いているのですね。

入社2年未満で数多くの責任ある業務を担当

株式会社CAMPFIREの加藤春菜さんと杉山貴紀さんの談笑風景
▲入社2年未満の加藤さん、杉山さんも大きな裁量を持って活躍中

編集部

CAMPFIREさんの平均年齢が35歳であることから、若手が多く活躍されていることが伺えます。加藤さんは2022年4月、杉山さんは2023年5月の入社とのことですが、20代のおふたりはどのような業務を担っているのでしょう。

杉山さん

私が所属するCOO室という部署は、各事業部を横断的に見ながら、課題特定・戦略/KPI(※1)の設定・施策の効果検証を行い、各事業部のグロースを目指す部署です。

例えば、各事業部と過去の数字を分析しながらGMV(※2)が上がらない要因がどこにあるのかを特定します。課題を特定した上で施策を洗い出し、インパクトや実施工数から優先順位を決定します。そこまでの上段設計が完了したら、施策アクションからGMVがどのように変動したかを分析し、次の課題や施策を見つけていく、と言った繰り返しで、事業をさらに大きくできるように奮闘しています。
(※1)KPI:重要業績評価指標
(※2)GMV:流通取引総額

課題に対して施策が本当に効果の出るものか確認するために実際に現場に出ることもあり、上段の組み立てからフロントでのアクション実施も一気通関で行えることはとても貴重だと感じています。年齢や社歴に関係なく、裁量権をもっていろいろなことにチャレンジできる環境の当社は、採用においても20代が増えています。

加藤さん

私はエンターテインメント領域のプロジェクトのプロデューサーをしております。アーティストやクリエイター・インフルエンサーなどの方々へクラウドファンディングを活用したプロモーションやファンマーケティング施策をご提案しています。そしてクラウドファンディング実施の決定後はプロジェクトを成功させるために、プロジェクトオーナー様のパートナーとして、公開期間の終了まで各施策の実行をサポートいたします。

具体的には、プロジェクトの目的整理・目標金額の設定・リターン設計・プロジェクトページの本文構成やタイトルの提案、達成に向けたPR戦略などのコンサルティングなどを行います。

株式会社CAMPFIREがリリースしたCAMPFIRE for Entertainment
▲11月にリリースしたエンターテインメント領域におけるクラウドファンディング「CAMPFIRE for Entertainment」

大きな裁量をもってプロジェクトを遂行するのがCAMPFIRE流

編集部

前職との環境の違いや業務を遂行するなかで印象に残っているエピソードなどはありますか?

杉山さん

CAMPFIREにあるプロジェクトの支援パターンはいくつかありますが、そのうちのSNSやチラシ・メディアなどCAMPFIRE外でプロジェクトを見つけて支援するユーザーを増やし、定常的に各プロジェクトの単価を上げられるような仕組みを作るプロジェクトを遂行しております。

この支援ユーザーを増やすには、各プロジェクトの認知が広がるように、マーケティング戦略を考え、プロジェクトオーナー様に実施いただく必要があります。ただ、クラウドファンディングの市場自体が成熟しきっていないので、各プロジェクトのマーケティングパターンの最適解が確立されていないのが実情です。それに対し、プロジェクト数が非常に多い「CAMPFIRE」の蓄積データをもとに最適なマーケティングプランを整理し、提案しています。

編集部

具体的な施策についてお聞かせください。

杉山さん

例えば、これまでの実績数値を元に、「何をどのタイミングでどういった手法で発信すると認知が最も広がるか」などを分析・型化します。その上で、当社の各キュレーターと言われる営業メンバーからプロモーション施策を提案いただき、プロジェクトオーナー様の行動意欲を醸成していきます。

また、進行段階ではありますが、最も認知の広がるタイミングでプロジェクトオーナー様がSNSなどでの発信を行いやすくなるように、管理画面のUI/UX設計も行なっております。

過去数値の分析から課題を特定し、自身でプロジェクトオーナー様へプランニングの説明をしたり、はたまた管理画面のUIを作っていくなど、幅広い領域に裁量権をもって入っていけることは、これまでなかった経験です。

株式会社CAMPFIREの杉山貴紀さん

編集部

マーケティングの手法など、まだ定まっていない部分に対し、ご自身でUXやマーケティングに関するデータを収集しながら道筋を立てられているのですね。加藤さんはいかがでしょう?

加藤さん

書籍と映画の2つのカテゴリーで当社の歴代支援金額1位を更新した大型プロジェクトの担当をさせていただいたことなど、自分の裁量で作り上げる機会を入社1年半でもらえたことが印象に残っています。

エンターテインメントプロデュース部では2023年に1,600件ほどのプロジェクトが誕生し、支援金額1億円を超えるプロジェクトは5件、そのうちの1件がこの書籍のプロジェクトで、億単位のプロジェクトはなかなかありません。

他にも複数の大型プロジェクトを誕生させることができたのは、プロジェクトオーナー様や運営チームの熱意や人望はもちろんのこと、開始前のプロジェクト設計提案や、開始後のリアルタイムでのアドバイスをはじめ、私もプロジェクトメンバーの一員となり同じ熱量で目標に向かって毎日サポートをさせていただいたことが起因すると分析します。

前職は広告代理店勤務ですが、CAMPFIREは一気通貫で最初から最後まで携われることに面白さを感じると共に、自分の裁量も試されていると感じます。

編集部

入社2年未満のおふたりですが、大きな裁量権をもって業務の中枢に携わっているのですね。

海外からもジョインするCAMPFIREのフルリモート勤務

株式会社CAMPFIREのメンバー居住地

編集部

続いて、CAMPFIREさんの働き方についてお聞きします。御社の勤務形態はどのようになっていますか?

杉山さん

基本的にはフルリモートの勤務となっており、全国で採用を行っています。在籍するメンバーも全国各地からジョインしており、海外在住者もいます。

チームによってはコミュニケーション目的で出社する日を設定している場合もありますが、全国各地にメンバーがいることもあり、毎月のペースで出社勤務を設定しているチームはほぼないと思われます。

フルリモートを導入したのは、社員の働きやすさを推奨することはもちろん、全国のプロジェクト起案者に寄り添っていきたいという当社のメッセージも込められています。

編集部

CAMPFIREさんが実践するフルリモートワークは、起案者やそれを支援する方に向けたクラウドファンディングの無限の可能性を体現されているのですね。

フルリモートワークではコミュニケーションをどのように取るかが課題になると思われます。出社日を設定する以外で、CAMPFIREさんが取り組まれていることはありますか?

加藤さん

会社全体として先輩社員によるメンター的なフォローをしています。また、同じチームのメンバーでも直接会ったことがない者もいますが、仕事のフォローアップはメンバー同士で行っています。

例えば、杉山さんは23歳で社会人2年目にして、さまざまな部署に自ら入ってベテラン社員とも対等かつ、場合によってはアドバイスができるような立場で活躍しています。このように、社歴や年齢を問わずコミュニケーションが図られており、自発的に話すメンバーが多いと感じます。

働き方を自分でデザイン。プライベートありきの働き方

株式会社CAMPFIREの加藤春菜さんと杉山貴紀さん

編集部

杉山さんに伺います。フルリモートによる1日のタイムスケジュールについてお聞かせいただけますでしょうか。

杉山さん

フレックスタイム制度にコアタイムがあるので、その時間内は業務にあたっています。プライベートの予定があり途中離席する場合、中抜けの時間をカバーするため、夜に仕事を再開するといったことも可能です。

このような柔軟な働き方に対して否定的な者がいない当社は、プライベートありきで働く認識をもっているので、とても働きやすいです。

編集部

杉山さんはチームメンバーや他部署とも活発にコミュニケーションを図られているとのことですが、フルリモートが故に不自由に感じることはありますか?

杉山さん

当社のメンバーはオンラインミーティングに慣れているので、不自由に感じることは全くありません。ツールにはSlackのチャット機能を使っていますが、対話が長時間に及んだり、大きなプロジェクトの決定事項などがあったりする場合は、オフィスで対面して話し合うことが月に1回程度の頻度で発生することもあります。

株式会社CAMPFIREの1day合宿の様子
▲クオーター毎に全国から部長がオフィスに集まり1day合宿を実施

編集部

加藤さんは普段オンラインでお客様と商談をされるとのことですが、リモートワークではどのような働き方をされているのでしょう。リモートワークで働きやすさを実感されていることもあればぜひ、お聞かせください。

加藤さん

移動時間がないので、1時間ごとに効率よく商談をすることができます。また、コアタイムは11時〜15時なので、例えば15時以降に行きたいライブなどがある場合は出勤時間を早めて調整できることなど、プライベートも両立できることに働きやすさを感じています。お子さんがいるメンバーの中には保育園や幼稚園の送迎時間に合わせて勤務時間を調整しているようです。

自宅で勤務しているメンバーは、退勤後すぐに家事ができ、リモートワークだからこそ男女平等に働くことができると感じます。一方で、忘年会など節目ごとにメンバーに会う機会があるので、対面でもコミュニケーションが取れるのは嬉しいところです。

スキルアップ&趣味に時間を充てることができる

編集部

働きやすい環境の中、自身のスキルアップのために業務時間外で勉強をされたり、オンオフとの切り替えの工夫などがありましたらお聞かせください。

杉山さん

先ほど申し上げたUI作成や数値分析に必要なSQLスキルは、業務時間外に勉強し、スキルを磨きました。メリハリという部分ではプライベートでダンスを趣味にしているため、平日は業務に励み、週末はダンスで汗を流すといった、オンとオフの切り替えをしています。

加藤さん

当社は副業をOKとしているので、興味があることをやってみたいという気持ちはあります。今年はPRのオンラインスクールでの勉強に挑戦してみました。そこで得た知識を本業であるCAMPFIREの業務に活かしたいと思っています。

編集部

時間を有効活用し、スキルアップや趣味の時間を充実させることで、オンとオフの切り替えがスムーズにできるのですね。

成功に真摯に向き合い、高い熱量で挑戦できる方を歓迎

株式会社CAMPFIREの加藤春菜さんと杉山貴紀さん

編集部

国内最大級のクラウドファンディングサービスを展開するCAMPFIREさんの将来性や、お互いをリスペクトする文化、フルリモートによる働きやすさに興味をもった読者は多いと思われます。そのような方に対し、採用におけるメッセージをお願いします。

杉山さん

頻繁にコミュニケーションを図りながら、自分だけではなく周りのメンバーの成功に真摯に向き合える方が当社にはフィットすると思われます。

加えて、これは裁量権にもつながるのですが、何をすべきかを自分で考えて動くといった自走も重要です。そのようなマインドを持った方と一緒に働くことができたら嬉しいです。

加藤さん

クラウドファンディングの文化にもつながりますが、自分に夢や目標があり、かつそれを持っている人を応援したいという方を歓迎します。

他者を応援するには、自分の中にもやりたいことへの熱量が大切です。熱量が高ければ高いほど、強力なサポートができると思うので、ぜひ、自分自身が情熱を持っていて、それと同じくらい誰かの挑戦を応援したいというアツい気持ちを持っている方の応募をお待ちしています。

“一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。”というミッションに、忠実なメンバーが活躍しているので、CAMPFIREの思いに共感し、楽しみながら働きたい方はぜひ、ジョインいただければ幸いです

株式会社CAMPFIREのミッション
▲CAMPFIREのミッション

編集部

変化が激しいWEBサービス領域では、自ら変化を起こす自走性とスピード感、柔軟性が重要であることがわかりました。それをメンバー同士が支え合い、共に成功を追い求めているCAMPFIREさんには、今後ますますニーズが高まるクラウドファンディング同様、無限の可能性があると感じます。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社CAMPFIRE:https://campfire.co.jp/
採用ページ:https://campfire.co.jp/careers