「活躍する若手社員やエンジニアの働き方」という観点から企業の魅力を探るこの企画。今回は総合情報サイト「All About」の運営や、Web広告事業を展開する株式会社オールアバウトを取材しました。
総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト
その道のプロである専門家が、情報提供やナビゲートを行う総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウトを中心としたオールアバウトグループは、メディア&デジタルマーケティング事業をはじめ、トライアルマーケティング&コマース事業、生涯学習事業、グローバルマーケティング事業と4つの事業に紐づく多彩なサービスを展開しています。
基幹事業の1つ、総合情報サイト「All About」は約1,300のテーマごとに知識を持つガイドが、専門分野に関する情報を提供。2001年2月15日のサイトオープン以来、ユーザー数は増加し続け、現在の月間総利用者数は約2,600万人(2023年1月実績、PC・スマートフォン・モバイル合計)となっています。
会社名 | 株式会社オールアバウト |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿南1-15-1 A-PLACE恵比寿南3F |
事業内容 | 専門ガイドによる総合情報サイトの運営 インターネット広告事業 |
設立 | 2000年6月(事業開始) |
公式ページ | https://corp.allabout.co.jp/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
“個人を豊かに、社会を元気に。”というミッションを掲げる株式会社オールアバウトは、生活者、専門家、企業のハッピートライアングルを作ることで自立的に大きなプラットフォームに成長。めまぐるしい進化が続くインターネットの世界において、システムが中心ではなく“人間”が中心であることを大切にしています。
Webとリアルでさらなる事業の拡大を図る同社には、どのような社員が活躍し、どのようなカルチャーが根付いているのでしょう。そこで今回は、新卒入社3年目、5年目を迎えた若手社員に、株式会社オールアバウトの若手活躍の背景にある風土、エンジニアの働く環境などについてお話を伺いました。
入社3年目、「All About」の企画を担う若手社員の現在地
編集部
オールアバウトさんでは若手の躍進が目覚ましいと伺っております。はじめに、川久保さんが現在担当されている仕事内容からお聞かせください。
川久保さん
メディア事業部 メディアビジネス部 メディア企画グループに所属する私は、新卒で入社し、3年目を迎えました。現在は総合情報サイト「All About」と、「All About ニュース」という2つのメディアのマネタイズを担当しています。
メインの業務としては広告配信の管理・設定、より広告収益を上げるための施策、SEO検索からPVを伸ばすための施策などに加え、ユーザー様にとってより良いサイトにするためのサイト改善などを担っています。
アイデアが採用され、約200%もPV数が改善
編集部
月間利用者数2,600万人と、多くの方に利用されている総合情報サイト「All About」を運営するにあたって、どのような時にやりがいを感じますか?
川久保さん
若手のうちからいろいろなことにチャレンジできることがやりがいにつながっていると感じます。自分のアイデアを上司やチームのメンバーに積極的に提案できることはもちろん、他部署に提案をしてもロジックが通っていれば採用に至ることが多く、自分が発案者となった企画または案件がリリースに至った時にもやりがいを感じます。
例えば、創立から24年目を迎えた総合情報サイト「All About」はかなり前に掲載開始したストック型の記事も一定数存在する中、ユーザー様に検索エンジンから流入してもらうためには新しい情報に更新していく必要があります。
ユーザー様により良い情報をお届けすると共に、検索でヒットしやすくなるための体制作りをチームや上司に相談したところ、社内全体で運用ができるようになり、記事によっては200%ほどPV数を改善させることができました。
編集部
総合情報サイトとして地位を確立している「All About」ですが、より良い情報を提供するため、日々改善をされているのですね。
部署の垣根を越えて業務を推進
編集部
検索でヒットしやすい体制を新たに作るにあたって、川久保さんはどのような業務を担当されたのでしょう。
川久保さん
編集の部署やSEOプロジェクトで動いているメンバーにどのような体制を組めるかを相談し、「ひと月あたり記事何本の更新をかけてください」、「内容を新しいものに更新してください」というような依頼を出し、運用しました。運用に関する実作業は他のチームと協力しながら進めていくことが多いです。
編集部
部署の垣根を越えて連携を図ることは、時にご苦労されることもあったのではないでしょうか。
川久保さん
Web広告やSEO検索の知識は思った以上に奥が深く、コードを見たり、開発チームと調整したり、大変と感じることもあります。しかし、先ほど申し上げたように、当社は若いうちからいろいろなことにチャレンジできる環境なので、知識がないことでも教えてもらいながらまずはやってみようというカルチャーが根付いており、背中を押されています。
得た知識を業務に活かすためには全体把握や経験が重要なので、最初のうちはつまずくこともありましたが、周囲の支えもあり結果に結びついていると感じています。
新しい領域へのチャレンジを推奨する行動指針“Way”
編集部
開発に関する知識を得るために、川久保さんご自身が工夫されたことはありますか?
川久保さん
その時点では詳しくない分野でも、どんどんチャレンジして、慣れていくことですね。当社は“Way=すべてに、踏み込む。”という、新しい領域へのチャレンジを大切にする行動指針を掲げています。
企画をかたちにしてもらう立場である以上、開発内容を理解できるように、必要な部分のコードを読むなど知識を習得し、全体を把握するよう努めています。いろいろな仕事に携わることで、そこで得た知識を今後にも活かすことができると考えています。
また、誰もやってこなかったことや、サイトに必要なことを新たな視点で掘り下げるなど、一歩踏み出す行動は、評価にもつながります。
編集部
サイトの仕組みなど全体を把握することで、より良いサイト運営や企画の立案につながっているのですね。
オールアバウトのエンジニアは“プロダクトを一緒に作る”
編集部
続いて、エンジニアとして活躍されている高松さんに伺います。現在所属されている部署や、業務内容についてお聞かせください。
高松さん
開発組織のエンジニアである私は入社5年目を迎え、メディアの開発や運用保守が主な業務となり、現在はマネジャーを担っています。基本的にはメディアでユーザー様が普段利用しているサービスや、社内システムを構築しています。
川久保さんが話したように、メディア企画や編集の部署と一緒にシステムを開発するため、当社のエンジニアは言われたものを作るのではなく、プロダクトを一緒に作る開発チームという位置付けになっています。
編集部
なるほど。そのような環境で業務にあたる中、どのようなことにやりがいを感じますか?
高松さん
コードを書くだけではなく、事業に貢献し、数字を一緒に伸ばしていくことにやりがいを感じます。当社の開発スタイルは基本、スクラム開発となっており、週に1回、メディアビジネス部のメンバーと現在の状況や数字の共有をします。
事業戦略を聞いたり、エンジニアサイドから質問をしたりできる場もあるので、「サービスをより良くするためにエンジニアリングをどう変えていくか」という成長意欲があふれる環境の中、日々、業務に向き合っています。
個人をしっかり見る社風を感じ、入社を志望
編集部
エンジニアとして活躍する場として、オールアバウトさんを志望されたのは、どのような理由だったのでしょう。
高松さん
学生時代から自分が作ったものがユーザーに近く、直ぐにサービスに反映できる仕事がしたいと考えてました。その中で直接ユーザーに触れてもらい、その行動がデータ反映及び確認できるBtoCに関わる仕事がしたいと思い、当社を志望しました。
また、選社の指標として、裁量を持てる環境や、技術的なチャレンジができる会社という軸があり、個人をしっかり見てくれるオールアバウトの面接を通じて、この会社なら活躍できると思ったことが入社の決め手になりました。
編集部
オールアバウトさんの面接時に感じた、「個人をしっかり見てくれる」とは、具体的にどのようなことなのでしょう。
高松さん
就活時は、質問される内容を想定して答えを準備しますが、当社の場合は定型的な質問はほぼなく、これまでの体験を尊重した質問など、私自身をしっかり掘り下げる内容だったことに個人をしっかり見てくれると感じました。
入社後、どのようなことをやりたいかなど未来の話を聞いたり、社員との面談の場を設けるなど、手厚いフォローがあったことも印象に残っています。
編集部
なるほど。オールアバウトさんなら高松さんが目指すエンジニア像を目指していけると確信し、入社されたのですね。
チャレンジを実現するために周囲がサポート
編集部
就活では裁量と技術的なチャレンジができることを軸にされたとのことですが、実際にオールアバウトさんに入社し、実感することはありますか?
高松さん
裁量に関しては先ほど川久保さんが話したように、やってみたいと手を挙げるカルチャーがあります。スキル的にまだ難しい案件だったとしても挑戦意欲をないがしろにするのではなく、実現するためにスキルのある他社員とペアプログラミングで取り組んでみようなど、チャレンジを後押しする環境です。
例えば、私は、入社2年目に社内や外部の方も利用できる認証基盤のシステムのリプレイスのプロジェクトにジョインしました。リードのような役割も任せてもらい、年次に関係なく力量・意欲があれば裁量を渡してくれる会社だと感じてます。
また、手を挙げることでチャンスを得る機会は増えますが、マネジメント業務を担うようになって感じるのは、メンバーのキャリアの実現や、成長機会をマネジメント層でしっかり考え、チャンスを後押ししていることです。そのため、仮にこの業務は不向きかもしれないと思える内容でもメンバーに機会は与えられますし、マネジャーから声をかけることもあります。
役に立つシステムをユーザー目線で作る
編集部
高松さんはBtoCに関連するエンジニアを目指し、オールアバウトさんに入社されたとのことですが、コンシューマー向けのシステムを構築するにあたって、心がけていることはありますか?
高松さん
開発するシステムは、みんなの役に立つようなシステムを構築したいという思いがあります。BtoBの場合、クライアント様に納品したシステムは基本的には自分が触れることはないので、どのように使われているかを知る機会は多くありません。
みんなのためになる仕事をしたいと思っている私は、役に立つシステムをユーザー目線で作ることを心がけています。
編集部
オールアバウトさんのエンジニアとして開発に携わる中、課題と感じることはありますか?
高松さん
外から見ていて良いと感じる部分は変わらず良いサービスである印象を持っています。しかし、実際に開発に携わることでユーザー様が物足りなく感じる機能などを直接聞けることで、まだまだ成長の余地はあると感じています。
その意識はエンジニアだけではなく、コンテンツを作っている者も同じであり、社員全員がプロダクトをより良くしていこうという思いがあります。
ユーザー数が多い当社のサービスはメディアのパーツをいじっただけでも数字に大きく変化が出ることはやりがいの1つですが、一方で万が一障害が発生するとインパクトが大きいので、リリースをする際は細心の注意を払っています。
エンジニアの提案を反映し、より良い開発環境を構築
編集部
エンジニアとして高松さんが感じる、オールアバウトさんの開発環境の特長や魅力についてお聞かせください。
高松さん
インフラ面ではGoogleの方とお話をしながら、より良い設計のインフラを作っています。また、コードを書いた後にリリースをする際にエンジニアが手動で反映しようとすると複雑なプロセスが必要です。積極的にCI/CDを導入し、リリースサイクルを早める行動を会社全体で実践しています。開発に専念し素早く価値をデリバリーできる環境はとても魅力です。
他にも現在、当社のメインサービスである「All About」を新しい技術構成で再構築している最中です。この技術もトップダウンによる指示ではなく、メンバーが技術検証をし、サービス特性を考えたうえで提案、決定しています。このように、エンジニアの提案が反映されることにも魅力を感じます。
編集部
いわゆる上からの指示待ちではなく、開発の最前線にあるエンジニアチームが日々、新しい技術を模索し、より良いサイト作りに努めていることがよくわかりました。
オールアバウトのエンジニアに求められる先を見据えた働き
編集部
高松さんが感じる、オールアバウトだからこそエンジニアとして経験できることはありますか?
高松さん
新卒入社の私は、当社しか知りませんが、オールアバウトでは特定の部署とだけやり取りするってことがないので、複数の部署とやり取りできることが当社ならではの経験になると感じます。
全体を俯瞰したうえで自分が何をやるべきか、エンジニアとして何を準備するべきかなど、先を見据えた働きが求められています。
働き方を柔軟に選択することでパフォーマンスを最大化
編集部
オールアバウトさんのエンジニアチームは、どのような働き方をされているのでしょうか。
高松さん
当社のエンジニアは、オフィスワークとリモートワークという選択肢のそれぞれのよさを活かし、チームとしてのパフォーマンスが最大限に出る働き方を実行しています。
エンジニアはリモートで働いている時でもGoogle Meetでつながっているため、それぞれが違う仕事をしていても、わからないことや困った時はすぐにペアプログラミングをするなど、コミュニケーションは円滑だと思っています。
また、エンジニアから仕様などについて企画や編集のメンバーと議論することも多いため、エンジニアだけで固まるのではなく、部署の垣根を越えて関わる者が多いことも当社の特長です。
編集部
常につながることができるということは、リモートであっても出社とほぼ変わらないコミュニケーションを取れているということでしょうか?
高松さん
そうですね。デリバリーを早くすることをチームとして意識しているため、スピードの観点で通話可能な状態にしていますが、朝会(チームで毎朝行っているタスク確認ミーティング)に顔を出した後はカメラやマイクをオフにするのは自由です。いつでも声をかけられる状態にあるという意味では、出社と遜色はないコミュニケーションを取れているように感じます。
編集部
出社やリモートの割合は会社全体で決められているのでしょうか。
高松さん
チームによって異なります。同期コミュニケーションやミーティングが多い時は出社する機会が多くなります。私のチームの場合は週に1回、チーム内の振り返りや定例ミーティングがあるので、その日は出社としています。
また、ユーザーがどのように使っているかを見たいから今日は出社しますという者や、週のうち3日出社、それ以外はリモートワークなど、個人とチームに裁量を任せているようなかたちとなっています。
月に1回の開発部会と自主的な勉強会でスキルアップを支援
編集部
勉強会や研修など、エンジニアのスキルアップを支援する制度などはありますか?
高松さん
新卒入社者向けには新卒研修として、エンジニア用の研修カリキュラムがあります。それ以降では、新卒者と先輩エンジニアが組んでペアプログラミングを行い、ドメイン知識や技術的なナレッジの共有などを行っています。
手掛けるプロダクトは部署によって異なるため、横のつながりを大切にするという意味で、月に1回、全員出社で開発部の部会を実施しています。部会では現在の取り組みや技術的挑戦、ミスなどが共有され、部会後は軽食を摂りながら忌憚なく会話ができるようになっています。
部会をきっかけに横のつながりが増え、最近ではメンバーで自主的に勉強会を開催し、最新技術をキャッチアップする会や、個々が集まって黙々と勉強する会、技術テーマを決めて勉強する会などをそれぞれの裁量で開催しています。
編集部
自主的な勉強会の中からピックアップをして具体的な内容をご紹介いただけますでしょうか。
高松さん
PHPとLaravelをメインに使っている当社は、若手を中心にフレームワークの技術を習得することを目的とした勉強会を開催しています。それ以外にもインフラ周りのトレンドを追求する勉強会もあります。
また、新しくオールアバウトで採用した技術の勉強をしていきたいなど、エンジニアによってテーマはさまざまです。
編集部
ここまでお話を聞き、オールアバウトさんで活躍するエンジニアの皆さんは、意欲的に学ぶことで会社に貢献されている方が多いと感じました。
「楽しんで仕事をする」。全社員に根付くオールアバウトの働くマインド
編集部
現在、高松さんはエンジニアチームのマネジメント職を担われていますが、マネジメントをするうえで大切にされていることがあればぜひ、お聞かせください。
高松さん
私自身が大切にし、メンバーによく言っているのは、「楽しんで仕事をしてほしい」ということです。やってほしい仕事をトップダウンで渡すだけではなく、これをやっていきたいという自主性を求め、なぜやるのか、やった先にどうなるのかというところも考えてほしいという思いがあります。
それを含め、メンバーには仕事を楽しんでほしいと思っています。また、私の価値観を押し付けるのではなく、メンバー全員の仕事を進める上での価値観について話し合いを行い、相互理解を行うワークなども実践しています。
編集部
仕事を楽しむ社風は、オールアバウトさんの社内全体にもあるのでしょうか。
高松さん
エンジニアに限らず、社内全体に浸透しているカルチャーだと感じます。「なぜ、そんなに頑張れるの?」と話をした時も、「やっぱり楽しいからだよね、こういうことやりたいんだよね」ということをメンバーをはじめ、私より上のレイヤーの者も発言しています。
意欲があれば20代でマネジメントポジションに就くことができる
編集部
高松さんは入社5年目、現在27歳とのことですが、オールアバウトさんでは高松さんのように、若手がマネジメントのポジションに就くことは多いのでしょうか。
高松さん
川久保さんの上司は私より1つ上の新卒入社ですし、グループ会社に出向している私の同期もマネジメント業務に就いています。このように、意欲や適性がある者であれば年次などには関係なく、マネジメント職に就くことは多く、私だけが特別ということではありません。
思ったことを言える社風と、考えるきっかけを作る上司のアドバイス
編集部
次に、オールアバウトさんの社内の雰囲気など、働く環境について伺います。お二人が感じる御社の社風についてお聞かせください。
川久保さん
取引先など外部の方からよく言われるのは、優しい人が多いということです。私自身は思ったことをしっかり言える社風と感じており、上司や同期のメンバーとも積極的にコミュニケーションを取る中で、普段の業務に関するアドバイスや、こんな大変なことがあったんだよ、といったざっくばらんな対話ができる環境だと感じます。
編集部
アドバイスやサポートを受けたことで、印象に残っているようなことはありますか?
川久保さん
上司にはいつもアドバイスをもらっています。特長として思うのは、「こういうふうに考えると結果に行き着くのでは」、「このように行動すればミスが減るのでは」など、考えるきっかけを与えるアドバイスということです。その結果、まだ未熟ではありますが、自分自身で考えたアウトプットが出せることで、成長を実感しています。
編集部
最初から答えを与えるのではなく、自分で考えることで力を伸ばしていこうというわけですね。
コミュニケーションが生まれるフリーアドレス制のオフィス
▲フリーアドレス制のオープンなオフィスでは、部署感の垣根を越えた積極的なコミュニケーションが図られている。
編集部
今回初めてオールアバウトさんのオフィスに伺い、おしゃれな空間に驚いています。御社ではフリーアドレスを導入されているとのことですが、働く環境をどのように感じていますか?
川久保さん
フリーアドレスなので、部署を越えた会話がしやすいというメリットを感じます。また1on1ミーティング用のスペースがあり、上司やメンバーとじっくり話す機会をすぐに持つことができます。
高松さん
エンジニアチームも基本的には同じ環境で、モニターも全席配備されています。また、社内用に提供しているシステムを使っている社員と会話をする必要もあるので、フリーアドレスをはじめとしたオフィスの動線がとても役立っています。「リリースしてどうですか?」というような会話がしやすいことも働きやすさのポイントになっています。
▲オフィスのエントランスにはキッチンがあり、誰でも自由に使うことができる
高松さん
また、先ほど話したエンジニアの部会後の会食も、社内のキッチンを使って行っています。普段からこのような設備を使えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができると感じています。食事だけではなく、休憩や気分転換を目的に社員がカウンターにいることも多く、コミュニケーションが生まれる場所になっていると感じます。
編集部
他部署との連携が多いオールアバウトさんだからこそ、コミュニケーションを意識した動線を意識されているのですね。
“システムではなく、人間。”オールアバウトのフィロソフィー
編集部
先ほど川久保さんからWayという行動指針についてお話がありましたが、オールアバウトさんではこの他、オールアバウトグループがすべての活動において大切にする考え方“フィロソフィー”があると伺っております。Wayについて改めて説明いただくと共に、フィロソフィーについてお聞かせください。
川久保さん
オールアバウトが大切にしている仕事のやり方として、“すべてに、踏み込む”という言葉があります。自分に踏み込む、相手に踏み込む、社会に踏み込む、価値に踏み込むなどいろいろな方向性がありますが、1人ひとりが自律、そして自立をし、すべての社員が力を合わせ、世の中に新たな価値を生み出し続けることが当社が大切にする仕事のやり方です。
高松さん
オールアバウトでは、“システムではなく、人間”というフィロソフィーを伝えています。もちろん、当社はテクノロジーを最大限に活用している企業ですが、そこには血が通い、人間味があります。不安不満の解決にもITツールを通してはいるものの、心がしっかり通っています。
エンジニアチームがMeetをずっとつなげるようにしているのも、リモートであっても隣にいる距離感や連帯感を大切にしているからです。“踏み込む”ことで視点が揃い、一緒にやっていく意識が生まれます。人間にしか発揮できない価値、つまり、社員1人ひとりの可能性を引き出す仕組みです。
編集部
なるほど。人間にしか発揮できない価値を社員1人ひとりが信じ、実行しているからこそ、オールアバウトさんが提供するサービスには正確性と説得力があると感じました。
失敗を恐れずチャレンジができ、常に自問し成長できる方を歓迎
編集部
オールアバウトさんの若手のチャレンジを後押しする環境や、仕事を楽しむカルチャー、フィロソフィーに感銘を受けた読者は多いと思われます。最後に、御社にフィットする人材や求める人物像について、採用におけるメッセージをお願いします。
川久保さん
「All About」はお金や健康、恋愛、暮らしなど人々が何かに迷ったときに、個人の自立を支援するメディアです。“個人を豊かに、社会を元気に。”という当社のミッションに共感をいただける方に、当社の事業はフィットすると思います。
また、失敗を恐れず、チャレンジ精神を持っている方を歓迎します。私自身、入社1年目の時は失敗ばっかりで、わからないことを辛く感じたこともありました。しかし、今はそれを乗り越えてきたからこそ、成長ややりがいにつながっていると日々、実感しています。そのような方にぜひ、仲間になっていただけたら嬉しいです。
高松さん
裁量を求める積極性のある人、チャレンジする気概がある方が当社にフィットすると思います。仮に失敗をしたとしても次にどう活かすかといったサイクルが早く、チャレンジへのフォローは周囲がしっかりするので若手でも活躍できる土壌が整っています。
若手の時は言われた仕事だけに集中してしまいがちですが、なぜ、この仕事をやっているのだろう、やろうとしていることは正しいのかということを、常に自問してほしいと思います。もし、間違っていると思ったら臆せず、違うと発言できるような方に、プロダクト開発に加わっていただけると嬉しいです。
編集部
常に自分と向き合い、問い続けることで“一歩踏み出すことができる”オールアバウトさんでは、自分らしい生き方、働き方を実現できると感じました。また、御社に根付くカルチャーやフィロソフィーは、転職を検討する多くの読者の心に届いたと思われます。
本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社オールアバウト:https://corp.allabout.co.jp/
採用ページ:https://corp.allabout.co.jp/recruit/