若手社員が自分らしく働き、夢の実現に向けて邁進する企業にお話を伺うこの企画。今回は“コミュニティ”を創造し、出会いと変化の物語を提供する株式会社ストーリーアンドカンパニーにインタビューしました。
日常に出会いと変化の物語を提供。株式会社ストーリーアンドカンパニー
株式会社ストーリーアンドカンパニーは、“出会いと変化の物語を提供する”というビジョンを掲げ、「AND STOPY」、「U-CAFE」、「NewMake」の3つの事業を展開しています。
伝えたい人とやってみたい人をつなぐ体験シェアリングサイト「AND STOPY」では、さまざまな専門性・物語を持った方が体験提供者(ホスト)となり、オリジナリティあふれる体験を3時間以内に凝縮して提供しています。2018年には東京メトロと業務提携をし、東京メトロ沿線の街の魅力を発信し続けています。
また、大学キャンパス内に展開する交流をテーマにしたカフェ「U-CAFE」は、学生が各大学の特色を活かした場所作りを行い、旅行者を招き入れることで、学生には社会と接続した学びを、旅行者にはローカルとの出会いを提供する場所を創造しています。
旅に特化した体験シェアリングサービスを提供してきた同社では、2019年より循環型ファッションの実現化を目指すファッションコミュニティ「NewMake」を立ち上げ、新たな領域へと活動の場を広げています。
会社名 | 株式会社ストーリーアンドカンパニー |
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住所 | 東京都千代田区丸の内一丁目1番3号 日本生命丸の内ガーデンタワー3階 |
事業内容 | 体験シェアリングサイト「AND STOPY」、大学内の交流するカフェ「U-CAFE」、ファッションコミュニティ「NewMake」の企画・運営 |
設立 | 2016年 |
公式ページ | http://storyandco.co/ |
今回は、そんなストーリーアンドカンパニーで働く若手メンバーの活躍やカルチャーを中心に、NewMakeでディレクターを担う吉村さんにお話を伺いました。
循環型ファッションの実現を目指すファッションコミュニティ「NewMake」
▲服を通じて、ブランドと個人が共創する新たなコミュニティとして誕生した「NewMake(公式サイトから引用)
編集部
ストーリーアンドカンパニーさんでは「AND STOPY」、「U-CAFE」、「NewMake」の3つの事業を展開されています。それぞれの事業に共通する「コミュニティ」についてお聞かせください。
吉村さん
当社の事業は全てコミュニティマーケティングをメインにしています。例えば、東急不動産様や北海道の自治体と共にコミュニティを作り、マーケティングのお手伝いをすることでWeb広告のリーチ数を伸ばしたり、さまざまなお悩みを解決したりすることを目的としています。
そのうち私がディレクターを担当するNewMakeは、ファッションに特化したコミュニティとなっています。
本来、破棄されるはずの洋服をブランド様からご提供いただき、製品・素材一つひとつの想いを受け継ぎながらクリエイターと共にサスティナブルな服作りや東京・表参道の「NewMake Labo」での体験を創出し、洋服の新たな価値づくり(アップサイクル)を手掛けています。
編集部
NewMakeのプロジェクトの規模はどれくらいのものなのでしょう。
吉村さん
プロジェクトの規模によって異なりますが、小さいものだと子供と一緒にアップサイクルに取り組むプロジェクトがあります。
大きいものではAdidasやDescente、NewBalance、Pumaなどのシューズメーカーの協力のもと、クリエイターとともに廃棄予定品を中心に合計100足のスニーカーのアップサイクルを行う「100Sneakers100NewMakers(ハンドレッドスニーカーズハンドレッドニューメーカーズ)」というイベントを毎年開催しています。
▲「100Sneakers100NewMakers」では、各ブランドから寄せられた廃棄予定品などをアップサイクルしている(公式サイトから引用)
7社にご協力いただいた昨年は、クリエイターが1足ずつアップサイクルをし、自分たちで解釈をし、作品として東急プラザ渋谷の111に展示をしました。捨てられるはずだったものが生まれ変わる可能性に気付くきっかけになればという思いでプロジェクトを遂行しています。
編集部
作り手の想いを通じて生み出された服やシューズが、NewMakeのプロジェクトによって破棄されることなく、新たな価値として生まれ変わるのですね。
“Will”を大切にする社風が若手活躍を後押し
編集部
ストーリーアンドカンパニーさんの社員数やジョインするメンバー数についてお聞かせください。
吉村さん
私を含め社員・業務委託・インターンなど様々な働き方のメンバー約30人で運営しており、年代は20代が大半を占めています。
社員はそれぞれ担当する事業はありますが、各プロジェクトに横断的に携わっています。
編集部
吉村さんがストーリーアンドカンパニーさんにジョインしたきっかけはどのようなものだったのでしょう。
吉村さん
私は前職では、テーマパークのコスチュームのプロデューサーをしていました。舞台衣装など、エンターテインメントに昔から興味があり、衣装の仕事に就いたのですが、自分の夢をさらに追うかたちで出会ったのが、当社のNewMake事業です。最初は2020年7月に業務委託としてジョインしました。
ストーリーアンドカンパニーにジョインする際、最も強く惹かれたのが、“Will”を重視してポジションを決定する社風です。若手にチャンスを与え、裁量を持って働けることにやりがいを感じています。
編集部
ファッションという広い意味では同じ領域とはいえ、ディレクターとしてプロジェクトを遂行するには、ご苦労もあったのではないでしょうか。
吉村さん
入社当時はプロジェクトのディレクターとは一体、どんな役割を担う仕事なのかもわからず、何を期待されているのか、どう応えるべきかもわからない状態でした。そんな私の支えになったのが、“Will”を大切にする代表の考えと当社の社風です。
私がディレクターという仕事を理解するまで同じ視座に立ち、わからないなりに今何がしたいのかを言語化するサポートをしてもらったことで、徐々に仕事への理解が深まっていきました。
評価や行動の軸“STAR”が示すストーリーアンドカンパニーのカルチャー
▲出会いと変化の物語を提供する、「AND STOPY」と「U-CAFE」(公式サイトから引用)
編集部
ストーリーアンドカンパニーさんが大切にしているカルチャーなどはありますか?
吉村さん
当社が大切にしているのが、Situation、Think、Action、Resultを表す“STAR”というカルチャーです。
生まれた場所や置かれている状況(シチュエーション)は変えられないけれど、考えたり(シンク)行動(アクション)を起こしたりすることで結果(リザルト)は変えることができるという考えを意味します。
Tには仕事や人への向き合い方、心の持ち方を示すStance(スタンス)と、Skill(スキル)も含まれており、評価も全て、このSTARが軸となっています。
アクションとスタンス、スキルの3つの指標を伸ばすことで、成長につなげる共通の物差しとなるSTARは、毎月の振り返りやフィードバックの場でも活用しています。
編集部
“STAR”という指標があるからこそ、未経験者や若手でも迷うことなく仕事に向き合うことができるのですね。
フィードバックの場で交わされる意見が自己成長につながる
編集部
ストーリーアンドカンパニーさんのフィードバックの場で、吉村さんが成長を実感されたことはありますか?
吉村さん
全体を指揮する立場にあるディレクターとして、メンバーとの関わりに悩み、こんなふうに動いてほしいのになかなか伝わらないことをフィードバックの場で話した際、「それはシチュエーションのせいにしてるよね、相手がわかってくれないって言ってるよ」というアドバイスを受けました。
変えるのは相手ではなく、スタンスとスキル、アクションの3つの指標で自分を変えることができる気付きを得たことで、ディレクターという仕事に真摯に向き合えるようになりました。
振り返りの際に、何が足りなかったかを考えると、3つの指標のいずれかに必ず当てはまるので、評価においてもとてもクリアなのが当社の特徴です。年齢や社歴ではなく、STARへの取り組みを評価してもらえることは、やりがいにもつながっています。
インターン生も意見を活発に出せるオープンな社風
▲NewMakeに続く社会課題解決型コミュニティ「SDGsいっしょにプロジェクト」を2023年7月から開始(公式サイトから引用)
編集部
インターンシップ制度を導入されているストーリーアンドカンパニーさんですが、インターン生にはどのように御社のカルチャーを伝えているのでしょう。
吉村さん
現在、10名のインターン生がさまざまな業務にあたっている当社では、研修時にSTARというカルチャーや考え方を伝え、面談する際も、STARを使って説明をさせていただいております。
代表と私は毎月振り返りを行っているのですが、そこで得たものをインターン生に共有するイメージです。
編集部
インターン生を含め、若手が多く活躍されているストーリーアンドカンパニーさんの社内の雰囲気についても教えていただけますか?
吉村さん
現在27歳の私より年上の者は数名で、そのほとんどが30代です。社員よりもインターン生の方が多いので、平均年齢はかなり若いですね。
社風としては風通しが良く、オープンな関係が築けているように感じます。ジョインする全員が自分らしく仕事に向き合うことができ、STARという共通言語を持つことで、年齢に関係なく、なんでも素直に言い合える良い雰囲気だと思います。
ストーリーアンドカンパニーで自分らしく働きたい人を歓迎
編集部
入社2年目を迎えた吉村さんの夢や、ストーリーアンドカンパニーさんが目指す企業のあり方について、お聞かせください。
吉村さん
私は日常的に着用する普段着よりも、エンターテインメントとして、見る人を楽しませる衣装というジャンルのものづくりに興味があります。例えばウェディングドレスのように、自分だけではなく、見る人を楽しませる服作りをしたいと思っています。
同じ思いを持った仲間やクリエイターと一緒にものづくりをすることができるアトリエを作りたいという思いが形となったのが、「NewMake Labo」です。
▲クリエイターの集いの場でもある東京・表参道の「NewMake Labo」(公式サイトから引用)
前職では大企業ということもあり、1つのアクションを起こすにも決定までに時間がかかっていました。当社ではSTARに基づいてそれぞれが行動をすることで決定までが早く、誰もが気兼ねなく自分の意見を言える風通しの良さがあります。
このカルチャーは今後、会社の規模が大きくなっても継承していきたいと考えています。
編集部
夢を実現され、さらなる成長が期待される吉村さん、そしてストーリーアンドカンパニーさんから、本記事の読者や、現在転職を検討されている方に向け、メッセージをお願いします。
吉村さん
私がストーリーアンドカンパニーにジョインした理由は夢の実現のためでした。前職に不満はなかったので、もし、ここで転職して失敗をしたら終わりなのではという不安は正直ありました。
しかし、大きな会社で守られながら働いていると、外の世界が見えないことがあります。勇気を出して一歩踏み出すことで、より自分らしく働ける環境に出会うことができるかもしれません。
今、居る場所が全てと視野を自ら狭めるのではなく、自分にとってより良い環境があるかもしれないと思った方はぜひ、新しい世界の扉を開けてみてはいかがでしょう。その勇気をストーリーアンドカンパニーは待っています。
編集部
STARというクリアかつ、明確な指標を持つストーリーアンドカンパニーさんのカルチャーや、若手がのびのびと活躍できる社風を、インタビューを通して感じることができました。
本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社ストーリーアンドカンパニー:http://storyandco.co/
採用ページ:http://storyandco.co/recruit/