ものづくりが好きな人の中には、仕事にしたいと考える人がいます。しかし、具体的にものづくりの仕事とはどんな仕事なのかわからない、という人もいるでしょう。
「ものづくり」といっても、仕事の幅は広く、どんな仕事に向いているのかわからないという人もいます。それだけ職種もさまざまで、幅が広いのです。
そこで、ものづくりの職種や仕事について紹介します。必要なスキルや資格、向いている人についても解説するので、参考にしてください。
ものづくり系の職種や仕事
製造系 | 部品製造や組み立てなど |
---|---|
クリエイティブ系 | デザイナー |
編集・制作 | |
ライター・記者 | |
ゲームクリエイター | |
イラストレーター | |
IT系 | Webデザイナー |
システムエンジニア・プログラマー | |
その他 | 手芸品の作成から販売など |
「製造系」、「クリエイティブ系」、「IT系」、「その他」と分けて解説します。
製造系
製造系は、ものづくり系の仕事の代表格といえるかもしれません。「ものづくりの仕事」と聞いて、製造系の仕事を想像する人もいるでしょう。
ただし、製造系の仕事は機械などの部品製造や組み立てだけではありません。1つの製品が完成するまでの計画や流れを考えることも含まれます。
製造系の会社に入社したからといって、必ず製造や組み立ての仕事に携われるというわけではありません。その点は注意してください。
クリエイティブ系5選
- デザイナー
- 編集・制作
- ライター・記者
- ゲームクリエイター
- イラストレーター
クリエイティブ系の仕事も、ものづくりの仕事といえるでしょう。一つの作品を作り上げていくからです。
ここでは、リストの5つの仕事に焦点を当てて解説するので、参考にしてください。
デザイナー
デザイナーは、さまざまなものやサービスを構築する仕事です。デザイナーといってもその仕事の幅や種類は多く、IT系のものも含まれます。
しかし、ここではIT系を含まないデザイナー職に見ていきましょう。具体的な仕事とその特徴は以下の通りです。
仕事 | 特徴 |
---|---|
ファッションデザイナー | 洋服や小物など、ファッション分野のデザインを担当します。対象年齢やシチュエーションなどを考え、流行を先読みすることが重要です。 |
空間デザイナー | 過ごしやすい環境を整えます。照明やカラー、配置などを考慮しながら、特定の場所を心地よい空間に作り上げることが目的です。 |
サービスデザイナー | さまざまなサービスをデザインします。利用者だけではなく、そのサービスに携わる人たちのことも考えて提案し、構築する仕事です。 |
編集・制作
編集・製作は、ひとつの作品を企画から制作まで行い、作り上げていく仕事です。すべてを一人で負担するわけではありません。プロや担当者の手配を行います。
出版社やメディア関係を思い浮かべる人がいるでしょう。しかし、現在はアプリ開発を含めたWeb業界など、幅広い業界での仕事が可能です。
ライター・記者
ライターや記者もものづくりの仕事といえます。記事を作成することも、ものづくりになるからです。
ライターにはWebライターも含まれます。また、最近では記者においてもリモートワークが可能なところも増加中です。
理解力と文章力が必要不可欠です。ターゲットに合わせた表現方法が求められる場合もあります。
ゲームクリエイター
ゲームクリエイターは、ゲーム作成が仕事です。「ゲームを作り上げる」という点で、ものづくりの仕事といえるでしょう。
ゲーム会社に就職するケースが多く見られます。しかし、中にはフリーランスで仕事を受注している人も存在し、働き方は幅広いというのが特徴です。
専門知識とスキルが必要不可欠です。これらを獲得するためには、長い時間と努力が必要になるでしょう。
イラストレーター
イラストレーターも、ものづくりの仕事に含まれます。
近年は、Gペンなどを使ったアナログ式の方法だけではなく、グラフィックツールを活用した方法も増加中です。
イラストが好きというだけでは、この業界で仕事をしていくには不十分かもしれません。スキル面も求められますが、オリジナリティが重要です。
IT系2選
- Webデザイナー
- システムエンジニア・プログラマー
ものづくりの仕事は、IT系の中にもあります。「ものづくり=アナログ」だけではなくなってきているのです。
ここでは、IT系の中でも人気の高い2つの仕事について解説するので、参考にしてください。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインをする仕事です。目的に合った雰囲気や見た目に、Webサイトを作り上げていきます。
見た目のデザインのみを担当する仕事ばかりではありません。Webサイトを動かすところまで担当するケースもあります。
Webサイトを動かすには、特別なスキルと経験が必要です。デザインのみよりもハードルが高くなりますが、収入は大きくなるでしょう。
Webデザインは、オンラインスクールで学ぶこともできます。スキマ時間を活用して学習できるので、忙しい人にもおすすめです。
システムエンジニア・プログラマー
システムエンジニアとは、顧客の要望に適した情報システムを構築する仕事です。ソフトウェアを開発したり設計したりします。
顧客の要望を正確に把握するところから始まります。そのうえで、設計書や計画書を作成し、顧客と何度もすり合わせをして構築します。
専門的な知識やスキルはもちろん、聞く力も必要です。顧客の要望を正確に形にする発想力や提案力も重要になるでしょう。
プログラマーは、設計されたプログラムの仕様書をみながら、実際に稼働するように構築する仕事です。
設計書や仕様書に従ってプログラミングをしても、すぐに稼働するとは限りません。何度も修正をしながら構築していきます。
その他
独自に作ったものを販売する仕事も、ものづくりの仕事といえるでしょう。
例えば、手芸品の作成から販売まで行うハンドメイドがあります。作成したものをネットショップで販売する人が多いでしょう。
模倣したものを販売すると罪に問われます。そのため、オリジナリティが必要です。
ものづくりに必要なスキル・能力
- コミュニケーション能力
- 提案力
ものづくりの仕事に就く際には、必要な能力があります。それらを持っていると、ものづくりの仕事に就きやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力
ものづくりの仕事では、コミュニケーション能力は重要です。
ものづくりの仕事では、人を巻き込んで進めることが多くあります。コミュケーション能力が低い場合は、仕事が進まないかもしれません。
完成度の高い成果物を求められることは多くあります。その際、コミュニケーション能力が必要不可欠なので注意しましょう。
提案力
ものづくりの仕事では、提案力は重要です。
顧客の希望や要望に合った提案をすることは、仕事の入り口といえるでしょう。提案が受け入れられて、ようやくものづくりがスタートします。
提案力を鍛えるには、道筋を明確にすることです。ヒアリングからスタートし、ゴールを明確にして計画を立てる練習をしましょう。
ものづくりの仕事に向いている人の特徴5選
- 何かを作り上げることが好き
- 人を喜ばせることが好き
- 客観的に考えられる
- 情報収集能力が高い
- センスがある
ものづくりの仕事に就きたいけれど、向いているかどうかわからないという人もいるかもしれません。どんな人が向いているのか、疑問に感じている人もいるでしょう。
ものづくりの仕事に向いている人の特徴を5つに絞って解説します。
何かを作り上げることが好き
何かを作り上げることが好きであることは、重要な特徴といえるでしょう。
一つのものを作り上げて完成させるには、努力と時間が必要です。困難もあるでしょう。乗り越えるためには、情熱が必要です。
ものづくりの仕事は、好きだからこそ続けられる仕事といえます。
人を喜ばせることが好き
人を喜ばせることが好きな人も、ものづくりの仕事に向いています。
作り上げたもので相手を喜ばせたい、幸せにしたいと思う気持ちは大切です。その気持ちが、やる気やモチベーションにつながります。
喜ぶ顔を想像しながら仕事をすれば、スムーズに進むでしょう。
客観的に考えられる
ものづくりの仕事では、客観性も大切です。
顧客の要望や希望は、果てしないこともあります。「あれもしたい」「これも可能にしたい」という要望もあるでしょう。
客観的に見つめることで、必要なものだけをピックアップして提案できます。
情報収集能力が高い
情報収集能力が高いという特徴は、ものづくりの仕事で活かせるでしょう。
ものづくりでは、世間のニーズを取り入れることも必要不可欠です。時代に合ったものを作る必要があります。
幅広く情報を収集し、それを整理して形にする能力は、ものづくりの仕事に最適といえるでしょう。
センスがある
センスがある人も、ものづくりに向いているといえます。
デザイナーやIT系の仕事では、センスの良さが問われるからです。顧客に提案する際も、センスが良い特徴があれば喜ばれるでしょう。
フリーランスでやっていく際にも、センスの良さが輝くと顧客は多く獲得できる可能性があります。