知っておくべき、職業訓練プログラマーの末路

【先に知っておくべき】職業訓練校でプログラミングを勉強した僕のその後

はじめまして。筆者の中村です。僕は23歳で新卒入社の会社を退職し、ハローワークの職業訓練校でプログラミングコースを受講しました。

今回は、プログラミングを学ぶ選択肢として職業訓練校を考えている方に向けて、僕の体験談をもとに、本当に就職できるのか?どんな授業風に授業が進むのか?などの情報をまとめました。

実は、僕は職業訓練校で失敗したんです。先に知っておけば失敗しなかったと思うことも沢山ありました。 だからこそ、これから職業訓練校でプログラミングを学びたいなと思っている人が後悔しないためにこの記事を片手間で良いので読んで欲しいです。

はじめに:職業訓練校で就職ができるわけではない

職業訓練校に行けばプログラマーとして就職できる!と思っている方、大間違いです。

これが僕の失敗でした。 職業訓練校はあくまでスキルを教えてくれる場なので、就活は自分自身で進めていかなければいけません。就職活動については誰も助けてくれません。 そして、企業の採用担当からしても、ニートよりは職業訓練校に行っているほうがマシというレベルで、職業訓練校に行っていること自体は大してプラスにはなりません。

職業訓練校は確かに無料で学べるし、場合によってはお金ももらえるので、退職~再就職の間のつなぎとしてはアリです。 が、他の民間スクールのほうが圧倒的に就職しやすいため、最終手段として考えておくべきだと僕は思いました。 さらに、今は無料で通えてさらに就職先を紹介してくれるプログラミングスクールもあります。

無料でプログラミングを学べ、就職支援もある

実は、エンジニアが不足しているため人材紹介の企業が未経験者に向けて無料で研修プログラムを解説しています。人材紹介会社なので、そのまま就業サポートもセットになっているんです。

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人材紹介のアコーディスが開設している無料研修プログラム。

研修コンテンツのイメージはこんな感じ

  • Python
  • Java script
  • PHP
  • インフラ構築
  • HTML5&CSS3
  • フォトショップ・イラストレーター
  • プレミアプロ・アフターエフェクト
  • AIやデータ分析、仮想化技術

上記のような専門スキルに加えて、基本的なビジネスマナーやロジカルシンキングなど社会人として必須のスキルまで学べる総合的な研修が受けられるようになってます。

もちろん、そのまま仕事紹介もあり、仕事をすることを前提にした研修なのでかなり実用的です。

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職業訓練校でPHPとjavascriptを学んだ話

まずは簡単に自己紹介をします。僕はデザインの専門学校を出たのち、新卒でデザイン事務所へ入社しました。

ですが、入社して1年ほどたったある日、社員4名のうち2名が突然リストラされたことをきっかけに、この会社にいてはまずいと感じ退職しました。

その後、今後も伸びていくWEB業界に再就職しようと考え、そのためにプログラミングの知識をつけようと、無料で通える職業訓練校を選びました。 僕が受講したのは、10月~3月の半年間でPHP+javascriptを学ぶ、WEBプログラミングコースです。

広く浅く、ハイスピードで進んでいく授業に次第についていけず…

職業訓練校の授業はハイスピードで難しい 僕が通っていたコースでは、前半はイラストレーター、フォトショップ、HTML、CSSなどWEBデザインの基礎知識を学び、後半にPHPやjavascriptを学んでいきました。 半年間でこれだけのスキルを学んでいくため、授業は超が付くほどのハイペースです。僕は次第に授業についていけなくなり、全く理解ができなくなっていってしまいました。 原因はいくつかありますが…

  • そもそもテキスト自体が難しい
  • 先生は授業が終わるといなくなってしまうため、わからないことを聞けない
  • 1日休むと全く理解できなくなる
  • プログラミング言語の前に、概念が理解できなかった

こんなところでしょうか。 例えばプログラミングを書いているときに、エラーが出て動かなかったとします。そうするとエラーを直してプログラミングを動かそうと集中します。自分のエラーが治って動いた!というころには授業はすでに先に進んでしまっていて、理解できずにその日の授業が終わってしまいます。

こういったことを繰り返しているうちに、授業で言っていることが全く理解できなくなり、プログラミング自体に苦手意識を持つようになってしまいました…。 結果的に、めんどうくさい、休みたい、つまらない、わからない… こんな気持ちのまま、半年間の授業を終えました。(ちなみに休みすぎると卒業できません)

プログラミングを講義形式で学ぶのはかなり大変です。人それぞれ理解スピードやプログラミングの速度が違うため、教材での学習+マンツーマンでの質応答がないとあっという間についていけません。 そして、あれよあれよと気づけば就職しなくてはいけない時期になっていました。

卒業間近でいよいよ就職…思ったよりも困難だらけ

卒業も近づき、いよいよ本格的に就活が始まりました。 ちなみに、職業訓練校には様々な人がいますが、共通しているのは仕事や転職がうまくいかなかった人たちです。僕のクラスではこんな人がいました。

  • 国立大を出たのに既卒で就職できずニートだった人
  • 1年で辞めてしまった人(僕もここに当てはまりますが)
  • 主婦で何か手に職をつけたい人
  • 定年後に在宅でできる仕事を探しているおばあちゃん
  • ずーっとフリーターで夢を追っていたが結婚が決まり正社員になりたい人

年齢も20代~60代まで様々でした、今はもう連絡を取っている人はいませんが、悪い人はいませんでした。 さて、就活の話に戻ります。

就活の話1:ハローワークには「話と違う」求人が存在

ハローワークはブラック企業が多い 職業訓練校はハローワークで申し込みをし、定期的にハローワークに通い、ハローワークで就活をしないといけない決まりになっています。もちろん、マイナビなど自分で活動してもOKですが、就活している証拠を提示しないといけませんでした。

実は、前職はハローワークで見つけて就職しました(結果ブラックでしたが…) そして、その話をとある経営者の方にしたところ… ハローワークに求人を出すのは無料で、しかも採用したらお金がもらえる。そして、求人票はハローワーク側からもう少し給料を高く書いてくれと言われるため、実際には求人票の内容と現実が異なることが多い。 と言われました。

確かに、前職は内定が決まって詳しい話を聞いたところ、待遇は求人票と異なっていました…。 そもそもマイナビなどの求人媒体はお金を払って掲載するものです。ですがそこにお金をかけられず、ハローワークのみで求人を出している企業は注意したほうが良いです。

結論として、ハローワークの求人はお金のない企業が多い=ブラック率が高い→自分の給料も増えずまた転職を考えることになる という図式が出来上がってしまいます。 正直、ハロワで仕事を見つけた友人・知人はみんな職場のグチばかり言っています。ハロワ経由での応募は本当に行きたい会社でない限り、避けることをおすすめします。

就職の話3:実務経験がないとプログラマーの中途採用はほぼ不可能

実務経験がないとプログラマーの中途採用はほぼ不可能 僕の場合、失業保険を貰っていたのですがもともと月給20万ほどしかもらえていなかったので、失業保険は12~3万しかもらえませんでした。一人暮らしとしては正直カツカツだったため、半年間も貯金が持たないと感じアルバイトをしていました。(本当はダメなんですけどね)

アルバイトは普通の求人サイトで探し、WEBマーケティングの会社で働くこととなりました。結論から言うと、その会社で正社員になり今でも働いています。 はじめはつなぎのアルバイトの予定だったので就活をしていました。が、ハロワには魅力的な求人がなく、就活は厳しいと感じてしまいました。

一方でマイナビなどの大手求人サイトの中途採用はいずれも実務経験が必須。極まれに未経験OKもありますが、いろいろ調べていくとブラック企業と呼ばれるところが多かったです。僕の場合大学ではなく専門卒のため学歴フィルターにかかり応募すらできない場合も。 と、若干23歳にしてかなり詰んだ状況になっていました。

そんな背景から、アルバイト先で1~2年以内での正社員登用を前提に卒業後もそのまま働かせてもらうことを選びました。 就職支援のある無料のプログラミングスクールなら、初めから正社員になれたのに、今考えるともったいない選択をしたなと思っています。

就職の話3:職業訓練校で学んだことはあまり役に立たない

就職してからのお話です。 実際、職業訓練校で学んだことはほとんど役に立ちません。 というのも、テキストで教えてもらう関数と実践で使う関数は全然違っていました。 料理に例えるとこんな感じです。 実際に作り上げるのに必要なスキルは以下のような感じですよね。

  • レシピを組み立てる
  • 材料を調達する
  • 材料を洗ったり切ったり下ごしらえする
  • 実際に炒めたり調理工程を進める
  • 味付けをする
  • お皿に盛る

職業訓練校で習得できるのは

  • 材料を洗う

いやいやいや(笑)と思うかもしれません。でも、本当に自分ひとりでは下ごしらえすらできない状況です。 開発でいうと

  • 仕様書を作成する(エンジニア)
  • 仕様書に沿ってスケジュールを組んだり人員を調達する(エンジニア)
  • 様々な人がそれぞれ必要なパーツを作成する(プログラマ)
  • 全体の連携をしプログラムを完成させる(プログラマ)
  • 実際に動かしデバッグをする(デバッガー)

こんな感じの流れで進んでいきます。 職業訓練校で学んだスキルでは、必要なパーツを作成することすらままならない状態でした。結局、入社後に自分で再度勉強したり、先輩に教えてもらったりして、スキルアップをするしかありませんでした。

6カ月間、職業訓練校でプログラミングを学んで身についたことは「あいうえお」が書けるようになったレベルのスキルでした。 ちなみに、僕は結局プログラマにはなれず、WEBを作ったり記事を書いたりする何でも屋さんになっています。職業訓練校で学んだ180日のうち、今でも役になっている学びは3日分くらいです(涙)

学んだこと:就職支援があるスクールを選ぶべきだった

ここまでが僕の職業訓練校で学んだことの全てです。 正直、あまり役に立たなかったと言わざるを得ません。 就職したい、正社員になりたいのならば、就職支援があるスクールを選んだほうが絶対的にスムーズです。

無料で通えるプログラミングスクールがある

とはいっても、スクール=高いお金を払って通うところと思っていました。当時の僕はお金がなく、失業保険を貰いながら勉強できるところは職業訓練校しかないと思い込んでいたからです。 ですが! なんと無料のプログラミングスクールでさらに就職支援もしてもらえる民間スクールがありました。当時の僕に教えてあげたい。 いくつかピックアップして紹介します。

AKKODiS Academy

未経験からエンジニアになりたい人や、駆け出しエンジニアからスキルアップしたい人を対象にした無料の研修プログラム。akkodisは元々人材派遣の会社なので、時給1500円〜1800円ほどの仕事をしながら、無料プログラムでスキルアップをしていく形です。仕事をしながらエンジニアへのキャリアチェンジを目指せるので、金銭的な安心感もあり、かなりおすすめ。

研修の内容も人生で得て損がないロジカルシンキングから始まり、人気言語のPythonやAI、データサイエンスもあるので、自分の成長を感じながら学べそうです。

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なぜ無料でかよえるのか?→人材会社だから就職してもらうことで採算が合う

無料のプログラミングスクール、こんな至れり尽くせりなのに無料なんて何か裏があるに違いない!そう思って調べてみた結果、とてもうまい仕組みができていると知りました。 無料プログラミングスクールの仕組み 簡単に説明すると、若手のやる気がある人材がほしい企業に向けて、基礎知識を育成して紹介するので紹介料をください。という仕組みです。 こうすることで、スクールは求職者から受講料を取り利益を出すのではなく、企業から紹介料で利益を出しています。 そのため、企業同士で利益が発生するので、受講料は0円で行けるというわけです。ただ、受講者はそこのスクール経由で就職をすることが前提となります。 また、完全無料ではないけど転職成功で返金してもらえたり、全額返金保証がついているプログラミングスクールもあります。