「一組でも多くの幸せを育む」結婚相談所ツヴァイ。女性スタッフが輝き続ける魅力とは

企業理念やミッション、ワークライフバランス、そしてSDGsへの取り組みなどで独自性を発揮している企業をインタビューする本企画。今回は「一組でも多くの幸せを育む」をミッションとし、結婚相談所事業を展開する株式会社ZWEI(ツヴァイ)に、独自の強みや地方創生に向けた取り組み、そして女性の働きやすさなどを伺いました。

株式会社ZWEIとは

株式会社ZWEIは、1984年11月に設立された結婚相談所業界の老舗企業です。2020年に婚活大手・株式会社IBJのグループ入りを果たして以降は、チャレンジ精神にあふれたアグレッシブな企業として大変貌を遂げています。もともとの企業理念であった地方エリアにおける婚活支援を、SDGsの実現に向けた新たな取り組みとして再定義し、地方自治体が主催する婚活イベントの支援を加速させています。

会社名 株式会社ZWEI
住所 東京都中央区銀座5-9-8 クロス銀座4階
事業内容 結婚相手紹介サービス業
設立 1984年11月
公式ページ https://www.zwei.com/

株式会社ZWEIのミッションは「一組でも多くの幸せを育む」こと。今回は、ミッションを実現するためのビジョン「最高のパートナーと出会えるマッチングネットワークとなる」の詳しい内容や、地方創生を基軸としたSDGsへの取り組み、そして女性の働きやすさなどをお聞きしました。また採用における重点ポイントにもお答えいただきました。

本日お話を伺った方
株式会社ZWEI 人事部 芦田さん

株式会社ZWEI 人事部

芦田さん

>株式会社ZWEI 人事部 渡辺さん

株式会社ZWEI 人事部

渡辺さん

三つの強みを持った大手結婚相談所

株式会社ZWEIの社員5名による業務風景

編集部

最初に、ツヴァイさんの事業内容のご説明からお願いいたします。

渡辺さん

弊社の事業は、全国で50店舗のネットワークを持つ「結婚相談所ツヴァイ」の運営です。「一組でも多くの幸せを育む」をミッションとし、「最高のパートナーと出会えるマッチングネットワークとなる」ことをビジョンに掲げています。会員数は9.4万人、成婚数は16.2万人という実績があります。

編集部

数多くある結婚相談所の中で、御社の強みはどんなところでしょうか。

渡辺さん

大きく三つあります。一つ目は、会員数が業界最大級の9.4万人を誇ることです。これは同業他社と比較しても非常に多いです。それだけ最適なパートナーを選びやすい環境といえます。

二つ目はカウンセラーのサポートが受けられることです。単なる相談だけでなく、お見合いの日程調整やプロポーズのサポートまで行っている手厚さが高く評価されています。

そして三つ目が料金体系です。一般的な結婚相談所のサービスと比べてもリーズナブルな価格帯であることに加え、充実したサポートも提供しています。はじめて婚活を始める方にとっても、チャレンジしやすいとの声をいただいています。

バリューは「人口減少問題の解決への貢献」

株式会社ZWEIの社員5名による休憩の風景

編集部

ツヴァイさんの公式サイトではバリューやガイドラインについていろいろと解説されており、とても興味深かったです。特にバリューとして掲げていた「社会貢献」が印象に残りました。

渡辺さん

ありがとうございます。弊社では結婚相談という事業は、一組でも多くの成婚を育むことで、日本の人口減少問題の解決に貢献するものだと定義づけています。ですから社会貢献をバリューとして掲げているんです。社会問題の解決に取り組み、輝く未来を創造することが弊社の使命だと考えています。

編集部

「斜め上を行く」というバリューもございますね。

渡辺さん

こちらは斜め上を行くアイデアを具現化することで、お客様に新たな喜びや幸せ、価値をご提供しようというものです。弊社のサービスに対する基本的な価値観を示しています。

2020年から新たな成長期に突入

編集部

ガイドラインには御社の行動指針が明記されていますよね。その中でも「挑戦と成長に強いこだわりを持つ」という指針の、「強いこだわり」の部分にインパクトを感じました。

渡辺さん

確かに「挑戦」には、強いこだわりを持っています。というのも弊社は2020年に親会社が変わり、株式会社IBJ(※)のグループ会社に生まれ変わったからです。
(※)東京証券取引所プライム市場上場の総合結婚相談所。

これと同時に再び成長期を迎えており、いろいろな新しい挑戦をスタートしています。本社にいると「これは改善すべきじゃないか」とか「これはやってみるべきだ」といった指摘が、ものすごいスピードで飛び交っています。そしてメンバーはその変化やスピードを楽しんでいますね。

弊社の設立は1984年ですから、この業界では老舗です。老舗というと、変化を好まないとか、守られた環境といったイメージを持たれることもあるかもしれません。ですが、弊社は変化を楽しみ、新たな挑戦をしています。

編集部

「挑戦と成長に強いこだわりを持つ」というガイドラインの指針には、そのような意味合いもあるのですね。

自治体との協業でSDGs「地方創生」を実現

株式会社ZWEIの社員2名による業務風景

編集部

次に、SDGsについてお伺いします。ホームページなどを拝見して、SDGs活動に非常に力を入れていらっしゃると感じました。またnoteでは「SDGsマガジン」を開設したそうですね。これには、どういった背景があるのでしょうか。

渡辺さん

SDGsの目標11に「住み続けられるまちづくり」があります。これを達成するには、地方の創生が欠かせません。そして地方創生は、弊社が長年にわたって取り組んできているテーマでもあります。つまり弊社とSDGsとは非常に親和性が高いんですね。これが活動を積極化している一番の理由です。

例えば弊社は地方自治体とコラボレーションをして、婚活イベントやセミナーに加えて結婚サポートセンターなどの支援をしています。多くの地方自治体が今、婚活を地域創生の一つの手段として積極化しようとしています。一方で、婚活事業を行うにはシステムやノウハウなどが必要です。

ツヴァイは、長きにわたって結婚相談所事業を行う中で蓄積したノウハウに加えて、業界最大の直営50店舗を展開していることも大きな強みであると考えています。

50の店舗網を全国展開している意味

株式会社ZWEIの社員5名によるミーティング風景

編集部

少子高齢化が進み、しかも大都市圏への一極集中が加速する中では、地方自治体の危機感も相当強いのだと思います。これが、ZWEIさんが婚活支援を積極化している理由ですか。

渡辺さん

そうですね。確かに危機感は大きいと思います。それに加えて国の補助金もあげられます。国は地方自治体の婚活取り組みに対して、「地域少子化対策重点推進交付金」を交付しているんです。それもあって、婚活支援に本気で取り組む自治体が増えているのでしょう。しかし、ノウハウがありませんので、弊社にお声がけいただけているのだと思います。

編集部

お話を伺って、結婚相談所である御社とSDGsの地方創生とは、きわめて密接な関係にあることがよくわかりました。

渡辺さん

ありがとうございます。ツヴァイという会社が存在している意義は「一組でも多くの幸せを育む」ことにあると全従業員が意識をしながら仕事をしています。婚活に限らず様々なサービスが大都市圏に一極集中する中で、今後も当社は地方での事業展開を通じて日本全国の婚姻数増加に少しでも貢献していきたいと考えております。

自治体の魅力を取り入れたリアル・オンラインイベントを開催

編集部

具体的な自治体との取り組みについて、ご紹介いただけますか。

渡辺さん

2022年に広島県尾道市様の尾道マリッジサポートセンターを受託いたしました。本事業の中で、2022年10月には約20名の独身男女に参加いただいた「秋の婚活パーティー」も開催いたしました。

一般的な婚活パーティーに加えて、尾道市の魅力を取り入れた体験型のイベントとして「招き猫づくり」などを開催し、参加者の距離を縮める工夫をしました。尾道市様以外にも和歌山県海南市様や茨城県常陸太田市様などの婚活パーティーをサポートさせていただいています。

編集部

リアルだけでなくオンラインでの婚活パーティーもサポートされるのですか。

渡辺さん

はい。例えば2022年3月に兵庫県上郡町が主催したオンライン婚活パーティーは、弊社が受託開催しました。

当時は社会情勢もあって直接お話しすることが難しい状況でしたが、結婚を希望される男女に少しでも出会いの機会を提供したいという思いで、オンラインでも対面と変わらない交流ができるように工夫を重ねて開催をいたしました。オンラインの婚活パーティーは「隙間時間に参加できる」「遠くの地域にお住いの方も参加できる」というメリットもあります。

今後は「婚活×移住定住」など様々なチャレンジもしていきたいと思っています。

編集部

約40年の実績をもつ御社からの支援は、地方自治体にとって非常に心強いものだと思います。

メンバーが個々に取り組んでいるSDGs関連活動

編集部

会社としてSDGsへの方針をそれだけ明確に打ち出していると、メンバーのみなさんのSDGsに関する意識も、やはり高まっているのではないですか。

渡辺さん

実は2022年に社内で、SDGsに関する意識調査を実施したんです。これによると「SDGsを知っている」と答えたメンバーは全体の76%で、「個人でSDGsに関連した取り組みを行っている」と回答したメンバーは、実に6割にも達しました。これは弊社メンバーの、SDGsへの関心の高さを示している結果だと思います。

編集部

個人での取り組みには、どんなものがあるのでしょうか。

渡辺さん

例えばSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」ですね。プラスチックごみを出さない工夫として、マイボトルを使っているメンバーが多いんです。そのきっかけは「お店でみつけた可愛いボトルを使いたい」や「まずはできることからやってみようと思った」、そして「飲料費を節約したい」などのちょっとしたことでした。このようなちょっとしたことが環境保護につながるのなら、「ぜひやろう」となったのだと思います。

他にも「食品ロスを減らす」や「いらない服は知人に譲る」、「空のペットボトルや食品トレイはスーパーなどのリサイクルコーナーに持っていく」などが、具体的な工夫としてあげられました。どれも日常的に誰にでもできる、ちょっとした工夫ですよね。

育児や子育てに手厚い各種の休暇制度

パソコンに向かって作業をする株式会社ZWEIの社員
▲出産や育児をサポートする福利厚生が充実しています。

編集部

ここからは福利厚生について芦田様にお聞きします。ツヴァイさんの制度を拝見すると、休暇制度が非常に充実しているように感じました。やはりワークライフバランスに配慮した取り組みの一環なのでしょうか。

芦田さん

そうですね。休暇制度については「産前・産後休暇」「育児休暇」「介護休暇」そして「慶弔休暇」などがあります。これに加えて弊社らしい制度としては、時間単位でとれる「有給休暇」があります。これを使って業務を1~2時間抜けるということを、みなさんよくやっておられますよ。あとは「子供看護休暇」ですね。お子さんの急な体調不良などで使われる方が多いです。これも有給休暇扱いです。

編集部

「育児休暇」からの復帰率はいかがでしょうか。

芦田さん

育児休暇を取得した方は、その大半が復帰されています。また男性の育児休暇取得実績も、すでに1名あります。

編集部

子育て中のメンバーがお子さんの参観日や保護者会などで休暇を使うことに、会社としても理解があるのでしょうね。

芦田さん

はい、もちろんです。参観日などはみなさん、普通に休んでいます。ママさんが学校行事で休暇を使うことに対して、何かをいわれるということは一切ないです。逆に「そこはきちんと対応してあげなさい」という社風があるぐらいです。

女性が長く楽しく安心して働ける職場

株式会社ZWEIの社員による接客風景
▲店舗は女性にとって長く楽しく安心して働ける職場です。

編集部

ツヴァイさんでは、子育てをしているメンバーの比率はだいたいどれくらいなのでしょうか。

芦田さん

本社・支社と店舗ではその比率は違ってきます。本社・支社ですと半分はいかないと思います。店舗はもっと多いです。
店舗は女性にとって働きやすい環境なので、入社した時点で、すでにママさんという方がとても多いんですよ。しかも長く働いている方も多くいます。長く勤めている方のお子さんですと、すでに30歳を過ぎていたり、中にはお孫さんがいる方もいらっしゃいます。そういう方もすべて含めれば、店舗では8割ぐらいになると思います。

編集部

お孫さんがいらっしゃるとなると、50代〜60代の方なのでしょうか。それだけ長く勤務できる会社だということですね。

芦田さん

そうです。長く働いている女性がとても多いんですよ。定年の60歳を過ぎても1年単位で雇用を継続でき、65歳まで働いていただける制度があります。弊社に転職してきた方は、たいてい驚きますね。会員様の結婚のお世話をしながら社会貢献をして、そのうえで楽しそうに働いている女性の多さに衝撃を受けるんだと思います。

編集部

そういう方はみなさん、仕事にやりがいを感じているのでしょうね。

芦田さん

よく聞くのは「ありがとうといわれることが、やみつきになってきた」ということです。自らの経験をもとに、子育て中の若いママさんたちへのサポートもしっかりやってくれます。「もういいから、早く帰りなさい」といった感じですね。若いママさんたちからは「すごく心強い」という声をよく聞きます。

編集部

女性の管理職もかなり活躍しているのですか。

芦田さん

本社や各拠点には何店舗かを統括するマネジャーなどの管理職がいます。そのうちの4割ぐらいが女性です。

店舗ということでしたら、メンバーには上下関係が一切ないんですよ。店舗にはマリッジコンサルタントとカウンセラーの二つの職種があるんですが、全員が同じ立ち位置です。

弊社では、そのお客様を最初に接客した人が、そのまま担当者になります。その担当者が、店長であるとか主任であるとかはお客様には関係ないことですよね。接客する全員が常に謙虚で、勉強する気持ちを持ってほしいということで、全員が同じ立ち位置なんです。

編集部

店舗では上下関係がなく、全員が同じ立ち位置というのはすごいですね。そのあたりにも、長く働きやすい秘訣があるのでしょうね。

柔軟な勤務シフトの調整で残業が減少

株式会社ZWEIの社員3名による本社エントランスでの集合写真

編集部

働き方の特徴の一つとして、ツヴァイさんは残業が少ないと聞きました。これは何か特別な取り組みをしているのでしょうか。

芦田さん

弊社では積極的なシフト調整をしています。例えば首都圏の店舗ですと、やはり平日と土日とでは忙しさが全然違います。土日がかなり忙しくなると予想できる場合、平日で調整します。閉店まで残っている必要はなく、「今日の仕事が終わったら残業調整で帰っていいよ」という感じです。会社として、そういう指導に力を入れています。

編集部

効率的な働き方を推奨しているのですね。

芦田さん

言葉は悪いですが「残業は悪」みたいな空気がありますね。

採用のポイントは企業理念に賛同していただけること

株式会社ZWEI人事部の芦田様
▲採用のポイントを「人の幸せを自分の幸せだと思えること」と語る人事部の芦田さん。

編集部

では採用についてお聞きします。ツヴァイさんにおいて、選考で重視しているポイントを教えてください。

芦田さん

やはり「人の幸せを自分の幸せだと思えること」ですね。これが大前提です。そして「一組でも多くの幸せを育む」という企業理念に賛同していただける方です。

弊社は誰かが笑顔になることがうれしいと思える方にとっては、活躍できる可能性が非常に大きい会社です。ぜひとも興味を持っていただければと思います。

編集部

まさしく社会貢献ですね。

芦田さん

自分が介在することで、だれかの人生が大きく変わる。弊社のメンバーはみんな、そのことに喜びややりがいを感じています。特に女性にとっては、本当に楽しく長く働いていただける職場だと思います。

20代の女性会員急増で、イメージが変わる結婚相談所

編集部

では最後に、ツヴァイさんから読者に向けたメッセージをお願いします。

芦田さん

ぜひみなさんにお伝えしたいことは、弊社では今、20代の若い女性会員が急激に増えているということです。結婚相談所というと、以前は最後の砦的なイメージを持たれることもありました。しかし今や、そうではなくなってきています。2022年でいいますと、女性の新規入会者の35%が20代でした。婚活が就活と同じような感覚になってきたんだと思います。

ですから弊社も今、20代・30代の若いマリッジコンサルタントやカウンセラーを増やしています。結婚相談所といってもイメージがまったく変わり、お客様からすればパンドラが詰まっているような世界なんだと思います。

近年、気軽に会員登録する方が本当に増えてきています。「学生時代は彼氏がいたけれど、社会人になったら出会いがなくなって」というような、若くてピュアな女性がたくさんきています。私たちと一緒に彼女たちを支援しながら、新たな結婚相談所像を創り上げてくださる方をお待ちしています。

編集部

なるほど。イメージが大きく変わってきているのですね。本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社ZWEI https://www.zwei.com/corp/
採用ページ https://www.zwei.com/recruit/