全国どこからでも勤務可、副業も奨励。ワヴデザイン株式会社の自由な働き方に迫る

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ワヴデザイン株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

ワヴデザイン株式会社は衣食住・教育・医療分野を中心に、web・グラフィックサイト制作やブランディング、SNSのクリエイティブ運用支援等のサービスを提供するデザインファームです。国内外で数々の賞の受賞実績があるデザイン性の高さ、クライアントと真摯に向き合うコミュニケーションを強みに、大手企業も含む多彩なクライアントから信頼を得て成長を続けています。

デザイン業務に加え、デザイナー育成のオンラインスクール、デザイナー派遣事業、スニーカーショップの運営などの自社事業を展開しているのも特徴です。

そんな同社では、居住地を問わないフルリモート制や副業の奨励など、数々の斬新な働き方の仕組みを取り入れています。今回はワヴデザインの働き方に関する取り組みを中心に、代表取締役の松本さん、Corporate Div.の佐藤さんに詳しくお話を伺いました。

本日お話を伺った方
ワヴデザイン株式会社の代表取締役の松本さん

ワヴデザイン株式会社
代表取締役

松本 龍彦さん

Corporate Div.の佐藤さん

ワヴデザイン株式会社
Corporate Div.

佐藤 教子さん

高いリピート率を誇るワヴデザインが提供する“4つの価値”

編集部

早速ですが、まずは御社の事業の特徴について教えていただけますか?

松本さん

ワヴデザインはwebサイトやグラフィックなど、デジタル・アナログを問わず、戦略立案からクリエイティブ制作まで幅広いデザイン業務を手掛けています。ワヴデザインではクライアントに対して、4つの価値を提供することを大切にしています。

1つ目は海外のデザインアワードなど数々のデザイン賞を受賞してきたデザイン性の高さです。クライアントのブランドイメージを引き立てるデザインはもちろん、目的に合った本質的な表現、効果測定まで意識したデザインを行っています。

2つ目が、感性だけでなくロジックも重要視しているところです。当社ではデザインにおいて、本質的な課題を見出して言語化する「論理的思考」、それをデザインに昇華する「創造的思考」の2つのアプローチが重要だと考えています。アナリティクス分析に基づき、ただデザイン性が高いだけでなく、クライアントのビジネス目標に即した効果的なデザインを提供しています。

3つ目が、webサイトの制作にとどまらず、集客につながるアドバイスを提供できることです。具体的にはSNS運用やSNSでのプロモーションに関するサポートも実施し、SNSからサイト流入につながるよう支援しています。

4つ目が、サイトが完成した後も継続的にビジネスをサポートできる点です。ワヴデザインでは1つの案件が完了した後も、デザインパートナーとしてクライアントのビジネスの力になっていきたいと考えています。実際に6、7割がリピートのクライアントであり、SNS運用やロゴデザイン、撮影など効果的な施策を新たに提案しながら関係性を構築しています。

編集部

クライアントのリピート率が高い要因はどういった点にあると思われますか?

松本さん

ただ美しいだけでなく、結果につながるデザインを提供している点がクライアントに評価していただいているのだと思います。その背景に、クライアントとのコミュニケーションを非常に大切にする当社の姿勢があります。

クライアントと密にコミュニケーションを取りながら本質的な課題を引き出しているからこそ、その解決につながるデザインを提案でき、クライアントから信頼を得てリピートしていただけているのではないでしょうか。

中小企業から大企業まで幅広い案件を手掛けることで、豊富なノウハウを積み上げる

編集部

ワヴデザインさんでは、中小企業から誰もが知るブランドまで幅広い案件を手掛けられているのも特徴的ですよね。

松本さん

はい。小規模なブランドも、ユニクロやソフトバンク、Netflixのような大企業まで、どちらも直接取り引きしています。大手企業だからこそできることもあれば、承認ステップの少ない中小企業だからこそできることもあり、そのどちらも経験することはとても学びになるんですね。

振れ幅のある案件を両方手掛けることによって本質的なデザインを追求していくことを目的に、両極端の案件を戦略的に受注するようにしています。

編集部

そうすると自ずと案件規模の大小が出てくるかと思いますが、社内での割り振りはどうされているのでしょうか。

佐藤さん

ワヴデザインでは年数に関わらず、意欲があって手を挙げれば積極的に案件を任せてもらえる環境があります。実際に、入社して間もない社員が大規模なInstagramアカウント運用に参加して、活躍している例もあるんですよ。

若手メンバーであってもある程度慣れてきたら、先輩にサポートしてもらいつつお客様と直接コミュニケーションを取って案件を進めていけるため、裁量を持って仕事ができます。私自身もすごく刺激的な環境の中で、楽しく働いています!

松本さん

単純に希望を出せば好きな案件ができるというわけではなく、「WILL(やりたい)」「MUST(すべき)」「CAN(できる)」の3つの観点に基づいてアサインを行っています。本人の意向を尊重しつつ、長期的にみて成長につながるかという点も加味しながら会社としてもマネジメントを行っているのが特徴です。

フルリモートワークと副業の奨励。個人を尊重するワヴデザインの働き方

ワヴデザイン株式会社のリモートワークイメージ
▲フルリモートワークで全国どこでも好きな場所で働けるのがワヴデザインの魅力

編集部

続いてワークライフバランスの取り組みについて伺います。御社では特徴的な働き方を数多く導入されているとのことですが、どのような経緯があって働き方の仕組みを整えられているのでしょうか。

松本さん

もともと2012年に会社の拡大に伴い業務が増えてきたことを背景に、個人の生活も大切にできるよう「11か月働いて1か月休む会社」というプロジェクトを開始したことが端緒となっています。

さらにコロナ禍でリモートワークを開始したことをきっかけに、従来当たり前とされていた働き方を改めて見直し、さまざまな制度改革を行いました。

編集部

中でも特徴的な制度があれば教えてください。

松本さん

コロナ禍で開始したフルリモートワークをその後も継続し、さらに採用の際の募集条件から居住地をなくしたのは画期的だったと思います。居住地の制限をなくすことで、スキルがあるにも関わらず地方に住んでいることで活躍の場がない方からの応募が非常に増えました。

現在はオフィスのある関東圏、関西圏だけでなく、北海道や東海圏に居住するメンバーが在籍しています。また全国からさまざまな問い合わせが入るようになり、案件も広がりをみせています。

もう1点、副業を奨励しているのも大きな特徴です。もともと禁止はしていなかったのですが、働き方の制度を見直す中で、むしろ推奨する方に舵を切りました。

ワヴデザインでは「ワンデイフレックス」という朝8時から22時までの中で8時間働くフレックス制度を取り入れているため、その中で副業をしている社員も多くいます。会社としても、個人で実施している副業の営業方法や成果物のフィードバックを行ったり、会社の小規模案件を副業として紹介したりと、積極的にバックアップしています。

逆に、社員が行っている副業で規模が大きくなったものを会社で受けることもあり、相互利益のある良い状況が生まれていますね。

編集部

かなり自由で先進的な働き方を取り入れているんですね!その背景にはどのような思いがあるのですか?

松本さん

「会社が人生のすべてではない」というのがワヴデザインの考えです。一方で、実際には出社することで居住地が制限されたり、1つの会社からしか収入を得られていなかったりと、会社との主従関係の中で縛られる人が多いのが現実です。

だからこそワヴデザインでは従来の枠組みから開放し、個人を尊重した働き方を実現したいと考えています。フルリモートワークで仕事が終わった後の家族時間を大切にできたり、副業で会社とは別のコミュニティやつながりをつくったりと、それぞれのライフスタイルを大切にしながら働けるような環境を目指しています。

こうした働き方を導入することは、ワヴデザインにとってのメリットにもなります。フルリモートワークとしたことで人材確保の間口は広がっていますし、副業で得たスキルを還元してもらうことは会社の成長にもつながります。ワヴデザインをプラットフォームに、自立したプレイヤーが高め合いながら会社を引っ張っていっていくようなあり方が我々の理想です。

「チーム制」でリモート環境下での案件の質向上と社員のスキルアップを叶える

編集部

実際にどのように制度を運用されているのかもお聞きしたいのですが、フルリモートワークで仕事を進める上で工夫されていることはありますか?

松本さん

ワヴデザインではフルリモートワークを導入するにあたり、「1人が責任を持って良いデザインをつくる」という従来の仕事のやり方から、「チームでコミュニケーションを取りながら案件を仕上げている」というチーム制に移行しました。チームの中で学び合いつつ、さまざまな人の多角的な視点を取り入れて案件を進めることで、リモート環境下での仕事の質を保ち、社員のスキルアップも図ることを目的としています。

編集部

具体的にどのようにチームで仕事を進めているのでしょうか。

松本さん

1人で案件を進めているとどうしてもノウハウが属人化してしまうため、まずはwebデザインを細かいステップに分けて作業をなるべく言語化し、ツールとして共有するところから始めました。

また案件を進めていく過程で、チームで細かくコミュニケーションを取るようにしています。デザイン制作に入る前にも、チームメンバーがそれぞれアイディアを出し合って意見共有をした上で方向性を決めています。

ワヴデザイン株式会社のオンラインミーティングの様子
▲オンラインミーティングの様子

編集部

フルリモートという状況だからこそ、オンラインで頻繁にコミュニケーションを取りながらチームで案件を進めていけるんですね。

松本さん

その通りです。全国のさまざまなメンバーでチーム編成をしているため、自分とは違う視点からの意見を聞くことができるのも、社員の成長やスキルアップにつながっているのではないでしょうか。

また自分の関わる案件以外のミーティングにも「見るだけ参加」ができるオープンミーティングという仕組みもあります。さまざまなミーティングに参加して経験を積んでいけるのは、フルリモートの環境だからこそでしょう。

編集部

チーム制での仕事に移行したことで、社員の方からはどのような反応がありますか?

佐藤さん

ワヴデザインでは職種を問わずチーム編成をしているため、今までとは違う業務に携わることでメンバーの見識が広がっているなと感じます。

私自身コーポレート部門に在籍しているのですが、今回チーム制での案件に初めて参加することで、デザイン制作について学ぶことができました。職種に関わらず気軽に意見を言える空気感があり、またそれを受け入れてもらえるのも魅力です。デザイナーだけでなくチーム全体で案件を進められているなと感じますね。

松本さん

フラットに誰の意見も歓迎するというのは、ワヴデザインならではのカルチャーです。とはいえ、大切なのはその意見を質の良い制作物につなげていくことです。そのため上長や案件の責任者が必ずディスカッションのファシリテーターとして入り、フラットに出された意見を調整してより良い方向に導いていく役割を担っています。

全社員との交流会など、リモートだからこそ密なコミュニケーションを意識

編集部

チームでコミュニケーションを取りながら案件を進められているとのことですが、その他にもフルリモートを運用する上でのコミュニケーション施策として実施していることはありますか?

松本さん

フルリモートの場合、入社後のコミュニケーションが希薄で会社の情報が得られずに不安を感じ、離職につながりやすい傾向があります。そのため特に入社後すぐの時期には積極的にオンラインコミュニケーションの機会を設けています。

経営陣や配属チームのチーム長などとの定期的な面談により、会社の理解を深めてもらったり、会社側が新入社員の状況を把握したりできるようにしています。また年齢や経験を問わず、新入社員には全員メンターがつき、入社後すぐの不安な時期をケアしているのも特徴です。

佐藤さん

会社にどのようなメンバーがいるのかを知ることも、フルリモートの環境下で入社した社員にとっては安心材料となるでしょう。そのためコーポレートで全社員と話せる交流会を実施したり、既存メンバーの自己紹介をツールにまとめて読めるようにしたりと、入社直後にもさみしさや不安を感じないよう工夫しています。

ワヴデザイン株式会社のSlack連絡画面
▲新入社員とメンバー全員での交流会を実施することで会社に馴染みやすくなる

編集部

新入社員以外のメンバーが日常的なちょっとした不安、疑問などを会社に相談できる機会もあるのでしょうか。

松本さん

チームでの1on1ミーティングを定期的に実施し、そこで困りごとや改善点を吸い上げて改善につなげています。またチームの上長以外とも1on1でコミュニケーションを取れるのがワヴデザインの特徴です。

限られた人間関係の中で仕事を進めていると、何かあったときに逃げ場がなくなってしまうケースも考えられますよね。そのため好きな人を指名して1on1ミーティングができる仕組みを取り入れ、上長には言いづらいことを話したり、息抜きのコミュニケーションをしたりできるようにしています。

採用については、お客様と良い関係を築けるコミュニケーションスキルを重視

ワヴデザイン株式会社の代表取締役の松本さん、Corporate Div.の佐藤さん

編集部

採用についても伺います。ワヴデザインさんが求職者の方に求めるのはどのような能力ですか?

松本さん

採用に関しては、プロジェクトの上流から関わっていく上で、お客様と良いコミュニケーションを取って信頼関係を築けることが非常に重要な要素となります。

ここでいうコミュニケーションというのは、営業的なトークスキルではありません。「話す・聞く」の双方向コミュニケーションで相手に心地よい印象を与えられるコミュニケーションスキルを持っている方に、デザイナーやディレクターとして活躍していただきたいなと考えています。

特にオンラインコミュニケーションを前提としているため、画面上で伝わるようにリアクションを取るなど、オンラインならではの特性を踏まえたコミュニケーション上の配慮ができる方だと嬉しいです。

フリーランスと会社員の良いとこどり!好きな場所に住みながら活躍したい方はぜひ

編集部

最後に、ワヴデザインに興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。

松本さん

ワヴデザインではフリーランスと会社員の良いとこどりの働き方が可能です。自立自走できるスキルを持っていて、自由度の高い働き方をしたい方には非常に良い環境があると思います。

また、フルリモートワークを前提に、全国のさまざまな方にご活躍いただきたいと考えています。都心部以外に住んでいる方も、ワーケーションをしたいという方も歓迎です。自分の好きな場所に住みながらクリエイティブの仕事をしたい方は、ぜひワヴデザインに来ていただけると嬉しいです。

編集部

松本さん、佐藤さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

ワヴデザイン株式会社の基本情報

住所 東京:東京都港区南青山1‐12‐3
京都:京都府京都市上京区宮垣町91
事業内容 ・ブランディング
・コーポレート・ブランド・ECサイト制作
・企業・商品プロモーション
・クリエイティブ運用支援
・デザインコンサルティング・チームコンサルティング
・サービス開発支援
設立 2006年8月8日
働き方 フルリモートワーク
フレックスタイム制度
特徴的な制度 ・副業の奨励
・居住地制限なしの採用
・ワンデイフレックス(8時〜22時の間で8時間勤務)
・チーム制での案件進行
・新入社員へのメンター制度
リピート率 6〜7割
公式ページ https://wab.cc/
採用ページ https://wab.cc/recruit