地域創生のリーディングカンパニー株式会社トラストバンクが実践する自立型人財育成とは

地域経済の発展と自治体のDX化に貢献する株式会社トラストバンク

株式会社トラストバンクは、日本最大級のふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する企業です。

2012年4月に創業、同年9月に国内初のふるさと納税ポータルサイトを開設した同社は現在、全国9割以上の自治体と契約しており、ふるさと納税事業以外にも、地域の名物を販売するECサイト「めいぶつチョイス」の運営や、行政のDX化を進めるパブリテック事業、地域経済循環を促す地域通貨事業「chiica」、再生可能エネルギーの地産地消を進めるGX(エネルギー)事業を展開しています。

会社名 株式会社トラストバンク
住所 東京都品川区上大崎三丁目1番1号 JR東急目黒ビル7階
事業内容 【ふるさと納税事業(個人版)】
  • 「ふるさとチョイス」企画・運営
  • 「ガバメントクラウドファンディング®」企画・運営
  • 「ふるさとチョイス災害支援」企画・運営
  • 「逢うふるさとチョイス」運営
  • 「ふるさとチョイス収納代行サービス」運営
【 ふるさと納税事業(企業版)】
  • 「企業版ふるさとチョイス」企画・運営
【パブリテック事業】
  • 「LoGoチャット」企画・運営
  • 「LoGoフォーム」企画・運営
【地域通貨事業】
  • 「chiica 」企画・運営
【 GX事業】
  • 地域マイクログリッド事業
  • 地域発電事業
  • 地域エネルギーマネジメント事業
【EC事業】
  • 「めいぶつチョイス」企画・運営
【教育事業】
  • 「ふるさと納税セミナー(自治体、生産者・事業者、寄付者向け)」企画・運営
【その他事業】
  • 「外国語寄付サービス」企画・運営
  • 「レジリエンスパッケージ」企画・運営
設立 2012年4月2日
公式ページ https://www.trustbank.co.jp/

創業以来、確実に実績を重ね、地域創生のリーディングカンパニーとして成長し続けている株式会社トラストバンク。その成長にはどのような要因があるのでしょう。

そこで今回は、人財戦略部 部長の須貝(すがい)ゆずはさんと、空閑(くが)英樹さんに、社員の活躍を支える同社のカルチャー、社員に共通するマインドについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社トラストバンク社員の須貝ゆずはさん

株式会社トラストバンク
人財戦略部 部長(CHRO)

須貝ゆずはさん

株式会社トラストバンク社員の空閑英樹さん

株式会社トラストバンク
人財戦略部

空閑英樹さん

全国の自治体9割以上が導入、月間PV数2億を誇る「ふるさとチョイス」

株式会社トラストバンクのエントランスにある日本地図に書かれた各自治体からのメッセージ
▲エントランスにある日本地図。「ふるさとチョイス」などを利用する自治体担当者が来社した際、メッセージを残してもらうのだとか

編集部

2012年の創業以来、地域経済の発展に寄与されているトラストバンクさんですが、基幹事業のふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の自治体契約数についてお聞かせください。

須貝さん

「ふるさとチョイス」は全国の自治体の9割にあたる、1,700以上の自治体にご契約(2023年10月)いただいております。返礼品は55万点以上を掲載(2023年10月)し、名実共に国内最大級を誇るふるさと納税ポータルサイトとなっております。また、月間のPV数が2億以上を達成(2021年12月)し、メディア力を持っていることも特徴として挙げられます。

自治体業務のDX化を推進するパブリテック事業

編集部

目覚ましい発展を遂げられているトラストバンクさんでは、ふるさと納税事業のほか、パブリテック事業を展開し、行政のDX化を推進されていると伺っております。こちらの事業の特徴についてもお聞かせいただけますでしょうか。

須貝さん

当社のパブリテック事業は、ICT技術を活用した自治体業務の生産性の向上と、付加価値の高い住民サービスの実現を目指す事業です。自治体向けビジネスチャット「LoGoチャット」、ノーコード電子申請ツール「LoGoフォーム」などのサービスを展開しており、LoGoチャットは1,394自治体(2024年2月2日時点)、LoGoフォームは、655自治体(2024年2月2日時点)に導入されています。

直近3年間で2倍に推移した社員数。200名がジョイン

編集部

多彩な事業を展開されているトラストバンクさんですが、何名の社員が業務にあたっているのでしょう。創業から現在に至るまで、社員数の推移についてお聞かせください。

須貝さん

現在、200名以上の社員が在籍する当社は、3年前と比較するとほぼ倍というかたちで社員数が増えています。増員には「ふるさとチョイス」のサービス拡充のほか、行政のDX化を進めるパブリテック事業の展開などが理由として挙げられます。

編集部

社員数が2倍に増えたことも、トラストバンクさんの成長を如実に表していると感じました。

「地域のために何ができるか」。本気で地域の課題解決を試みる姿勢こそが信頼の証

編集部

ふるさと納税事業をはじめとした自治体向けのサービスは、信頼がとても重要と思われます。数あるプラットフォーマーが存在するなか、トラストバンクさんが自治体と信頼関係を築かれているのには、どのような理由があると思われますか?

須貝さん

“自立した持続可能な地域をつくる”という当社のビジョンが会社の中で浸透していることが多くの自治体様から信頼を得られている一番の要因と思われます。地域のために何ができるかを常に意識している当社は、自治体様や事業者様、寄付者様との関係性を築くことを最も大切に、事業を展開してきました。

慈善活動ではなく、しっかりとビジネスとして確立したものを地域に還元することを、社内はもちろん、社外においても理解いただけていることが信頼につながり、他社との差別化にもなっていると思われます。

また、ふるさと納税事業で培った基盤を活用したパブリテック事業は、ふるさと納税事業で積み重ねて得た信頼があったからこそ、一気に導入が進んだという背景があります。

「ふるさとチョイス」で街が活性化。各自治体から喜びの声が届く

編集部

「ふるさとチョイス」を導入している自治体からはどのような声が寄せられているのでしょう。

須貝さん

ふるさと納税事業については、多くの自治体様よりふるさと納税を通じて街が活性化したというお喜びの声をいただいております。2022年度のふるさと納税の流通額は9,654億円と1兆円に近づく勢いで成長していることからもわかるように、ふるさと納税の返礼品を通じて地場の産品は盛り上がりを見せています。

また、観光客や関係人口が減少したコロナ禍ではECサイトのテストマーケティング的な役割でふるさと納税を活用し、事業を乗り切ることができたというお話も多数伺っております。

能登半島地震に役立てられたLoGoチャット

編集部

トラストバンクさんが提供する自治体向けビジネスチャット「LoGoチャット」も多くの自治体が活用しているとのことですが、こちらに関してはどのような声が寄せられているのでしょうか。

須貝さん

直近では2024年1月に発生した能登半島地震の際に、「LoGoチャット」が役立てられました。石川県の馳浩知事からはLoGoチャットがあったおかげで、視察のために外に出回っていてもさまざまな情報を掌握、決裁することができたと評価いただきました。

編集部

災害など緊急時の対応においても素早く応える行政サービスが求められるようになるなか、「LoGoチャット」は情報共有効率化や 意思決定のスピード向上を実現したのですね。

自立型人財開発への取り組みが企業成長につながっている

株式会社トラストバンク社員の須貝ゆずはさん

編集部

トラストバンクさんの成長にはどのような要因があると思われますか?

須貝さん

創業期、一番最初にふるさと納税のプラットフォーム事業を始め、ノウハウを積み上げてきたことが当社の最大の強みです。加えて、ふるさと納税市場が拡大する波を受け、自立型人財開発に舵を切ったことも成長要因と分析します。

パブリテック事業や地域事業通貨「chiica」などの新規事業は、人財開発を社員のボトムアップに切り替えた過程で生まれました。その背景には自治体様、事業者様との折衝の中から社員自らが課題を感じ取り、ふるさとチョイス以外の第2、第3の新しいサービスにつなげていく当社のカルチャーが大きく関係していると分析します。

編集部

人財開発をボトムアップに切り替えたことで、具体的に変わったカルチャーや制度などがあればお聞かせください。

須貝さん

2年半前に社員の自立性を高めるという意識のもと、人事制度を一部改訂しました。その中で社員自らが声を上げる自立型人財をテーマに制度を再構築しました。代表をはじめ、経営陣が社員の声に耳を傾ける機会を増やし、社員自身も自立を認識して、自分たち自身が地域のために何ができるのかを常に考え、意見交換をしています。

社員の自発的行動を目的にパラレルワーク制度やフレックス制度を導入

編集部

制度を新たに策定する際、須貝さんや空閑さんが在籍する人財戦略部では、どのようなことに注力しているのでしょう。

須貝さん

人財開発を担う人財戦略部では、社員が自身の人生の選択肢を増やし、選択できる力こそ自立型人財への一歩だと思っています。制度を考える際にはどうしたら社員が自発的な意見を出すことができ、その制度を構築できるのかという部分を意図的に施策に転換しています。

例えば、社員が本業とは別のかたちで社外からインプットをしに行くパラレルワークのような制度を設けたり、働き方においてもフレックス制度を導入し、社会人として働く環境をデザインする制度を構築しています。

地域課題に本気で取り組む社員の姿に感銘。入社2年目社員の現在地

株式会社トラストバンク社員の空閑英樹さん

編集部

続いて、若手活躍について伺います。空閑さんは中途入社をされ、まもなく2年目を迎えられると伺っております。現在のお仕事内容についてお聞かせください。

空閑さん

人財戦略部に所属する私は、人事の中でも採用業務をメインに、新卒採用、中途採用、派遣社員の契約関係の手続きなどを担当しています。

編集部

トラストバンクさんに入社したことで、前職との違いやギャップを感じることはありますか?率直な思いをお聞きできれば幸いです。

空閑さん

地域創生や地域貢献を目指していることに魅力を感じ、入社を志望したのですが、正直、看板と実態とで少なからず異なる部分があるのでは?と思っていました。

ところが、実際に入社をしてみると、トラストバンクで働くには地域に対する想いそのものが必要条件であり、その熱量は言葉の端々からも感じられます。全ての社員が本気で地域課題解決に取り組んでいることを実感できたことは、良い意味でのギャップでした。

編集部

同じ志を持った仲間と仕事ができることは、モチベーション向上にもつながりますね。

オンボーディングによる研修とフィードバックによる丁寧な指導

編集部

人事領域における業務は、専門的な知識や経験が求められることもあると思われます。入社から現在に至るまで、どのようなサポートを受けられましたか?

空閑さん

人事に関しては未経験で当社にジョインしたこともあり、先輩社員にオンボーディング期間のマニュアルとチェックリストを用意していただきました。現在もOJTのようなかたちで一緒に業務を行いながら、疑問点があればすぐに対応してもらえる環境の中で業務にあたっています。

新しい業務も適宜任せてもらい、まずは自分で挑戦してみてフィードバックをもらいながら地道に進めています。

自分の考えをアウトプットし、実行できる社員が活躍

編集部

須貝さんにお聞きします。空閑さんのような若手社員が活躍しているのには、どのような理由があると思われますか?

須貝さん

キャリア採用が中心の当社は組織としてまだ成長段階にあり、社員1人ひとりが自覚を持って業務にあたっています。ある意味、会社として決まりきっていない部分もあることが、社員にとってはチャレンジの機会になっているように思われます。

また、「入社何年目」といった年功序列を表す言葉は基本的に社内では発せられない当社は、若手社員が若手ならではの感覚で意見を述べたり、経営陣が同席する会議に出席する機会が多々あります。このような経験が視座を高めることにもつながっていると感じます。

編集部

それを踏まえ、トラストバンクさんで活躍している社員に見られる特徴や共通点があればお聞かせください。

須貝さん

日々の業務の中で見つけた課題を当社のビジョンに適していると判断して声を上げ、しっかりと経営陣に説明ができる社員が活躍しているように感じます。これは、若手に限らず全ての世代に共通しています。

具体例を挙げると、過去に自ら希望し、ある自治体様に出向した社員がいました。自治体様からお声がけをいただいて出向することもありますが、自分の今後のキャリア形成につながる機会がある当社のカルチャーも、活躍の場を創出していると思われます。

行動指針「TRUSTBANK’s TRUST」に基づいたクリアな評価制度

株式会社トラストバンク社員の須貝ゆずはさんと空閑英樹さん

編集部

年齢や社歴を問わず、自発的に行動できる方が活躍されているトラストバンクさんの評価制度はどのようになっていますか?

須貝さん

当社の評価制度は、業務目標と行動目標に基づいています。特に行動目標では「TRUSTBANK’s TRUST」という行動指針に基づき、振り返りをすることで評価につなげています。

■株式会社トラストバンクの行動指針「TRUSTBANK’s TRUST」はこちら!
https://www.trustbank.co.jp/recruit/

何歳までにこのグレードにあるべきというルールはなく、年齢に関係なく結果を出していけば着実にグレードが上がっていく評価制度にもなっています。

編集部

「TRUSTBANK’s TRUST」を拝見し、トラストバンクさんのビジョン“自立した持続可能な地域をつくる”を実現するために必要な行動指針であることがよくわかりました。

地域貢献への情熱を持ち、共に地域活性化に取り組める方を歓迎

株式会社トラストバンク社員の須貝ゆずはさん
▲トラストバンクの会議室は各地域の名前が付けられている

編集部

地域経済の発展に貢献するトラストバンクさんの事業や、若手が成長し、活躍できるカルチャーに感銘した読者は多いと思われます。最後に、転職を検討している読者に向け、メッセージをお願いします。

空閑さん

年次や年齢に関係なく、自分の強みを生かすことができる環境の当社は、地域に対する熱い想いと、成長意欲のある方が活躍できる会社です。新卒、第2新卒、キャリア採用も含め、当社の事業に興味があるかたはぜひ一度、お話させていただければ幸いです。

須貝さん

当社のビジョンである“自立した持続可能な地域をつくる”に共感し、地域のために行動できる方を歓迎します。地域創生をしっかりとビジネスとして確立している企業は決して多くはありません。そのような中、ふるさと納税事業やパブリテック事業で地域創生のリーディングカンパニーとして確かな実績を上げている当社は、地域貢献に携わる仕事がしたい方にとって、非常にマッチしていると思われます。

また、働き方の多様性にも注力している当社は、子育てや介護など、家庭の事情を考慮した働き方を選択することができます。地域のために何かしたいという熱い想いを抱いている方と一緒に働きたいと思っているので、まずはお気軽に問い合わせください。

編集部

子育てや介護など、環境にとらわれない柔軟性のある働き方ができるトラストバンクさんでは、家庭の事情でキャリアを諦める必要はなく、同じ志を持った仲間と共に地域課題に取り組むことができるのですね。御社の熱い想いは、地域創生や地域貢献に携わりたいと考える方たちにとって、大きな励みになると感じました。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社トラストバンク:https://www.trustbank.co.jp/
採用ページ:https://www.trustbank.co.jp/recruit/