業界のエキスパートが集結し設立。急成長するタカマツハウス株式会社の「誰も落ちこぼれない組織づくり」とは

事業を拡大する企業の成長要因や、そこで働く若手の活躍についてインタビューする本企画。今回は「お客さまと社会が求める、理想の住まい・暮らしづくりを通じて、沢山の幸せを、かたちにしていく」を理念に、土地の仕入れから戸建住宅の企画・販売までを担う、タカマツハウス株式会社にお話を伺いました。

付加価値の高い土地の「仕入れ」にとことんこだわるタカマツハウス株式会社

タカマツハウス株式会社が入る恵比寿プライムスクエアタワーを見上げた風景

タカマツハウス株式会社は、2019年に設立された戸建住宅のデベロッパーです。親会社は東証プライム上場企業である髙松コンストラクショングループ。建築、⼟⽊、不動産を専門に幅広い領域で事業を展開する企業集団です。

グループの中核に、土地活用や賃貸マンション建設の髙松建設があります。そのブランド力と資金力を活かし、自社で戸建住宅を手掛ける企業として、タカマツハウス株式会社が誕生しました。

タカマツハウス株式会社は、お客様に戸建住宅を提供するまでの様々な事業活動の中でも、特に「用地仕入」に重点を置いています。

2023年には「見晴らしの良い未来」をタグライン(ブランドの価値を示すメッセージ)として発表しました。タカマツハウス株式会社が仕入れる土地は、そのとき、そこから見える景色の見晴らしだけでなく、将来的にも高い資産価値が維持されることにこだわって、厳選されたものばかり。そのような「用地仕入」に妥協しない姿勢が、設立から4年で売上高269億円(2024年3月時点)という業績につながっています。

会社名 タカマツハウス株式会社
住所 東京都渋谷区広尾1-1-39
恵比寿プライムスクエアタワー15F
事業内容 首都圏を中心とした木造戸建住宅関連事業の営業・企画・販売業務
設立 2019年4月
公式ページ https://takamatsu-house.co.jp/

今回は、事業の成長や職場環境について、取締役専務執行役員の金田健也さん、人事総務部の馬場也哉子さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
タカマツハウス株式会社で取締役専務執行役員を務める金田健也さん

タカマツハウス株式会社
取締役専務執行役員

金田 健也さん

タカマツハウス株式会社で人事総務部に在籍する馬場也哉子さん

タカマツハウス株式会社
人事総務部

馬場 也哉子さん

豊富な資金力・メーカー出身者のノウハウを活かして事業をスタート

タカマツハウス株式会社が販売する戸建住宅が並んでいる様子
▲高い資産価値が続くことにこだわって分譲地を購入し開発。お客様にご納得いただける価格で戸建住宅を販売している

編集部

タカマツハウスさんの事業が好調な要因について、どのようなことが考えられるでしょうか。

金田さん

ビジネスモデルとして「用地仕入」に力を入れていることが、当社の事業が急成長した理由だと思います。タカマツハウスは髙松グループの一員で、ブランド力と資金力があったため、それを活かした強みを確立しようと考えました。

編集部

ブランド力と資金力は、どう活かされたのでしょうか。

金田さん

私たちは用地の「仕入」にこだわりました。慎重に資産価値の高い土地を厳選し購入しました。土地を売りたい人は、当然高く売りたいですし、どこの誰だかわからない会社には売ってくれません。

タカマツハウスが事業を始めたころの経営陣は、社長と副社長、そして私の3人でした。全員が有名大手の住宅業界で知見を積んできた経験があって、良い土地を厳選して、付加価値を加えるノウハウがありました。

私たちは「この場所だったら、道路の位置関係も、駅からの距離も、生活利便性も良いから大丈夫」という土地を見極めて、強豪の仕入業者のなかでは一番高値でも買うことになります。そして、付加価値を付けることによってマーケットに受け入れられる商品として販売しました。

私たちが販売する分譲住宅の立地が良い分価格は高いのですが、それだけの価値があります。お客様が価値を認めて「欲しい」と思ってもらえる土地しか購入しないんですよ。

編集部

土地の厳選には、タカマツハウスさんならではの基準があるのでしょうか。

金田さん

例えば「駅から近い」という条件だけで考えると、私たちがこれまで分譲した物件のうち、駅から徒歩10分圏内のものが6割、15分圏内のものが9割以上です。駅から離れた土地はほとんど買いません。

仕入れ担当者は、月に2,200から2,300件もの土地の情報を集めてくれますが、私たちが購入するのは、そのうちの約1%、たった30件くらいです。本当に「これは良い」と思う土地だけを購入しています。

編集部

なるほど。ブランド力と資金力とノウハウがある、タカマツハウスさんだからこそ可能なビジネスモデルですね。

メンバーが増大しても「落ちこぼれ」をつくらないフォロー体制で組織力アップ

タカマツハウス株式会社の男性社員2名が笑いながら並んで歩いている様子
▲チームで新人をフォローする体制が整っている。「落ちこぼれ」は生まれない

編集部

タカマツハウスさんの、組織の成長についても伺えますでしょうか。

金田さん

設立から4年で、社員は131名に増えています(2024年4月現在)。「用地仕入」を担当する営業担当者を積極的に採用しました。これが組織を大きくできた要因だと思います。事業のスタート当初、当社の担当者は資産価値の高い土地を厳選することに軸足を置いて動き、販売は仲介業者さんにお任せしていましたね。

土地を売ってくださるのは、大体個人のお客様です。お客様は、初めて会う、どこの誰かも分からない人に、土地を売ってはくれません。そこで営業スタッフの育成には、特に力を入れました。

通常、不動産会社で100人の営業担当者がいれば、仕入担当はそのうちのベテラン2~3人が担当しているくらいの割合ですが、当社では設立当時営業担当者全員が仕入担当でした。採用した担当者たちには、設立当初のメンバーが、大手住宅メーカーや大手仲介での経験で得てきた不動産に関わるノウハウを、しっかり指導しました。

編集部

採用と育成について、タカマツハウスさんならではの手法があればお聞かせください。

金田さん

私たちは「落ちこぼれをつくらない、湧き上がる組織をつくる」ことをモットーとしています。採用段階では、自発的に「湧き上がりたい」という人材をしっかり見極めて採用しています。

編集部

採用の時点で人材を見極めるポイントはあるのでしょうか。

金田さん

私も社長も、人事の専門知識やノウハウはありませんでしたが、住宅展示場に来場くださる様々なお客様に、対応してきた経験は豊富にありました。短時間で人を見抜く眼力は持っていたと思います。

私たちは、例えば40分くらいの会話のやり取りで、相手が「どんなことを経験してきて、この後、一体どんな人生を歩みたいと思っているのか」のような背景を探りだし、深い話をしていきます。面接で洗いざらい喋って、感情が高まり号泣した応募者もいたくらいです。

そうやって入社してくれた人材を、私たちは「落ちこぼれ」にはしません。

編集部

入社後の新入社員を「落ちこぼれ」にしないために、どのようなフォローがあるのですか。

金田さん

行き詰まっているメンバーがいれば、先輩や上司、みんなの力で囲い込んで引き上げていきます。社長が私たちに言うんですよ「まわりの応援が足らない」と。私が過去に住宅メーカーで経験を積んだ25年の間には、絶対に聞くことがなかった言葉です。

前職では、仕事についていけなくなった人が、元気を失い、魂を抜かれたように疲弊して、しばらくのうちに退社していくという流れを、幾度も見てきました。しかし、タカマツハウスはそうではない。「落ちこぼれ」そうな仲間を放っておかないんですよね。

タカマツハウス株式会社の社員4名が資料を見ながら談笑している様子

編集部

馬場さんが受けられた採用面接でも、先ほどお伺いしたような感じだったのでしょうか。

馬場さん

そうですね、会社が私のことを知ろうとしてくれているのを、とても嬉しく感じました。面接では、ありふれた質問をされるのだろうと思って臨んでいたのですが、そうではなく、私の中身を知ろうとしてくれていたのが印象に残っています。

私は前職で大手仲介会社の事務をしていて「もっと企画など、自身のアイデアが活かせる仕事がしてみたい」という希望がありました。希望の働き方や仕事内容、挑戦したいことなど、私の気持ちをちゃんと聞いてくれたので「この会社で働いていきたい」と率直に思えましたね。

20年後の売上1兆円を目指して。若手と共に進化していく企業

タカマツハウス株式会社の男性社員3名が屋外の植え込みのそばで談笑している様子

編集部

タカマツハウスさんの、今後の目標をお教えください。

金田さん

現在、新卒入社1期生であるメンバーたちが「20年後に売上1兆円」を目指してくれています。成長のベンチマークにしている企業が、設立から26年で売上げ1兆円を達成しているので、私たちにも可能だと思っています。

きっとそのころには、1都3県で戸建の事業を展開するだけではなく、時代の流れを見極めながら、戸建事業を中心とした様々なビジネスを、新しくやっていると思いますよ。

編集部

将来の目標達成に向けて、戦略などはございますか。

金田さん

2023年に、当社が「資産価値の続く物件を扱う企業である」というイメージの浸透を目的に、タグライン「見晴らしの良い未来」を発表しました。ブランドイメージの認知を広めて、多くの方から「家探しに迷ったときには、タカマツハウスに相談しよう」と思ってもらえるようにしたいですね。

編集部

現在は、首都圏と近隣エリアでの展開がメインのタカマツハウスさんですが、今後はエリア拡大の可能性も大いにあるということですね。

20代・30代が役職者へ。未経験者もモチベーション高く活躍できる

タカマツハウス株式会社のPCに向かう女性社員が対面の人物と笑いながら作業している様子

編集部

タカマツハウスさんで活躍している、若手の方についてお聞かせください。

金田さん

営業部門に、20代後半でタカマツハウスに転職して、主任、所長と次々に昇格しているメンバーがいます。彼の2023年度の営業実績は1位でした。彼の部下として頑張っている20代後半の社員も、完全未経験で入社してまだ3年ですが、営業実績は2位でした。

編集部

活躍している方の共通点がございましたらお教えください。

金田さん

共通して、この業界で「成功したい!」という強い思いはあるでしょうね。採用面接の時点でもしっかり擦り合わせをしますので、タカマツハウスにはそのような社員がたくさんいます。もちろん、本人たちが頑張ってくれたし、周りもしっかり応援してくれたから、結果につながっているのだと思います。

事務職でも、馬場のように前職から業務の内容を変えて、成功してくれている社員や、未経験から実力をつけてきた社員が大勢います。就職・転職してくれた皆さんにとって「働きやすく、やりがいのある仕事ができる」職場でありたいですね。

編集部

周りからの協力は、新人の方にとってありがたいですね。入社する方の「頑張りたい」という意志を尊重してくださる職場なのですね。

勝つ営業テクニックは、独自のマニュアルを整備し若手に継承

編集部

タカマツハウスさんの、若手の方の育成についてお聞かせください。

金田さん

冒頭でもお伝えしましたが、営業スタッフには、私たちの「用地仕入」のスタイルをしっかり習得できるような体制を整えています。

成果を出している営業スタッフのノウハウは、言語化し分かりやすいマニュアルにしています。共有する情報の内容は動画にもしていて、いつでも営業担当者が見られます。「いかに付加価値の高い用地を見つけてきて、確保できるか」のテクニックを教え込むのが重要です。

編集部

先輩や上司の方からのサポートはございますか。

金田さん

先輩や上司が、若手をサポートするシステムを確立しています。情報収集のテクニックや対人スキルの磨き方を指導するだけでなく、目標達成のマネジメントも若手自身が行えるようなサポートをしています。

毎月、前半戦の振り返りと後半戦に向けた目標達成のための中締め会議を行います。前半で目標達成ができなかった状態でも、後半でリカバーする社員がたくさんいます。

編集部

バックオフィス業務を担う管理部門での、若手へのサポートについてはいかがでしょうか。

馬場さん

タカマツハウスでは、役員と社員が同じフロアにいます。距離が近く、相談もしやすいため、管理部門の若手は直接役員からノウハウを教えてもらっています。

また、バックオフィス向けの研修も充実していて、マーケティング理論や経営数値について学ぶ研修があります。最近では、今後活用の範囲が広がっていくであろう、ChatGPTについての研修もありました。

編集部

タカマツハウスさん独自のノウハウを学べるだけでなく、最新のIT技術を採り入れるための研修へも参加できるのですね。

手が届きそうな30代も。やりがいの大きな報酬制度で目指せる3,000万円プレーヤー

タカマツハウス株式会社の社員3名がPCの前で談笑している様子

編集部

タカマツハウスさんで働く営業スタッフの皆様の、モチベーションとなっているものは何でしょうか。

金田さん

「当初から年収3,000万円プレーヤーを輩出しよう」とつくった報酬制度です。「クオーター・ブーストシステム」として明確にルール化されていて、3ヶ月間で仕入れ実績を積めば、支給率が1.5倍、2倍、3倍と増えていく制度です。

仕入れの契約を1件獲得して、3ヶ月のうちにもう1件頑張れば、手にする報酬が元々の1.5倍に増えるんです。更にもう1件契約があれば2倍です。

1件の契約を獲得してホッとするのではなく「もう1件頑張りたい」と思える仕組みになっています。

編集部

その報酬制度を活用して実績を上げている方はいらっしゃいますか。

金田さん

もうすぐ3,000万円に手が届くというような30代、40代のプレイングマネージャーがいます。

編集部

実際にそのような実績を上げている方がいらっしゃるのですね。まわりの新人さんや若手の方には、とてもいい刺激になっているのでしょうね。

プラチナ企業を目指す私たちには、ワーク・ライフ・エンリッチメントが当たり前

▲タカマツハウス株式会社の働きやすさについて話をしてくれた、人事総務部の馬場也哉子さん

編集部

タカマツハウスさんでの、働き方についても詳しくお聞きかせください。

金田さん

当社は「社員は家族」という考えのもと、働く環境を整え、仕事を通して社員の「幸せづくり」を実現しようとしています。

最近経済誌で採り上げられることもある、ホワイト企業でもなく、モーレツ企業でもない「プラチナ企業」を目指しています。

編集部

働きやすさと働きがいを両立できるのが「プラチナ企業」と言われていますね。仕事の頑張りがやりがいにつながることと、働きやすさに重点を置いていらっしゃるのですね。

金田さん

「3,000万円プレーヤー」だなんて聞くと、深夜まで残業が続くような、不動産業界での仕事をイメージする方がいらっしゃるかもしれませんが、当社での月平均残業時間は17.8時間です。社員は、仲間と協力し合い就業時間にタスクを終える、メリハリのある働き方をしています。

年間休日も125日確保して、ワーク・ライフ・エンリッチメントを実現しています。プライベートで得られる充実感は、業務にも良い影響を及ぼすと考えているため、社員に「習い事に行ったらどうか」というようなことも言っています。

編集部

一般的にイメージされている、不動産業界での働き方とは違うのですね。頑張りが反映される大きな報酬を得ながら、生活に無理なく働ける職場はとても魅力的だと感じました。

「人生を変えたい」「幸せになりたい」そんな意志のある方を採用したい

取締役専務執行役員の金田健也さんがソファに座ってお話している様子
▲採用したい人材のイメージについて語ってくれた取締役専務執行役員の金田健也さん

編集部

タカマツハウスさんが、採用の際に重視しているポイントがございましたらお教えください。

金田さん

「人生を変えたい」というような決意をした方に、ご応募いただきたいと思っています。転職でも就職でも、今私たちと頑張ってくれている社員は「幸せになろう」と覚悟を持って集まってくれています。

会社は、入社してくれる皆さんの、幸せな人生の実現を応援します。決して落ちこぼれをつくらないと約束しています。仕事を成功させて、幸せな人生を歩みたい方は、ご応募ください。

馬場さん

タカマツハウスには「支え合う」気持ちのある方がフィットすると思います。確かに当社は頑張った人が稼げる会社ですが「自分だけが成績が上がればいい」というような社員はいません。不動産業界だから、ガツガツした人ばかりというイメージは全然なくて、落ち着いた雰囲気の社員が多い会社です。

「残業代で稼ぐ人」もいません。私たちの「落ちこぼれをつくらない組織づくり」は「チームで目標を達成しよう」という意識が軸になっていて、そのような考え方が社員の皆さんに浸透しています。

編集部

お二人のお話を伺って、タカマツハウスさんがプライベートの充実を確保しながら、やりがいを持って業務に没頭できる会社であることがよく分かりました。本日はありがとうございました。

■取材協力
タカマツハウス株式会社:https://takamatsu-house.co.jp/
採用情報:https://takamatsu-house.co.jp/recruit/