株価連動型のポイント運用は世界初。STOCK POINTで若手が躍動する理由

独自のサービスを提供し、成長を続けている企業をインタビューする本企画。今回は、株価連動型ポイント運用システムを開発し、金融業界に革新を起こしているSTOCK POINT株式会社にお話を伺いました。

STOCK POINT株式会社とは

STOCK POINT株式会社のビジョン「その選択がわたしの将来を変え、わたしたちの社会も変える原動力になる」
▲STOCK POINT株式会社は生活と投資を結びつけることを目指している(公式ぺージより)

STOCK POINT株式会社は、企業の株価とポイントが連動し株価の値動きに合わせてポイントが変動する技術を使った新しいビジネスを展開しています。

その一つがポイント運用サービス「StockPoint」で、ユーザーは自分が保有している「Pontaポイント」などのポイントをアプリ内で使用できるポイントに交換し、ポイントを使った疑似投資体験ができます。株価と連動してポイントを運用できるサービスは、世界初とのことです。

STOCK POINT株式会社が掲げているビジョンは「その選択がわたしの将来を変え、わたしたちの社会も変える原動力になる。」です。より多くの人に「気軽に、簡単に、楽しく」投資を実践してもらい、未来の社会づくりに参加してほしいという思いを持っています。

会社名 STOCK POINT株式会社
住所 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー16F
事業内容 「株価連動型ポイント運用システム」を開発。ポイントと企業の株価を連動させる”世界初”の技術を活用し、企業と生活者がつながり、生活と投資がつながるサービスを提供。
設立 2016年9月12日
公式ページ https://www.stockpoint.co.jp/

STOCK POINT株式会社のサービスは会員数を順調に増やし、2023年6月末時点で会員数は77万人です。多くの若手社員が活躍しており、組織が拡大しているフェーズなので、研修などの育成についても力を入れていきたいということです。

これからの事業の方向性や、若手が活躍できている要因について、経営企画ディレクターの細萱直毅さん、人事担当の中山美智子さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
STOCK POINT株式会社経営企画ディレクターの細萱直毅さん

STOCK POINT株式会社
経営企画ディレクター

細萱 直毅さん

STOCK POINT株式会社人事担当の中山美智子さん

STOCK POINT株式会社
人事担当

中山 美智子さん

世界初の株価連動型ポイント運用サービスを展開

STOCK POINT株式会社が提供しているサービス一覧
▲STOCK POINT株式会社は株価と連動したポイント運用サービスを提供している

編集部

はじめに、STOCK POINTさんの事業内容について教えていただけますか?

中山さん

STOCK POINTは、世界で初の株価連動型ポイント運用サービスを展開しています。2016年には、このビジネスモデルで日本とアメリカで特許を取得しました。ユーザーが持っているポイントと、個別企業の株価を連動させるシステムをベースにして、複数のスマートフォンアプリをリリースしています。

編集部

サービスのラインナップについて詳細を伺わせてください。

中山さん

弊社のサービスは大きく「投資体験」「株主体験」の2つに分けられます。

まず「投資体験」については、「StockPoint」「StockPoint for CONNECT」「STOCKPOINT for MUFG」「StockPoint for CHEER証券」の4つのポイント運用アプリを展開しています。

アプリごとに連携しているポイントが異なるので、それぞれお持ちのポイントに合わせてアプリを選んでいただけます。お持ちのポイントをアプリ内で「StockPoint」に交換し、約360銘柄の中から自由に運用を楽しめます。

実際に現金で投資を始めるのは少しハードルが高い、難しそうと感じる方をターゲットに、ポイントを使った擬似投資体験を経て、株式投資への興味や関心を高めてもらい、「実際に株式投資を始めてみよう」というユーザーを育てていくことを目指しています。また、投資体験で貯めたポイントは、提携している証券会社の口座と連携することで、実際の株式に交換することも可能です。

編集部

もう一つの「株主体験」についても教えてください。

中山さん

株主体験については、「ココカブ」というサービスを展開しております。ココカブは、自分の好きな企業の商品やサービスを購入すると、その企業の株価に連動したココカブポイントがもらえ、その企業の株価の値動きを体験することができます。

貯まったポイント数に応じて実際の株式に交換することもできるので、普通に生活しながらも、自然に消費行動が投資につながり、「いつの間にか株主」になれるサービスです。ココカブについては「普段の生活から、商品やサービスを提供している企業に興味を持ってもらいたい」という思いで展開しています。

編集部

2本の軸でサービスを展開されていますが、どの部分で収益を得ているのでしょうか?

中山さん

収益モデルについては、まず弊社のシステムの根幹となっている、株価とポイントを連動したシステムの利用料です。その他、ポイント交換をする際に発生するポイント発行料・手数料、またアプリ内で行うキャンペーン等に関するマーケティング費用になります。

編集部

STOCK POINTさんは世界初のサービスである「ポイントを使った疑似投資体験」を展開されているんですね。また、収益構造としても独自のシステムを持っているというのは大きな強みですね。

ポイント活用の疑似投資体験で投資をもっと身近に感じてほしい

STOCK POINT株式会社が目指している社会の形のイメージ図
▲STOCK POINT株式会社は「投資をもっと身近に」との思いでサービスを展開している(公式ページより)

編集部

投資に関するサービスは数多くあるなか、STOCK POINTさんがポイントに注目した理由について伺わせてください。

中山さん

私たちがポイントに着目した理由は、投資のハードルを下げると同時に、もっと投資を身近に感じてほしいという点にあります。

代表の土屋(清美さん)がよく話していることなのですが、日本では、かなり前から「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げているのにもかかわらず、投資に対してハードルが高いと感じている方が多いように思います。

以前、土屋が金融業界の方と一緒にお仕事をさせていただいた際、「投資に対してニーズはあるものの、なかなか口座開設に至らない」という話を聞いたそうです。やはり、自分のお金で投資をするとなると、損をしたくないと思うのが本音ですよね。しかし、おまけでもらったポイントであれば、そんなにハードルは高くないと思います。

まずはポイントで疑似投資体験をして、楽しみながら投資を知ることで実際の投資へのハードルを下げ、一歩踏み出す人が増えてほしいという思いのもと、現在のサービスを展開しています。

投資について難しく考えるのではなく、「この企業を応援したいから」「この企業が好きだから」という理由で投資を始めてもいいと思います。STOCK POINTは、企業を応援するという一人ひとりの行動が新しい社会、新しいライフスタイルを作ると考えています。

編集部

投資というと難しいイメージが湧きがちですが、「この企業が好き」という理由で投資を始めていいとすればハードルが一気に下がりますね。サービスのターゲットとしては、投資に普段から触れていないと考えられる若年層になるのでしょうか?

中山さん

そうですね。「投資に興味はあるけど難しそうで踏み出せない」という20~30代がメインターゲットになります。

現在のユーザーは30~40代の男性が多く、既に株式投資をしている方がポイント運用も楽しんでいるというケースが多いです。今後はさらにユーザー層を広げていくためにも、SNSを活用した施策も実施していきます。

また、ユーザー層を広げる取り組みとして、2022年の夏には小学生の親子を対象にしたイベントを実施しました。STOCKPOINT for MUFGで「運用ノート」という機能をリリースして、投資を体験したことで得られた気付きなどを日々メモしていく観察日記のようなもので、イベントでは「運用ノートコンテスト」を開催しました。

今後も、金融教育という観点からも学生が楽しみながら投資を学べるような取り組みを続けていきたいですね。

編集部

STOCK POINTさんがより多くの学生にリーチすることで、「若い人が当たり前のように投資をしている」という未来が実現できるかもしれないと感じました。

大手ポイントサービスや金融機関との連携が強み

STOCK POINT株式会社の社員がPCを見ているようす

編集部

現在どれくらいの方がサービスを利用されているのか、お教えいただけるでしょうか?

中山さん

STOCK POINTのサービスを利用しているユーザー数は、2023年6月末時点で77万人を突破しました。ユーザー数100万人を目指して、今年度も新サービスをリリースする予定です。

順調にユーザー数を伸ばせた要因の一つとしては、Pontaポイントとの連携が挙げられます。2020年にPontaポイントと連携している「StockPoint for CONNECT」をリリースしたことで、ユーザー数が大きく増加しました。

編集部

新サービスも大きな追い風となりそうですね。ほかに強みとして挙げられることは何でしょうか?

中山さん

金融機関との連携も、強みの一つです。例えば、株式会社三菱UFJ銀行とは毎週定例でミーティングを実施しています。

銀行としても、STOCK POINTと同じく「多くの方に投資に興味を持ってもらいたい」というニーズがあります。STOCK POINTで実施するキャンペーン、銀行で実施するキャンペーンを双方で活用しながら、サービスの裾野を広げているという状況です。

編集部

大手ポイントサービスと連携し、まさに急成長されているんですね。また、独自のシステムを持っていて、かつ密にコミュニケーションを取るからこそ銀行にも信頼されているのだと思いました。

toB、toCで幅広く、深い経験を積み若手が成長

STOCK POINT株式会社マーケティング部門の若手社員
▲STOCK POINT株式会社マーケティング部門で活躍する若手社員

編集部

STOCK POINTさんには、現在何名の社員の方が所属されているのでしょうか?

細萱さん

正社員、派遣社員、業務委託社員合わせて25名ほど在籍しています。そのうち20~30代が10名です。

編集部

活躍している若手社員の事例について伺わせてください。

中山さん

20代で第二新卒として採用した社員がいるのですが、現在は大手金融機関に向けたサービスの全体統括を担っています。前職ではWEB広告のプランニング、運用代行、デジタルマーケティングを担当していたそうです。前職の経験を生かし、STOCK POINTのアプリの集客戦略の立案や、広告運用施策の実行を担っています。

編集部

多くの若手社員が活躍するSTOCK POINTさんですが、その要因は何なのでしょうか?

中山さん

STOCK POINTのビジネスは、企業相手のtoB、ユーザー相手のtoCどちらの要素も含んでいます。toB、toCそれぞれで幅広く、深い経験を積めること、そしてそれを活かして成長できているという点が若手活躍の要因ではないでしょうか。

toBでいえば、大手企業を相手にビジネスを展開できるので、大きな経験となるでしょう。toCではサービス開発、マーケティング施策の分野で知識と経験を積み重ねることができます。

編集部

STOCK POINTさんには、toB、toCそれぞれの分野で多くの成長機会があるということですね。

マネージャーと取締役が現場で動きながら若手をサポート

STOCK POINT株式会社のオフィス風景

編集部

若手の成長のためにはサポートが欠かせないと思うのですが、どのような体制で社員をフォローしているかお聞かせいただけますか。

細萱さん

STOCK POINTの各部門にマネージャーは配置されていますので、基本的にはマネージャーが若手をフォローする形になります。取締役の美好(琢磨さん)は、現場の業務も担当しており、金融に関する豊富な知識を持っていますので、マネージャーと共同して若手のサポートに回っています。

編集部

具体的には、どのようなサポートがあるのでしょうか?

細萱さん

若手社員が提案資料を作る際にアドバイスしたり、クライアントに伺う際に先輩社員が同行してまずは営業活動の手法を見せたりしています。目指しているのは、数カ月後に独り立ちしてクライアントのもとに一人で伺えるようになることです。

編集部

STOCK POINTさんの事業分野が金融ということで、専門的な知識が必要になるかと思います。資料作りなども難易度が高そうですが、そのあたりについてもう少し詳しく教えていただきたいです。

細萱さん

「サービスの基本コンセプト」を理解した上で、我々のサービスがクライアントのどのような課題を解決できるかという点が、主な問いになります。

クライアントの課題は、クライアントによって異なります。上記の問いを明確にした上で、それに沿った資料作りを美好以下、チームでディスカッションし作成する体制になっています。

編集部

クライアントの課題を理解する上で、マネージャーや美好さんの専門的な知識が生かされているのですね。

今後力を入れるのは会社の未来を担う若手の採用

笑顔で話すSTOCK POINT株式会社の社員

編集部

STOCK POINTさんに入社される方は、やはりもともと金融系のノウハウを持った方が多いのでしょうか?

細萱さん

STOCK POINTの営業担当の場合は、金融機関などを経て入社するケースが多いですね。しかし、システムやマーケティングなどサービスを運営する立場にいる社員は、金融機関に限らずさまざまなバックグラウンドを持った方が入社しています。

編集部

基本的には、中途採用が多いのでしょうか?

細萱さん

STOCK POINTでは、これまで中途で人材を採用し、事業の軸を作り上げてきました。ある程度軸はできてきたので、今後は会社の未来を担っていけるような若手を採用していきたいと考えています。採用するのは新卒とは限りません。第二新卒なども含め、若い方の採用に力を入れていきたいと思います。

2024年4月には新卒で3名採用する予定で、今後はさらに社員の人数も増えていく予定ですので、各種研修制度も整えていく方針です。

編集部

第二新卒というワードがありましたが、中途で入社してきた若手についてはどのように育てていきたいと考えているのでしょうか?

細萱さん

第二新卒に限らず、中途で入社する人材の属性はさまざまでしょう。特に専門性を持っているというわけではない方については新卒で入社してきた方と同じような方針で育てていきたいと考えています。

もし何かしら専門性を持っているのであれば、その専門性をさらに伸ばせるような環境を整えていきたいです。

編集部

画一的でなく、それぞれのスキルに合った育成の方針を取っていくということですね。

求めるのはサービスを愛し自由に発想できる人材

編集部

最後に、STOCK POINTさんに興味を持っている方へのメッセージをお願いいたします。

STOCK POINT株式会社の中山さん
▲「STOCK POINTのサービスが好きだという方に来てほしい」と話す中山さん

中山さん

STOCK POINTのサービスは、今まで世の中になかった新しいサービスです。サービスの魅力や私たちのビジョンに共感いただいて、一緒にアイデアを出し合いながら新しい挑戦を実現させていける方は、弊社でご活躍いただけるのではないかと思います。

応募いただけるのであれば、まずは「STOCK POINTのサービスが好きだ!」という想いを持っていただけていると嬉しいです。

STOCK POINT株式会社の細萱さん
▲「自由な発想ができる方に来ていただきたい」と話す細萱さん

細萱さん

中山も申し上げた通り、STOCK POINTは新しいサービスを提供していて、今後も新しいことをどんどん始めていく予定です。自由な発想ができる方に来ていただけると嬉しいです。

編集部

STOCK POINTさんに若い力が加わり、今後もあっと驚くようなサービスがリリースされるのだと思うと楽しみです。本日はありがとうございました。

■取材協力
STOCK POINT株式会社:https://www.stockpoint.co.jp/
採用ページ:https://www.stockpoint.co.jp/others/recruit