マーケティングのプロ集団「SORAMICHI」のリモートワークマネジメント

先進的な働き方や社内カルチャーで注目を浴びている企業の魅力や社内制度についてお届けする本企画。今回は、多種多様なプロフェッショナル人材の活用により、クライアント企業に最適なマーケティング支援を提供する株式会社SORAMICHIにお話を伺いました。

株式会社SORAMICHIとは

株式会社SORAMICHIの掲げるミッション
▲SORAMICHIさんが掲げるミッション(公式HPより引用)

株式会社SORAMICHIは、企業の抱える様々なマーケティング課題に対し、各企業の事業内容や事業形態に最適な解決策をワンストップで提案する、広告代理店とシステム開発会社、Web制作会社の各機能を内包したマーケティングのトータルサポートカンパニーです。

会社名 株式会社SORAMICHI
住所 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー1階 LIFORK大手町 R05
事業内容 ・コンサルティング事業
・システムインテグレーション事業
・マーケティングテクノロジー事業
・インターネット広告事業
・ホテル・レストラン事業
設立 2017年5月
公式ページ https://www.sora-michi.co.jp/
働き方 ハイブリッド勤務

今回は、高いリモート率と事業成長を両立する同社で、場所や雇用形態に縛られずに成果を生み出す働き方やコミュニケーション文化、採用したいと感じる人物像について、代表取締役社長の川本広二さんと、事業開発本部の緒方千恵さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社SORAMICHI代表取締役社長の川本広二さん

株式会社SORAMICHI
代表取締役社長
管理本部・事業開発本部 本部長

川本広二さん

株式会社SORAMICHI事業開発本部企画・開発グループ課長の緒方千恵さん

株式会社SORAMICHI
事業開発本部
企画・開発グループ 課長

緒方千恵さん

「多角的かつ最適」なマーケティング支援を提供する

株式会社SORAMICHIの事業概要
▲お客様のマーケティング課題に対して、トータルソリューションを提案し実行するSORAMICHIさんの事業内容(公式HPより)

編集部

最初に、SORAMICHIさんの事業内容について教えて下さい。

川本さん

弊社がどのような会社かを一言で表すと、「お客様のマーケティングを支援する会社」です。

様々なサービスや商品がオンライン上で取引されることが主流となった近年において、お客様の企業におけるデジタルマーケティングの重要性は高まりの一途を遂げています。

このようなお客様に対してデジタルマーケティング支援を行うために、多種多様な側面を持つSORAMICHIは、適宜最適なソリューションを提案し実行しているのです。

編集部

具体的にはどのような領域のソリューションを提供されるのでしょうか?

川本さん

SORAMICHIは、広告代理店としての機能、システム開発会社としての機能、そしてWeb制作会社としての機能のすべてを兼ね備えています。

そのため、厳密に「私たちは広告代理店です」などと定義することはあえて行わず、お客様の課題を解決して、ビジネスを成功に導くために、全方位から多様なアプローチをする会社であることだけを定めています。

これは、お客様の業界や事業内容によって、抱えている課題が異なり、それぞれの業界の内情や事業内容を理解したうえで、総合的な解決策を提案することが重要であると考えているためです。

この点が、弊社事業のポイントでもあり、「企業変革を戦略立案から実行まで伴走する」というミッションを体現する事業モデルでもあるのです。

強みは卓越したコンサルティング力と開発力

編集部

SORAMICHIさんの強みは、どこにあるとお考えでしょうか?

川本さん

卓越したコンサルティング力と開発力ですね。一言で「お客様の抱える課題の解決」と言っても、その方法は様々です。

例えば、アパレル会社さんであれば、「服を売る」という目的達成のための戦略を考えた時、まずECサイトなのか、認知広告なのか、インターネット広告なのかという戦術の部分をしっかり分析する必要があります。

戦術が定まったら、「じゃあECサイトを新設しよう」とか「既存サイトのデザインをリニューアルしよう」と戦略を練っていくといった形で、お客様の状況に合わせて、戦略と戦術の両方から複合的にアプローチしていくことがポイントとなってくるんです。

特にSORAMICHIのお客様は、大手企業の割合が高く、業界としても金融不動産や不動産ディベロッパーから、メガバンク、証券会社、航空・鉄道など、多岐にわたります。

そのため弊社では、大手広告代理店と同水準のコンサルティングや運用スキルに加え、大手SIer(システム開発の元請け企業)からの豊富な受注実績による、きっちりとした開発体制やマネジメント体制が構築できているおかげで、戦略と戦術共に高いレベルで提案・実行することができます。

お客様の業界や事業内容に対して、深い理解と専門的な知見による精度の高いコンサルティング力と、高い技術と管理体制を持った開発力があるからこそ、総合的な視点からお客様のマーケティングと対峙することが可能となるのです。

編集部

コンサルティングと開発の2本柱が、具体的にはどのように、お客様のニーズを満たすことにつながるのでしょうか?

川本さん

まず、デジタルマーケティングに関しては、お客様の方で課題の存在は認識しているものの、結局のところ、解決のために何が必要であるかという点が不明確・不透明となっている傾向が見られます。

これは、社内のマーケティング課題は洗い出せたものの、その原因が広告運用にあるのか、Webサイトのデザインや機能にあるのかは、担当者の主観によって変わることが多く、経営サイドとして、本当の原因を定めづらくなっているという状況です。

そういった状況で必要となってくる、「フラットな視点での課題分析に基づいた、最適な解決策を提案する役割」をSORAMICHIが担っています。

この役割をしっかり担える力があることが弊社の強みですし、お客様のニーズを満たし、多くのご依頼を頂いている理由なのです。

編集部

高いコンサルティング力と開発力という力強い後ろ支えによる提案力があるからこそ、お客様ごとの異なる課題に対しても、全方位で対応できる幅広いサービス展開が実現できるんですね。

多様な人材をオンラインでつなぐリモートワークマネジメント

株式会社SORAMICHIの軽井沢を拠点に働くメンバーの様子
▲SORAMICHIさんの軽井沢を拠点に働くメンバーの様子。本社や全国各地のメンバーとオンラインで連携しながら、日々の業務が進んでいる

編集部

SORAMICHIさんにおける、リモートワークの導入状況について教えて下さい。

緒方さん

弊社では、大きく2つの軸で人材が動いております。1つはホテルと飲食店を経営している軽井沢を拠点とする従業員、もう1つはコンサルティングや開発事業、管理業務、広告運用に携わる人材で、これは大阪・徳島・香川など全国各地に拠点を置く従業員です。

SORAMICHIのメンバーは、様々な雇用形態で働いているという特徴があり、正社員の他に、契約社員やパートさん、そして、副業で弊社事業に関わってくれているパートナーさんがいます。

全てのメンバーを含めると、およそ150名程度が弊社事業に携わっており、それぞれが業務内容に合った形でリモートワークや出社勤務を使い分けているという状況です。

女性のリモートワーク利用率も高く、お子さんのいるママさんも多く働かれていますね。

編集部

なるほど。軽井沢と本社ですと、だいたいどのくらいの割合でリモートワークが浸透しているのですか?

緒方さん

まず軽井沢の拠点は、ホテルとレストランの経営ですので、スタッフは出社勤務が大半です。

その他の事業に関しては、パートナーさんはほぼフルリモートで、正社員・契約社員に関しては、半分以上がフルリモートで働いているかなという感覚ですね。

本社に出社している従業員に関しても、週5日出社というわけではなく、「最低週2日は出社しよう」というルールを設定しているだけで、それ以外の曜日や頻度については、各部門内での取り決めに従って各自が出社とリモートワークを使い分けています。

リーダーの目配りでコミュニケーション格差ゼロを実現

株式会社SORAMICHI社内の様子
▲WeWorkにある本社オフィスでは、オンライン・オフラインの双方において活発な報告・連絡・相談が行われている

編集部

リモートワーク主体で業務を進めていくにあたり、日々の中で、コミュニケーションを活性化・円滑化するような取り組みはされていますか?

緒方さん

社内のコミュニケーションツールとしては、Chatworkをフル活用しています。

案件の進捗確認はもちろん、細々とした業務連絡についてもChatworkで行うことで、各プロジェクトのリーダーがメンバーの状況を把握しやすくなっています。

編集部

リモートワークと出社勤務との間では、コミュニケーションや触れられる情報に格差が生じるという見方もありますが、御社ではいかがでしょうか?

緒方さん

SORAMICHIに関して言えば、各案件のリーダーがチャットツールを活用してしっかりとコミュニケーションを取っているので、そのような格差は生まれない環境にあると思っています。

出社したからといって、必ずしもみんなとコミュニケーションが取れるというわけではないですし、オフィスでのおしゃべりは、時として単なる雑音となってしまうこともあります。

その点、Chatwork上の会話であれば、自分たちが何のトピックについて話しているのかが明確な状態でコミュニケーションが取れるというメリットがあるため、有意義なコミュニケーションが実現しますよね。

編集部

チャットツール以外にも、リーダーがオンラインでつながったメンバーのマネジメントがしやすくなる体制などを設けられているのでしょうか?

緒方さん

これは、SORAMICHI特有の文化だと思うのですが、弊社ではトップの方が一番動くという文化が根付いているんです。

私も入社当初には、上司や管理責任者にあたるポジションの人たちが率先して動いている姿を見て、とても心強く感じました。

また上の人たちが自分たちのことをよく見てくれていて、最適なタイミングで必要なサポートをしてくださる体制のおかげで、安心して仕事に集中できたことを覚えています。

もちろん私自身も現在は、メンバーの皆さんに安心して働いてもらうためのサポートを心がけ、実践しています。

このような企業文化が浸透しているため、リーダーが意識的にメンバーとコミュニケーションを取れる体制を設けていれば、働き方がリモートか出社かという点は問題ではないと考えているのです。

編集部

対面という「形」ではなく、コミュニケーションの「質」を重要視する姿勢と、トップがメンバーのために率先して動く文化が、リモートワーク下でも高い業務品質が保たれていることに大きく貢献しているんですね。

みんなでわいわい楽しむ場を設けることで社内の絆を深める

株式会社SORAMICHIが運営する「ソラホテル軽井沢アウトレット」
▲SORAMICHIさんが軽井沢で運営する「ソラホテル軽井沢アウトレット」でも、多くの子育て世代のメンバーが働いている

編集部

業務上のコミュニケーションの他に、社員さん同士のコミュニケーションを深めるような制度や取り組みはありますか?

緒方さん

2023年の年始ごろから月に1回、「リモートワークのママパパ会」みたいな形で、お茶を飲みながら和気あいあいと、事業のことやプライベートのことなど、その時々のテーマについて会話する場を設けています。

またこのために毎月、会社の福利厚生で人気のお取り寄せスイーツが届くようになっています。

編集部

ありがとうございます。全社員が集うイベントのような機会もあるのでしょうか?

川本さん

半期に1度、SORAMICHIの全メンバーが集う、戦略共有会を開催しています。

戦略共有会と言っても、メンバー同士の懇親会といった色の方が強いですね。オンライン上でしか会ったことのないメンバーがたくさんいるので、あらためて「こんにちは」という感じで、互いに親睦を深める機会となっています。

それともう一つ、この会は、日頃から弊社事業をサポートしてくださっているパートナーさんへの謝恩会としての役割も担っているんです。

SORAMICHIは本当にパートナーさんに支えてもらっているので、毎回、パートナーさんに楽しんでもらえるような催しをたくさん企画しています。

編集部

仕事中はなかなか見せたり話したりする機会がない部分に、互いに触れることができる機会があることで、リモートやハイブリッド勤務でも良いチームワークを維持することができるんですね。

成長の秘訣はお客様のニーズに実直に応えて信頼関係を築くこと

株式会社SORAMICHIのオフィス内の様子
▲顧客満足度の向上と強固なガバナンス体制の維持により、SORAMICHIさんはお客様との間に強い信頼関係を築き、成長を続けている

編集部

SORAMICHIさんの会社の規模としては、創業時からどのような変化がありましたか?

川本さん

元々弊社は少人数でスタートした会社だったんですが、創業から3年ほどで、正社員・契約社員・アルバイトを含めると約70名にまで増えています。

売り上げとしては、ちょうど第3期が終わったところ(2023年3月取材時点)なんですが、売り上げ目標を昨対140%に設定していたのが、蓋を開けてみると165%ぐらいで推移しており、順調に成長しているなという感覚です。

編集部

マーケティングのトータルサポートという主軸事業に関して、SORAMICHIさんの成長を促進している要因はございますか?

川本さん

まず、企業のマーケティングを支援するという弊社の事業モデル自体が、現在は成長産業となっていると感じています。

マーケティングを成功させるためには、コンサルティングスキルやエンジニアリングの知識などの複合スキルが必要となっており、その分、戦略策定や運用の難易度も高くなるため、案件ごとの単価も上昇傾向にあります。

その一方で、複雑なマーケティング戦略の策定が求められるお客様にとってみると、これまで以上に専門的な知見と経験を持ったプロフェッショナルからのサポートに対する需要が高くなっているのです。

そういった時代的・業界的な動向にアンテナを張りながら、お客様のニーズに実直に応え続けたからこそ、信頼関係を築くことができ、順調な成長につながっているのだと思います。

編集部

大手企業のお客様が大半と伺いましたが、信頼関係を築き、維持するために取り組まれていることはございますか?

川本さん

強固なガバナンス体制の構築という部分には、かなり力を入れています。ガバナンスがしっかりしていない緩い会社は、大手企業からは仕事の発注先としての信頼を得ることができません。

そのため、パートナーさんを含む全メンバーに対して、多少のレベル感の違いはあるものの、かなり厳格なガバナンス体制を敷いており、情報漏洩などのリスクヘッジには徹底して取り組んでいます。

求める人物像は「難易度の高い仕事で自分を成長させたい人」

株式会社SORAMICHI代表取締役社長の川本広二さん
▲今回のインタビューで、事業や共に働くメンバーへの想いを語ってくれた、SORAMICHIさんの代表取締役社長である川本さん

編集部

成長軌道に乗っているSORAMICHIさんが求める人材像について、お聞かせください。

川本さん

「企業変革を戦略立案から実行まで伴走する」というミッションの通り、弊社では幅広い業務に関わることができます。難易度の高い、革新的なことに常にチャレンジできる環境に対して、知的好奇心や成長志向が刺激されると感じられる人は、ぜひSORAMICHIで活躍してもらいたいと思います。

編集部

最後に、本記事を読んで、SORAMICHIさんに興味を持った読者の方に対してメッセージをお願いします。

川本さん

どのような雇用形態や働き方であっても、弊社事業に参加される全ての方には、難しいこと、新しいことにチャレンジすることに対して、面白さややりがいを感じながら仕事をしてもらいたいと思います。

逆に、「リモートワーク」や「大手企業との豊富な取引実績=安定企業」というキーワードだけで弊社を選ぶとしたら、そういった方にはあまり向いていないと思います。

一緒に働くメンバーに対して、会社から提供できるのは「成長機会」と「報酬」だと考えています。自分が成長しながらしっかり報酬を得たいと思う方は、気軽に話を聞きに来てください。

編集部

プロフェッショナルとして高い意識を持った仲間が集まって活躍できる環境づくりを目指し、社内で様々な工夫や取り組みがなされていることが、インタビュー全体を通じて感じることができました。

本日は貴重なお話をたくさんお聞かせ頂きまして、どうもありがとうございました。

■取材協力
株式会社SORAMICHI:https://www.sora-michi.co.jp/
採用ページ:https://www.sora-michi.co.jp/career.html