若手が躍進できる、SOICOのOJTとチャレンジスピリット

新しい働き方や仕組みで社員がいきいき働く企業にお話を伺うこの企画。今回は金融・財政面でスタートアップ(※)やベンチャーの支援・コンサルタントを行うSOICO株式会社を取材しました。
(※)スタートアップ…革新的なアイデアや商品で、創業数年で急成長を遂げる企業

SOICO株式会社とは

SOICO株式会社はスタートアップやベンチャーに金融・財政・資金調達・人材面での支援や、コンサルティングを行う企業です。具体的には資金調達やストックオプション(※1)の発行支援、また、コーポレートガバナンス(※2)構築のためのコンサルティング事業やCFOなどの幹部人材・管理部門人材の紹介などを行っています。
(※1)ストックオプション…企業が社員や取締役に対し、あらかじめ定めた価格(権利行使価格)で自社株を購入できる権利を付与する制度
(※2)コーポレートガバナンス…株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、企業が透明・公正かつ迅速な意思決定を行うための仕組み

会社名 SOICO株式会社
住所 東京都港区西麻布3-3-23 フィルドア西麻布 2F
事業内容 ベンチャー支援・幹部人材紹介・コーポレートガバナンスコンサルティング
株式報酬制度コンサルティング・株価算定・ストックオプション評価
設立 2018年1月
公式ページ https://www.soico.jp/

スタートアップやベンチャーの支援を行うSOICO株式会社ですが、SOICO株式会社自体も2018年創業以来、急成長を続けるベンチャーです。今回はその成長を支える戦略や、若手が活躍できる環境について、取締役COO(最高執行責任者)の土岐さんと、マーケティング部の森田さん、永井さんの3名にお話を伺いました。

本日お話を伺った方
SOICO株式会社取締役COO土岐さん

SOICO株式会社
取締役COO

土岐さん

SOICO株式会社マーケティング部森田さん

SOICO株式会社
マーケティング部

森田さん

SOICO株式会社マーケティング部永井さん

SOICO株式会社
マーケティング部

永井さん

企業の‟成長したい”に応えるSOICOのファイナンス支援

SOICO株式会社のミッションのイメージ画像

編集部

まず初めに、SOICOさんの事業内容について教えてください。

土岐さん

SOICOは「誰もがチャレンジできる世の中を創る」というミッションのもと、スタートアップから上場企業まで、成長意欲のある企業の支援を行っています。支援内容としては、弊社の経営陣が金融機関などの出身者が多いこともあり、資本政策(※)関連が多いです。
(※)資本政策…資金調達や株主構成の最適化などを図る一連の施策のこと

具体的な事業内容は、ストックオプションをはじめとした株式報酬制度に関する発行支援や、上場を目指す企業に対する上場準備の支援などが主です。また、上場企業向けにはコーポレートガバナンスコードに関する様々な支援やコンサルティングを行っています。

他にも「シェアリングCFO(最高財務責任者)」というSOICO独自の人材紹介事業を行っています。これは、主にファイナンス(金融・財政など)関連の人材を紹介するサービスで、CFOをはじめ、社外取締役や社外監査役など、専門的なスキルが必要なポジションを任せられる人材の紹介を行っております。

こうした一連の事業の根底には、ミッションである「誰もがチャレンジできる世の中を創る」と、チャレンジする企業様をファイナンスの側面からサポートしたいという弊社の想いがあります。

急成長3つの秘訣。ニッチなブルーオーシャンでシェアを獲得

SOICO株式会社の業務風景

編集部

SOICOさんのミッションは、「誰もがチャレンジできる世の中を創る」とのことですが、SOICOさん自体、お話にあったシェアリングCFOのような独自のサービスを生み出すなど、チャレンジを続けてきたように思います。それが2018年の創業以来、成長を続けている秘訣なのでしょうか?

土岐さん

SOICOの成長要因は3つあると思います。

1つ目はおっしゃる通り、サービスの独自性と業界内で独自のポジションを築いているという点です。サービスの独自性については、「シェアリングCFO」の他にも、女性に特化した社外取締役を紹介する「JOTORY(ジョトリー)」というサービスを行っています。どちらのサービスも同業他社様ではなかなか集められない、専門的な知見を持った優秀な人材を紹介することができるのが強みです。

独自のポジションというのは、大手がカバーしておらず、競合が入り込めないけれどニーズがあるニッチな領域を押さえることで、確実に利益をあげることができるポジションということです。

たとえば弊社が行っているストックオプションなど株式報酬(※)に関するコンサルティングは、簡単には新規参入できません。資本政策をはじめ、会計や税務、人事など様々な知見が必要だからです。また、弊社が事業を展開している領域は、知見やノウハウがある大手がカバーしている領域からも外れているため、まさにニッチなブルーオーシャンなわけです。
(※)株式報酬…企業の株価に連動して支払われるインセンティブ報酬のこと

編集部

なるほど。サービスが固定化している大手がカバーできず、新規参入も難しい領域をカバーしているからこそ、確実に利益を出せて成長できているわけですね。

土岐さん

はい。そしてSOICOが急成長できている2つ目の理由は、先ほど申し上げたように、代表の茅原(代表取締役 茅原 淳一さん)や私を含む経営陣が金融機関などの出身であったり、ベンチャーの経営経験や企業の経営企画室での業務経験があるなど、ファウンダーマーケットフィット(※)しているという点です。
(※)ファウンダーマーケットフィット…創業者や経営陣にその会社を起業する理由となるバックボーンや想いがあること

創業者である茅原をはじめ、経営陣にこれから行おうとしている事業に関する知見があったことは、事業がスムーズに成長した大きな要因の1つだと思います。創業時のメンバーに専門的な知見があったからこそ、事業が拡大するにつれて増えた社員にも、OJT(※)という形でノウハウを伝えていくことができました。
(※)OJT…オンザジョブトレーニングの略。職場の上司や先輩が、実務を通して部下や後輩に業務を覚えさせる教育方法

3つ目の成長理由は、弊社のコンサルティングはマーケティングに強いということです。従来のコンサルティングだと、紹介するクライアントに対応するだけで、マーケティングという要素があまりありませんでした。そのため、新規のクライアントを獲得するには、既存のクライアントから紹介を受けたり、ひたすら名刺を配るといった、再現性のない営業に頼るしかありませんでした。

一方、弊社では早くからSNSや広告、メールマガジンによるマーケティングを行ってきました。その結果、効率的かつコンスタントにリードを獲得できるようになりました。同時に「ストックオプションだったらSOICOさんに頼もう」と思ってもらえるブランディングもできました。

編集部

SOICOさんの急成長の影にはニッチなニーズを掴むアンテナの高さと、その領域のニーズをしっかり満たす知見やノウハウがあり、その上でマーケティングによるブランディングの成功があったのですね。お話の中にファウンダーマーケットフィットという言葉がありましたが、まさにSOICOさんの創業とその後の躍進はなるべくしてなった、というように感じました。

社員4人から始まった快進撃。創業5年で売り上げ数億を達成

SOICO株式会社の業務風景

編集部

ここまで、SOICOさんが急成長された理由についてお話していただきましたが、データや数字上でもそういった成長は見て取れるのでしょうか?

土岐さん

そうですね。売上については非公開なのですが、現在、数億円規模になっています。成長率でいうと、1期目から2期目になった段階で5倍程度の伸びがありました。その後、2期目から3期目で300%、3期目から4期目で140%といった形で成長していっています。

2期から3期、3期から4期と、数字上だと成長率は落ちていますが、これは売上の額が大きくなっているので、ある意味当然だと思っています。1,000万円の売り上げを5,000万円にするのと、1億円の売り上げを5億円にするのとでは、難易度が違うからです。逆を言えば、売上額が億単位になっても、順調に右肩上がりを続けているといえます。

編集部

成長率を聞いても急成長していることがわかります。当然、会社の成長に伴い社員数も増えていますよね?

土岐さん

はい。SOICOは創業当時は役員だけだったため、4人程度からスタートしました。2期目くらいまでは10人にも満たなかったと思います。3期目でだいぶ増えて15人程度になり、現在は業務委託の方も入れると20人~30人程度になっています。

創業当時から比べると、数年でメンバーが約5倍になったわけです。それでも大企業などと比べたら少ないと思います。しかし、弊社にはスキルと仕事に対する情熱を持った人材が揃っています。

編集部

急成長を続けているSOICOさんには、それを支えるだけの人材がどんどんジョインされているということですね。自分も会社も一緒に成長していきたいというモチベーションのある方にとってはうってつけの環境だと感じました。

OJTとキャッチアップで入社1年未満でも活躍できる

編集部

SOICOさんには若手が活躍できる環境があると伺いました。本日同席していただいている永井さんと森田さんもまだお若いように見えますが、入社してどのくらいなのでしょうか?

森田さん

私は2022年の8月に入社したので、まだ1年経っていません。ですから、この業界についてもまだ勉強中です。

永井さん

僕はさらに最近で、2023年の2月にマーケティング職として入社したばかりです。マーケティング業務においても、当然、業界知識は必要になってくるため、僕も業界については日々勉強しながら業務を行っています。

コンサルタント職では1~2ケ月は先輩について現場をまわりながら、OJTで業務を覚えていきます。大きな会社ではないので、すごく整った研修制度があるわけではないのですが、OJTと並行して勉強会なども行っており、業務のやり方については丁寧に教わることができます。ただ、それでもわからないことは出てくるので、自分で調べたり質問するキャッチアップ(※)は欠かせません。
(※)キャッチアップ…仕事において自分の知らない知識などを後追いで理解していくこと

編集部

永井さんと森田さんは入社してまだ間もないということですが、実際に働かれてみて、働きやすいと思った点や、働きがいを感じる点について教えてください。

森田さん

働きがいという点に関しては、自分で学んだり、先輩社員から教わってインプットしたことをしっかりアウトプットすれば認めてもらえる点ですね。あとは、チャレンジすることを否定されない社風なので、いろいろな提案をしやすいです。

たとえば、私はセミナーやイベントの開催などを担当しているのですが、今まで共催したことのなかった企業をSNSなどで見つけてきて、社内で共催の提案をすると結構、「じゃあやってみましょう」という感じで進むことがあります。チャレンジ精神のある方には向いている会社だと思います。

編集部

SOICOさんには社員のチャレンジ精神を否定せずに認め、試すチャンスを与える社風や環境があるのですね。そういった社風であれば、モチベーションを落とさず働き続けられそうです。働きがいといった点に関して、永井さんはどのように感じていらっしゃいますか?

永井さん

僕も入社してまだ1年経っていないのですが、それでも大きな裁量権を持って仕事をさせてもらえているところにやりがいを感じています。実際、マーケティングの施策に関してもしっかり計画を説明すれば、基本的にGOが出ます。

ただ、裁量権を与えられている分、業務範囲も広いので、森田もお伝えした通り、自分から率先して学んでいく姿勢が不可欠です。知的好奇心を持って、新たな情報や知識を自分から取りにいける方にとっては、やりがいのある職場だと思います。

編集部

SOICOさんでいきいき働くには、チャレンジする気持ちと自ら学び続ける姿勢が大切ということですね。

入社半年で年収30万円アップも。的確なフィードバックが成長を加速させる

SOICO株式会社の業務風景

編集部

先ほど、OJTのお話がありましたが、先輩社員のフォローや指摘で、自身の成長に繋がったものがあれば具体的に教えてください。

森田さん

先ほどお伝えした通り、私はセミナーやイベント関連の業務を担当しています。そうしたイベントなどで登壇していただくのは、企業の取締役CFOなど凄い方ばかりです。しかし私は、今までそうした方々とお会いする機会がなかったため、初めはアジェンダ(※)の進め方もわからず戸惑いました。
(※)アジェンダ…会議やイベントなどの議題を内容をまとめたもの

ですから、最初は上司と企業様とのミーティングに同席しながらインプットをし、徐々に自分でもアウトプットできるようにしていきました。そして私のアウトプットに対し、上司から「アジェンダの書き方はこうした方がいいよ」とか、「事前にこういうところを把握して臨みましょう」といったフィードバックをもらってきました。

客観的に自分のできていない点や気づけていない点をフィードバックしてもらえたことで、効率的に成長できたと感じています。今では、「安心して見ていられるようになりました」とか「自分の色が出せましたね」と言ってもらえるので、そうしたフィードバックの変化からも成長を実感できています。

編集部

修正すべき点だけでなく、できたことや、成長した点も伝えてもらえるのは、モチベーションが上がりますね。そのようにフィードバックを受けて成長すると人事評価も上がるのでしょうか。

森田さん

そうですね。SOICOは職務に対する習熟度により給与レンジ(※1)が設けられています。習熟度が上がるにつれ、給与レンジもベース給与がグレードによって定められており、そのグレードが1つ上がると年収が数十万円ベースでアップしていきます(※2)
(※1)給与レンジ…職務や等級に対して、能力などに応じて給与額に一定の幅を持たせること

(※2)給与・評価方法は2023年3月現在のもの

自分の給与レンジに対してどれだけの働きができたかは、評価シートに沿って判断されるのですが、私の場合、入社半年で給与レンジもアップし、年収も30万円ほど上がりました。このように、自分が頑張って結果を出せば、しっかり評価してもらえる点もモチベーションになります。

編集部

入社して半年で年収30万円アップは凄いですね。それが実現できるのも、的確なフィードバックをもらえるから早く成長でき、成長できるから評価も上がり、それがモチベーションとなってまた仕事を頑張れるという、プラスの循環がSOICOさんの社員に働いているからなのでしょうね。永井さんも、ご自身の成長に繋がったフィードバックがあれば教えてください。

永井さん

僕は前職ではWeb広告を中心とした実務が主だったこともあり、マーケティングを行う際、広告以外のチャネルの実務や内部の仕組みについて、臨場感を持って把握しきれていない部分がありました。

ただ、実際に顧客と接点を持ってから、アポイントがとれて成約するまでの流れなど、部分部分の仕組みを丁寧に教えていただいた結果、全体を把握しながら動かしていくマーケティングができるようになってきました。

言葉によるフィードバックだけでなく、数値やお客様からの声といったフィードバックを貰えたことも、自分の成長スピードを早めたと思っています。

編集部

やはり実務を通したフィードバックがスピード感を持って成長できるコツなのですね。また、新しく入った社員が最短距離で成長できる的確なフィードバックができる上司や先輩社員がいることもSOICOさんの強みだと感じました。

会社による万全のサポートでチャレンジングな仕事にも立ち向かえる

SOICO株式会社の業務風景

編集部

今、永井さんと森田さんに、SOICOさんに入社してからのご自身の成長の実感について伺いました。そこで今度は土岐さんから、もう少し俯瞰的な目線でSOICOさんが行っているOJTなどの教育体制について教えていただけますか。

土岐さん

SOICOはベンチャーのサポートを行っておりますが、SOICO自体もベンチャーですので、2人も話していたように、入社後、わりと早めに責任のある役職につくことが多いです。

先ほどお伝えしたように、弊社も社員数は増えてきておりますが、基本的には少数精鋭の専門家集団という意識で業務を行っております。そのため必然的に社員1人あたりに任される仕事の責任も重くなります。

編集部

永井さんや森田さんも入社まだ1年経っていない段階で様々な業務を任され、急成長されているようですね。

土岐さん

そうですね。今日同席している2人をはじめ、弊社には、自分に任された仕事や責任を全うできるポテンシャルを持った人材が集まっています。そして、彼らの周りには、彼らがポテンシャルを発揮するために必要なフィードバックを行える先輩社員がいます。

例えば森田には、入社数ヵ月でセミナーやウェビナー(WEB上で行うセミナー)の運営の責任者を任せました。先ほど、本人の口からも初めてのことが多く戸惑ったという話がありましたが、それでも上司のフィードバックや社外の協力者にもフォローしてもらいながら、今では問題なく運営できるようになっています。

そしてSOICOでは、1つ仕事ができるようになると、「それじゃあこれもやってみようか」という形で、1つ1つチャレンジと成功体験を重ねながらスキルアップしていくことができます。

永井も、入社してすぐに前任者が退職してしまったため、その後任として責任あるポジションを任され、結構チャレンジングな環境だったと思います。しかし、そうした本人にとってチャレンジングなポジションや仕事を、周りのサポートを受けながらやり切ることで、結果的に成長スピードを早めることができるわけです。

編集部

若手が活躍するためのサポートとして、先輩社員からのフィードバックだけでなく、会社としてのサポート体制もあるのでしょうか。

土岐さん

本人にチャレンジしたいことがあり、結果を出してくれれば、会社としてもその業務を行うために必要なスキルを身に付けるための人材を外部から雇ったり、セミナーに参加させたりといったフォローを行っています。

たとえば、もともと資本政策などのコンサルタントとして入社し、マーケティングをやってみたいという方がいました。そこで試しに少しマーケティング業務をやってもらったところ、結果を出してくれたので、本格的に責任者として任せることにしました。

しかし、本人はまだマーケティングの知識はほとんどない状態でしたので、彼にマーケティングを教えられるプロを業務委託で雇いました。そして最初はその方と二人三脚で業務を回しながら知識を得てもらい、最終的には本人一人で業務を回せるようになるまで成長したという事例もあります。

このようにSOICOでは結果さえ出してくれれば、本人の希望や夢に沿うためのできる限りのサポートを行っています。

編集部

SOICOさんには若手だけでなく、全てのやる気ある社員のチャレンジを支えるサポート体制が整っているのですね。まさに「誰もがチャレンジできる世の中を創る」というミッションが体現されていると感じました。

月イチ勉強会でナレッジシェア。SOICO流OJTの要は「守破離」

SOICO株式会社で業務を行う土岐さん
▲社内で業務を行う土岐さん。COOとして常に会社と社員の成長に目を配っている

編集部

先ほどから、SOICOさんの教育体制として、OJTとフィードバックというお話が出ています。社員を教育する立場である土岐さんから見て、こういったことに気をつけるとより効率的に成長できるといったポイントがあれば教えてください。

土岐さん

私はSOICOのOJTは「守破離」だと思っています。どんな職種であれ、最初は勝手がわからないわけですから、先輩社員についてアポイントやミーティングに同席し、先輩社員のやり方を学び、完全にトレースできるようになるまでコピーすることが大切です。これが「守」の部分です。

先輩社員のやり方を完全に理解して実践できるようになったら、そこから自分に合ったやり方へアレンジ・工夫をしていくことが必要です。これが「破」の部分ですね。

そして最後は自分の色や個性を出して、お客様に自分ならではのプラスαの価値や満足を与えられるようになる、この段階が「離」だと思っています。

編集部

なるほど。しかし、人によっては自分のやり方を模索するのに時間がかかってしまうこともあると思うのですが、そのあたりはどのようにお考えですか?

土岐さん

たしかに、先輩社員のやり方から離れ、自分のやり方を築くのは簡単ではありません。ですから、そこで時間を使い過ぎないように、SOICOでは月イチで勉強会を行い、他の社員がどのように仕事を進めているか、ナレッジシェア(※)する機会を設けています。
(※)ナレッジシェア…ビジネスで必要な知識やノウハウを組織のメンバーで共有すること

勉強会ではお客様から許可をもらい、実際の商談の様子などを録画したものを観ます。そこには次の日からすぐ実践できるヒントがたくさんあります。ぜひ、他の社員の良い点をどんどん取り入れて、自身のやり方をブラッシュアップしていって欲しいと思っています。

編集部

ナレッジシェアというお話がありましたが、知識や仕事の進め方について、土岐さんも発信されることはあるのでしょうか?

土岐さん

はい。ナレッジシェアに関しては、全社員が行うようにしています。私もしていますし、代表の茅原も社員に伝えたいことがあれば発信しています。その他の社員も、ストックオプションの最新の税制など、自分が勉強したことを積極的に発信し、共有しています。

編集部

先ほど森田さんと永井さんから現場目線でのOJTについて伺い、今、土岐さんからポイントとなる点を伺ったことで、SOICOさんのOJTをより立体的に理解することができました。最初はしっかり学ぶ期間があり、そのあとで自分のやり方を築いていくという段階を踏めるからこそ、SOICOさんの社員は着実に成長していけるのですね。

活躍するための3要素。「素直」「キャッチアップ」「目的意識」

編集部

SOICOさんで活躍できる若手の共通点のようなものがあれば教えてください。

土岐さん

SOICOで活躍するために必要なポイントは3つあると思っています。1つ目が素直さ。2つ目が知的好奇心や学習意欲といったキャッチアップ力。3つ目が向上心と目的意識を持って仕事に取り組む姿勢です。

1つ目の素直さについては、先ほどもお伝えしたように、入社してしばらくの間は先輩社員のやり方を真似て実践してみる素直さが大切だと思っています。多少違和感を覚えても、先輩社員の方が仕事の経験や知識もあるので、変に突っぱねず、受け入れてやってみる方が成長スピードは早いはずです。

2つ目のキャッチアップ力については、先ほど2人も自分で勉強することが欠かせないと言っておりましたが、まさにその通りだと私も思います。弊社が行っている業務は資本政策など専門用語もたくさん出てくるため、自分で勉強して知識を身につけていくことが必要です。

勉強の仕方はたくさんあって、今ならネットでもわからないことは調べられますし、不明点をリストにまとめて先輩社員に聞く、というやり方でもいいと思います。とにかく、自分からわからない情報へリーチし、解決する力は欠かせません。

3つ目は、言われたことをやるだけでなく、「マーケティングの責任者になる」といった、自分の中で目的意識を持って仕事をするということです。そうした目的意識があった方が、ただ漫然と仕事をするより成長できると思います。

編集部

SOICOさんで活躍するには、目標を持ってそれに近づくために先輩社員の教えを素直に受け入れ、自分でも学ぶ姿勢が必要ということですね。実際、それを実践して、活躍している若手社員がいるということは、これからジョインされる方にとっても大きな励みになると思います。

安定とチャレンジ。矛盾する2つの要素が仕事を面白くする

SOICO株式会社のオフィス内観

編集部

SOICOさんの社風について教えてください。

土岐さん

SOICOにはプロフェッショナルファーム(※)とスタートアップの中間の雰囲気があると思います。
(※)プロフェッショナルファーム…コンサルティングや弁護士事務所など専門的な事業を行う企業のこと。

どういうことかというと、プロフェッショナルファームについては、外資系の金融機関やコンサルティング企業など、「バリバリ働いて実力主義で、個人の能力が高く、プロフェッショナルとしてお客さんに求められている行動をする」といった企業を思い浮かべてください。

弊社も経営陣が金融機関出身の者が多いため、多少そうしたプロフェッショナルとして仕事にコミットする雰囲気はあると思います。ただ一方で、弊社にはお客様と共に成長して上場するぞといったスタートアップのようなカルチャーもあります。

編集部

プロフェッショナルファームのような雰囲気と、スタートアップのような雰囲気を併せ持っているということでしょうか。

土岐さん

そうですね。両方の良いとこ取りをしているといった感じです。たとえば、弊社にはスタートアップのような上昇志向がありますが、社内の体制や経営状態に関しては、実際のスタートアップより整備されていますし、安定しています。

かといって外資の大企業のように安定し過ぎていて変化がないというわけでもありません。ですから、安定感もありながらチャレンジもできるカルチャーだと思います。

編集部

最低限の安定がありながら、その中でチャレンジできるからこそ、SOICOさんの社員はモチベーションを失わず、いきいき働くことができるのですね。

“自分が楽しい”が根底にあるSOICOのワークアズライフ

編集部

SOICOさんの価値観としてワークアズライフというものがあると伺いました。一般的にワークアズライフというと、「仕事とプライベートの境目をつけず働く」といった意味合いがありますが、SOICOさんが考えるワークアズライフとはどのようなものなのでしょうか。

土岐さん

まずお伝えしておきたいのが、今おっしゃったように、一般的にワークアズライフというと、「仕事とプライベートが一体化しており、プライベートがない」といった印象を持たれることがありますが、SOICOが提唱するワークアズライフはそういったものではないということです。実際、土日祝日は経営陣含め、全社員しっかり休んでいますし、有休取得も奨励しています。

森田さん

男性で一ヶ月半、育休を取得した方もいます。私自身、休めないとか、常に仕事に追われているといった印象はありません。

土岐さん

森田が今お伝えしたように、SOICOでは男性でも育休を取る社員がいますし、プライベートで大切な用事があれば責任のあるポジションでも休めます。

編集部

SOICOさんではワークアズライフを提唱しているけれど、プライベートや家族も大切にできるということですね。

土岐さん

はい。では、SOICOが考えるワークアズライフとはどういうものかというと、「面白そう」という気持ちを原動力に、仕事と趣味を切り分けず、お客様のために自発的に楽しみながら動くというものです。

たとえば、スタートアップでメタバース事業をしている企業の話を聞き、凄く面白かったとします。そしてそのあと、別のミーティングで話したIT企業が、そのメタバースの企業と相性が良さそうだと感じたら、仕事になるかはわからないけれど、「紹介しましょうか」と両社に提案してみるといった感じです。つまり、型通りの仕事をするのではなく、自分で考えて、お客様のために動くということです。

あるいは、私自身のことでいえば、私はスタートアップが好きなので、半分趣味みたいな感じでスタートアップのイベントに行くことがあります。仕事に繋がるお客様がいるかどうかはわかりませんが、自分自身が勉強になりますし、純粋に色んな企業様との出会いを楽しみたいという気持ちがあるからです。こういったマインドが弊社が考えるワークアズライフです。

編集部

SOICOさんのワークアズライフには、楽しみながら自分発信で仕事を創っていく、というマインドがあるわけですね。

SOICOなら「スタートアップ大国、日本」を生き抜くスキルが身に付く

SOICO株式会社が「IVS2022 NAHA」に参加した時の様子
▲スタートアップのイベントに積極的に参加するSOICOさん。国内最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2022 NAHA」ではプラチナスポンサーとして登壇し、ワークショップなどを実施した

編集部

今、スタートアップのイベントのお話がありましたが、SOICOさんでは年間何社くらいの方と接する機会があるのでしょうか。

土岐さん

SOICOでは年間800社ぐらいのスタートアップの方と話す機会があります。そのため、世の中のトレンドを知ることができます。これは自身のキャリアにとっても強みになると思います。

というのも今、経産省も日本をスタートアップ大国にしようというスローガンを掲げているからです。スタートアップについて詳しくなることは、世の中の社会課題や、サービスや物の需要を掴むことに繋がります。

編集部

ワークアズライフのマインドでどんどん仕事を深堀りしていくことで、結果的に社会のトレンドや時代の流れも掴めるようになるのですね。

土岐さん

はい。特に今はChatGPT(※)などAIの進歩も目覚ましいので、時代の変化についていかないと、自分達の仕事もなくなってしまうと思うんです。
(※)ChatGPT…高度なAI技術によって、人間のように自然な会話ができるAIチャットサービス

また、SOICOの仕事ではたくさんの企業の方と出会えるので、起業家志向の方にとっても非常に勉強になると思います。会社としては長く勤めて欲しいという気持ちはありますが、本気で起業したいと思っている方は、まずは弊社でスキルや知識を身に付けて、ジャンプアップしていただいても構いません。

編集部

SOICOさんのワークアズライフを実践することで、自然と仕事の知識やスキルが増え、世の中のトレンドも把握できるようになるのですね。また、SOICOさんは起業家志向の方も歓迎ということなので、「将来独立するためにどんどん仕事を覚えていきたい」という方にとっては、最高の環境だと思います。

成長したい方、歓迎。SOICOでしか会えない‟人”と‟自分”がいる

SOICO株式会社のオフィス内観

編集部

SOICOさんに興味を持たれた方に向け、採用で求める人材について教えて下さい。

土岐さん

SOICOは業務内容が専門的であるため、「金融業界の経験者しか働けないのではないか?」といったことをよく聞かれるのですが、そんなことはありません。実際、今活躍してる社員の中にも、金融業界出身の方はほとんどいません。皆さん、未経験から学んで活躍しているので、その点は安心してください。

先ほどお伝えしたことと重なりますが、素直であること、知的好奇心があること、高みを目指すマインドがあること、この3つをお持ちの方であれば、弊社にマッチすると思います。

編集部

ありがとうございます。それでは最後に、SOICOさんを目指そうと思っている方へメッセージをお願いします。

土岐さん

SOICOは現在、上場を目指しています。ただ、多くのスタートアップと違うのは、「明日もしかしたら倒産するかもしれないけれど、頑張るぞ」というイチかバチかのような状態ではなく、プロフェッショナルファームの側面も持ち合わせてるので、安定感があるということです。

「チャレンジできるけれど、安定もある」というのがSOICOならではの環境かなと思います。スピード感を持って金融について学びたい方は、ぜひチャレンジしてください。

また、SOICOでは仕事を通して普通では会えないような上場企業の社長やCFOの方と会うことができます。これは他社様ではなかなか経験できないことだと思います。日々、どんな人に会うかで自分自身の成長は決まりますから、成長したいのであれば、弊社は最適な環境だと思います。

最後に、これは今回のインタビューを通してお伝えしてきたことでもありますが、弊社は若手にどんどん活躍の機会を与えます。チャレンジし、学び、成長できる環境があります。興味を持っていただけたら、ぜひ気軽にコンタクトを取っていただきたいです。

編集部

SOICOさんには、未経験でもやる気と自ら学ぶ気持ちさえあれば活躍できる環境が整っているのですね。成長著しいSOICOさんで自分の力を試し、伸ばしたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。本日はありがとうございました。

■取材協力
SOICO株式会社:https://www.soico.jp/
採用ページ:https://www.soico.jp/recruit/