シリコンスタジオ株式会社の向井さんと江森さんが会社ロゴの前に並んで立つようす

最先端技術で多業種の課題を解決。シリコンスタジオ株式会社のグラフィックスエンジニアとは

高い技術力を持つ企業を取材し、エンジニアの仕事の魅力に迫る本企画。今回は、3DCG技術でさまざまな産業を支援する「シリコンスタジオ株式会社」にインタビューしました。

ゲーム業界で培った3DCG技術に強みを持つシリコンスタジオ株式会社

シリコンスタジオ株式会社は、最先端の3DCG技術に強みを持ち、幅広い業界を対象に開発推進・支援事業を行っています。

もともとゲーム業界向けのリアルタイム3DCG(※)の制作を軸に事業展開していましたが、近年はそこで培った技術力をエンターテインメント産業以外にも積極的に提供しており、都市開発のシミュレーションや、自動運転のAI学習に欠かせない3DCGデータの制作にも同社の技術が活用されています。
(※)ゲームユーザーの操作をプレイ画面にリアルタイムに反映する技術

会社名 シリコンスタジオ株式会社
住所 東京都渋谷区恵比寿1-21-3 NRビル
事業内容 ・先端リアルタイムCG技術、オンライン技術、コンシューマゲーム開発技術等を提供する開発推進・支援
・ゲーム・映像業界に特化した人材紹介・派遣
設立 1999年11月
公式ページ https://www.siliconstudio.co.jp/
働き方 ・フルリモートワーク可(出社も可能)
・裁量労働制(所定労働時間7時間+平均残業20時間以下)

また、シリコンスタジオ株式会社は「YEBIS 3」「Enlighten」など主にゲーム開発を対象としたミドルウェア(※)を多数リリースしているほか、ゲーム・映像業界のクリエイターやエンジニアに特化した派遣・紹介サービス「シリコンスタジオエージェント」も好評で、幅広く事業を展開しています。
(※)OSとアプリケーションソフトの中間で橋渡し的な役割を担うソフトウェア

今回はその中でも、グラフィックスエンジニアの業務内容や働きがい、そしてワークライフバランスについて、新規事業開発部の向井亨光さんと技術第3部の江森智也さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
シリコンスタジオ株式会社の向井亨光さん

シリコンスタジオ株式会社
新規事業開発部
部長

向井 亨光さん

シリコンスタジオ株式会社の江森智也さん

シリコンスタジオ株式会社
技術第3部

江森 智也さん

国内最高峰の技術力を活かしたグラフィックスエンジニアの仕事とは

シリコンスタジオ株式会社の向井さんと江森さんが会話する様子

編集部

向井さん・江森さんの部署では、どのようなお仕事に携わっているのでしょうか?

向井さん

ゲーム業界で培ったリアルタイム3DCGの技術力を活かし、お客様のご要望に沿ったソリューション開発を行っています。「Unreal Engine」や「Unity」といったゲームエンジンを使って制作することもあれば、独自技術を用いてゼロから開発することもあります。

また、お客様のゲーム開発環境をより良くするお手伝いもしています。ゲームを作るためのツールはゲーム会社さんが独自に開発していることが多いのですが、そのツールの改善作業を弊社で支援しています。

弊社のビジネスは難易度が非常に高く、新しい問題を技術で解決する能力が求められます。

編集部

近年はゲーム業界以外にも進出しているということですが、どのような産業でシリコンスタジオさんの技術が使われているのでしょうか?

向井さん

高い3DCG技術や知見を活かして自動車や土木・建築産業など幅広く支援しています。

例えば、自動車産業では自動運転技術の開発を弊社の技術で支援しています。自動運転のアルゴリズムを開発するためには、街並みや歩行者、天候や時間によって変わる環境などを仮想空間に再現し、それを機械学習させる必要があります。この際、私たちの3DCG技術を用いてAI学習用の景観データを制作しています。

編集部

自動運転など時代の先端を行く技術の開発にも、シリコンスタジオさんのノウハウが活用されているのですね。

前例のないことに挑戦する面白さがある

シリコンスタジオ株式会社のドライビングシミュレーター向けソリューションのサンプルイメージ
▲自動運転の機械学習用の景観データ。天候や時間の変化にも対応している

編集部

江森さんは2021年に新卒で入社し、グラフィックスエンジニアとして活躍していると伺いました。入社を希望した理由をお聞かせいただけますか?

江森さん

大学時代から3DCG関連のツール開発に携わりたいと考えていました。この分野に強みを持つ企業をリサーチするなかでシリコンスタジオのことを知り、業界の最前線で技術を磨けそうだと感じたことから入社を希望しました。

編集部

江森さんがこれまでに携わったプロジェクトには、どのようなものがありますか?

江森さん

向井から紹介のあった自動運転の機械学習用のデータ作成に私も携わりました。Unreal Engineを使って道路標識や区画線などの3Dアセットの配置や、天候や時間によるバリエーションの切り替え、機械学習に欠かせないアノテーション(※)などを行いました。
(※)画像内にある物体一つひとつに対して、「その物体が何か」を識別するためのタグ付けをすること

また、「Blender」や「MAYA」などのDCCツール(※)で作った3DモデルをUnreal Engineに連携させるエクスポーターの開発を担当しました。DCCツール側での見た目と、ゲームエンジン側での見た目はどうしても差が出てしまうので、社内のテクニカルアーティストと協力してこの差分を吸収するためのエクスポーターを開発しました。
(※)3DCGコンテンツを作るために使用するソフト

このほか、自社の3DのデータをVRで閲覧できる仕組みがほしいというご相談も多く、Unreal EngineやNVIDIA オムニバースなどを使ったビューアー作成も担当しました。VRはヘッドセットを装着して操作することが多いですが、それに加えてPC上で別の操作をできるようにしたいという特殊なご要望をいただいたこともあります。

編集部

ツールを問わない対応力が求められるのですね。技術力に定評のあるシリコンスタジオさんだからこそ、難易度の高い相談も多いのではないでしょうか。

江森さん

そうですね。前例のないことに取り組むことは難しさもありますが、それと同じくらい面白みも感じます。

特殊な技術の場合はネット上で調べられる情報が少ないので、リサーチの比重がとても大きくなり、時にはリサーチだけでは方法を確立するのが難しい場合もあります。しかし、弊社には様々な分野のスペシャリストと言えるエンジニアが多く在籍しているので、知恵を出し合いながらお客様の要望の実現に取り組むことができます。

編集部

受託開発でさまざまな案件に携わることの魅力については、どのようにお感じですか?

江森さん

仕事を通じて自分の興味を改めて探し直せるのが受託開発の魅力だと思います。

もちろん、「自分はこれがやりたい」という明確な方向性がある場合は、なるべくそれに合わせてアサインしてもらうことも可能ですよ。

スキル向上やキャリアを後押ししてくれる環境あり

シリコンスタジオ株式会社の江森さんがPCに向かって仕事するようす

編集部

希望する案件にアサインしてもらうことも可能というお話がありましたが、キャリアについて上司に相談できるような環境があるのでしょうか?また社内のコミュニケーションについても教えてください。

江森さん

そうですね。面談の際に自分が目指したい方向を伝えられますし、「この案件に興味がある」といったことは日常的に上司に対して意思表示することができます。キャリア面談という制度で、希望をすれば直属の上長だけではなく本部長や社長と面談をすることもできます。

向井さん

私たちは社内コミュニケーションにSlackを使っており、気軽にコミュニケーションを取れる環境を意識しています。また、Unrealの相談チャンネルやUnityの相談チャンネルなどを通じていつでも質問を投稿できるようにしています。

編集部

ノウハウ共有やスキルアップを後押しする取り組みもあればご紹介ください。

江森さん

定期的に研究開発室という部署主催で勉強会が開催されています。最近は「shader」という3DCGの陰影処理を行うプログラムに関する勉強会が行われていて、参加者がshaderを使って手がけた実例を紹介しながらノウハウを共有しています。

技術力を磨きたいと考えているメンバーが多く、学びへの意欲の高さを感じますし、お互いに高め合うことができる環境だと感じますね。

向井さん

私たちは、リモートワークで陥りがちな「自分が関わっている案件しか知らない」という状況をなくしたいと考えています。そのため、エンジニアだけでなく営業向けにも定期的に案件共有会を実施しています。

フルリモート可能&7時間勤務で生産性を高めて働く

シリコンスタジオ株式会社の向井さんと江森さんが会話するようす

編集部

ここからは、ワークライフバランスをテーマにお伺いします。シリコンスタジオさんは、働きやすさや生産性向上のためにどのような取り組みを行っていますか?

向井さん

リモートワークと出社のどちらにも対応できるようにしており、フルリモートによる勤務も基本的には許可しています。

リモートワーク時も、社内にいるときと同等の環境で開発が行えるよう、会社がサポートしてくれています。例えば、VRに関連した開発を担当する際は、ヘッドマウントディスプレイなどの必要機材も会社から支給してもらっていますね。

社員が最も快適に働ける環境を実現することで、生産性向上や能力の発揮につなげたいと考えています。

編集部

残業時間や始業時間についてはいかがですか?

向井さん

弊社の所定労働時間は一般的な企業より短い7時間です。そのため、もし1時間残業したとしても、一般的な企業と同じ8時間勤務ということになります。

またエンジニアは基本的に裁量労働制になっており、あまり時間にとらわれない働き方が可能です。多くのスタッフが稼働する正午から夕方までは基本就業しつつ、朝型・夜型はスタッフによってかなり違いがあります。自分に合った働き方ができるのも魅力ですね。

平日でもジムに通ってリフレッシュ。育児と仕事の両立にも理解がある職場

シリコンスタジオ株式会社の江森さんがインタビューに応えるようす

編集部

今ご紹介いただいたような制度を使って、江森さんや向井さんはどのような働き方をされていますか?

江森さん

私はリモートを基本としており、機材を取りに行く時や懇親会のタイミングで出社しています。

リモートだとメンバーと直接顔を合わせることが少なくなりますが、その点はチャットやweb会議を利用して意識的にコミュニケーションを取るように部署全体で心がけています。また、定期的に懇親会で他部署のスタッフとの交流もあり、コミュニケーション面に不安を感じることはありません。

所定労働時間が1時間短いと平日でも家事などをする時間が取れるので、この点はとてもありがたいと感じますね。

向井さん

私も家事の面でリモートワークは便利だと感じることが多いですね。他には、子育てに時間が割ける点にメリットを感じているスタッフの話もよく聞きます。弊社のエンジニアは既婚率が高いという特徴があって、裁量労働を活用して朝夕の送り迎えをしているスタッフも多くいます。

また、健康サポートの福利厚生で会社からスポーツジムの補助金が出るので、休憩時間や終業後に家からジムに通っている人もいますよ。

編集部

ここまでお話を伺い、シリコンスタジオさんでは一人ひとりが自律的に働き方を決め、生産性高くお仕事されていることがよくわかりました。

シリコンスタジオが大切にする「オープンでスマート」なカルチャー

シリコンスタジオ株式会社の向井さんがインタビューに応えるようす

編集部

シリコンスタジオの皆さんは、どのようなカルチャーを大切にしていますか?

向井さん

私たちは、オープンでスマートな組織だと思っています。

先ほどもお話ししましたが、弊社のビジネスは難易度が非常に高く、新しい問題を技術で解決する能力が求められます。このような事業環境においては、リモートワークであっても積極的に社内で情報交換する姿勢や、例え互いの国籍が違ったとしても意見をしっかり言える人であることが大切になります。

編集部

海外出身のメンバーは何名ほどいらっしゃるのでしょうか?

向井さん

2024年5月現在で22名の外国籍エンジニアが在籍しています。弊社のエンジニアが100名ほどなので、20%以上が外国籍のスタッフになります。社内にいると英語やフランス語が聞こえてくることもありますよ。

また、外国籍のメンバーが少しでも早く馴染めるよう、日本語があまり話せない社員のために外部の業者さんを招いて日本語レッスンを行っています。

業務を通じて興味のある分野を見つけ、スキルを高めたい人を歓迎

シリコンスタジオ株式会社の向井さんと江森さんが会社ロゴの前に並んで立つようす

編集部

最後に、シリコンスタジオさんのお仕事に興味を持った読者の方へメッセージをお願いします。

江森さん

弊社の業務内容は多岐にわたるので、ご自身の興味のある分野を探す場にもなりますし、技術を高める場としても魅力的な会社だと言えます。

向井さん

業務によって深い知識が必要な場合もあれば、浅く広い知識が必要な場合もありますが、できるだけ本人の希望や適正に合わせてお仕事をアサインしたいと考えていますので、安心してご応募ください。

編集部

ゲーム業界にとどまらず、さまざまな産業を3DCG技術で支援するシリコンスタジオさん。高いスキルと志を持つメンバーと切磋琢磨しながらスペシャリストへと成長できそうだと感じました。

本日はありがとうございました!

■取材協力
シリコンスタジオ株式会社:https://www.siliconstudio.co.jp/
採用ページ:https://www.siliconstudio.co.jp/careers/