グローバルな事業共創を進めるスクラムスタジオ。若手が活躍できるポジティブな組織とは

年齢に関係なく誰もが活躍できるカルチャーを持つ企業を紹介する本企画。今回は、日本企業と世界のスタートアップをつなぎ、新規事業の創出を支援する「スクラムスタジオ株式会社」をインタビューしました。

スクラムスタジオ株式会社とは

スクラムスタジオ株式会社は、東京とサンフランシスコを拠点に、日本の企業と海外のスタートアップの事業共創をサポートする事業や、海外スタートアップの日本進出支援を行っています。

事業共創プログラムでは、スマートシティやウェルビーイングなどをテーマに、日本の産業を代表する大企業と優れたテクノロジーを持つスタートアップを巻き込みながら、社会課題の解決や新たな価値の創出に取り組んでいます。

会社名 スクラムスタジオ株式会社
住所 東京都港区西新橋1-1-1WeWork日比谷フォートタワー
事業内容 ・新規事業創出スタジオ事業
・オンラインプラットフォーム事業
設立 2020年8月
公式ページ https://scrum.vc/ja/

スクラムスタジオ株式会社では、20代から30代のメンバーが多く活躍しており、年齢や性別に関わらず、事業共創プログラムの推進役として裁量を持って働いています。

今回は、Program Managerの宇都宮沙織さん、Program Associateの渡部優也さん、Executive Assistantの永利さくらさんに、社員の挑戦を後押しするカルチャーや、「学生から学ぶ」姿勢で実施しているインターン制度について聞きました。

本日お話を伺った方
スクラムスタジオ株式会社Program Managerの宇都宮沙織さん

スクラムスタジオ株式会社
Program Manager

宇都宮 沙織さん

スクラムスタジオ株式会社Program Associateの渡部優也さん

スクラムスタジオ株式会社
Program Associate

渡部 優也さん

スクラムスタジオ株式会社Executive Assistantの永利さくらさん

スクラムスタジオ株式会社
Executive Assistant

永利 さくらさん

日本の大企業と世界のスタートアップをつなぎ、新しい価値を生み出す

スクラムスタジオ株式会社の公式サイトに掲載された事業概要
▲スクラムスタジオ株式会社は、日本企業とグローバルスタートアップをつなぎ、新規事業を創出する支援を行う。(公式サイト

編集部

はじめに、スクラムスタジオさんの事業内容についてお聞かせください。

渡部さん

スクラムスタジオは、アメリカ・サンフランシスコと東京を拠点にスタートアップ企業への投資を行う「スクラムベンチャーズ」が、事業共創や海外スタートアップの日本進出サポートを目的として設立した会社です。

スクラムベンチャーズ同様、日米に拠点があり、日本のオフィスに15名、サンフランシスコに14名が所属しています。本日のインタビューメンバーは、日本で勤務しています。

スクラムスタジオ株式会社の日米の社員がオンラインミーティングを行うようす
▲スクラムスタジオ株式会社では、日本とサンフランシスコのメンバーが日常的にオンライン会議を行い連携している。

編集部

スクラムスタジオさんの「事業共創」について、詳しく教えてください。

渡部さん

日本の各産業を代表する事業会社と、スタートアップが手を組み、新たなビジネスを創出するための支援を行っています。

親会社のスクラムベンチャーズは、2013年の創業から長年にわたってスタートアップ投資に携わり、優れたテクノロジーを持つ企業を数多く見てきました。一方で、大企業をはじめとする事業会社は「新規事業を生み出したいけれど、どうすればいいかわからない」とか、「新事業のアイデアが浮かばない」という課題を抱えていることが少なくありません。

だからこそ、事業会社がスタートアップと協力することで新しいビジネスを生み出し、双方がメリットを感じられるような支援をしたいと考えています。

1〜3年間に渡って企業に伴走し、新規事業の創出を支援

編集部

スクラムスタジオさんが手がける新規事業創出には、どのような事例がありますか?

宇都宮さん

「SmartCityX」というプログラムでは、「未来のまち」をテーマに、JALさんやJR東日本さんなどのパートナー企業様と世界のスタートアップが連携し、生活者目線のサービスの創出や、社会課題の解決などに取り組んでいます。

「SmartCityX」のイベントで話す宇都宮さん
▲宇都宮さんは、プログラムマネージャーとして「SmartCityX」を推進している。

宇都宮さん

ほかにも、ウェルビーイングや、脱炭素などのクリーンエネルギー、スポーツ、フードテックをテーマにしたプログラムを手がけており、それぞれ1年から3年の期間をかけて、大企業様に伴走する形で事業のアイデア出しやスタートアップの紹介などを行っています。

編集部

社会課題が多様化、複雑化するなか、革新的な技術を持つスタートアップと協力して解決策を導き出そうとする動きは、これからさらに増えそうですね。

若手メンバーも重要な役割を担い、自走することで成長できる

「SmartCityX」のイベントで米国の同僚と話す宇都宮さん

編集部

ここからは、スクラムスタジオさんの若手メンバーの活躍について伺います。まず、年齢構成から教えていただけますか?

永利さん

スクラムスタジオには正社員が12名おり、このうち20代が3名、30代が4名、40代が5名です。スクラムベンチャーズは正社員6名のうち、20代が2名、30代4名です。

編集部

20〜30代の方が多いということですが、若手メンバーの方はどのようなお仕事に携わっているのでしょうか?

宇都宮さん

スクラムスタジオでは、20代のうちから責任ある仕事を1人で任される場面がたくさんあります。私は現在(2023年9月時点)30歳ですが、20代のうちから事業共創プログラムをマネージングする立場として、大企業様に伴走しながら支援を行ってきました。

編集部

プログラムのマネージメントの具体的な内容についてもお伺いできますか?

宇都宮さん

企業の方たちと一緒にプログラムのアイデア出しをするところから始めます。プログラムが走り始めたら、企業やスタートアップが集まる対面型のイベントを運営するほか、取り組み内容や成果を効果的に外部に発信するためにマーケティング担当と連携しながらプレスリリースの作成などを行います。

また、プログラムが終了するタイミングでは、参加者に成果を発表してもらうイベントを企画運営しています。

スクラムスタジオ株式会社が開催するイベントのようす
▲スクラムスタジオ株式会社では、若手社員でも事業共創プログラムの推進役となり、イベントの運営などを自らの責任で行っている。

編集部

スタートからゴールまで、プログラムの推進役として携わっているのですね。特に印象に残っている取り組みがあれば、教えてください。

宇都宮さん

新型コロナウイルスの流行が収まってきたこともあり、2022年に、プログラムの成果発表会をサンフランシスコで開催しました。

参加した企業の方たちと一緒に現地へ行き、1年間の成果を英語で発表してもらう企画だったのですが、海外での発表会にチャレンジできたことは特に印象に残っています。

編集部

20代からこのような大きな仕事を担当できることについて、どのように感じていますか?

宇都宮さん

責任は重大ですが、裁量を持って0から10まで自分で動くことは、成長につながる貴重な経験だと感じています。

「Exchangeプログラム」でスタートアップへの投資も経験

イベントで参加者を前に話すスクラムスタジオ株式会社の渡部さん
▲渡部さんは、社内の「Exchangeプログラム」に参加し、スタートアップ投資に携わる。

編集部

渡部さんも20代というということですが、どのような業務を担当していますか?

渡部さん

私たちは、スタートアップの成長サポートを第一に考える「スタートアップファースト」を掲げており、それを強化する新たな取り組みとして、「Exchangeプログラム」を始めました。これは、スクラムスタジオのメンバーがスタートアップへの理解を深めるために、スクラムベンチャーズのスタートアップ投資の業務を経験するもので、私は第1号のメンバーとして参加しています。

編集部

スクラムベンチャーズさんの投資業務にも携わっているのですね。「Exchangeプログラム」での仕事内容や実績を教えてください。

渡部さん

いまは、ファンドが投資先を決める際の判断材料となる、事業性評価などを担当しています。

編集部

宇都宮さんと渡部さんのお話から、スクラムスタジオさんには、年齢に関係なく責任ある仕事を任せてもらえる環境があることがよく分かりました。

新しいことに挑戦する人を応援するカルチャーがある

スクラムスタジオの社員2名がカメラに向かってポーズを取るようす

編集部

若手メンバーが力を発揮し活躍するためには、会社としてのサポートや挑戦を後押しする環境も欠かせないと感じます。スクラムスタジオさんでは、どのような取り組みを行っていますか?

渡部さん

弊社には、新しいものを生み出すことに対して非常にポジティブなカルチャーがあります。事業共創という私たちの事業自体が、パートナー企業様の新しい価値創出を推進することなので、社内にも変化や新しいことを前向きに捉える考えが浸透しているんです。

突拍子もないようなアイデアや、新たな事業を作りたいという大きな話でも、ネガティブな反応はなく、しっかりと話を聞いてくれる寛容な組織だと感じます。

スクラムスタジオ株式会社の社員が鎌倉の大仏前に集合するようす
▲スクラムスタジオ株式会社では、メンバーのコミュニケーションを深めるために小旅行などを企画している。

編集部

挑戦には失敗がつきものですが、どのようにバランスを取っているのでしょうか?

渡部さん

私たちはパートナー企業の経営や評判を左右するような事業を行っているので、ミスなどがないか、常に社内で厳しい確認を行っています。「任せてもらえる環境」と「周囲がチェックしてくれる体制」の両方があるからこそ、安心してチャレンジできるのだと思います。

編集部

上司とのコミュニケーションについては、どのような印象をお持ちですか?

渡部さん

遠慮なく意見を言ったり質問したりでき、コミュニケーションが取りやすい職場だと思います。組織が小規模であることや、組織内のレイヤーがあまりないことが、このような風通しの良さにつながっているのだと思います。

性別は関係ない。スクラムスタジオは「個」を尊重する会社

スクラムスタジオ株式会社のメンバーがレストランで集合するようす

編集部

スクラムスタジオさんでは、女性メンバーも多く働いていると伺いました。

宇都宮さん

スクラムスタジオの日本オフィスで働くメンバーは、男女比が5:5です。弊社は、性別を考慮して何かを決めるようなことがない、フラットな職場だと感じます。

編集部

産休や育休の取りやすさはありますか?

宇都宮さん

はい。社長が率先して育休を取るなど、男性でも女性でも子育てをするメンバーが安心して休める雰囲気があります。職場復帰の時期も、それぞれの状況に合わせて柔軟に決めることができます。

スクラムスタジオ株式会社のメンバーがレストランで集合するようす

編集部

日本オフィスは半数が女性ということですが、どのような雰囲気で働いているのでしょうか?

宇都宮さん

事業共創プログラムの運営メンバーには女性が多いですが、特にそれを意識することはありません。それより、前職などのバックグラウンドが多様なので、それぞれの違いや強みをいかに出し合ってチーム力を発揮するかを考えています。

編集部

スクラムスタジオの皆さんは、性別にとらわれず、それぞれの「個」を尊重して働いているのですね。渡部さんは、いかがですか?

渡部さん

私はスクラムスタジオに入社する前、男性がとても多い企業で働いていたのですが、前職と比べるとコミュニケーションがさかんだと感じます。もちろん、会社としてコミュニケーションを重視しているからでもありますが、このような雰囲気のおかげで入社後すぐに職場に馴染むことができました。

編集部

ちょっとした会話が生まれやすい環境は、仕事に前向きに取り組むうえでもプラスになりそうですね。

新しい視点をもたらしてくれるから、インターンを積極的に受け入れ

スクラムスタジオが開催するイベントのようす

編集部

スクラムスタジオさんは、インターン生を受け入れていますか?

永利さん

はい。スクラムスタジオ設立前から、スクラムベンチャーズではインターンの受け入れに積極的で、正社員よりインターンの方が多いくらいでした。そのような経緯もあり、弊社もインターンのプログラムを実施しています。

編集部

インターンの期間は決まっていますか?

宇都宮さん

期間は決めておらず、学生さんの状況に応じて受け入れています。例えば、留学中の方が夏休みの2ヶ月間参加することもあれば、大学を卒業して海外の大学院に入るまでの半年間参加する方もいます。

編集部

インターンを受け入れる狙いについても教えていただけますか?

宇都宮さん

学生に業界研究や社会勉強の機会を提供したいというのはもちろんですが、私たちがインターンの皆さんから学ぶための機会にしたいという狙いもあります。

先ほどお話したように、海外の大学や大学院に留学している優秀な学生が、休みの期間を使って参加してくれることが多く、インターンは「私たちにはないインサイトをもたらしてくれる存在」だと考えています。

編集部

インターン生はどのような業務を担当するのでしょうか?

宇都宮さん

主にスタートアップのリサーチや市場調査、資料まとめを担当してもらっています。固定概念にとらわれない新しい視点を提示してくれるので、それをもとに行う事業共創のパートナー企業様への提案も、新鮮で魅力的なものになります。

編集部

インターン生を単なる「人手」ではなく、「戦力」として見ているからこそ、新しく若い視点を事業に取り入れることができるのですね。

事業に貢献しているという実感が参加者の満足につながる

編集部

スクラムスタジオさんのインターンについて、学生からはどのような感想が寄せられていますか?

宇都宮さん

大企業の方たちと意見交換しながら事業アイデアを形にする際、インターン生にも参加してもらうことがあり、学生からは、「大企業のなかでも新事業に関わるような未来志向の方たちと議論できる点に面白みを感じた」というフィードバックをもらいました。

また、事業共創関連のイベントの運営に携わったインターン生からは、スタートアップの皆さんと練ったプログラムが、イベントとして形になることに醍醐味を感じたというコメントをいただきました。

渡部さん

先日、Z世代のマーケティングについて知りたいという声をパートナーの事業会社様からいただいたので、インターン生に手伝ってもらったところ、「そういう視点があったんだ」という新たな気づきがたくさんありました。インターン生は、「自分の意見がこんなに重宝されるとは思わなかった」と驚いており、本人の自信にもつながったのではないかと思います。

インターンがきっかけでビジネスが生まれたことも

編集部

インターンに参加した学生を新卒で採用することはありますか?

渡部さん

現在のところ、採用の実績はありません。卒業後の進路としては、コンサルティング会社に就職する人などがいます。

私たちは、入社という方法をとらなくても、インターン卒業生と一緒に社会に価値を生み出すことが可能だと考えています。

例えば、インターンに参加してくれたことが縁で、数年後にビジネスが生まれたことがあります。2023年4月に、スクラムベンチャーズは資産形成アプリを開発する「ブルーモ・インベストメント」に投資したのですが、きっかけは、この会社を立ち上げた方が以前スクラムベンチャーズでインターンをしていたことでした。

優秀なインターン生と接点を持ち続けることで、将来的に大きな相乗効果が生まれる可能性があると実感した出来事でした。

編集部

投資や新規事業開発に関わるスクラムスタジオさんだからこそ、インターン参加者が社会人になってからも、さまざまな方法で協力することができるのですね。

日本を活性化するためにオープンマインドで挑戦できる方を歓迎

スクラムスタジオやスクラムベンチャーズの社員が集合するようす

編集部

最後に、スクラムスタジオさんのお仕事に興味を持つ読者の方に向けて、求める人物像についてお話しいただけますでしょうか?

宇都宮さん

弊社には自由に考え、挑戦できる環境がありますが、言い換えると「ルールがあまりない会社」でもあります。マニュアルに沿って動くより、自分の力でやりたいことを推進したいという方が、楽しく働ける職場だと思います。

日本の大企業の事業創出を支援するだけでなく、スタートアップや新しいテクノロジー、海外の情報を日本に持ってくることで日本を活性化することも私たちのミッションです。このような大きな目標に向かってオープンマインドで挑戦いただける方と、ぜひ一緒にお仕事したいと思っています。

渡部さん

弊社には、「自分はこうなりたい」とか、「これを実現したい」という意思や熱量を持つ方が、高いパフォーマンスを発揮できる環境が整っています。

弊社代表の宮田にSNSのダイレクトメッセージでインターンを申し込み、それがきっかけで受け入れが決まった学生がいるなど、スクラムスタジオには積極性のある人をどんどん仲間にしようという前向きな姿勢があります。このようなカルチャーに共感していただけましたら、ぜひご応募ください。

編集部

スクラムスタジオさんには、挑戦する人を応援し、年齢に関係なく裁量を持って働ける環境があると感じました。日本を活性化するという使命感を持ちながら、大企業や海外のスタートアップを巻き込んだプロジェクトを率いるお仕事は、働く人に大きなやりがいをもたらしてくれそうです。

本日は、ありがとうございました。

■取材協力
スクラムスタジオ株式会社:https://scrum.vc/ja/
採用ページ:https://scrumventures.recruitee.com/