「お客様になりきる」を大切にする再春館システム株式会社の心理的安全性と透明性の高い組織の形

エンジニアが成長できる環境や働きやすい環境を作りながら成長を続けている企業にインタビューする本企画。今回は、通販・CRM支援事業やシステムインテグレーション事業を展開している再春館システム株式会社にお話を伺いました。

リテンションマーケティングに関わるソリューションを提供

再春館システム株式会社は、多くの人々に長年愛用されている基礎化粧品「ドモホルンリンクル」を手掛ける株式会社再春館製薬所のグループ会社の一つです。

再春館製薬所がこれまで積み上げてきた顧客関係維持のためのリテンションマーケティングのノウハウを生かし、業務コンサルティングやプロジェクト支援、それに付随するシステム構築・運用・保守サポートまで一括で請け負っています。

近年のトピックとしては、2023年11月に音声通話支援システム「mimiyori」の販売を開始したことが挙げられます。これは自社コールセンターの「電話の音声が聴こえづらい」という課題解決をきっかけに開発されたシステムで、同じ悩みを抱える企業向けに展開しています。

会社名 再春館システム株式会社
住所 東京都港区高輪4-10-58
事業内容 1.通販/CRM支援
2.システムインテグレーション
3.インフラ・セキュリティソリューション
など
設立 1985年2月26日
公式ページ https://www.saishunkansys.
com/

同社ではエンジニアがエンジニアとしてのスキルだけでなく、ビジネスを展開する上で必須となるスキルを学べる機会があります。ビジネスマンとして成長する場を設けているのと同時に働く環境も整えることで、クライアントにより優れたサービスを提供できているのです。

そんな再春館システム株式会社の働き方や社内の雰囲気について、取締役の永田智也さん、BSサービス事業部マネージャーの市川裕司さん、同部署リーダーの清田雅詞さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
再春館システム株式会社取締役の永田智也さん

再春館システム株式会社
取締役

永田 智也さん

再春館システム株式会社BSサービス事業部マネージャーの市川裕司さん

再春館システム株式会社
BSサービス事業部 東日本事業部長

市川 裕司さん

再春館システム株式会社BSサービス事業部リーダーの清田雅詞さん

再春館システム株式会社
BSサービス事業部 リーダー

清田 雅詞さん

顧客になりきり本質を見極めるのが再春館システムのスタイル

再春館システム株式会社ビジネスソリューション本部の市川裕司さん
▲事業概要などをお話しいただいた市川さん

編集部

再春館システムさんにはどれぐらいの社員さんがいらっしゃって、エンジニアさんはどのような業務に取り組まれていらっしゃるのでしょうか?

市川さん

再春館システムは2023年4月1日時点で142名の社員がいます。拠点は東京、関西、熊本の3つありまして、熊本と東京に50名程度、関西に20~30人程度社員がいるという状況です。

今力を入れている分野には、受託開発が挙げられます。独自のペーパーレス支援ツール「SHIORI」などをフック商材として、お客様の課題を見える化しながら適切なソリューションを提供しています。

独自ツール以外にもKintoneなど既存のプロダクトも活用しながら、ビジネスソリューションサービスを展開しています。

再春館システム株式会社の基本姿勢
▲再春館グループの5つの基本姿勢

編集部

再春館システムさんの社員さんが大切にしている姿勢についても伺わせてください。

市川さん

再春館グループでは5つのありたい姿を掲げています。なかでも2つピックアップさせていただくと、まずは「お客様になりきる」ということが挙げられます。

これは再春館製薬所のコールセンターの接客スタイルから来ている言葉なのですが、お客様が何を求めているかをお客様になりきって考えるというのがグループ全体で目指している姿です。

では、弊社としてどのように「なりきる」を解釈しているかというと、「何を達成すればお客様の課題が解決するのか」という視点を持ち、システムだけに捉われずソリューションを提供するという部分を大切にしています。

例えばコールセンターを持っているお客さまであれば、コールセンター業務にコンサルとして入らせていただく。この業務にシステムは関わっていませんが、手段に固執するのではなくお客様になりきって適切な課題解決の方法を提案させていただいているのです。

編集部

社名にシステムとあるものの、システムにこだわらずトータルでソリューションを提供されているのですね。もう一つのありたい姿についてもお聞かせください。

市川さん

再春館グループは「根っこ」を大切にしています。つまり、物事の本質をとらえることを重視しているのです。お客様の課題の本質には何があるのかというのを見ていくマインドが必要だと考えています。

お客様が仰っている課題を抽象化、簡略化して情報をそぎ落としていくことで、本当の課題の根っこを見つけることができるでしょう。その根っこの部分をお客様にしっかりと提示し、それを解決するという姿が弊社のエンジニアには求められているのです。

編集部

徹底的にお客様に寄り添うことこそが再春館グループ、そして再春館システムさんのスタイルなのですね。

エンジニアを育てるうえでの合言葉は「エンプロイーサクセス」

編集部

ソリューションの幅が広いということで任されるポジションの範囲も広そうですね。

市川さん

20~30代のエンジニアについては、任されるポジションもさまざまです。最上流でいえばプリセールスから運用保守など、さまざまなレイヤーの仕事を担当してもらうことになります。

編集部

エンジニアの育成についてはどのような方法を取られているのでしょうか?

市川さん

再春館システムでは社員が誇りを持って働けるよう「エンプロイーサクセス」を合言葉にエンジニアを育成しています。エンジニアがこれから5年先、10年先にどんな姿になりたいかという部分について会社が寄り添い、それを達成させていくことを重視しているのです。

具体的には、5年後、10年後の目標をエンジニアと会社側で作ります。ではその目標に向かってどういうステップを踏んでいけば良いのか、会社がエンジニアに寄り添ってアクションプランに落とし込んでいくのです。

そのアクションプランを実施していけばなりたい姿にたどり着ける。そんな成功体験を積み重ねてもらいたいと会社側は考えています。

再春館システム株式会社ビジネスソリューション本部の清田雅詞さん
▲社内イベントなどについてお話しいただいた清田さん

編集部

スキルアップのための研修なども実施されているのでしょうか?

清田さん

弊社では今期から社内ワークショップという活動を始めています。

エンジニアはプログラミングのスキルは自分たちでしっかり勉強しているのですが、営業や提案に関わる部分のスキルが弱いケースが多いです。ですので、そういったスキルについても磨いてもらおうというのがワークショップ開催の趣旨です。

具体的には営業担当の社員を講師役として、営業としてはどのようなエンジニアを欲しているのかというお話を聞くなどしています。これからどのようなスキルを身に付ければよいのか参考になったので、とても意義のある時間となりました。

今後も事前アンケートでどのようなことが学びたいか社員の意見を聞いてみながらワークショップを続けていきたいと考えています。

編集部

エンジニアとしてだけでなくビジネスマンとして成長できる機会が用意されているのですね。

1日に1回みんなを笑わせる、肩の力を抜きながら仕事に打ち込める環境

再春館システム株式会社の納会のようす
▲オフィスで開催された納会のようす。雰囲気の良い職場環境も再春館システムの特徴

編集部

再春館システムさんはどのような評価システムをお持ちでしょうか?

永田さん

再春館システムの社員は1~6の等級にわかれていて、それぞれの等級ごとの職責をもとに評価しています。

編集部

エンジニアチームの雰囲気がわかるような事例についても伺わせてください。

市川さん

私がいる現場では、「1日1回みんなを笑わせる」という意識づけを行っていますね。どうしてもエンジニアはモニターに向かって黙々と仕事しがちです。そうするとどうしても雰囲気は良くならないので、自分から何かを発信して一つ笑いを起こさせるということを心掛けていますね。

こういった小さなことでも雰囲気は格段によくなります。

編集部

肩の力を抜いて仕事に取り組めるような雰囲気を作られているのですね。

男女ともに育休取得率は100%、子育て中に柔軟に働ける環境

再春館システム株式会社取締役の永田智也さん
▲ワークスタイルなどについてお話しいただいた永田さん

編集部

再春館システムさんの働き方についてお聞かせください。

永田さん

再春館システムではコアタイムありのフレックス勤務制を採用しています。また、ご家庭の事情で8時間働くのが難しいという場合もありますので、時短勤務制も取り入れていますね。

また、場合によってはリモートワークも可能です。リモートワークはコロナ禍前から導入しており、参考までにですが2022年10月のテレワーク実施率は53.1%でした。

原則的には週に2日は出社してほしいとしていますが、フルリモートもしくは週5日出社、現場派遣など現場の状況によって柔軟に運用しています。

編集部

そのときの状況に合わせて柔軟な働き方が可能なのですね。子育て中の社員さんもいらっしゃると思いますが、その点のサポートについてはいかがでしょうか?

永田さん

弊社は2022年4月から2023年3月について、育休の取得率は女性社員が100%、男性社員は50%です。今期については、男女ともに育休の取得率は100%となっています。

会社としては男女関係なく育休を取ってもよいというスタンスでいますね。「1週間ぐらいでよい」という男性社員もいて「もう少し取得したほうがよいのではないか」ということは投げかけますが、そこは個人の判断に任せています。

もし取得しないという方がいらっしゃっても、そこはそれぞれのご家庭の事情です。取得率には影響しますが、その点はあくまで個人の裁量を重視していますね。

編集部

それぞれのご家庭の事情に寄り添った対応をされているのですね。実際にどのような働き方が実現できているかエピソードはございますでしょうか?

永田さん

私も子育て中ですが、子どもが小さいときは大変な部分も多いです。そんななかでも女性に負担がかかりがちだというのは現実問題としてあり、そのために仕事を諦めてしまうケースもあるのではないでしょうか。

弊社でも熊本にいる女性社員で、保育園の都合でフルタイムで働くのが難しいというケースがありました。そこで、この社員については午前9時から午後4時までの時短勤務とすることで調整したのです。

時短勤務制度はお子さんの年齢によって区切りがあります。この社員のお子さんも大きくなり、時短勤務制度が適用できなくなってしまいました。そこで今度はフレックスを利用し、午前9時から午後4時という勤務時間を維持したのです。結果、この社員は今も働き続けることができています。

社員の提案によってeスポーツの社内大会を実施、提案を吸い上げるカルチャー

再春館システム株式会社のeスポーツ大会の告知と参加チーム紹介
▲社内で開かれたeスポーツ大会の告知と参加チームの一例。若手のアイデアも積極的に取り入れている

編集部

再春館システムさんの雰囲気についてもお教えください。

永田さん

再春館システムは相談事があればいつでも誰かに連絡できる雰囲気があります。若手の意見を吸い上げるカルチャーもあり、イベントや福利厚生制度についての提案があれば検討の土台に上げて、実現できそうなものは実現していくという環境にあります。

編集部

実際にどのような取り組みが実現したのでしょうか?

永田さん

社内でアイデアを出し合うアイデアソンを実施したことがあるのですが、「社内でeスポーツをやってみたい」という声が挙がりました。そこで若手社員を中心に企画をしてもらって、社内大会を開くことになったのです。

大会では3拠点でオンライン上で集まって、3人一組でチームを組んでトーナメント戦を実施することになりました。つい最近社内で予選を実施したところで、決勝戦も予定されています。その様子は社内だけで公開されているYouTubeのチャンネルでオンライン配信されていますね。

こういったイベントについては、若手社員が中心となって社内での広報活動も実施されています。

編集部

とてもユニークな取り組みですね。eスポーツの事例はオンラインでの交流でしたが、オフラインでの交流は実施されているのでしょうか?

永田さん

コロナ禍前は社員旅行を実施していたのですが、今は中断しています。また再開できればよいと思っていますね。

ただ社員旅行以外にも、グループ会社の再春館製所の見学会で各拠点のメンバーが顔を合わせることはあります。また、東京で実施されている大規模な展示会についても熊本と関西のメンバーが集まって一緒に回っていますね。

全社員が顔を合わせるという機会はコロナ禍以降まだ実現できていないのですが、その実現のため拠点ごとに社員が集まり、拠点をオンラインでつなげる懇親会は始まっています。

編集部

これから社員さん同士の交流の機会も増えてくる予定なのですね。

やる気次第でどんどんチャレンジできる透明性の高い組織

再春館システム株式会社のオフィス

編集部

最後に、再春館システムさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。

永田さん

再春館システムは会社名からして親会社関連の仕事しかしていないというイメージを持たれがちですが、実際にはさまざまな企業様のシステム開発を手掛けております。

やる気次第でどんどんチャレンジできると同時に提案できる土壌がありますので、互いに楽しみながら仕事ができればと思います。

市川さん

弊社の特徴は、社員と役員の距離が近いという点です。さきほどお話しした通り、ボトムアップで企画を通すカルチャーがあります。とても透明性が高い組織だと思いますので、そういった環境でチャレンジしてみたいという方のご応募をお待ちしております。

編集部

挑戦したいという志を持った方が思う存分チャレンジできる環境があると感じました。本日はありがとうございました。

■取材協力
再春館システム株式会社:https://www.saishunkansys.com/
採用ページ:https://www.saishunkansys.com/recruit/