SES業界のパイオニアを目指す株式会社ルートゼロ。「仕事を楽しむ」カルチャーと制度とは

様々な企業の働き方や特徴的な制度などを紹介するこの企画。

今回は、システム開発における人的資源に課題を持つ企業に対し、人材リソースをダイレクトに投入することでシステム開発支援を行う、株式会社ルートゼロに取材を行いました。

株式会社ルートゼロとは

株式会社ルートゼロは、IT人材や開発リソースが足りないという企業に向けて、エンジニアを派遣するSES(システム・エンジニアリング・サービス)事業などを展開しています。

近年は年間70名近くの採用を行うなど、「日本のIT人材不足を解決する」というミッションを掲げ着実に成長中です。

会社名 株式会社ルートゼロ
住所 大阪府大阪市西区北堀江1-6-5 大輪ビル9F
事業内容 ・SES事業
・制作・開発受託事業
・採用コンサルティング事業
・人材紹介事業
設立 2016年3月1日
公式ページ https://route-zero.com

今回は、代表取締役の柴田さんと人事採用責任者の岡本さんに、大切にしている理念や充実した福利厚生制度、社員への想いなどについてお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社ルートゼロ代表取締役の柴田さん

株式会社ルートゼロ
代表取締役

柴田さん

株式会社ルートゼロ執行役員・人事採用責任者の岡本さん

株式会社ルートゼロ
執行役員・人事採用責任者

岡本さん

日本のIT人材不足を解決するために各事業を展開

株式会社ルートゼロのミッション
▲「日本のIT人材不足を解決する」というミッションを掲げている(公式サイトから引用)

編集部

まず最初に、ルートゼロさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。

柴田さん

弊社は、日本のIT人材不足を解決するためのソリューションを提供する会社です。

具体的には、企業の「開発課題」と「人材課題」にフォーカスを当てて、エンジニアを派遣するSES事業を中心にソフトウェア開発や、システム受託開発、子会社ではプログラミングスクールなどを手がけています。

人材不足の解決のためには、「需要を減らす」「供給を増やす」の2つの方法があり、私たちはどちらにも着手しています。「需要を減らす」ために業界全体を改善してワーカーの離職や業界を離れてしまうことをなくし、「供給を増やす」ために未経験者の採用・育成および他社の研修支援に力を入れています。

編集部

IT業界というと、どうしても「離職率が比較的高く、いつも新しい人を募集している」というイメージがあります。

柴田さん

そうですよね。その点はIT業界の課題のひとつです。その状況に対して、同業他社の多くは「忙しくて研修する時間がない」という理由で、経験者を求めがちなんです。しかし、それでは需要と供給は満たされませんし、誰かが育てないとIT人材不足は解決しません。

そこで、先ほどお伝えしたグループ会社でのプログラミングスクール創設や、研修ノウハウのない企業のサポートによってその課題を解決しようとしているんです。

■ルートゼロさんの子会社が創設したプログラミングスクール「ディラボ」はこちら!
https://consulting.devlab.co.jp/

業界をリードしてITに関わる人材を幸せに

株式会社ルートゼロの勤務風景

編集部

IT業界では離職率が高いというお話がありましたが、柴田さんは原因をどのように捉えていますか?

柴田さん

数年前、エンジニアは「リモートワークが可能」「手に職がつく」などの点が注目されて人気職業ランキングにも入っていました。

一時はプログラミングスクールも乱立しましたが、職種の人気が高くなってしまったが故に、企業によるやりがい搾取が横行してしまったという現実もあります。

例えば、若手なのにテストフェーズや開発フェーズに入る前からITとは無関係のよく分からない仕事をさせられ、業界に対して将来の希望を見出せなくなることが多いと聞きます。他にもパワハラや残業過多など、過酷な労働環境にあるにもかかわらず所属する会社に意見を聞き入れてもらえず、精神的なつらさを感じたり、職場環境・生活環境の変化で働けなくなる方も少なくありません。

これは、参入障壁が圧倒的に低い業界の中で、目先の利益だけを求めてやっていこうとする企業が増えた結果だと思います。私はこの業界構造に違和感があるんです。

編集部

このような状況を変えていくために、ルートゼロさんで取り組んでいることはあるでしょうか?

柴田さん

弊社は営業力の高い独自の営業チームを有していますので、リモートワークでないと働けない方やワークライフバランスを重視したい方などの要望を叶えられるように、4,000社を超える情報のやり取りがある企業の中から、直接交渉を重ねてエンジニアの要望を実現します。

また、「育児費用のことを考えて収入を上げたいけど、思うようにいかない」というような場合、その条件に適したプロジェクトを提案したりもしています。

そういった「個人が働きやすい環境」にこだわることが私たちの強みです。ただ単に人材を多く送り込むことを優先するのではなく、個人の働きやすさや社会貢献を視野に入れている点が、他にはないSES事業になっているのではないかと思います。

弊社が業界のリーディングカンパニー、IT人材育成のパイオニアになることで、同業他社が弊社の真似をしてくるような状況にしたいです。業界を良くしようとしている会社に正しく人が集まれば、業界全体が変わると信じています。

編集部

日本のIT業界を取り巻く構造を変えていくために、ルートゼロさんは事業を通して変革のリーダーとなろうとされているんですね。

情報公開を徹底し、ただいま組織拡大中

株式会社ルートゼロの勤務風景

編集部

ルートゼロさんは直近3期の平均成長率が180〜190%と、まさに急成長を遂げていると伺っております。その成長を支えるメンバーは、現在何名ほどいらっしゃるのでしょうか?

柴田さん

現在は90名を超えるエンジニアと、間接部門などで15名程度、クラウドワーカーも含めると110名を超え、さらにグループ会社なども含めると約140名程度の組織になります。

また、今期のエンジニアの新規採用計画は60~70名くらいです。おっしゃるとおり事業規模が順調に拡大しているため、積極的に組織も大きくしているところですね。

編集部

メンバーの皆様の声を聞こうと思い、事前に採用サイトを拝見したのですが「SESの闇をゼロに」と謳っていらっしゃることが印象的です。この言葉には、どのような想いが込められているのですか?

柴田さん

募集する側がどれだけカッコいいことを言っても、求職者からすると、働かないとわからないブラックボックス的な部分があると思っています。SES企業のホームページを見てもらえば分かりますが、しっかりと情報を開示している会社は少ないんです。

ルートゼロは、現状の営業体制はもちろん、どういうプロジェクトがあってどういう社員がどれくらい活躍しているのかであったり、あるいは上手くいかなかったケースも含めて徹底的に開示しています。そういった企業としての透明性を伝えたいという想いを込めていますね。

編集部

実際、ルートゼロさんの採用サイトには「炎上プロジェクト」や「退職社員の声」なども掲載されていてすごく興味深かったです!

■ルートゼロさんの採用サイトはこちら!
https://route-zero.com/recruit/

横の連携を重視しながら組織をマネジメント

株式会社ルートゼロの大阪オフィス内観

編集部

これだけ急速に拡大されていると、組織として大変な面もあると思いますが、どのように乗り越えていますか?

柴田さん

わずか2年で組織が4倍になっているわけですから、当然タフに感じる時もあるはずです。それを乗り越えていくには、エンジニアと営業、営業とバックオフィス、バックオフィスとエンジニアといったように、他の部署と横の連携を深めながら改善を繰り返していくことが必要だと考えています。

連携を深めるために直接話すことも当然ありますが、社内SNSのツールも活用しています。日報などの発信を通してメンバーの変化を確認できますし、情報を集約および共有してオープンにしていくことはルートゼロのカルチャーでもあるので、やり取りは活発です。

岡本さん

私たちの事業は人材ビジネスという領域ですが、一般的な人材ビジネスと大きく違うところは、短期的にメンバーが派遣先を見つけるというような形ではなく、退職しない限りずっとキャリアを作り続けるという仕事なんですね。

その中で、社員の満足度を上げるためにどうするか、個人の将来設計を叶えていくためにどうするべきか、会社としてやるべきことが多いです。だからこそ、お互いに自分の考えを伝えられる信頼関係や距離感をどう作っていくかは常に考えていますし、まさに取り組んでいるところです。

本当の「ワークライフバランス」を向上させる働き方

株式会社ルートゼロの東京支社忘年会のようす

編集部

続いて、働き方について伺えればと思います。柴田さんは、社員のワークライフバランスについてどのようにお考えですか?

柴田さん

「ワークライフバランスが良い」という言葉の定義は少し難しいですよね。私は「仕事を楽しもう」という価値観をすごく大切にしています。一方で、一般的なワークライフバランスのイメージは「みんな定時で帰って、仕事もプライベートも充実させよう」というものだと思うんです。

でも、バランスって一人ひとりで違うものなのではないでしょうか。残業なしの月160時間(1日8時間×20日)でも働くのが嫌だという人もいますし、200時間働いてプライベートを充実させる人もいるわけです。だから私は、本人の働き方を尊重するということがワークライフバランスだと思っています。

編集部

そのような個人の意志を尊重するワークライフバランスを実現するために、ルートゼロさんではどのような取り組みを行っていますか?

柴田さん

営業社員においては出社義務がない時期を用意したり、直行直帰を可能にしたりと、多様な働き方を認めています。実際に、16時には家に帰ってプライベートの時間を楽しむ人もいれば、「今日はとことんやりたいんです」と言って夜まで働いている人や毎日キッチリ同じ時間帯で働く人もいるなど、働き方は人それぞれです。

また、個人の働き方について考えるのであれば、将来的に何がしたいのか、どういう生活を手に入れたいのかといったことは必ず聞くべきだと思っています。だから1on1や社内SNSを通してコミュニケーションはしっかりとっていますね。

編集部

仕事を重視したい人とプライベートを重視したい人では価値観が異なりますが、会社内での評価や居心地に影響はないのでしょうか。

柴田さん

もちろん、自分の将来の目標が高ければ高いほど投資する時間が多くなるのは当然です。でも、プライベートを大事にしたいという考えを持っていたとしても、日本のIT人材不足を解決するという弊社の目標に共感し、「自分は1日に何時間投資できるのか」というところをしっかり考えてもらえれば問題ないと思っています。

私は社員それぞれが自分の人生を豊かにしていく為にも会社は存在すると考えていますので、会社を活用して自分の想いを叶える場所に変えてほしいです。

「カンパイ手当」「BUKATSU!!(部活)」など魅力的な独自制度

株式会社ルートゼロの福岡支社懇親会のようす

編集部

ここからは、トピックを変えてルートゼロさんの独自制度について伺えればと思います。メンバーの皆さんのサポートであったり、皆さんが一緒になって楽しむことができる制度や取り組みなどはありますか?

柴田さん

先ほどもお話ししたとおり、私たちは横のつながりを大事にしていますので、そういった制度は多いですね。会社の成長に合わせて調整したり新しいものを追加したりと、コミュニケーションを取る“きっかけ作り”にはかなりこだわって制度設計をしています。

たとえば、「カンパイ手当」は社員同士のランチやディナーで使用できる手当を支給するというものです。業界的に交流が少ない傾向があると思うので、もっと活用してもらうために今期から上限予算を3倍に引き上げました。

株式会社ルートゼロのバスケット部の集合写真
▲お子さんも一緒に楽しんでいるバスケットボール部

柴田さん

また、いわゆる部活動として「BUKATSU‼」という仕組みもあるんです。これは、社員5名以上が集まる部活動に対して会社から補助を出すというものです。バスケ部やフットサル部、競技プログラミング部、ゲーム部などが活動していますね。

株式会社ルートゼロのオンラインゲーム部の皆さん
▲離れていてもワイワイ交流できるオンラインゲーム部

編集部

メンバー間のコミュニケーションを活性化するための仕組みを整えているんですね。

柴田さん

はい。そのほかにはTwitterのフォロワー数に応じて特別手当を支給する「SNS手当」があったり、社内通貨である「ルートポイント」を貯めると実際の商品と交換できる制度など、その他にも次々に新しい社内制度を打ち出していくつもりです。

メンバーのスキルアップを支える制度もありますよ。資格取得費用を全額サポートする「GETライセンス」のほか、少しでも業務に関係するのであればオンラインスクールや勉強会、コワーキングスペースにかかる費用についても支援しています。

コミュニケーションはずっと活発に。ユーモアも忘れない

株式会社ルートゼロの大阪オフィスでのバーベキュー会

編集部

ルートゼロさんの公式サイトやSNSなどでの情報発信から、メンバーの皆様がイベントですごく盛り上がっているようすも拝見しました。そういったカルチャーもあるのでしょうか。

柴田さん

経営陣も含めてですけど、会社のカラーとしてそういうふうに盛り上がっていくことであったり、ユーモアも大事にしています。例えば、仕事で失敗してしまったときも、深刻に考えるのではなくユーモア一つで次にチャレンジできるということもありますよね。

あとは、全員がやるわけではないのですが、一部のメンバーがコスプレが好きで、変わった格好をして飲み会に参加することもあります。それも個人の才能であり多様性なので、社風として「むしろ大歓迎です」としていますね。

お互いの絆を深める意味でもイベントはすごく重要です。社会情勢が変わる前は、年6回ぐらいバーベキューをやっていた時期もあります。対面の機会が減ってコミュニケーションのハードルは少なからず上がりましたが、「僕らの良さや僕らのカラーは壊したくない、貫きたい」というところは経営陣でも話をしています。

株式会社ルートゼロの東京オフィスでの飲み会

理念に共感し、一緒に進んでいける方を募集中

編集部

最後に、ルートゼロさんが求めているのはどんな人材なのか伺えればと思います。

柴田さん

まず、その方の学歴やキャリアなどは、あまり参考にしていません。私もこれまでの経歴で一番長く働いたのがブライダル業界で、その他には自動車販売や営業代行など多くの業界を経験してきましたが、IT業界に身を置いていたわけではないですから。もちろん、コミュニケーションが取りやすい人のほうが向いていたりとか、そういったことはあるとは思いますけども。

重視するのは、ルートゼロの理念やビジョンやバリューに共感した上で、一緒に目標に向けて進んでいきたいと思ってもらえるかどうかです。私たちも情報はできる限り公開しているので、応募していただける方も上辺じゃなくてきちんとオープンにした上でお話ができればと思います。

特にエンジニアの方などは、今の会社にいて「このままでいいのかな」と感じる瞬間もあると思います。違う環境で思う存分自分の能力を発揮したいと考えている人が、「ここならチャレンジできるんだ、何か変化を起こせるんだ」と思っていただける会社だと思うので、ぜひ当てはまる方は、一緒に働いてほしいなと心から思っています。

編集部

IT人材不足という大きな課題を解決したい、そしてIT業界を楽しく働ける世界にするために業界をリードしていきたいと考えているルートゼロさん。その想いや魅力的なカルチャーに共感する方は、ぜひ唯一無二の採用サイトを確認してみてはいかがでしょうか。

本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社ルートゼロ:https://route-zero.com/採用ページ:https://route-zero.com/recruit/