SNS運用を得意とする「株式会社ROC」で20代・未経験者が活躍できる理由

成長著しい注目の企業の若手活躍やカルチャーを紹介するこの企画。今回は、SNSを軸としたマーケティングをBtoB向けに提供する株式会社ROCを取材しました。

株式会社ROCは、「人と人がつながる機会を創る」という理念のもと、SNSソリューション事業・SaaS事業などのインターネット関連の事業を中心としている企業です。

大手企業を中心に300社以上を支援し、SNS関連書籍の累計発行部数が20万部を超える実績を有する同社は、企業に合わせた最適な運用プランを提案するSNSソリューション事業、総利用アカウント数1,400以上の実績を有するSNS分析レポートツール「Reposta」を提供するSaaS事業を強みとしています。

企業と消費者とのコミュニケーションツールとして欠かせないSNS。マーケティングとしての役割が高まる昨今、業界をリードする株式会社ROCには、デジタルネイティブ世代と呼ばれる20代のメンバーが多く在籍、活躍しています。

そこで今回は、企業成長の背景にある要因や若手活躍について、取締役COOの岡本さんと、SNSソリューション事業部・セールスを兼任されている中島さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社ROCの取締役COOである岡本翔太郎さん

株式会社ROC
取締役COO

岡本 翔太郎さん

株式会社ROCのSNSソリューション事業部に所属する中島さん

株式会社ROC
SNSソリューション事業部

中島さん

SNS運用・分析・教育の3本柱。マーケティング事業を全国に展開

株式会社ROCの取締役COOである岡本翔太郎さんのインタビューイメージ
▲取材にご対応いただいたCOOの岡本さん

編集部

はじめに、ROCさんの事業の特徴や事業展開についてお聞かせいただけますでしょうか。

岡本さん

SNSを軸としたマーケティング事業を主軸とする当社は、SNSや広告の運用、レポートツール「Reposta(レポスタ)」の開発・運営、教育事業の3つを柱に事業を全国に展開しています。

最新のトピックスとして、当社は2024年6月14日に阪急阪神ホールディングスグループの東証グロース上場企業であるユミルリンク株式会社の連結子会社として、グループインしました。

編集部

ユミリンクグループへのグループインにはどのような狙いがあるのでしょう。

岡本さん

企業のインターネットでのコミュニケーション課題をトータルに解決するメッセージングソリューションプラットフォームを提供するユミルリンク社が培ってきたリソースと、ROCが持つソーシャルメディア領域のノウハウを組み合わせることにより、両社のクライアントをはじめとするステークホルダーのみなさまに提供できる価値を最大化することが狙いです。

グループインしたことにより売り上げに直結するサービスを展開することはもちろん、SaaS事業を拡大する方針です。

売上と社員数の増加が示す、ROCのスピーディーな成長

編集部

ユミルリンクグループへの傘下となったROCさんは今、まさに変革期を迎えたと思われます。これまでの歩みから成長を感じることはありますか?

岡本さん

​​売り上げが創業以来右肩上がりとなっていることから、成長を実感しています。また、社員数も3年ほど前は4〜5名だったのが、この1年間で30名近くにまで増えたことも、成長を如実に表していると思われます(取材は2024年6月)。

現状の成長率を達成するには5年から10年はかかると踏んでいたのですが、実際は2〜3年で達成する見通しが立ったことに、成長スピードの変化を感じています。

編集部

大手企業を中心に300社以上の企業SNS運用代行やさまざまなサポートを展開しているROCさんですが、具体的な成功事例などがあればぜひ、お聞かせください。

岡本さん

1つ例を挙げると、弊社のクライアントが業界において西日本最大のSNSアカウントを作ることを目標に掲げた際、当社のマーケティング事業を活用したことで、わずか2年で西日本一のアカウントになった事例があります。

成功の要因としては、ターゲットが好むコンテンツやデザインにガラリと変え、SNSや広告の運用だけでなく積極的にトレンドとなるような施策を定期的に打ち出したことで、大幅にアカウントをアップデートしたことが最も大きいと分析します。

多くの企業が支持するROCのSNS運用人材を育成する教育事業

編集部

ROCさんがSNSを軸としたマーケティング事業を提供する場合、業務の範囲はどのようになるのでしょうか。

岡本さん

広告や集客施策など含め、丸ごとお任せいただくケースに加え、最近は企業がSNS運用を内製化するための支援事業を担うケースが増えています。セミナーや講演会を通じ、SNSを運用できる人材育成を目的とする教育事業は、多くの企業様にご利用いただいております。

社内教育においても、弊社は大手企業のクライアント様が多いので、企業ならではのマーケティングを学びたい人にとってはかなりインプットの多い環境だと思います。

編集部

売り上げや社員数の増員も含め、スピーディーな変化がROCさんの成長につながっているのですね。

SNS運用ノウハウから必要な機能を実装した「Reposta」

編集部

次に、事業の柱の1つであるSNSレポートツール「Reposta」について伺います。こちらも多くの企業に評価されているツールとのことですが、特徴や支持されている理由についてお聞かせください。

岡本さん

導入企業が1,400社を突破している「Reposta」は、InstagramやFacebook、TikTokなどのSNS分析ができるツールです。SNSの運用はPDCAサイクル(※)が基本ですが、計画(Plan)を立て、実行(Do)で終わってしまう企業様がほとんどです。
(※)PDCAサイクル:Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を意味する問題解決および業務改善戦略 

SNSはフォロワーにはどのような属性の人がいて、どのような投稿が求められているのかを分析することで、アカウントの強みを知ることができます。「Reposta」はレポートを自動で作成し可視化することで、さまざまな分析をすることができます。

多くの企業様に評価をいただいてる理由としてはまず、無料で使えることが挙げられます。有料プランも1アカウントにつき月5,000円なので、導入ハードルが低いことも理由と分析します。今後は安価な価格設定という強みに加え、機能面のさらなる充実を目指す方針です。

インプット&アウトプットができる学ぶ環境が成長につながる

大きなテーブルで勤務中の株式会社ROCのメンバー

編集部

売り上げや社員数増加、教育事業や「Reposta」の導入実績からもスピーディーな成長が伺えるROCさんですが、成長要因はどこにあると思われますか?

岡本さん

大きく分けて「学べる環境」と「運用体制の強化」、「社員の定着率」の3つの要因が挙げられます。1つ目の学べる環境を整えることで、サービスの質を大きく改善することができました。

私が役員という立場になる前は、企業様の案件に対してディレクター1人という体制でした。周囲のサポートもなく、相談できる相手もいない、自分がやってることが合ってるかもわからないという、今では考えられない状態でなんとか案件を回していました。

そこに疑問を感じ、まずはメンバーを増員することに着手、インプットが増える環境作りを整えたことが成長の大きなターニングポイントになったと分析します。

具体的には広告やマーケティングの知識を身につけるための社内テストや社内宿題制度、月1回の勉強会などを実施しました。論理的に物事を考える能力が低いと感じた場合は、それに合わせた勉強会、グループディスカッションを都度、開催することで全体のレベルが上がってきていると感じます。

能動的に勉強できる人は高い意識を持っている一部の人間であり、それを全社員に強いるのは難しいというのが本音です。勉強会を開催し、受動的に学ぶ機会を設けることで自然と知識が身につき、それがキャリア形成につながる環境を作りました。結果、インプットだけでなく、社員全員がアウトプットできる環境を設けたことが成長につながったと思われます。

編集部

なるほど。学ぶ機会を設けることで、ROCさんが成長するためにクリアすべき課題を社員全員で共有するといった風土に変わっていったのですね。

チーム体制でプロジェクトを組む、運用体制の強化

編集部

2つ目の「運用体制の強化」についてもお聞かせいただけますでしょうか。

岡本さん

案件の規模にもよりますが、ディレクター1人体制からアシスタント、広告運用、デザイナー、カメラマンなどに加え、責任者としてディレクターリーダーがサポートとしてプロジェクトに入る体制を整え、3名から5名ほどのメンバーで案件を担当するルールを定めました。

チームを組むことで業務工数の削減や提供サービスの質改善、またコミュニケーションが増え、施策や目指すゴールを俯瞰して見ることができるようになりました。

社員定着率100%の背景にある「人」、「やりがい」、「会社」の3つの要素

編集部

3つ目の「社員定着率」は働く環境や若手活躍にもつながる要素と思われます。こちらについても詳しく伺いたいです。

岡本さん

以前はそれほど高い定着率ではなかったのですが、直近1年と数ヶ月の社員の定着率は100%と、離職者を1名も出していないことが当社の特徴の1つです。その背景にあるのが「人」、「やりがい」、「会社」という3つの要素です。

例えば、人間性に優れた仲間とやりがいのある仕事ができれば、給与に多少物足りなさを感じても仕事を続けることができます。反対に、多少人間関係が悪くても、やりがいと福利厚生、給与が良ければ即離職にはつながらないでしょう。また、人間関係が円滑で給与も満足できるなら、やりがいがなくてもある程度は仕事を続けようとします。

この3つのうち、2つを満たすことにまずは注力しました。なかには満たされていないメンバーもいると思いますが、3つの要素をそれぞれを満たすことが役員である私の仕事であり、日々、会社に貢献してくれている社員にもっと還元できるように制度を整えていきたいと考えています。

編集部

3つの要素を満たすための具体的な施策についてお聞かせいただけますでしょうか。

岡本さん

勤務形態がフルリモートワークの当社は、他の社員と触れ合う機会がもともと少なかったのですが、出社制度を定期的に設けたり、ミーティングを増やしたりすることで、コミュニケーション機会を創出するようにしました。結果、社内の雰囲気はかなり良くなったと感じます。

やりがいと会社の制度に関しては、満足している社員もいるとは思いますが、私から見るとまだ不十分な部分が多いと感じています。この2つに関しては、私自身の今後の課題でもあります。

コミュニケーション機会が多い環境と目標達成率の「見える化」がやりがいにつながる

株式会社ROCのSNSソリューション事業部に所属する中島さん
▲取材にご対応いただいたSNSソリューション事業部の中島さん

編集部

中島さんはROCさんにジョインされ、2年目と伺っております(取材は2024年6月)。成長要因の3つの要素について、率直な思いをお聞かせいただけますでしょうか。

中島さん

私個人としては、岡本が話した3つの要素が全て満たされているように感じます。人間関係はフルリモートでありながらもオンラインミーティングでコミュニケーションをしっかり図ることができ、月4回ほどの出社日では対面で直接話すことができます。

また、定期的に開催される歓迎会や忘年会もモチベーションにつながっています。年代的にも20代のメンバーが多いのでとても話しやすいです。

編集部

中島さんはプロモーション事業部でセールスを担当されているとのことですが、どのようなことにやりがいを感じますか?

中島さん

前職でやりがいを見いだせなかった私にとって、ROCでは目標数値などを実際に数字で見れることにやりがいを感じます。例えば、アカウント運用でKPI(※)としての目標があり、それに対しての達成率を見ることにやりがいがあります。
(※)KPI:Key Performance Indicator。「重要業績評価指標」

社内的にも自分たちの目標に対し、受注率や目標達成率が可視化され、全て数値として知ることで課題や改善点が明確になります。また、当社はフルフレックスなので、就業時間は自分の裁量で決めることができます。例えば、自分の都合に合わせて今日は午前中のみ、お昼から始業というフレキシブルな働き方ができることにも満足しています。

編集部

円滑なコミュニケーションによって、課題が見えた際は気軽に相談できる環境が整っていると言えますね。

若手が活躍するROC。充実のサポート体制で未経験でも成長できる

編集部

ROCさんでは20代の若手メンバーが多く在籍され、岡本さん自身も28歳と伺っております。社員の平均年齢は何歳くらいなのでしょうか。

岡本さん

年齢は27歳ぐらいが平均ですが、30代のメンバーも結構います。管理職のうち、約7割が20代の当社は、経験を積んだ30代だけではなく、デジタルネイティブ世代も活躍しているのが特徴です。

例えば、24歳で入社し、26歳でディレクターリーダーとして現場を引っ張ってくれているメンバーもいます。現在は現場業務に加え、人材教育やマネジメント、経営サポートの分野でも活躍しています。

編集部

定着率が高く、若手社員が多く活躍されているROCさんですが、プロフェッショナルな活躍をされている自慢のメンバーの具体的なエピソードなどがあればぜひ、お聞きしたいです。

岡本さん

全社員が自慢ですが、ピックアップするとすれば、ディレクターとセールスの両方のポジションを担っている中島です。高いスキルが求められますが、入社2年目とは思えないほど器用になんでもこなしています。今後がとても楽しみです。

編集部

と、岡本さんからもお墨付きの中島さんですが、高い評価や成長につながったのはどのような理由があると思われますか?

中島さん

過大評価ではと躊躇する部分もありますが、営業経験がない私が成長できたのは、ROCの「学べる環境」は非常に大きいと感じます。また、岡本が私が目指すキャリアのロールモデルになっていることも成長要因の1つと感じます。

前職ではキャリアビジョンを明確に描けないもどかしさがありました。フルフレックスでも目標とする人が社内にいることで、今後、どんなことに挑戦するべきか、どんなスキルを身につけるべきかなど、インプットすべきことが明確なことも成長につながっていると思います。

編集部

中島さんは営業職未経験でROCさんにジョインされたとのことですが、御社には未経験から入社された方は多いのでしょうか?サポート体制も含め、お聞かせください。

岡本さん

約8割は未経験者です。経験を問わないのが当社の採用ポリシーとなっています。未経験者でも活躍できる理由としては、大手企業のクライアントに信用される教育体制が整っていることが挙げられます。

また、運用や施策の成功率を最大化し、運用リスクを回避するためにクライアントの担当は全体監修・ディレクター・アシスタントの3名以上がサポートにつく体制を整えていることや、ロープレや全体会議、勉強会などを通し、適宜相談ができることも若手活躍の要因の1つと分析します。上司、先輩との1on1では、キャリア形成の相談にも応じます。

編集部

未経験者でも中島さんのように活躍できるのは、もちろん、本人の頑張りが大きいと思いますが、ROCさんの学べる環境やサポート体制、岡本さんのような目指すキャリアのロールモデルの存在が成長につながっているのですね。

韓国とのビジネスやVTuber…。夢を持っているROCの社員

編集部

続いて、ROCさんのカルチャーや社員の特徴について伺います。御社にジョインしているメンバーは、どのようなタイプの方が多いのでしょうか。

岡本さん

仕事に直結することに限らず、個人の目標も達成していくことを重視する当社のメンバーは、プライベートと仕事をはっきり分けられるフルリモートの環境を活かし、何かしらの夢を持っている者が多いです。例えば、韓国語をマスターし、いつか韓国と関わるビジネスをしたい、仕事をしながらVTuberとしても活動したいというメンバーもいます。

今後、中島がキャリアを積み、時間にもお金にも余裕ができたときに「自分で新しいサービスをしてみたい」と言ったら、全力で応援するつもりです。もちろん、夢を描くだけではなく、実現できる環境が当社にはあると思っています。

編集部

オンとオフをしっかり分けることで、仕事に全力でコミットすると同時に、夢の実現に向けたバックアップもされているのですね。素晴らしいカルチャーだと思います。

自身の人生経験・知識を、デジタルマーケティング業界で活かしたい方を歓迎

株式会社ROCの取締役COOである岡本翔太郎さん

編集部

ROCさんのスピーディーな成長やカルチャーに将来性を感じた読者は多いと思われます。最後に、転職を検討している読者に向け、採用におけるメッセージをお願いします。

岡本さん

マーケティングという単語を聞くと、難しそうで不安を感じる方が多いと思われます。当社の場合、未経験の入社が8割であることからもわかるように、必要なのはマーケティング経験の有無ではありません。

デジタルマーケティング業界はこれまで培ってきた人生経験や趣味、知識を活かすことができる領域です。、特に10代、20代はそれを存分に発揮することができます。

今後さらに伸びていくことが予想されるデジタルマーケティング業界に携わり、キャリア形成やスキルアップにつなげたいと考える方にぜひ、ジョインいただければ幸いです。また、夢を持っている方も大歓迎です。

編集部

企業と消費者とのコミュニケーションや、販売のチャネルとして今後ますます需要が高まるデジタルマーケティング業界において、SNSはさらに需要が高まると思われます。そのような成長業界をリードするROCさんへのジョインは、スキルアップやキャリア形成にもつながると感じました。

何より、夢を持っている方を歓迎する御社の素晴らしいカルチャーは、働く全ての人へのエールのように感じました。

本日はありがとうございました。

株式会社ROCの基本情報

会社名 株式会社ROC
住所 【本社(神戸オフィス)】
兵庫県神戸市中央区磯上通4-1-14 三宮スカイビル6F

【東京オフィス】
東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F

【大阪オフィス】
大阪府大阪市北区梅田二丁目5番13号 桜橋第一ビル304号
事業内容 ・SNSソリューション事業
・SaaS事業
設立 創業:2014年2月23日
設立:2016年2月2日
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
公式ページ https://www.rocinc.co.jp/
採用ページ https://www.rocinc.co.jp/recruit/