受付システムを手がけるRECEPTIONISTの社員が柔軟な働き方をしながら成果を出せる理由

柔軟な働き方を取り入れながら、企業成長も実現している会社を紹介する本企画。今回は、クラウド受付システムをはじめとする業務効率化サービスを開発する株式会社RECEPTIONISTにインタビューしました。

クラウド受付システムなどを開発する株式会社RECEPTIONIST

株式会社RECEPTIONISTは、「ビジネスコミュニケーションをアップデート」をビジョンに、受付や日程調整、会議室の予約管理といった業務を効率化するためのクラウドサービスを開発・提供しています。

創業者でCEOの橋本さんが11年間の受付業務経験をもとに開発したクラウド受付システム「RECEPTIONIST」は、iPad1台で受付の社内取次や受付票の記⼊、来客者情報の管理といった来客受付を自動化できるサービスです。受付業務を95%削減できることや、非接触で安心・安全なサービスであることが支持され大手企業にも導入されており、利用者は年間300万人にのぼります。

プロダクト開発の根底にあるのは「人がやらなくて良い仕事をデジタルに任せれば、人は人にしかできないことにコミットできる」という思いで、「RECEPTIONIST」のほかにスケジュール調整と当日までのフォローアップを自動化する日程調整ツール「調整アポ」や、会議室予約システム「予約ルームズ」を手がけています。

会社名 株式会社RECEPTIONIST
住所 東京都目黒区青葉台3-6-28 住友不動産青葉台タワー8階
事業内容 ・クラウドサービスの開発・提供
・受付業務コンサルティング
設立 2016年1月
公式ページ https://receptionist.co.jp/
働き方 ・フレックス・タイム制度
・ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)

株式会社RECEPTIONISTは社員の半数が女性で、CEOの橋本さん自身も子育てをする母親です。誰もが安心して働き続けることができるよう、リモートワークやフレックス・タイム制度を導入しているほか、Slackにはパパママチャンネルがあり、社員同士が気軽に子育て情報を交換しています。

今回は、CEOの橋本さんのほか、創業メンバーであり子育てをしながらマネージャーとして活躍する小川さん、大手企業から転職して営業を担当する伊藤さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社RECEPTIONISTのCEOを務める橋本さん

株式会社RECEPTIONIST
代表取締役CEO

橋本さん

株式会社RECEPTIONISTのデザイングループでマネージャーを務める小川さん

株式会社RECEPTIONIST
デザイングループ
マネージャー

小川さん

株式会社RECEPTIONISTでフィールドセールスを担当する伊藤さん

株式会社RECEPTIONIST
セールスグループ
フィールドセールス

伊藤さん

「RECEPTIONIST」が利用者300万人のサービスへと成長できた理由

株式会社RECEPTIONISTの橋本さんがインタビューに応えるようす

編集部

まずはじめに、RECEPTIONISTさんの最近の企業成長についてお話しいただけますでしょうか?

橋本さん

クラウド受付システムの「RECEPTIONIST」は、年間約300万人の方にご利用いただいております。上場会社様による導入も増えており、キユーピー様や積水ハウス様、グリー様などにもお使いいただいています。

また、会議室予約システムの「予約ルームズ」も順調な伸びをみせており、前年比で4倍ほどの売り上げ増を実現しています。

編集部

RECEPTIONISTさんのプロダクトが支持される要因は何だとお考えですか?

橋本さん

多くの企業が働き方改革を重視するようになり、「人がやらなくて良い仕事をデジタルに任せれば、人は人にしかできないことにコミットできる」という弊社のプロダクトコンセプトにご共感いただけたことが理由のひとつだと思います。

さらに、新型コロナウイルスが流行してからは、それまで対面で行ってきた受付などの業務を見直す企業様が増加しました。受付業務の無人化を検討するなかで、弊社のクラウド受付システム「RECEPTIONIST」に興味を持っていただくケースが増えていると感じます。

サービスの普及という大きな目標に挑戦できるのが成長企業で働く魅力

株式会社RECEPTIONISTの伊藤さんがインタビューに応えるようす

編集部

成長企業で働く魅力についても伺いたいと思います。伊藤さんは2023年に大手企業から転職されたということですが、RECEPTIONISTさんに入社を決めた理由を教えていただけますか?

伊藤さん

前職では、有形商材のルート営業を担当していました。やりがいは感じていましたが、すでに世の中に普及している商品を扱っていたので、良くも悪くも商材や自分のキャリアの未来がイメージできるような環境でした。そのため、想像を超えるような成長に挑戦できるような仕事に関わりたいという思いが年々強まっていきました。

RECEPTIONISTに入社した理由としては、世の中の効率化に貢献するサービスに魅力を感じたことはもちろんですが、優れたサービスにも関わらず受付システムを導入している企業はわずか数%だということを知り、サービスを世の中に広めるために大きな挑戦ができそうだと感じたからです。

編集部

スタートアップで働きたいという思いもあったのでしょうか?

伊藤さん

そうですね。社員一人ひとりに任せられる仕事の範囲が大手企業に比べて圧倒的に広く、挑戦することによって自分の成長と会社の成長の両方を叶えられると思ったのでスタートアップを希望しました。

形ないものの魅力をお客様に伝えるところが醍醐味

編集部

実際に入社してみて驚いたことや戸惑ったことはありましたか?

伊藤さん

驚いた点は、大企業時代とスピード感が全く違うということですね。企業の成長スピードはもちろんですが、サービスの改善や進化も圧倒的に早いです。

コミュニケーションに関しては、少し戸惑いを感じました。前職では電話でのコミュニケーションが多かったため、Slackを使ったテキストコミュニケーションに慣れていなかったんです。今では笑い話ですが、初めの頃は「社長にも絵文字を使っていいのかな?」などと小さなことで悩んでいました。

編集部

この1年のご自身の成長については、どのようにお感じですか?

伊藤さん

有形商材のルート営業だった前職とは異なり、RECEPTIONISTで求められるのはサービスという無形商材を新しいお客様に導入していただくことです。この経験を通じて、「形のないもの」の使いやすさや魅力をお客様にイメージしてもらうための力がついたと感じます。

入社当初は日程調整ツールの「調整アポ」を主に担当していたのですが、サービスがどのように仕事効率化に結びつくのかを伝えるために試行錯誤しました。私の説明にご納得いただき、導入を決めていただいた時はやりがいを感じましたね。

編集部

無形商材の新規営業というお仕事を通じて、営業スキルが一段と上がったのですね。企業成長とともに、伊藤さんご自身も短期間で速い成長を遂げているのだと感じました。

半数が女性のRECEPTIONISTには子育て社員を支える仕組みが充実

株式会社RECEPTIONISTの橋本さん、小川さん、伊藤さんがインタビューに応えるようす

編集部

RECEPTIONISTさんは社員の半数が女性だと伺いました。一般的にスタートアップは女性の割合が少ないというイメージがありますが、RECEPTIONISTさんで女性社員が多く活躍できる理由は何でしょうか?

橋本さん

弊社ではコアタイムを12:00〜16:00とするフレックス・タイム制度や、リモートワークを取り入れています。子どもを送り出してから出社し、子どものお迎えまではオフィスで勤務して、帰宅後に家事や育児が落ち着いたタイミングでリモートで仕事を再開する人もいます。

それぞれが事情に合わせて柔軟に働ける環境があることで、誰もが能力を発揮し活躍できるのだと思います。

また、代表の私自身も子育てをしながら働く女性であることが、女性社員の安心につながっている面もあると思います。

編集部

働きやすい制度はもちろんですが、実際に子育てしながら働くメンバーが周りにいることも心理的な働きやすさにつながっているのですね。

橋本さん

そうですね。Slackにはパパママチャンネルがあり、可愛い子供服を売っているお店や、子どもが楽しめるお出かけ先など、活発に情報交換していますよ。

小川さん

保育園や小学校の感染症情報を交換できるところも、このチャンネルのありがたいところだと感じます。「私の子どもの学校でこの感染症が流行っている」といった情報を共有してもらうことで、予防のための対策ができます。

編集部

子育ての話を気軽にできる環境があるというのは、とても心強いですね。

子連れ出社を温かく迎える雰囲気がある

株式会社RECEPTIONISTの小川さんがインタビューに応えるようす

編集部

子育てをしながらマネージャーとして活躍する小川さんは、どのような働き方をされていますか?

小川さん

リモートワークを活用しながら、時短を利用せずにフルタイムで勤務しています。朝は7時に起きて、夫に子どもを保育園まで送ってもらい、8時半頃に勤務を開始しています。

編集部

制度面のほかに、どのような点で働きやすさを感じますか?

小川さん

子どもをオフィスに連れて来やすい雰囲気があるところです。仕事と子育ての両立をしていると「子どもをオフィスに連れて行けたらいいのに」と思う場面はどのお母さんにもあると思います。私の場合は、思い切って子どもを連れてきたところ、周りが優しく受け入れてくれたので、「連れてきてもいいんだ」と心が軽くなりました。

子どもも「すごく楽しかった」と言っていたので、必要な時はまた連れて来たいと思っています。

株式会社RECEPTIONISTの社員の子どもがオフィスで動画を見ながら過ごすようす
▲株式会社RECEPTIONISTには、社員が遠慮することなく子連れ出社できる雰囲気がある。

橋本さん

小川さんも私も出産したのがコロナ前だったので、ふたりでよくオフィスに子連れ出社をしていましたよね。小川さんが言っていたように、みんな優しくあやしてくれたのでとても助かりました。

編集部

ここまでお話を聞いて、RECEPTIONISTさんにはライフイベントを経ても安心してキャリアを続けることができる環境が整っていることがよく分かりました。

RECEPTIONISTのバリュー「成果を出す」「覇気を纏う」とは

編集部

RECEPTIONISTさんは「成果を出す」というバリューを掲げています。柔軟な働き方をしながらパフォーマンスを確保できる秘訣は何でしょうか?

橋本さん

特定のルールに従いながら、効果的に成果を上げる働き方ができる状態であることが、個人も会社もスピーディーに成長できると考えています。

柔軟な働き方は、言い換えると自分で働き方を決めるということです。私は、自分の意思を持って選択できる人ほどパフォーマンスが高いと信じています。

実際、プライベートと仕事のバランスをとりながら成果を意識して働いている人は、とても良いアウトプットをしてくれていると感じます。

編集部

小川さんは柔軟な働き方をするなかでどのように成果を上げていますか?

小川さん

私は集中する時は徹底的に集中したいと考えるタイプなので、リモートで働けるようになってから仕事の効率が上がったと感じます。

オフィス出社は周りとコミュニケーションができて楽しい反面、集中したい時は周囲の雑音が気になってしまうこともあります。自宅で集中しながら8時間働ける環境は、私にとても合っていると感じています。

目標を成し遂げる強い意思を持つ組織でありたい

編集部

もうひとつのバリューである「覇気を纏う」についてもお話しいただけますでしょうか。

橋本さん

私たちのようなスタートアップは、皆さん「少数精鋭で世の中を変えていくんだ」という思いを持って事業を運営されていると思います。

「言うは易し」で、そんなに簡単にできることではありませんが、目標を成し遂げるために強い意思を持って取り組むことで、その夢に一歩近づけると思っています。このような強い意思を「覇気」と表現しており、メンバーには「自分たちが目指す世界観を実現していくんだ」という覇気を纏ってお仕事してほしいと思っています。

編集部

覇気のある人には自信や魅力を感じます。RECEPTIONISTさんにはそのような人が集まっているからこそ、多くの人を惹きつけるプロダクトを生み出すことができるのだと感じました。

プロダクト愛を持ち自分らしさを大切にする方を歓迎!

株式会社RECEPTIONISTの橋本さん、小川さん、伊藤さんが並ぶようす

編集部

RECEPTIONISTさんのお仕事に向いているのはどのような方でしょうか?

橋本さん

弊社には、プロダクトへの愛を持ちながら仕事に向き合う文化があります。これからご入社いただく方々にも、ぜひ自社の製品に愛着を持っていただき、それを世の中に広めるために挑戦していただきたいと思います。

編集部

営業を担当する伊藤さんは、そのような方がRECEPTIONISTさんで活躍できるとお考えですか?

伊藤さん

私はプロダクトを広げたいという思いで入社し、今はその目標のもとやりがいを感じながら働いています。やりたいことや目標を明確に持っている方なら、弊社でのお仕事を楽しみながら活躍していただけると思います。

編集部

最後に、お仕事に興味を持った読者の方にメッセージをお願いします。

橋本さん

RECEPTIONISTはとても個性豊かな会社です。見た目もそうですし、年齢やバックグラウンド、働く場所もそうです。自分らしさや個性をお持ちの方が輝ける場所だと思うので、違いを楽しみながら目標に向かって一緒に挑戦していただける方をお待ちしています。

編集部

RECEPTIONISTの皆さんは柔軟な働き方でワークライフバランスを実現しながらも、一人ひとりが成果や目標を意識しながら自律的に動いており、とても大人な組織だと感じました。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社RECEPTIONIST:https://receptionist.co.jp/
採用ページ:https://receptionist.co.jp/career/