若手社員の挑戦と成長を後押しする企業を紹介する本企画。
今回は、地質調査などを通じて社会課題を解決する「応用地質株式会社」をインタビューしました。
応用地質株式会社とは
応用地質株式会社は、「地質のエキスパート」として社会課題を解決する会社で、その事業領域はインフラ・メンテナンス、防災・減災、環境、資源・エネルギーと多岐に渡ります。
1957年の創業以来、時代とともに変化する社会課題に合わせて新しいソリューションを提供し続けており、気候変動リスクが高まる近年は自然災害に強いまちづくりや脱炭素など、持続可能な社会を支える事業も推進しています。
会社名 | 応用地質株式会社 |
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住所 | 東京都千代田区神田美土代町7番地(本社) |
事業内容 |
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設立 | 1957年5月 |
公式ページ | https://www.oyo.co.jp/ |
働き方 |
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応用地質株式会社の事業には国土交通省や環境省といった国のプロジェクトも多く、若手社員でも責任とやりがいのある仕事に携わることができます。また、働き方改革への取り組みに力を入れており、仕事と私生活を統合的に考えて相互に良い効果を発揮する「ワーク・ライフ・インテグレーション」の考えのもと、さまざまな施策を行っています。
今回は、防災・インフラ事業部の工藤優衣さん、地球環境事業部の宇野賢志さん、人事企画部の山澤遼さんに若手社員の活躍や働きやすい職場づくりについてお話を伺いました。
インフラのメンテナンスや防災など社会課題を解決する4つの事業を展開
▲応用地質株式会社は、65年以上に渡って積み上げてきた技術に、創造的技術を加え、社会に貢献する事業を展開する。(公式サイトから引用)
編集部
まずはじめに、応用地質さんの事業内容についてお聞かせください。
山澤さん
応用地質は、地質学をはじめとする地球科学の知見と技術を活かして社会課題を解決する会社で、インフラ・メンテナンス、防災・減災、環境、資源・エネルギーの4つの分野で事業を行っています。
このうち、最も規模が大きいインフラ・メンテナンス事業では、道路や橋、ダムといったインフラの建設のための地質調査や、インフラの点検、遺跡などの文化財の調査や保全を手がけています。
▲応用地質株式会社は、3次元地質解析システムなど最新の技術で地質や地盤の調査を行っている。
編集部
応用地質さんは、地質・地盤調査における技術者数と売上が国内トップを誇るということで、道路から遺跡まで幅広く調査を担っているのですね。ほかの3つの事業についても、概要を教えていただけますか?
山澤さん
防災・減災事業では、河川の氾濫や土砂災害の調査・対策のほか、地震や津波による被害のシミュレーションなどを行っており、私たちの調査データは地域の避難計画や防災計画の策定にも活用されています。
山澤さん
環境事業では、生態系調査に代表される生物多様性の保全を目的とした「自然環境分野」のほか、災害廃棄物の処理計画策定支援や、人体に影響を及ぼす土壌・地下水汚染の対策を行う「生活環境分野」で事業を行っています。
資源・エネルギー事業では、発電所の地盤評価などを行っており、特に洋上風力発電施設の建設予定地における海底地盤調査では、弊社が国内トップのシェアを持っています。
編集部
各種災害の対策や環境保全への対応、再生可能エネルギーの推進など、重要性が増している分野で応用地質さんの技術が活用されているのですね。
山澤さん
はい。弊社は「人と自然の調和を図るとともに 安全と安心を技術で支え 社業の発展を通じて社会に貢献する」という経営理念を掲げており、地球科学のエキスパートとして持続可能な社会の実現に取り組み続けたいと考えています。
20代で国の事業を担当。応用地質は若手の挑戦を後押しする
▲宇野さんは、20代のうちから環境省から受託した事業を担当するなど、責任ある仕事を任されている。
編集部
ここからは、若手社員の活躍についてお伺いします。宇野さんは、2017年に新卒で入社されたということですが、これまでのお仕事について教えていただけますか?
宇野さん
入社してから3年間は環境事業部門で土壌汚染対策業務を担当していました。1年目は専任の指導員や部署内の先輩につきながらOJTで仕事を覚え、2年目以降は現場監理としてボーリング(掘削機器を用いた地盤調査の一種)を行う協力会社さんに現場で指示を出したり、調査結果を取りまとめる業務を任せてもらえるようになりました。
4年目に廃棄物の管理を行う部署に異動してからは、災害廃棄物の処理計画の策定や、自治体の方と一緒に、計画通りに処理が行えるようシミュレーションをするなどの業務を担当しています。その他にも、一般廃棄物処理基本計画や地球温暖化対策実行計画の策定など、環境分野に対して幅広く事業を行っています。
編集部
国や自治体の事業に関わることが多いのでしょうか?
宇野さん
そうですね。自治体や環境省、国土交通省などとお仕事をすることが多いです。
入社5年目からの3年間は環境省の事業を担当しており、国が公表するための技術資料の作成に関わっていました。私たちの調査や報告内容に基づいて作られた技術資料が、国の政策などに影響を与えることを考えると責任を感じましたが、同時に大きな達成感もありました。
手を挙げてチャレンジする人を歓迎するカルチャーがある
編集部
20代のうちから責任を伴うお仕事に携わることができるということですが、活躍するうえで周囲の後押しもあったのでしょうか?
宇野さん
はい。先ほどお話しした環境省のお仕事の場合、まずは自分である程度考えたうえで、同じチームの先輩に相談しながら進めていきました。チームのサポートが大きかったので、責任ある仕事であっても不安を感じず、思い切って挑戦することができました。
編集部
今後のキャリアを考えて新しいプロジェクトや異なる業務にチャレンジしたいと感じた時、それが叶うようなカルチャーもあるのでしょうか?
宇野さん
はい。弊社の事業は、社会の変化に合わせて変わり続けています。例えば、今は「脱炭素」がキーワードになっており、国が目指す2050年のカーボンニュートラル実現に向けて新しい技術者が必要になっています。変化に合わせて会社が新しい方向に進むためには、手を挙げてチャレンジする人の存在が欠かせません。だからこそ、弊社には挑戦者を歓迎する社風があるのだと思います。
私も、経験の幅を広げるため、廃棄物処理の事業を担当しながらカーボンニュートラルに関わるプロジェクトにも参加しています。
編集部
応用地質さんは社員の挑戦が会社の成長に不可欠と考え、積極的に活躍を支援しているのですね。
社員が目指すキャリアを叶える「自己申告制度」がある
編集部
キャリア支援や人材育成の制度についても、特徴的なものがあれば教えていただけますか?
山澤さん
弊社は、一人ひとりのキャリアに真剣に向き合いたいと考えています。そのための取り組みとして、毎年1回、社員が上司にキャリアに関する希望などを面談形式で伝える「自己申告制度」という仕組みがあります。面談では、今後取り組みたい仕事や将来の目標などを上司に伝えてこの先のキャリアを話し合っており、会社はこれをもとに社員の異動や新しいプロジェクトへの配属を考えています。
私も自己申告制度をきっかけに2回異動していますし、宇野も廃棄物処理の事業に関わることを希望した結果、4年目で現在の事業部門に配属されました。
編集部
工藤さんも、これまでに希望を申し出て異動した経験があるのでしょうか?
工藤さん
私はライフステージの変化によって、転居を伴う転勤を1度経験しています。担当する事業は転勤前と変わっていません。
編集部
ここまでお話を伺って、応用地質さんは「人」を大切にし、社員のキャリアを大切に考える会社だということがよくわかりました。
リモートワークも可能!応用地質は働き方改革を推進
▲子育て中の工藤さんは、リモートワークを利用しながらインフラ・メンテナンスの仕事に携わっている。
編集部
応用地質さんは、仕事と私生活を統合的に考え、両者の充実を実現する「ワーク・ライフ・インテグレーション」を提言するなど、働きがいや働きやすさへの取り組みを推進しています。工藤さんは子育てをしながら勤務しているということですが、どのような働き方をしていますか?
工藤さん
私は2013年に新卒で入社しました。はじめの4年間は仙台にある東北事務所でトンネルの点検をはじめとするインフラのメンテナンスに携わっており、国土交通省や自治体、高速道路会社などのお仕事を担当していました。
2017年に結婚してからは、さいたま市内の事業所に移り、引き続きインフラのメンテナンスの仕事をしています。現在子どもが3歳ということもあり、自宅がある千葉県からリモートワークを中心とした時短勤務をしています。
▲工藤さんは、産休後も引き続きインフラ・メンテナンスの分野でキャリアを積んでいる。
編集部
工藤さんは育休や職場復帰を経験して、応用地質さんのサポート体制をどのように感じましたか?
工藤さん
子どもが熱を出して会社を急に休むこともあるのですが、チームのみんなは「大丈夫だよ」と言ってくれるので、安心して看病に専念することができます。
また、在宅勤務の制度があるので、復職後は子どもの面倒をみながら技術の向上やキャリアの追求もしっかりできていると感じます。
編集部
育休の後は、ご自身が希望する部署に復職できたのでしょうか?
工藤さん
はい。会社には、インフラのメンテナンスに引き続き関わりたいという私の希望を踏まえて復職後の所属先を決めてもらいました。
編集部
リモートワークが多いということですが、周囲とのコミュニケーションはどのように取っていますか?
工藤さん
マイクロソフトのコミュニケーションツール「Teams」を使ってチャットで会話することが多く、離れていてもスムーズなコミュニケーションができています。
以前は、遠隔でのやり取りの場合、メールもしくは携帯電話での会話のみで要件を伝える必要があり、込み入った内容は資料を作成してからやり取りを行う必要がありました。Teamsが導入されてからは、作成する資料のパーツを画面共有させて、より具体的に解決できることも多くなり、仕事の効率が上がったと感じます。
「働き方革命実行委員会」を立ち上げ、矢継ぎ早に施策を打つ
▲山澤さんは、時代に合わせた働き方を柔軟に取り入れたいと話す。
編集部
子育て中の社員が働きやすい環境づくりのほかに、応用地質さんが行う取り組みとして特徴的なものはありますか?
山澤さん
弊社には、社内の各部署から集まったメンバーでつくる「働き方革命実行委員会」があり、これまでに様々な施策を行ってきました。例えば、2022年には組織を超えたコミュニケーションの活性化を図る「カジュアルミーティング」を始め、今まで話す機会が無かった社員同士が共通の話題で話せる場を設け、働きやすい職場環境作りを推進しています。
在宅勤務は、新型コロナ流行前の2017年から月4回を上限として実施していましたが、現在は回数制限なく利用できるようになりました。
▲在宅勤務を導入する応用地質株式会社では、オンライン会議やチャットを活用してコミュニケーションを図っている。
宇野さん
私が「あってよかった」と思う制度は、サテライトオフィスサービスが使えることです。出張先でもサテライトオフィスを利用して打ち合わせや作業をすることができるので効率が上がり、働きやすさにつながっています。
編集部
従業員数が約1,200名を超える大きな組織でも、働きやすさを実現するための新しい施策をスピード感を持って行っているのですね。
山澤さん
そうですね。応用地質は社会の変化に合わせて変わる会社なので、社員の働き方に関しても時代に合わせて柔軟に対応したいと思っています。
現場に同行して調査を体験。応用地質のインターンは理系学生に人気
編集部
応用地質さんが実施するインターンシップ制度についても、ご紹介いただけますか?
山澤さん
先輩社員による業務紹介や業務の模擬体験をしてもらう1日仕事体験のほか、夏には現場業務を体験してもらう2週間のインターンを実施しています。
編集部
どのような現場業務に携わることができるのでしょうか?
山澤さん
社員と一緒に現場に行き、地質調査や生態調査、建造物の点検などの業務を体験してもらいます。プログラムの終盤には調査した内容を成果報告としてパワーポイントで発表してもらい、社員によるフィードバックを行っています。
編集部
参加する学生さんには、どのような方が多いですか?
山澤さん
理系の学生さんが多く、2週間のプログラムには20名の定員に対して80名ほどの方が応募してくれます。ご参加いただけない方もいて申し訳ない気持ちですが、多くの方に弊社の仕事に興味を持ってもらっていることをありがたく感じています。
編集部
現場に同行して業務体験できるインターンはあまり多くないので、参加する学生さんはとても貴重な経験ができますね。
山澤さん
そうですね。お互いが理解を深め、マッチするかを確認するための大切な機会と捉えています。
応用地質の魅力は風通しの良さや社員の声を大切にする社風
編集部
みなさんは、応用地質で働くことの魅力はどのような点にあるとお感じですか?
工藤さん
私が感じる一番の魅力は、社員の人柄や仕事への姿勢です。みんなが仕事や技術、お客様に真摯に向き合っており、決めるときはビシッと決めて楽しむ時は和気あいあいと楽しむという、緩急をつけた働き方ができる人が多いですね。
宇野さん
風通しが良く、上司とも気軽に話せるカルチャーがあるのも魅力です。新型コロナが流行する前はみんなでバーベキューをしたり、定期的に懇親会を開催することが多かったので、ほかの部署の部長や課長とも気軽に話せる関係を築くことができました。コロナが落ち着いたので、今後またそのような機会が増えることを期待しています。
また、応用地質は自分が活躍できる場所を見つけやすい会社だと思います。弊社は4つのセグメントで事業展開しており、それぞれのセグメントで担うプロジェクトは多岐に渡ります。そのため、もし今の仕事が自分に合っていないと感じたとしても、ほかのプロジェクトや事業に挑戦するという選択肢があり、自分の力を発揮できる場所を社内で見つけることができるんです。
山澤さん
弊社には、社員の意見を取り入れようとするオープンな姿勢があると感じます。
働き方に関する施策などで社員が求める制度があれば積極的に導入を検討しますし、毎月社員に対して実施しているアンケート調査では経営陣に伝えたい意見や事業アイデアを記入するスペースがあります。
編集部
社員の声が大切にされていると感じられることは、モチベーションにもつながりそうですね。
ベンチャー気質のある職場で挑戦したい人を歓迎!
編集部
最後に、応用地質さんが求める人物像や、お仕事に興味を持った読者の方へのメッセージをお聞かせいただけますか?
山澤さん
宇野の話にもありましたが、弊社の事業分野は幅広いので、ご自身の得意な分野が定まりきっていないとしても、入社してから可能性を模索することができます。
東証プライム市場に上場する従業員1,000人以上の大企業ですが、新しいことにチャレンジできる環境がある点ではベンチャー気質がある会社とも言えます。堅苦しく働くより風通しの良い環境でカジュアルに働きたい方、新しい技術や事業展開に興味があって市場開拓に挑戦したい方にはぜひご応募いただきたいと思います。
編集部
宇野さんと工藤さんからも、お願いします。
宇野さん
やりたい仕事が明確でない方も多いと思います。そんな方には、弊社での仕事を通じて「これがやりたい」というものを見つけてほしいと思います。
ここ最近、若手メンバーが増えており、オフィスカジュアルを推進するなど若手が中心となって行う取り組みも生まれています。ご興味をお持ちいただけたら、ぜひ私たちと一緒にアイデアを出しながら、社会課題の解決や、働きやすい職場づくりに挑戦しましょう。
工藤さん
弊社には子育てをしながら活躍している女性がたくさんいます。私のようにリモートワークをメインにして働いている人も多いので、仕事と家庭を両立させながらキャリアアップしていただくことができると思います。
編集部
私たちの暮らしを守る重要な事業を行う応用地質さん。新しい事業の創出に挑戦できることや、社員のキャリアを真剣に考える文化があることは、仕事を通じて成長したいと考える人にとって大きな魅力だと感じました。
本日は、ありがとうございました。
■取材協力
応用地質株式会社:https://www.oyo.co.jp/
採用ページ:https://www.oyo.co.jp/recruitment/