未経験でも子育て中でも大活躍。ナイル株式会社が誇る挑戦者を引き上げる文化

先進的な働き方や社内カルチャーで注目を浴びている企業にインタビューを実施し、その魅力や特徴についてお届けする本企画。今回は、あらゆる産業のDX課題解決に取り組むナイル株式会社にお話を伺いました。

ナイル株式会社とは

ナイル株式会社が展開するサービスのイメージショット
▲ナイル株式会社では「日本を良くするための事業」という軸で様々な事業を展開している

ナイル株式会社は、「課題発見力×DX×マーケティング」による事業成長ノウハウを武器に、マーケティングとメディア活用による事業支援、自動車サブスクリプションサービスの運営を行っています。

会社名 ナイル株式会社
住所 東京都品川区東五反田1-24-2 JRE東五反田一丁目ビル7F
事業内容 ・ホリゾンタルDX事業
・自動車産業DX事業
設立 2007年1月15日
公式ページ https://nyle.co.jp/
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
フルフレックスタイム制度

今回は、社員の大半が20〜30代という同社にて、年齢や性別、入社年やライフステージに関係なく、自発的にチャレンジを続ける人を支援し、引き上げるカルチャーや制度設計に加え、採用において重要視するポイントや求める人物像について、人事本部カルチャーデザイン室採用企画ユニットの峰尾優里さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
ナイル株式会社/人事本部カルチャーデザイン室採用企画ユニットの峰尾優里さん

ナイル株式会社
人事本部 カルチャーデザイン室
採用企画ユニット

峰尾優里さん

ナイルが取り組む「ホリゾンタルDX」と「自動車産業DX」

ナイル株式会社が運営する「ナイルのSEO相談室」のサービスイメージ
▲ナイル株式会社が運営する「ナイルのSEO相談室

編集部

最初にナイルさんの事業内容について教えてください。

峰尾さん

ナイル株式会社は、ホリゾンタルDX事業と自動車産業DX事業という2つの軸で事業を展開している会社です。

ホリゾンタルDX事業においては、あらゆる業界のお客様に向けて、SEOやコンテンツマーケティング、生成AIによるDX支援を中心としたマーケティングで事業支援を行う部署と、自社メディア運営や広告ソリューションを扱う部署があります。

顧客支援実績は2,000社以上、自社運営するメディア「Appliv」シリーズは月間利用者数が1,000万人を超える国内有数のサービスになるまでに成長しています。

編集部

自動車産業DX事業についても教えていただけますか。

峰尾さん

こちらは2018年からスタートしたビジネスでして、「おトクにマイカー 定額カルモくん」という個人向けの自動車サブスクリプションサービスを運営しています。

こちらのサービスも、ローンチから2023年現在までの累計申込者数が20万人を超え、サービスとして順調に成長しています。

編集部

ありがとうございます。ナイルさんの強みである独自のSEO技術をはじめとしたマーケティングノウハウを活かした顧客支援から、どんどん多角展開されて成長しているというフェーズにあるんですね。

■お話に出たサイトはこちらから!
サービスサイト「Appliv」:https://app-liv.jp/
サービスサイト「おトクにマイカー 定額カルモくん」:https://carmo-kun.jp/

インターン時代から責任ある仕事を実施。若手を引き上げるカルチャー

ナイル株式会社の久保瞭也さん
▲ナイル株式会社で活躍されている久保瞭也さん

編集部

ナイルさんの採用サイトを拝見すると若手社員さんの活躍が目立つという印象を受けました。実際に働かれている方の年代としては、どのような構成になっているのですか?

峰尾さん

約8割程度を20代から30代の社員が占めています。全体的にみると、2023年7月の時点で20代が20%、30代が57%、40代が21%、50代以上は2%という構成ですね。

編集部

働いていらっしゃる方のほとんどが20代から30代の方という中で、特に活躍が目立つ方のエピソードをご紹介いただけますでしょうか。

峰尾さん

2019年新卒で入社した久保という男性社員がいて、彼の場合は2年間のインターン時代からすでにお客様のメイン担当となって活躍していました。

入社後はWebコンサルタントとして経験を積んだ後にセールスへ移り、2023年5月からはメンバー全員が年上というセールスユニットのマネージャーに就任しています。

編集部

すごく成長が早いですね。周りからのサポートも手厚かったのでしょうか?

峰尾さん

そうですね。久保自身が本当に話していて気持ちが良い人物で、活躍するのも納得できるなという感じの人柄なので、上長からのサポートもありましたが主体的に周囲を巻き込む形で数字を作っているようです。

経営陣も先輩もサポートを惜しまず若手のチャレンジを促す

ナイル株式会社の石原翔太郎さん
▲ナイル株式会社で活躍されている石原翔太郎さん

編集部

久保さんのように若手社員が活躍する例は、ナイルさんではあまり珍しくないケースなのでしょうか?

峰尾さん

そうですね。年齢や年次を問わず、若手でも入社すぐの方でも、評価され活躍する方は結構いるなと感じています。

もう1人例をあげると、2022年に中途採用で入社した石原という男性社員が、Web業界未経験ながら自ら機会を取りに行くことで成長していき、入社1年で新規サービスの立ち上げリーダーとなって活躍しています。

編集部

Web未経験の方が入社から1年程度で新サービスの立ち上げを担当されることは、かなりハードルが高いと感じます。入社から立ち上げまでにはどのような経緯があったのですか?

峰尾さん

石原はコンサルティング会社での企画営業を経験した後、20代なかばの時に「Webのことは全く知りません」という状態でナイルに入社しています。

入社後コンサルタントとして活躍していく中で、生成AIを活用したコンサルティングサービスという新しいサービスの立ち上げメンバーとして抜擢されたんです。

ナイル代表の高橋がメンターのような形でしたので、結構プレッシャーも大きかったと思いますが、自分なりに検証を繰り返しながら進めていっていましたね。

編集部

生成AIという、まだ業界としてもノウハウが蓄積されていない新領域において、サービスの体制を整え軌道に乗せていくという過程はかなりハードだったのではないでしょうか?

峰尾さん

そうですね。けれどその部分に関しては、社内の各部署のメンバーがしっかりと協力する形で進めていくことができていました

新サービスのローンチを知らせるために広報メンバーと連携したり、お客様に紹介するためにセールスメンバーと連携したり、結構事業部の中でも「石原さんがやっているなら、応援しよう!」みたいな空気感が生まれていましたね。

あとは、それまで新事業やサービスの立ち上げを全て担っていた代表の高橋が、自身が培ってきた知見やノウハウをしっかり石原にインストールしながら一緒に進めていったことも大きな助けとなったと思います。

編集部

石原さん自身、周りの人をどんどん巻き込んでいく力を持たれている方なんですね。

峰尾さん

そうですね。本人がかなりパッションを持ってやっていたので、それを感じていた周りとしても「なんとか実現したい」という想いが強くなって、結構前のめりに関わってきていたかなと思います。

編集部

年齢や入社年に関係なく互いの成長を好意的に受けとめ合えるカルチャーが、若手社員さんたちが生き生きと仕事に向かえる雰囲気を作り出しているのですね。

ナイルには、社員の主体的な成長をサポートする制度あり

ナイル株式会社の社内で書籍を選ぶ女性社員

編集部

若手育成という点においては、ナイルさんではどのような取り組みをされているのですか?

峰尾さん

弊社では、「ワンアップ」という学習支援制度を設けており、1人あたり月1万円まで学習にかかる費用を会社が負担しています。

社員の学習支援は長らく注力している部分でして、年間で500万円超をこのワンアップのための費用として計上しています。

編集部

具体的にどのような制度になっているのでしょうか?

峰尾さん

学習に関するものには割となんでも利用してもらえる制度ですので、書籍代はもちろん、セミナーの参加費や、最近でいうとChatGPTの有料プランの費用なども対象となります。

自発的な学びを促進することがこの制度の大きな目的でもあって、あくまで社員自身による「これを学んだらこの仕事にこういう風に活用していきたい」という考えがあったうえで、それぞれが自由に使える制度というところを大切にした設計となっています。

会社側から「この研修を受けなさい」という形ももちろん良いと思いますが、ナイルとしては学びに対して受け身ではなく、もっと能動的・主体的に取り組んでほしいという想いがあるためです。

編集部

なるほど。社員のみなさんは、その制度をどのように活用されているのですか?

峰尾さん

例えばエンジニアであれば、AWS(※)の資格を取得することで仕事の幅を広げることができたり、美容関連のメディア担当者であれば、コスメ薬機法管理者(※)の資格を取得することでコンテンツの幅を広げることができたりという感じです。
(※)AWS:「Amazon Web Services」の略。AWS認定は、Amazonが提供しているWebサービスに関する専門知識やスキルの保有者であることを証明する資格
(※)コスメ薬機法管理者:コスメ分野に関する広告やコンテンツが薬機法に抵触していないかを判断することができる専門的な知識の保有者であることを証明する資格

「業務と何かしらの関連性があれば基本的にOK」という自由度の高さのおかげで制定以来、多くの社員が活用しています。

評価基準は「自分の可能性を信じて挑戦できるかどうか」

編集部

若手社員の方々が自発的に成長し活躍する背景には、仕事をどんどん任せる文化があると感じます。ナイルさんでは「仕事を任せてみよう」と判断されるうえで、どのような評価基準を設けられているのですか?

峰尾さん

ナイルで掲げている行動指針の中に「自分の可能性にかけよう」という意味の「BET ON MYSELF」というバリューがあるんですが、このバリューに合った行動が取れているかという点は、評価に大きく関わってきますね。

実際に社内で年に2回行われる人事評価においても、評価基準となる行動設定はこのバリューにのっとった内容に設定されています。

編集部

自分の可能性を信じて挑戦できる人が評価される仕組みになっているんですね。失敗することに対しても寛容な社風なのでしょうか?

峰尾さん

そうですね。ナイルという会社には、昔から「世の中のためになることなら、領域を絞らずに何でもやっていこう」という風潮があるので、色々やってた結果失敗したり事業撤退したりというケースが生まれるのは当たり前と考えています。

そういった考えを前提に、「それでも怯まずにどんどん挑戦していこう」ということを行動指針に掲げ、評価基準のベースにしているので、「挑戦に失敗は付きもの」「失敗は全然怖いことじゃない」ということがカルチャーとして根付いている感じはあります。

なのでグイグイとチャレンジしてくるようなやる気のある人には、大きい仕事や新しい領域の仕事をどんどん任せています。

編集部

失敗も好意的に受けとめるというナイルさんのカルチャーがよく分かるようなエピソードはありますか?

峰尾さん

私の中でとても印象深かったエピソードなのですが、弊社で設けている「ナイルアワード」という全社表彰式の中で「ナイスBET賞」という賞がサプライズで設けられて、チームの大幅縮小が決まっているメディア運営チームが表彰されたことがあったんです。

その事業は、外部環境の変化などの理由からやむを得ず縮小という判断に至った事業だったんですが、「ナイスBET(懸け)だったね」「会社として意義ある挑戦だった」「失敗を恐れずハイジャンプをしかけていたよね」と評価され表彰されたことで、その事業に関わったメンバーの中ではすごく前向きな形で気持ちに区切りをつけることができたんじゃないかなと思いました。

社員の意識の中に自然とバリューが浸透する施策

ナイル株式会社でのミーティング風景

編集部

200名を超える社員さんが働かれているナイルさんで、全社的にしっかりとバリューが浸透している背景としては、どのような施策や取り組みがあるのですか?

峰尾さん

バリューの浸透施策の1つとして、カルチャーワークショップというものを四半期に1回、事業部ごとに開催しています。

ワークショップの内容としては、30分程度の時間内に決められたテーマに関して5〜6人のチームで話し合うという形です。

例えば「BET ON MYSELF」の会であれば、自分がこれまで可能性にかけて挑戦したことや、挑戦した結果失敗したこと、成功したことなどの各メンバーの経験談をそれぞれ書き出して、話していくという感じです。

このような接触機会を意識的に設けることで、メンバー間で「この人はこういう価値観で動いているんだな」という相互理解が深まりますし、テーマとなっているバリューについての解像度も上がっていくことが期待できます。

編集部

ありがとうございます。その他に取り組まれていることはありますか?

峰尾さん

2つ目の施策としては、コインを入れてガチャガチャ回すとカプセルトイが出てくるおもちゃを用いた「バリューガチャ」があげられます。

社内の自動販売機の近くにガチャマシンを置いているので、ちょっと休憩がてらに回してみる社員が結構いるんです。

カプセルの中にはバリューが記されたお菓子が入っており、ひいた人が「(そのバリューを)意識しながら過ごしてみよう」と思うようなきっかけ作りの1つとなっています。

ナイル株式会社の「バリューガチャ」
▲ランダムにバリューを再認識できる「バリューガチャ」

峰尾さん

あとは、バリューが表記されているネックストラップを作成・配布し、全てのメンバーの頭の片隅に常にバリューの存在があるという状況を意図的に作るということも行っています。

共に働くメンバーに対して心を開く交流制度

ナイル株式会社のオフィス内での社員の様子

編集部

先ほどの石原さんや久保さんのエピソードからも、社内全体の連帯感がナイルさんはとても強いように感じるのですが、これも「OPEN THE MIND」というバリューによるところが大きいのでしょうか?

峰尾さん

そうですね。ナイル社内の雰囲気として、自分自身が頑張ることは当たり前なんですが、そこに横や縦方向の連携が入ってきて、仕事をすごく協力的に進められている人が多いという特徴があります。

弊社制度の1つに「ピアボーナス制度」というものがあるのですが、この制度はそういった縦横横断型のチーム形成につながっていると思います。

この制度は、感謝の言葉と一緒にポイントを相手に送ることができる仕組みになっており、本当にちょっとしたことを「ありがとうございます」と伝える流れがすごくナチュラルに定着しているんです。

ナイル株式会社のピアボーナス制度「You Are The One」の画面
▲ナイル独自のピアボーナス制度「You Are The One」

編集部

そういった施策は「恥ずかしい」と感じてしまったりする人も多いかと思いますが、ナイルさんで働かれる社員さんの特徴としては、やはりオープンマインドで社交的な方が多いのでしょうか?

峰尾さん

他の社員たちと積極的に関わっていきたいという意欲がある人が結構多いのですが、その一方で変にウェットすぎず、すごくちょうどいいバランスで付き合えている人が多いと感じています。

ナイルにはいくつもの部活があるんですが、仕事とはまた違うつながりの中で、みんなが分け隔てない交流を楽しめる場となっていますね。

編集部

部活動によってどのような効果が生まれているのですか?

峰尾さん

斜めの関係が構築できるという効果が大きいと思います。仕事とは別の軸によるコミュニティに参加することで、仕事上ではあまり関わり合いのない社員ともきっかけが持ちやすくなり、仕事の中でもその斜めの関係を活かして、色々なアドバイスやアイデアを相互交換できるようになっています。

組織が大きくなっていくと、自分の所属部署のことだけで関係が閉じられてしまう可能性が高くなりますが、そこはしっかりと横や斜めにアンテナを張って関係性を築きながら、色々なプラス効果を生み出していきたいと思っています。

編集部

各部の活動報告などはあるのですか?

峰尾さん

はい。Slackの中に「活動報告チャンネル」というものを設けているので、そこに投稿された各部の活動報告やメンバー募集告知などを全社員がチェックできるようになっています。

ナイル株式会社の部活のようす
▲野球部、釣り部などアウトドアなものから、料理部、オセロ部などインドアな部活まで多彩に活動

編集部

堅苦しい感じや強制されている感じがなく、社員さんが自然と他の社員に対してオープンマインドになれる雰囲気がナイルさんの社内には根付いているのですね。

男性の育休取得率60%を実現する子育て支援制度

編集部

20〜30代の社員さんが大半のナイルさんでは、出産や育児といったライフイベントを迎えられる社員さんも多いかと思いますが、産休・育休の取得率はどのくらいでしょうか?

峰尾さん

2022年度は男性社員が60%、女性社員が100%となっておりまして、他の企業さんに比べて男性の育休取得率がやや高くなっています。

男性社員の取得に関しては、マネージャーポジションの社員が取得していたり、思い切って半年間の育休を取得する社員がいたりと、「もうこの機会でしか、子供の成長をちゃんと見つめられる機会がない」という感じで、積極的に育児に関わろうという方もいます。

上司や周りの社員がちゃんと育児に関わりながら仕事をしているという前例によって、他の男性社員も後に続きやすくなるので、そういった産休・育休の取得事例や先輩たちの声といったノウハウは、社内報を使って社内に公開しています。

編集部

どのような情報が共有されているのですか?

峰尾さん

社内報では割と踏み込んだ内容が展開されていて、例えば「上司の〇〇さんに相談しました」といったエピソードであったり、「育休取得について相談するのに適したタイミングはいつ?」みたいな、ちょっと聞きづらいような細かな情報も展開しています。

編集部

パパさん社員の方はもちろん、ママさん社員の方としても、出産・育児に対する会社の理解とサポートする姿勢が感じられる取り組みですね。

峰尾さん

あとナイルにはキッズケア休暇というものがあるんですが、お子さんが小学校を卒業するまでの間、子育て中の社員は年5日の特別有給休暇が使えるようになっています。

加えて、この制度は勤続期間に関係なく、対象となるお子さんを持つ全ての社員が利用できるようにしてあるので、入社したての社員も気兼ねなく休暇を取得することができるんです。

これは、法律で定められている「子の看護休暇」をナイル仕様にアップデートした制度でして、弊社で働く子育て中の社員たちがしっかりと仕事に集中できる環境整備の一環となる制度です。

家庭を持つ社員も多いため、そういったところを理解しながら、サポートできる環境を作ることが大切だと考えています。

パパ・ママ社員が子育てと仕事を両立できる働き方を実現

ナイル株式会社社内のフリースペースの様子

編集部

子育て中の社員さんたちはどのような働き方をされているのですか?

峰尾さん

働き方についてはかなり柔軟に選ぶことができる環境を整えています。社員側からも、リモートワークやフルフレックスで働ける環境はありがたいという声が多くあがっていますね。

職種により例外もありますが、基本的にどの事業部でもリモートワークはOKとなっていて、あとは事業部ごとで出社頻度などの細かなルールづくりは行っています。

「今日は出社しようと思っていたけど、子供の体調が悪いのでリモートにします」みたいなことや、「今日は子供の病院に行ってから、仕事を始めます」みたいな話を結構聞くので、助かっている社員も多いのではないでしょうか。

編集部

リモートとフルフレックスという柔軟な働き方が可能な環境というのは、本当に心強いと思います。

峰尾さん

ありがとうございます。社会的に出勤自粛ムードが明けて、以前のような勤務スタイルに戻す企業さんも多い中、ナイルとしては出社を強制するのではなく、社員が柔軟に働き方を選べるように、ある程度の自由度を持たせておこうよという姿勢なんです。

編集部

あくまで社員さんたちの自立性や意思を尊重して、会社側から適宜支援の手を差し伸べるという姿勢なんですね。

ママになって受注率がUP!女性が働きやすい環境

ナイル株式会社の女性社員

編集部

ナイルさんで活躍されている女性社員さんにはどういった方がいらっしゃるのですか?

峰尾さん

ナイル社内では結構多くの女性社員が活躍しておりまして、先述のナイルアワードでも表彰者の3分の2くらいは女性がノミネートされています。

その中でご紹介させていただくと、人事部門のメンバーで栗原という女性社員がいるのですが、過去の職場でやむを得ず時短勤務となってしまったが、育児しながらもフルタイムで働ける職場を探し、自身が全力投球できる環境を求めてナイルに入社したという経緯を持つ人物です。

現在(2023年7月取材時点)は、リモートやフルフレックスといった制度を活用しながらどんどん活躍の幅を広げて行っている最中で、子育てもキャリアも両立しているエネルギッシュな女性です。

編集部

子育て中でものびのびと挑戦し続けられる環境を求めてナイルさんに入社されるママさんも多いんですね。

峰尾さん

そうですね。あとはセールスを担当している山田という女性社員は、2021年4月に育休から復帰したのですが、復帰後の方が受注率がすごくアップしていて、お子さんを持ったことによって自分に合った仕事のやり方をどんどんアップデートしていきながら活躍しています。

編集部

仕事復帰後に色々な課題に直面してしまう方も多いかと思いますが、山田さんはどのようにご自身が働きやすい環境を構築されたのでしょうか?

峰尾さん

彼女の場合は、子育てと両立するためにリモートワークに軸を置き、その状態で営業精度を高めるために業務の効率化を進めたことが、結果として営業成績の向上につながったのかなと思います。

重要な業務に集中できるように営業資料作成を外注に切り替えるなど、上司をはじめとする周りの人間も山田の働き方に理解を示して協力的であったことも大きいですね。

ナイル株式会社の栗原さんと山田さん
▲お話に出た採用人事の栗原さんと、セールスの山田さん

子育て社員が活躍できる環境がさらなる働きやすさを生む

ホワイトボードを使って説明を行うナイル株式会社の女性社員

編集部

ナイルさんでは、管理職に就かれている方の男女比はどのくらいなのですか?

峰尾さん

2022年度データにおいては、男性対女性でいうと8対2になっています。

編集部

女性社員の方の中では、どのような方が活躍されているのですか?

峰尾さん

例えば、自動車産業DX事業部で統括マネージャーとして、エンジニア組織を管理している女性エンジニアである染野がいたりですとか、2022年に人事部門に労務担当として入社した女性が、約1年後の2023年5月からマネージャーになったりと、結構色々な活躍の形がありますね。

編集部

入社から1年程度でマネージャーに昇格した方はどんな方なのですか?

峰尾さん

高野という女性社員なのですが、彼女は入社してからかなり自発的に社内制度周りの改善に取り組んでいました。

彼女が主導で策定した制度の1つが、先ほどお話にあがったキッズケア休暇でして、経営陣と一緒になって「どうすれば、お子さんを持つ社員がしっかりと仕事に向き合える環境を作れるか」というところを考えながら進めていましたね。

ナイル株式会社の染野さんと高野さん
▲お話に出たエンジニア統括マネージャーの染野さんと、労務マネージャーの高野さん

編集部

これまでご紹介いただいた方々にも共通するのですが、入社間もない方が新制度や新事業を作るということに対して、ナイルさんの社内にはあまり抵抗感がないように感じたのですがいかがでしょうか?

峰尾さん

確かにそうですね。社員の年次や年齢はあまり意識していませんね。

ナイルの経営陣や会社の根本には「仕事に集中して会社を大きく成長させていこう」という想いがあって、その障害となってくる要因はどんどん取り除いていこうという考え方が社内にも浸透しているんです。

そのため、高野からのキッズケア休暇の提案に関しても、その制度によって不利益を被る人もいないですし、子育て社員が働くうえでの障害を取り除くことができるという点でメリットしかないと捉えられたので、「ぜひやろう!」みたいな感じでサクサクと進んでいきました。

編集部

既存の事業や業務内容、制度に対して、改善点や障害を感じる人が手を挙げることに好意的な社風が、さらなる働きやすさを生んでいるのですね。

ナイルは、理念に共感できる素直で学習意欲の高い人を歓迎

ナイル株式会社/人事本部カルチャーデザイン室採用企画ユニットの峰尾優里さん
▲ナイル株式会社人事本部カルチャーデザイン室採用企画ユニットの峰尾優里さん

編集部

ナイルさんで活躍される方に共通する特徴や人物像について教えてください。

峰尾さん

弊社では、先ほどのバリューや弊社が掲げるミッション・ビジョンを含め、ナイル的な価値観に共感してそれをしっかりと体現しているメンバーが多く活躍しています。

あとは、素直でオープンマインドな方、学習意欲の高い方という共通項もありますね。

やはり弊社が目指す方向性に共感できる方の方が、働いていて心地よいと思いますし、その分やりがいを持ち続けられていると感じます。

編集部

最後に、本記事を読まれてナイルさんで働くことに興味を持たれた方に対してメッセージをお願いします。

峰尾さん

ナイルでは、社員一人一人が新しい技術を積極的に取り入れられる支援制度や、学習意欲を高められる環境をご用意しています。

自分自身が高みを目指して学び続け、会社としての成長にも貢献していきたいという方にとって、ナイルはとてもフィットする環境だと思うので、そういった学習意欲の高い方がメンバーに加わることをお待ちしています。

編集部

インタビューを通じて、社員さんの自発的な挑戦・成長をとても大事にするカルチャーが根付いている会社さんだと感じました。

本日は貴重なお話をたくさん聞かせていただきまして、本当にありがとうございました。

■取材協力
ナイル株式会社:https://nyle.co.jp/
採用ページ:https://nyle.co.jp/recruit/