ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、モノ・ループ株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
同社は、『セカンドハンドを通して人々を幸せに』『文化を守りつなぐ』を理念に掲げて、リユース事業を展開している会社です。2020年9月に株式会社XOが運営していた「ベストフレンド」「古美術 昇華堂」より生まれ変わりました。
愛知県を中心に早いスピードで店舗を拡大しており、2023年にタイ子会社「MONOLOOP(Thailand)Co.Ltd,.」を立ち上げ、海外展開も進めています。店舗数とともに売上高も右肩上がりに増加しつづけています。
国内にとどまらず、リユース事業の海外展開を進めるモノ・ループ
編集部
モノ・ループさんは売上実績を毎年140%アップを実現されていますが、現在の事業の状況について簡単にご説明いただけますか?
森さん
モノ・ループではお客様が「いらない」と思っている商品を店舗にて店頭買取、またはスタッフがご自宅までお伺いして出張買取をしています。買い取った商品は国内外の自社店舗で販売したり、オークションやECサイトに出品しています。
現在は愛知、三重、岐阜、富山、石川を中心に63店舗を運営しており、 2025年2月には80店舗近くまで事業が拡大する見込みです(取材は2024年6月)。
編集部
子会社をタイ・バンコクに立ち上げたということですが、海外の展開先としてタイを選ばれた特別な理由はあるのでしょうか?
森さん
タイは、多くの外国人の方が観光で訪れるアジアの玄関窓口であり、国内外の企業の支店があることから、様々な文化がある国です。さらにタイは親日国でもあり、アニメをはじめとした日本古来の文化を受け入れる体制があることから、バンコクに初出店しました。
16坪ほどの店舗で日本アニメのフィギュアを販売していたバンコク店は、オープンから1年半で店舗数は4店舗、2024年8月にはさらにもう1店舗出店するまで大きくなりました。今後もタイを中心に、アジア圏から世界のマーケットシェアを取っていきたいと考えています。
海外にもリユース文化はあり、ブランドの中古ショップも稀にありますが、日本ほど多ジャンルに及んでいないんですね。日本は多様なものをリユース品として扱いますので、海外進出として窓口を広げられると考えています。
拡大傾向のリユース業界で毎年140%の成長ができているワケ
編集部
御社が成長されている理由をお伺いできますか?
森さん
毎年140%の成長を実現できている理由として、そもそもリユース業界自体の拡大が挙げられます。昨今、高齢化の影響で生前整理・遺品整理のニーズが高まりつつあり、さらに近年の新型コロナウイルス感染症の蔓延による生活様式の変化で片付け需要も伸び、リユース業界全体がさらに成長が加速しました。
また、リユース業界は国内だけでも隠れ資産(※)は60兆円を超えると言われている業界です。この豊富なストックが今後取引される可能性があり、市場の拡大が見込まれる業界として、注目されはじめています。こうした業界の後押しもあり、大幅な成長を実現できています。
※隠れ資産:1年以上使用せず、理由なく家庭内に保管されている不用品のこと
さらに、弊社は都市部に出店するのではなく、東海北陸を中心として地域に根ざした地域密着型の店づくりを進めています。地域に根差した出店により、地域の方々に安心してご利用いただけていることも、年々売上アップできている要因です。
編集部
リユース市場自体が成長していて競合企業も拡大されていると思うのですが、その中でも御社がお客様に選ばれる理由はなんだとお考えですか?
森さん
弊社の強みの1つが、単価の低い商品や次に販売しづらいお品物など、他社で買い取りが難しい品物でも買い取りができる点です。
例えば結婚式の引き出物の食器類は、100円ショップでも真っ白いお皿が買える時代なので、押し入れにしまってホコリがたまっている中古の食器は買い手がいないので、なかなか買い取りができるお店はないんです。
弊社は海外に売り先があったり、独自の販売ルートを持っているので、他社で買い取りが難しい商品も買取が可能です。そのため、多くの方に足を運んでいただくことができています。
僕たちがお引き受けしているのは、お客様の「使わないけど捨てるのはもったいない」「思い出があって捨てられない」という想いです。大切なお品物をお客様の想いとともに確実に次の人に届けたいというところからサービスが始まり、それがモノ・ループの強みになっています。
競合が少ない古美術品・骨董品の取り扱いにも注力
編集部
他にも選ばれる理由や御社の強みがあれば教えてください。
森さん
リユース業界の中でも、競合が少ない古美術や骨董品を取り扱える点ですね。モノ・ループ株式会社の前に、「ベストフレンド」「古美術 昇華堂」の2つの看板を掲げていました。「古美術 昇華堂」では主に古美術品や骨董品、美術品を専門領域として買取業をしていましたので、専門知識を有しています。
幅広いジャンルの販売ルートを確立していることから、他社でお買い取りができない商品でもお任せいただけるため、買取金額も担保できています。
他社だと1,000円でしか売れない商品でも、弊社では5,000円〜1万円で販売できることもあります。高値で販売できれば、必然的に買取金額も高くなり、お客様の安心感や満足感も高めることが可能です。
仕入れサイドでも、売却サイドでもしっかりと戦略を行っているところも、お客様に選んでいただける要因だと考えています。
顧客満足度を高める質の高い鑑定士を育てる研修・教育体制
編集部
幅広い専門知識が御社の強みの一つとのことで、在籍されている鑑定士の方のレベルも高いのではと思います。鑑定士になられる方は経験者の方が多いのでしょうか?
森さん
そもそもモノ・ループには業界経験者が入社してくることはほぼなく、およそ99%が未経験からの入社です。未経験からでも、しっかりと鑑定できるまで成長していただけるよう研修を整えています。
まず、弊社の教育プログラムは商材ごとに細かく分かれており、ステップバイステップで買取や流通の多い商品から商材知識を養っていきます。品物についてだけではなく、接客に関する研修を用意しているので、査定の説明などを学ぶことが可能です。
さらに、社内資格である「鑑定マイスター」の取得に挑戦することで、鑑定力・接客力を身に着けられる環境があります。鑑定マイスターは、初級・中級・上級の3段階あり、階級が上がれば昇給にも繋がるのでスキルアップのモチベーションも高くすることができています。
編集部
買取が多い商品から知識を養っていくとなると、その時々によって覚える商材は変わってくるということですね。
森さん
そうですね。流行や時代によって変わっていくので、常にキャッチアップして勉強していく形です。
最近ですと着物の買取が多く、他には2022年ころからブームになったトレカや、それに準じたフィギュアの流通も増えています。また、金が最高値を更新し続けていることから、金属系の商品の買取は非常に多いです。
編集部
研修で知識を学べたとしても未経験スタートの方ですと、自身の査定に不安を感じることも少なくないと思うのですが、その点はサポートなどあるのでしょうか?
森さん
査定専門部署を有しているので、画像を本部に送信することで本部と現場での二重体制でチェックしています。ですので、経験が浅いスタッフでも鑑定ができます。
骨董品を趣味で集められてる方は、しっかりと品物の価値や歴史を分かっている人に受け取ってほしいと考えられていることが多いです。その点、弊社は査定の体制を整えており、質の高い鑑定士もいるのでお客様の満足度が高く、厚い信頼をいただいていると思います。
編集部
研修でしっかりと商材知識や接客の仕方を学べますし、本部との2重チェックがあると経験が浅い方も安心して鑑定に臨めますし、社員さんの早い成長に繋がりそうだと感じました。
早期に店舗運営を任せ、若手を成長させるのがモノ・ループ流
編集部
モノ・ループさんは、ほぼ9割が20〜30代の社員さんで構成されています。若手の方が活躍できる秘訣や社内の仕組みがあればご紹介いただきたいです。
森さん
モノ・ループでは、若手の方でも早い段階から店舗責任者や人事、マーケティング、経営戦略などの責任者のポジションをお任せしています。会社が非常にスピード感を持って成長している状況で新店舗を出しており、僕自身も入社半年ほどで店舗責任者を経験しました。
店舗責任者は、経営で重要な「人」「物」「金」「情報」の4つを、1店舗のマネジメントを通して考える経験ができます。
鑑定を行いつつ、お客様との会話を通して集客方法を考えたり、スタッフの採用・教育をしたりなど、自分たちの店舗の数字をあげていく経験は、若手の活躍や早い成長に繋がっていると考えています。
若いうちから経営者の意識を持って店舗の運営・経営ができるのは、非常にやりがいがあることですし、店舗運営の経験があれば、他のポジションや職種でも活躍できると思います。
チャレンジを褒める文化があり、触発されて挑戦する社員が多い
編集部
若い方が多くご活躍されている御社ですが、会社の雰囲気はいかがでしょうか?
森さん
まず、なんでもチャレンジを受け入れる体制や環境があると思います。その上で、同期の活躍を褒めたり、チャレンジを褒めたりする文化が根付いています。褒められている人の姿を見ると「自分もやってみよう」と思ってくれるようで、チャレンジの輪が広がっていきます。
自ら進んでチャレンジすることは勇気が必要ですが、結果が出るとやっぱり楽しいものです。皆さん元気よく、高い意識をもって仕事をされていると感じています。
編集部
若手の方もチャンスがもらえて、そのチャンスを上手くいかせなかった時も先輩やベテランの社員さんがサポートしてくださる環境ということですね。
森さん
そうですね。データを駆使しつつ、ただ商品を売るのではなく顧客満足度を高めつつ利益を生み出していくための施策や、ビジネスマンとしての考え方を事業を通して、また先輩社員の背中を見て学ぶことができた貴重な経験です。
また、自分1人で事業を作っているのではなく、スタートアップベンチャー企業の「全員で事業を作っていく感覚」を改めて感じました。常に会社が成長しているからこそ、事業も社員も悩みは必ずあるものですが、互いに助け合いつつとにかく前に進んで絶対成功させようという思いがあります。
モノ・ループが求めるのは「人の気持ちに寄り添える」こと
編集部
採用に関するお話をお伺いできればと思います。モノ・ループさんが求める人物像やマッチすると思う人物像をお聞かせください。
森さん
我々が行ってるサービス自体、 世界的にも国内的にもメジャーではありません。まだまだ認知が進んでいない業界であることを前提とし、店舗責任者という立場からリユースの魅力を一人一人のお客様との出会いを通して伝えていき、このサービス、ビジネスを広めてほしいと考えています。
そのためには、顧客満足度を高めていく必要がありますが、お客様はただ品物を見てほしいだけではなく、「この品物はどういったものなのか」を理解をした上で引き受けてもらうところに満足感を得られています。
お客様に喜んでもらうためには、笑顔でかつ目の前の方に寄り添った接客をするべきというのが僕の考えです。
僕は、店長は店舗の看板であり、店舗のフロントに立つ人間は「舞台俳優であれ」と思っています。高級ホテルのコンシェルジュのような接客、古くから付き合いがあるような接客、祖父母と孫のような接客など、自分の中に多種多様なキャラクターを持って、その時々に沿った対応をする必要があります。
この対応ができるためには、人が好きであることが重要です。「誰かのために何かをしたい」「人と関わる仕事をしたい」などの思いを持っている方はぜひ採用したいと考えています。
一緒にリユース業界を全世界に広げていきたい人はぜひ応募を!
編集部
それでは最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。
森さん
モノ・ループは日本だけではなく、リユース業界が世界中で当たり前に利用される環境を目指しています。世界中でSDGsが掲げられ、限りある資源や自然環境をどう継続していくかが求められています。
リユース業界の取り組みは、まさに持続可能な社会の基礎の構築につながることであり、リユース事業のサービス認知を高めることが重要だとだと考えています。そして、リユース事業を広めるには、モノ・ループ株式会社とサービスを広げていくことが自分たちができる一番の近道だと思っています。
現在は東海、北陸地方を中心に店舗拡大していますが、今後は全国に事業範囲を広げていきたいと考えています。国内展開を進めていきながら、世界進出も視野に入れています。
MONO LOOPの ”MONO” には、ふたつの意味が込められています。日本語の”もの”。そして、1を意味する英語の”MONO”。ひとつの”もの”を、世界につなぐ。そのために、モノ・ループはビジネスを行っています。ここに夢と希望を持って入社してくれる方がいたら嬉しいです。
あと1点お伝えすると、僕はワークライフバランスではなく「ワークインライフ」だと考えており、人生の半分以上は働くことになるのなら、誇りややりがいを感じながら働いてもらいたいです。鑑定士などのモノ・ループの仕事を通じて、お客様に喜んでいただいたり、社会貢献に携わったりすることで、働くことを楽しいと思ってほしいですね。
弊社に来れば「仕事はこんなに楽しい」と思えるきっかけを提供する自信がありますので、是非たくさんの方にご応募いただければと思います!
編集部
企業が急成長していて店舗が増えている中、店長やプロジェクトを任せてもらえる機会がたくさんある環境なので、成長意欲がある方はもちろん、リユース事業という社会貢献性の高い仕事に携わりたい方にはぴったりの企業だと感じました。
本日はありがとうございました。
モノ・ループ株式会社の基本情報
住所 | 愛知県名古屋市中村区名駅三丁目22番8号大東海ビル3階 |
---|---|
事業内容 | 買取専門店事業 |
設立 | 2012年3月 |
公式ページ | https://monoloop.jp/corporate/ |