企業の成長の背景にある若手活躍や独自のカルチャーを紹介するこの企画。今回は、madoguchi株式会社にお話を伺いました。
madoguchi株式会社は、買取リユース、不用品回収、ハウスクリーニングなど多様なジャンルの法人とユーザーを結びつける集客メディアの開発・運営を行っています。web集客やIT化が進んでいないレガシー産業を中心に、ユーザーと法人を適切につなげていく役割を果たしているのが事業の特徴です。
平均年齢24.5歳という若手を中心とした組織体制が特徴の同社。もともとインターンとしてジョインし、現在は取締役を務める福士さん、そしてメディア事業本部チーフの佐藤さんという20代で活躍するお二方に、同社の成長の秘訣や若手活躍を後押しする独自のカルチャーなどについて伺いました。
レガシー産業の法人とユーザーをつなぐ「madoguchi」のメディアを運営
▲madoguchiさんが運営するメディアのひとつ「不用品回収の窓口」
編集部
まずは御社のミッション、事業内容について簡単にご説明いただけますか?
福士さん
madoguchiは『◯◯といえば、madoguchi。』をミッションに掲げ、主にユーザーと法人を結びつける「集客支援型DXメディア・顧客管理ツール」の開発・運営を行っています。
現在手掛けている領域は買取リユース・不用品回収・ハウスクリーニング・外壁塗装・庭仕事・害虫駆除の大きく6つで、合計10個のメディアを運営しています。
編集部
6つの領域はそれぞれかなり毛色が違うように思われますが、madoguchiさんが手掛ける領域の共通点はどういったところにありますか?
福士さん
我々が着目するのは「レガシー産業と呼ばれる業界」「ニーズがあるのにも関わらずグレーな点、不明な点が多数存在する業界」です。madoguchiのメディアはそういった特徴を持つ領域で、ユーザーと法人を結びつけていくためのサービスとなっています。
まずユーザー視点から見てこれらの領域に共通しているのが、サービスを利用する際の業者選びが難しいという点です。ユーザーの誰もが知るような「大手業者」の存在がなく、さらに相場感も不明なため、いざ必要になった段階でどこを選べばよいのか困ってしまうケースが多いんですね。だからこそmadoguchiでは簡単に業者比較ができるようなメディアを運営することで、ユーザーの皆さんの困り事を解消していけたらと考えています。
また法人視点では、これらの領域では個人事業主として運営されている場合が多く、自社でのweb集客のノウハウが溜まっていない傾向があります。ユーザーからのニーズはあるのに、必要な情報が届いていないためにうまく集客につながっていないという状況が生まれているわけですね。そういう法人様に代わってmadoguchiがまさに“窓口”となって集客を行うことで、web集客に課題を抱える法人様にメリットを供与してけたらと思っています。
madoguchiのミッションである『◯◯といえば、madoguchi。』は、ここにつながっています。飲食業界なら食べログといったように、「○○ならmadoguchi」というその領域のナンバー1の存在になることで、ユーザーと法人双方の課題解決につなげていきたいというのがmadoguchiの事業の意義です。
「価格・営業力」にこだわり、サービス拡大を続ける
▲急成長を続け、現在の社員数は30名超。2か月に1回の定例会は社員のご家族含めて行うこともあるそう
編集部
続いて成長企業のテーマについて伺います。madoguchiさんの成長が伝わるような具体的なデータがあれば教えてください。
福士さん
特徴的なのが、ここ3・4年でどんどん新しい領域のメディアを増やしていることです。特に2023年度は外壁塗装・庭仕事・害虫駆除と一気に3つのメディアを立ち上げました。年間1.5事業くらいを増やしているようなスピード感となっています。
それに伴い売上も急増しており、2021年から2024年にかけては毎年140%程度の成長率をキープしています。当社は売上高だけでなく利益率にこだわっており、毎年15%から20%の営業利益率をキープした上で売上高をあげているのも特徴です。
また組織も拡大しており、2019年に私がインターンとしてmadoguchiにジョインしたときには社長と2人だったのが、今では35名程度の社員数となっています。
編集部
ここ数年で、一気に事業を拡大しながら急成長をされている要因は何だと思われますか?
福士さん
madoguchiの大きな転機としてコロナ禍が挙げられます。もともと我々が対象としている領域の業者さんはweb集客に力を入れていないところが多かったのですが、コロナ禍によって従来の集客経路が一気に閉ざされてしまいました。
それに危機感を持った多くの業者さんが新たな集客チャネルを探すようになったことで、madoguchiのメディアのニーズも増していったんです。既存クライアントの継続率や新規顧客からの問い合わせが増え、会社の成長の追い風となりました。そこで広がったニーズを受けて、新たな領域にも乗り出して次々にメディアを立ち上げているという経緯があります。
またそういった外部要因もある一方で、利益や営業力にこだわって会社の内部体制を強化してきたのもポイントです。madoguchiは資金調達やマーケティング戦略などに頼らず、社員一人ひとりが本当に地道に営業活動を続けることでクライアントを獲得してきました。
さらにシェアを取るために安価に売るのではなく、価値のあるサービスをそれに見合った価格で売ることで、しっかりと利益を確保してきました。既存サービスで積みあげてきた利益、地道な営業活動で培った“人の力”という屋台骨があるからこそ、新たな領域に挑戦しながら成長を続けられています。
「上場・時価総額300億円」会社の目標を社員全員が共有
編集部
madoguchiさんでは今後どのような展望を考えられていますか?
福士さん
直近の具体的な目標は、2027年に時価総額300億円で上場することです。そこはあくまで通過点として、将来的には時価総額1,000億の会社としていきたいと考えており、その目標に向かって社員一丸となって取り組んでいます。
これは単に会社としての規模を大きくしていきたいということではありません。madoguchiが目指すのは、社員皆に「この会社に入社して良かった」と思ってもらえるような会社です。
上場や時価総額1,000億円の達成によって会社の価値を高めていくことは、madoguchiで働く社員全員の誇りになるでしょう。さらにその成長過程に関われるという、他にはないやりがいを感じながら働いてもらいたいと考えています。
編集部
今おっしゃった会社としての目標は、社員の方々にも浸透しているのでしょうか。
福士さん
madoguchiでは常に会社の目標を共有し、さらにそれを細分化して事業ごとの目標、今月の目標、今週の目標に落とし込んでいます。そのため部署が違っても同じ目標を追っているという意識が強いですね。
佐藤さん
私自身、実は最初は上場や時価総額300億円という目標がいまいちピンと来ていませんでした(笑)。しかし繰り返し共有され、さらに各部署の目標に落とし込まれて数値化されることで、本当に社員一人ひとりが頑張らないと実現しない目標なんだということが実感できました。
自分が主体的に動いて頑張ることで、会社としての大きな目標の実現に近づいていくという感覚は、仕事をする上でとてもやりがいになっています。
入社1年でリーダーに!若手の成長を加速させるインセンティブと競争意識
編集部
続いて若手活躍のテーマについて伺います。佐藤さんは入社されて約1年(取材は2024年7月)とのことですが、これまでのご経歴や現在のmadoguchiさんでの仕事内容を教えていただけますか?
佐藤さん
私はもともと脱毛サロンでtoC向けの営業を行っていたのですが、法人営業がしたいという思いがあったため転職活動を行いました。その中でmadoguchiの思いに触れ、一緒に上場を目指す仲間として頑張っていきたいと思い入社しました。
現在は法人営業をメインに、IT事業部の全体数字の管理や加盟店様の対応をしています。また今年度からは買取事業部のリーダーを任せていただいています。
編集部
法人営業は未経験という中で入社されたにも関わらず、入社約1年でリーダーに抜擢されるのはすごいですね!
佐藤さん
madoguchiでは年齢も経験も関係なく能力を平等に見て、成果を出せば信頼されてどんどん仕事を任せてもらえる風土があるので、それがとても成長のモチベーションになっています。
また会社に同年代の社員が多いのですが、自分よりもスキルや行動力を持って働いている姿にもとても感銘を受けています。同年代のメンバーと刺激し合いながら頑張れる環境があるのはmadoguchiならではですね。
編集部
成果に応じた評価が受けられるとのことですが、madoguchiさんではインセンティブ制度も設けられているんですよね。
福士さん
はい。先ほどお話した通り営業力がmadoguchiの成長を支えてきたからこそ、会社の肝である営業力に投資する意味合いでインセンティブにはこだわっています。年齢に関係なく成果を出すことでインセンティブを得られるため、20代前半で年収1,000万を稼ぐことも可能です。
また佐藤から「周囲と刺激し合える」という話がありましたが、全員が全員のインセンティブを見れるのもmadoguchiの特徴です。「この人はこんなにもらっているんだ」と刺激になりますし、逆に下がってしまって落ち込んでいる人を激励するというコミュニケーションが生まれるのも面白いところです(笑)。
周囲と切磋琢磨しながら高め合うことで、社員全員の成長が底上げされているのではないでしょうか。
編集部
なるほど。周囲との競争意識によって、さらに成長を加速させられる環境があるんですね。
事業ごとのリーグ制度で、若手社員も事業を自分ごと化
▲競争しつつ一体感もある社員の皆さま。年に1度の社員旅行(2023年度は韓国)も全員で楽しむ
編集部
MBL(madoguchi business league)という事業同士で競争をする制度もあるそうですが、これも社員の方の競争意識をかき立てるための制度なのでしょうか。
福士さん
もちろんそれもありますが、MBLの本質的な目的は、若手社員や入社して間もない新卒社員なども含めた社員全員に「自分の事業を自分ごと化してもらう」ところにあります。
というのも、もともとmadoguchiは2、3人の買取事業部から始まった会社なんですね。今では事業部も人数も増えていますが、madoguchiがスタートしたときのように、自分の事業部が1つの会社だというベンチャー精神を持ってほしい、そんな思いから生まれたのがMBLの制度となっています。
具体的に説明すると、MBLはスポーツリーグのようにB1、B2、B3の3部構成になっており、その中で事業部同士の順位を競い合います。上位チームには予算が増えたりタレントをPRに使えたりといった特典がつきます。逆に下がればリーダーが交代するなどのマイナスもあります。新規事業はB3からスタートして1年以内にB2に上がらなかったら撤退というルールもあるんですよ。
編集部
新卒社員の方などはいきなり会社を自分ごととして考えるのは難しい部分もあると思いますが、MBLがあることで自分の事業を少しでも上に上げたいと頑張れそうですね。
佐藤さん
その通りです。私自身もそうですし、社内でも皆がB1を目指して事業を自分ごと化する動きが生まれていますよ。
またMBLがあることで「ライバル部署に負けたくない!」という気持ちも強くなって、自分の事業部のためにより頑張ろうという気持ちが起こっています。私も買取事業部のリーダーとして、不用品回収のメンバーをとても意識しています。
madoguchiは各営業の売上ランキングが出るのですが、不用品回収はmadoguchiの最大メディアということもあり毎回上位1位から3位を占めているんですね。でも今年、ついに私が売上ランキング1位になることができたんです!
個人の営業としても嬉しかったのですが、MBLで事業部同士で競い合っているからこそ、勝ちたいという気持ちがよりモチベーションになって成果につながったのだと思います。
madoguchiにフィットするのは「素直・前向きに行動できる人」
編集部
採用に関しても伺います。madoguchiさんにフィットする人材というのはどういった方だと思われますか?
佐藤さん
上手くいかないことがあっても、素直な気持ちを持って前向きな行動につなげていける方はmadoguchiでの仕事に向いていると思います。
特に営業の場合、誰しも調子が悪くてなかなか成績が出ない時期もあるでしょう。そんなときにも、その状況を素直に受け止めて自分の不足を分析して、改善のために行動できる人こそが、madoguchiで活躍していける人材だと考えます。
仲間と切磋琢磨しながら輝かしい20代を送りたい方はぜひ応募を!
編集部
最後に、madoguchiさんに興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。
佐藤さん
madoguchiは20代の社員が多く活躍する会社です。輝かしい20代を過ごしたい方は、ぜひmadoguchiに来てほしいです。仕事の裁量も大きく、20代の平均年収よりも多くの給料を得ながらやりがいを持って働ける環境があります。社員の挑戦を歓迎してくれる会社でもあるため、やりたいという気持ちがあれば仕事の幅もどんどん広げていけるはずです。
また私は現在女性の営業として働いていますが、madoguchiにはまだまだ女性の営業パーソンが少ないのが現状です。私自身がmadoguchiとしてキャリアを築く女性を代表するような存在になって「女性が輝く会社」を実現していきたいと思っていますので、女性の方も大歓迎です。
「みんなで会社をつくっていく」というイメージを持って、ぜひ一緒に上場を目指していきましょう!
福士さん
転職活動をしていると、将来のキャリアプランから逆算して今何をすべきか、という思考になるかもしれません。しかし20代の内は難しいことを考えず、とにかく目の前のことにがむしゃらに取り組めば良いのだと思います。そうしていると、自ずと30代以降さまざまな選択肢が広がっていくのではないかと考えています。
madoguchiには一緒に競い合うメンバーと一緒に、目の前のことに打ち込める環境があります。会社としても社員一人ひとりと向き合いながらさまざまなチャレンジを後押ししていきたいと考えていますので、ぜひmadoguchiで一緒に頑張っていきましょう。
編集部
福士さん、佐藤さん、本日はお忙しい中貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
madoguchi株式会社の基本情報
住所 | 東京都港区芝5丁目31-17PMO田町11F |
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事業内容 | ・インターネットメディア事業 ・Webコンサルティング事業 ・インターネット広告事業 |
設立 | 2016年1月15日 |
公式ページ | https://madoguchi.inc/ |
採用ページ | https://madoguchi.inc/recruitment-requirements-list/ |