実践的な未来をデザインするI&CO。少数精鋭の組織と、それを支える制度とは

事業内容や成長スピード、福利厚生などに差別化ポイントを持ち、時代に則した働き方を実現している企業にお話を聞く本企画。今回は「新たなビジネスやプロダクトの発明を通じて未来をデザインする」というミッションを掲げ、急成長を遂げているI&COを取材しました。

I&COとは

I&COの理念
▲「新たなビジネスやプロダクトの発明を通じて未来をデザインする。」という理念を掲げる(公式サイトから引用)

ニューヨークと東京に拠点をもつI&COは、自らを「ビジネス・インベンション・ファーム」=「ビジネスを発明する会社」と位置付けています。戦略立案からデザインまでを手掛け、革新的な取り組みで世の中にインパクトを与えています。

会社名I&CO合同会社
住所東京都渋谷区猿楽町17番10号 代官山アートビレッジ3階
事業内容企業に対する各種ソリューションの提供および新しい価値の創造支援
設立2019年7月
公式ページhttps://iandco.com/ja
働き方リモートおよび週1日程度のオフィス出社

I&COは少数精鋭ながら、創業以来成長を続け、注目を集めています。今回はCulture Deirectorを務める小金丸彩子さんに成長の秘密やワークライフバランス、採用の際に重視していることなどについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
女性のアイコン

I&CO
Culture Director

小金丸 彩子さん

戦略×デザインでビジネスを発明し続ける

I&COがプロデュースしたユニクロの次世代型店舗「StyleHint原宿」で商品イメージを見る女性
▲I&COがプロデュースしたユニクロの次世代型店舗「StyleHint原宿」

編集部

まず最初に、I&COさんのことや事業内容などについてお聞かせいただけますでしょうか。

小金丸さん

I&COは、自らを「ビジネス・インベンション・ファーム」と名乗っています。直訳すると「ビジネスを発明する会社」という意味ですが、戦略コンサルティングファームとデザインファームを掛け合わせたようなサービスを提供しているイメージです。

もともとは2016年にニューヨークで創業し、東京の拠点は2019年に設立しました。

編集部

戦略コンサルティングとデザインを掛け合わせているということですが、具体的にはどのようなサービスを提供しているのでしょうか?

小金丸さん

戦略コンサルティングについては、クライアントの悩みや課題をヒアリングした上で、どうやってそれを解決していくのかを一緒に考えるという業務です。また、状況によっては前段階、つまり悩みや課題の洗い出しからI&COが入る場合もあります。

そして戦略が決まったら、それを実現するために最適な手段は何なのか?というところから考え、戦略に紐づいたデザインを提案していきます。デザインといってもただビジュアルイメージを提供するだけでなく、新しいプロダクトや体験の発明、コピーワークなども利用して、ブランディングなどを支援しています。

また、クライアントの依頼だけでなく、自社事業も手がけており、トライアンドエラーを繰り返しながら新しい事業の発明を目指しています。

スピードにも質にもこだわり未来を開発

I&COの社員の業務風景

編集部

I&COさんがクライアントへの提案において大切にされている考え方はありますか?

小金丸さん

我々は「実践的な未来」という言葉を大切にしています。これを一言で表すとすると「思考量も時間もこだわろう」といった考え方が近いのかもしれません。当たり前のことですが、人的リソースや時間を費やせば、基本的には立派な実績を残しやすいです。

しかし、膨大な時間とお金をかけて大学の教科書に載るような結論を出すのは、ビジネスの世界では遅すぎるし、負担も重くなりすぎます。一方で考える時間が短すぎると、それなりの結論しか出てこないことが多いはずです。

そのため、I&COではスピードを大事にしながらも、まだ社会にない新しいビジネスやプロダクトの発明を目指しています。ちゃんと社会に実装される新しいものを考えようという意味で「実践的な未来」という言葉を使っています。

編集部

なるほど。ビジネスとしてスピーディーにクライアントの課題を解決することと、創造性を持って新しい領域に踏み出すことを両立されているんですね。

短期成長の秘密は複数の専門領域を持った人材

I&COのオフィス

編集部

I&COさんは設立から3年ちょっとで、クオリティの高いサービスを数多く提供されているということですが、急成長の理由を教えていただけますでしょうか?

小金丸さん

まず社員数について、2019年の東京拠点のオープンの際には共同代表の2名だけだったのが、2023年6月現在では22名まで増えています。それでもまだ他の大企業さんなどに比べると人数は少ないと思いますが、少数ながら経験豊富な精鋭メンバーが集まったことが成長の一因だと考えています。

編集部

具体的にはどういった人材が集まっているのでしょうか?

小金丸さん

意識的に募集したのが「二つの専門性を持っている」人材です。二つの専門性というのは「デザインと戦略コンサルティング」のように業務スキルであったり、「大企業とスタートアップ」など勤務経験に起因するものであったりします。

例えばI&COの社員の中には「事業会社とエージェンシー会社の両方を経験している人」や「メディア会社で記者と広告担当を務め、情報発信について独自の視点を持っている人」などが在籍しています。

また、共同代表の一人である間澤(崇さん)は金融と戦略立案という二つの専門領域がありますし、I&COを創業したレイ・イナモト(※)はアートとテクノロジーの両面に明るいです。
(※)I&COの創業パートナー、クリエイティブディレクター。2012年にForbes誌が選ぶ「世界の広告業界で最もクリエイティブな25人」に選出。国際広告賞アワードであるカンヌライオンズでは、日本人初の部門審査員長を務めた。

編集部

なぜ二つの専門性を大事にしているのですか?

小金丸さん

単純に一人ひとりの専門領域が広いほうが、チームの総合力が上がるというのが一点。また、複数の専門性をもつ人は他の人の専門性も自然とリスペクトでき、結果としてコミュニケーションがスムーズになる点も理由です。

クライアントの課題が表面化する前にアプローチを

I&COの社員の業務風景

編集部

複数の専門分野を持つ方々が集まっているからこそ急成長も可能だし、先ほどおっしゃっていた「実践的な未来」の提案も実現するのですね。他に成長の要因はありますか?

小金丸さん

先ほど少しお話ししましたが、クライアントワークにおいては戦略のかなり初期の段階から入ることが多いので、デザインまで見据えたトータルの提案ができるという点が大きいと考えています。

通常の戦略コンサルティングでは「こんな課題があるんですけど、どうしましょうか?」というところから依頼がスタートします。一方で我々は、その前段階の「課題を一緒に見つけましょう」というところから始めるのです。

当然その分だけお付き合いも長くなりますし、自社のデザイン力やブランディング支援の強みなど生かした提案ができるので、クライアントとの関係も強くなります。

編集部

I&COさんの実績を見ると、大手企業のプロジェクトも手掛けていらっしゃいますよね。少数精鋭ながら大プロジェクトを成功させられる理由はあるのでしょうか?

小金丸さん

おそらく、たどり着きたい未来に向かって何が最適な手段なのかを逆算して考えているからではないでしょうか。その中で人数が足りない、あるいは弊社の領域でないと判断すれば、外部パートナー企業の力を借りることもあります。

目的から逆算して戦略や手段を考え、必要なときに、必要な分だけ外の力を借りるということができているからこそ、メンバーは少数でもプロジェクトで成果を出せているのだと思います。

編集部

クライアントとの良好な関係性を保ち、信頼関係ができているからこそ、課題が表面化する前に見つけてプロジェクトをスタートさせられるんですね。すごく理想的なスタイルだと感じました。

「快適に働く」を実現するための福利厚生

PCを見ながら話し合うI&COの社員

編集部

続いてI&COさんの働き方やワークライフバランスについてお伺いします。まず、労働において大切にしている考え方を教えてください。

小金丸さん

根幹にあるのは「一人ひとりが快適であるか」ということです。福利厚生もただ「お人好しの会社にしたいからこんなものを導入しよう」という考え方ではなく、「全員が快適に働くことで、個人ひいては会社のパフォーマンスを高めたい」という考え方で検討しています。

具体的な制度の一つに「3days/4days制度」というものがあります。これは正社員という立場でありながら働く日数を週3日・4日・5日の中から選べるというものです。理由も基本的には不問です。

現在は育休からの復帰や、I&COでの勤務日数を減らして副業を行い、そこで得た知見を会社に還元するという使い方をしている社員がいます。

編集部

他に特徴的な福利厚生はありますか?

小金丸さん

「Sick Leave」という制度では、通常の有給休暇とは別に、体調不良のときに利用可能な休暇を年間最大10日付与しています。有給休暇はリフレッシュなどに利用してほしいので、このような制度を設けました。

他には、「英会話レッスン・英会話テスト」、各自のクリエイティビティを高めるための費用をサポートする「クリエイティビティサポート」、働いた年数に応じて長期休暇が取得できる「永年勤続制度」、週1回の全社員出社日にグループでのランチ代を負担する「Weekly Lunch」などがあります。

全社員のクリエイティビティ向上を支援するために

I&COのオフィスの入り口

編集部

特徴的なものも含めて、多数の福利厚生や制度を導入しているのには、どのような背景があるのでしょうか?

小金丸さん

まず前提として、I&COには「全員がクリエイティビティを発揮するべきだ」という考え方が浸透しています。会社が社員にスキルの向上を求める分、しっかりと支援しているといった経緯です。

また、質の高い仕事を維持するには休息やリフレッシュも欠かせません。休暇に関する制度はそういった部分をサポートするためにあります。

編集部

「Weekly Lunch」はスキル向上やリフレッシュの目的とは違う気がするのですが、こちらはなぜ導入したのですか?

小金丸さん

I&COでは、社会情勢の影響もあってリモートワーク中心でチームを作ってきました。週1日は出社を必須にしているのですが、「どうせ出社するのなら対面コミュニケーションを活性化させよう」という考えで出社日は全社員同じにしています。出社の際は食事の時間も雑談や意見交換の場にしてもらいたいという気持ちで、昼食代を負担しはじめたという背景です。

編集部

ワークライフバランスを意識された制度を、多数導入しているという印象を受けました。

小金丸さん

クライアントワークでは、無理なスケジュールでの依頼はできるだけ避けているのですが、それでもクリエイティブの世界なので、どうしても納期を守るために残業が発生するような時期もあります。そうした状況下でもクオリティを下げないよう、少しでも働きやすさを感じてもらえるように、色々な制度を検討・導入しています。

編集部

メンバーの皆様がクリエイティビティを持って業務を進めていくためにも、自分の生活を大切にしてほしいということなんですね。

キャリアプランと専門性を持ち、I&COで活躍したい人を募集中

I&COのオフィス

編集部

それでは最後に採用についてお伺いします。まず、I&COさんの現在の社員の方はどのような理由やきっかけで入社されたのでしょうか?

小金丸さん

先ほどからお話ししている「戦略の前段階から関われる」という部分に起因するのですが、「プロジェクトの最初の工程から手掛けてみたい」「大きなインパクトのある仕事をしてみたい」という理由で入社した人が多いと思います。

編集部

今後の採用において求める人物像などはありますか?

小金丸さん

極端な言い方をすれば、自分のキャリアのためにI&COを利用できる人がいいと思っています。「自分はこんなキャリアプランを思い描いているから、そのためにI&COでこんなことがしたい」と明言できるような心意気があるほうが活躍しやすいと思います。

もう一つは、先ほども申し上げた「二つの専門性」です。金融、アート、テクノロジー、プログラミング、ライティング、広告など、I&COには様々な分野の専門性を持った人材がいます。弊社に新しい風を吹かせて、未知の領域を開拓してくれるような人材にぜひ入社してほしいですね。

編集部

一言でマルチといっても本当に様々な事例がありますよね。

小金丸さん

はい。それぞれがI&COでの仕事に自分の生き方を反映させているようにも感じます。専門性というのは何も仕事経験に限った話ではなく、これまでの多様な体験や経験が仕事に生かせるのであれば、I&COで活躍できる可能性はあると思います。

編集部

取材を通じて、I&COさんはクリエイティビティ溢れる少数精鋭のプロフェッショナル集団という印象を受けました。本日はありがとうございました。

■取材協力
I&CO:https://iandco.com/ja
採用ページ:https://iandco.com/ja/join-our-team