グリーンモンスター株式会社の看板写真

累計700万DL体験型投資学習アプリのグリーンモンスター株式会社の「成功の循環」とは?

消費者やユーザーから大きな支持を受け成長を続ける注目企業に迫るこの企画。今回は投資や金融の知識を学べるアプリの開発・運営を行うグリーンモンスター株式会社にお話を伺いました。

投資を身近な存在にするグリーンモンスター株式会社

グリーンモンスター株式会社は初心者でも分かりやすく投資を学べる体験型投資学習アプリの開発を手掛ける企業。アプリ開発に加え若年層に向けた金融教育も進めており、投資を身近な存在にしていくための取り組みを多角的に展開しています。

会社名 グリーンモンスター株式会社
住所 東京都渋谷区富ヶ谷1丁目3-8第22SYビル
事業内容 ・体験型投資学習アプリ事業
・広告代理業
設立 2013年7月
公式ページ https://greenmonster.co.jp/
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)

グリーンモンスターの開発する体験型投資学習アプリは多くのユーザーからの支持を受け、累計で700万ダウンロードを達成しています。会社の成長に伴い組織も拡大しており、社内カルチャーの醸成や働きやすい環境づくりに力を入れているのも特徴です。

今回はそんなグリーンモンスターの成長を支えるサービスの魅力や柔軟な働き方、社員一人ひとりに浸透している独自性のある理念などについて、管理部広報の新居(にい)さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
グリーンモンスター株式会社管理部広報 新居さん

グリーンモンスター株式会社
管理部広報

新居さん

アプリを通じて、投資に踏み出す一歩をサポート

グリーンモンスター株式会社のオフィス内観

編集部

まずはグリーンモンスターさんの事業内容を簡単に教えてください。

新居さん

グリーンモンスターは「おかねに対する意識と行動を変える」というミッションのもと、主に体験型投資学習アプリの開発・運営を手掛けています。

近年では新NISAなども話題となっており、投資への世間的な関心がかなり高まってきていますよね。その一方で投資に対する浸透度はまだまだ低いのが現状です。最近は高校生に向けた金融教育も行われていますが、それ以前の世代にとっては特にハードルが高く感じられるところがあると思います。

我々のサービスは、そういった「投資に興味はあるけれど、実際やるとなるとちょっと怖い」と感じている方の意識と行動を変えていくためのものです。「体験型」にフォーカスし、金融や投資に関する実践的な学びを提供することで、知識不足な方や不安を感じる方が投資に踏み出す第一歩をサポートできればと思っています。

編集部

グリーンモンスターで手掛けているアプリにはどのようなものがあるのでしょうか。

新居さん

アプリは主に「トウシカ」「株たす」「FXなび」を展開しています。いずれも初心者の方でも投資や金融について分かりやすく学べるようなサービスとなっています。

「トウシカ」は、NISAやiDeCoのつみたてシミュレーションができるのですが、現在NISAが話題になっていることもあり、大変人気なアプリとなっています。シミュレーションの他にも、投資の基礎知識など、記事としても読めるようなコンテンツがたくさん入っているアプリです。

「株たす」は本格デモトレードで株取引をリアルに体感できるアプリです。最近では株に興味を持たれている方も増えているため、「トウシカ」に続きこちらも人気となっています。

新NISAなど関心の高まりを背景に、アプリは累計700万ダウンロードを達成!

編集部

2013年の創業以来成長を続けていらっしゃるグリーンモンスターさんですが、成長を裏づけるような数字があれば教えていただけますか?

新居さん

知識不足や心理的不安を抱えている投資初心者の方に向け、投資をより身近に感じていただけるよう開発した、体験型投資学習アプリシリーズは、累計で700万ダウンロードを突破いたしました。社員数もどんどん増えており、創業当初は2名でスタートしたのが、現在では44名体制となっています。今後3年から5年くらいの間に100名体制の組織になるような人員計画を立てています。

編集部

創業当初から順調に成長しつつ、昨今の投資への関心の高まりから一気に急成長をしたようなイメージでしょうか?

新居さん

そうですね。やはり老後2,000万不足問題(※)や、NISAが世の中に浸透してきたこともあり、ここ数年で市場に変化があったのが成長の追い風になっているな、というのは感じます。特に先ほどもご説明した「トウシカ」や「株たす」の利用が増えているのも、そういった社会情勢が影響しているのだと思います。

※老後2000万不足問題…2019年の金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書によって発表された「老後の30年間で約2,000万円が不足する」という問題のこと。

専門的な金融知識と、初心者に寄り添う工夫でユーザーの支持を獲得

グリーンモンスター株式会社のアプリに登場するキャラクター
▲アプリ内にさまざまなキャラクターたちが登場する親しみやすさも魅力

編集部

今言われたような市場の変化ももちろんあるとは思いますが、700万ダウンロードという大きな数字を達成できたグリーンモンスターさんのアプリならではの魅力というのはどういった部分にあると思われますか?

新居さん

初心者の方でも楽しく継続して学んでいただけるよう、ユーザーの皆さまに寄り添ったプロダクト開発をしているのがグリーンモンスターのアプリの強みです。

例えば習熟度に応じて機能が開放される仕組みを取り入れたり、漫画やアニメ、動画の学習コンテンツを用意したりしているのも工夫の一つです。かわいらしいキャラクターが優しくナビゲートしてくれるなど、UI(アプリの操作画面)にもこだわっています。「読んでいて疲れた」ということがないよう、ずっと使ってもらえるような工夫をしている点はユーザー様に高く評価いただいています。

編集部

金融関係のサービスということで専門的な知見が必要な部分も多いと思いますが、その点はいかがでしょうか。

新居さん

金融庁で金融教育を担当されていた塚本俊太郎さんに当社の顧問として入っていただき、ご助言をいただくことで、アプリの専門性を担保しています。金融サービスはリスク面などもしっかりと説明する必要がありますが、その点も専門的な見地からのアドバイスを受けて制作しています。

一方で、我々のアプリは初心者向けのサービスでもあります。実はグリーンモンスターの社員には金融機関出身のメンバーが少なく、未経験で入社した者も少なくありません。しかしだからこそ、「初心者目線」を取り入れながらアプリ開発ができているのが強みになっていると思います。

「初心者に寄り添う」強みを活かし、学生など若者に向けた取り組みも推進

編集部

自社のアプリ開発だけでなく、金融教育に関する事業も展開されているとのことですが、こちらはどのような内容なのでしょうか。

新居さん

「誰もが金融教育にアクセスできる環境を提供すること」を目的に、企業様と協力しながら対企業、対学校に向けたtoB・toA(Academy)サービスを展開しています。例えば弊社アプリの1つである「まねらん」は、全国銀行協会さんの協力を得て「株たす」をカスタマイズしたアプリで、学生や新社会人など若い年代の方々を対象としています。全国銀行協会さんがこれまで実施してきた金融教育のコンテンツもかけ合わせて制作を行いました。

他にも、野村ホールディングスさんとの協業で、学生に向けて「トウシカ」をカスタマイズした「つみたて投資学習アプリPowered by トウシカ」もリリースしました。こちらも、1990年代から幅広い世代に向けた金融教育を展開してきた野村ホールディングスさんの知見を活かしたプロダクトとなっています。

また弊社アプリを学校の授業でご利用いただいた事例もあります。長期休暇中に行う「お金」を題材とした特別授業の中で、グリーンモンスターのアプリを学生さんに実際に使ってもらったそうです。

編集部

学生さんへの教材として使用できるというのは、まさにグリーンモンスターさんの強みである「初心者目線」が活かされているからこそですね!

新居さん

説明資料がなくても見ながら進められるようなUI設計をしているので、学生さんでも学びやすくなっているのかなと思います。「株たす」で継続してデモ取引を続けている学生さんも、グリーンモンスターのアプリを使って実際に投資を始めたという学生さんも結構いらっしゃいますよ。

男性育休取得100%!ハイブリッドワークも可能な働きやすさ

グリーンモンスター株式会社のオフィス内観

編集部

グリーンモンスターさんではワークライフバランスに関する取り組みも積極的に進められているとのことですが、働きやすさを示すような数字やエピソードなどがあれば教えてください。

新居さん

具体的な数字でいうと、産休・育休の取得率は100%で、男性社員も対象者全員が育休を取得できています。有給消化率も100%となっており、体調不良などの急なお休みでも社内でフォローし合える体制ができています。

またリモートワークも導入しており、月の出社日数は平均7日です。出社ルールは部門・チームによって異なりますが、基本的には在宅でも出社でもどちらでもOKとしています。社員によっては遠隔地からリモートワークで働いている者もいますよ。

オンラインでの交流で、リモートワーク下でも積極的にコミュニケーション

編集部

リモートワークに伴う社員同士のコミュニケーション支援などは行っていますか?

新居さん

オンラインミーティングや1on1ミーティングで常にコミュニケーションを取り合っているため、疎外感や仕事のしづらさといったリモートワークに伴うデメリットは特にありません。全社員のプロフィールをまとめた社員名鑑もあるので、それがリモートワークでなかなか会えない社員とのコミュニケーションのきっかけにもなっています。

特に社内チャットの役割は大きいですね。皆オンラインでのコミュニケーションが上手で、社内チャットで自らいろいろと発信してくれるんです。普段からそうやって交流をしているので、リモートワークであっても皆がどうしているのかを割と把握できています。

編集部

社内チャットでは例えばどのようなコミュニケーションを取っているのでしょうか。

新居さん

社内ミーティングの内容など仕事の報告もありますが、ちょっとした社内の日常を共有したりもしています。例えばハロウィンのときに仮装でミーティングをしたチームがあり、その様子を社内チャットで発信してくれました。

他にも仕事に関係ない話ができるチャンネルがあるので、そこでちょっとした雑談をすることもできます。見た人がスタンプで反応するなど、結構盛り上がっていますよ!

そういったワイワイと楽しいことの他にも、読んだ本や参加したセミナーなど、自身が学んだ内容をレポートすることもあります。弊社の行動指針の一つに「仲間にリスペクト」、略して「仲リ」というものがあるのですが、そういった投稿に対しては「仲リスタンプ」で反応しています!

編集部

会社の行動指針のスタンプを使うことで、より会社としての一体感が出ますね。

新居さん

そうなんです。グリーンモンスターでは行動指針がしっかりと一人ひとりに落とし込まれているので、それもリモートワーク下で会社が一つにまとまっていける要素になっているんだと思います。

社内に好循環を生む「仲リ・自ちゃ・ぷ愛」の行動指針

編集部

ちょうど今お話に出たカルチャーについて、詳しくお聞きします。グリーンモンスターさんの行動指針には「仲リ」の他にどういったものがあるのですか?

新居さん

グリーンモンスターでは「仲間にリスペクトを」「プロダクトに愛を」「自分にチャレンジを」という3つの行動指針を掲げています。これらの行動指針はそれぞれ「仲リ」「ぷ愛」「自ちゃ」と略し、日々の業務やコミュニケーションで積極的に活用しています。

この「仲リ」「自ちゃ」「ぷ愛」のベースになっているのが、MIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏によって提唱された「成功の循環」です。成功の循環は組織を「関係の質」「思考の質」「行動の質」「結果の質」の4つの質で捉え、良い循環を生み出していくための考え方。グリーンモンスターでも「仲リ」という関係の質を大切に、思考・行動・結果という成功の循環を生み出していきたいと考えています。

先ほども言った通り、自分が学んだことは「自ちゃ」として、アプリを開発する上で発見した改善点などは「ぷ愛」として、社内チャットなどで随時共有しています。そしてそれに対して称賛する「仲リ」のコミュニケーションが生まれているんです。それがあるからこそ、さらなる「自ちゃ」「ぷ愛」につながる。そんな好循環がグリーンモンスターの社内にも生まれていることを実感しています。

行動指針が醸成する「真面目」で「和気あいあい」とした社内風土

グリーンモンスター株式会社の納会の様子
▲コミュニケーション機会も多く、和気あいあいとした雰囲気のある社内

編集部

「仲リ」「自ちゃ」「ぷ愛」の行動指針は、社内全体の雰囲気にも影響しているのでしょうか。

新居さん

グリーンモンスターには全体的に和気あいあいとした雰囲気があるのですが、実は意外と社員は皆真面目なんですね。それはやはり「自ちゃ」「ぷ愛」の精神で日々の仕事に取り組んでいるからだと思います。

その一方でやはり「仲リ」の風土が普段のコミュニケーションにも表れているからこそ、和気あいあいとした良い雰囲気が生まれているんだと思います。愚直にプロダクト開発に取り組む真面目さと、リスペクトし合うカルチャーがあるのがグリーンモンスターならではの特徴です。

グリーンモンスターでは行動指針が日々のコミュニケーションを通して全員に浸透しています。この行動指針があることで目線を合わせて一緒にやっていけるのが、グリーンモンスターの強みだと思っています。

社員の「自ちゃ」や「ぷ愛」を高める、納得・公平感のある評価制度

グリーンモンスター株式会社の勉強会の様子
▲知識を深める勉強会も実施

編集部

これらの行動指針を社員が実践していくために、会社として実施しているサポートはありますか?

新居さん

書籍購入やセミナー参加、資格取得の費用を負担する「資格取得支援」や、資産形成などについて学べる「社内勉強会」などを通じて社員の学習をサポートしています。実際に本を読んで勉強したり資格を取ったりする社員が増えてきているので、「自ちゃ」の精神が表れているなと感じますね。未経験で入社した社員でも、会社でいろいろと学ぶ中で知識を身につけ、個人でも投資をするようになっていますよ。

またそういった社員の成長を評価する、独自の評価制度があるのも特徴です。私自身グリーンモンスターに入社するまえでは評価というと「与えられるもの」というイメージを持っていたのですが、グリーンモンスターでは毎回上長と1on1で成果と課題について話をした上で評価を出していくんです。だからこそ納得した上で評価を受けることができています。また評価は直属の上長のみで行うのでなく、役職者全員で評価レビューを行っています。そのため部署ごとに評価の差がなく、公平性が保たれているのもポイントです。

グリーンモンスターではこの「納得感」と「公平性」のある評価制度のもとで年齢や勤続年数に関係なく昇給・昇格していくことができます。実際に入社3か月の20代の社員がマネージャー職になった事例もあるんですよ。

編集部

評価制度にも、一緒に働く仲間を対等な関係として尊重する「仲リ」の精神が表れているんだなと感じました。その中でしっかりとキャリアアップしていけるからこそ、成功の循環でいうところの「結果の質」にもつながっているんですね。

面接は「お互いを知り合う場」!カジュアル面談も大歓迎

グリーンモンスター株式会社管理部広報新居さん

編集部

100人体制の組織を目指し採用を強化されているとのことですが、この記事を読んでグリーンモンスターさんに興味を持った読者の方に向けて、ぜひメッセージをお願いします。

新居さん

グリーンモンスターでは採用面接を、こちらが一方的に評価する場ではなく、お互いを知り合う機会だと考えています。そのため、グリーンモンスターの面接はスーツ着用の必要はなく、フランクな雰囲気の中で行っています。実際に面接をした方から「楽しかった」「話せて良かった」と言っていただくこともとても多いんですよ。

まずは話を聞いてみたいという方は、カジュアル面接も大歓迎です。選考に関係なく、平等な目線で気になることを聞いていただければと思うので、興味がある方はぜひお問い合わせください!

編集部

評価制度のお話にもあったように、採用においてもグリーンモンスターさんの人を尊重する「仲リ」の姿勢が表れているんですね。だからこそ自分自身や会社を成長させていけるのだと感じました。

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

■取材協力
グリーンモンスター株式会社:https://greenmonster.co.jp/
採用ページ:https://greenmonster.co.jp/career/