フィットネスの新分野を切り拓くFURDI。急成長の裏にあるブレない思いとは

企業の新しい働き方や、若手活躍を支えるカルチャーを紹介するこの企画。今回はドイツ発のAIマシンを活用した、女性専用のパーソナルトレーニングジムを運営する株式会社FURDI(ファディー)にインタビューを行いました。

株式会社FURDIとは

株式会社FURDIは、「あなたのために、最高のあなたへ。」を理念に掲げ、女性をターゲットにヘルスケア事業を提供するカンパニーです。

モーションキャプチャとAIを活用したマシンを導入した女性専用フィットネススタジオ「FURDI」は、2019年の1店舗目オープン以来、急速に店舗数を拡大。近年成長を続けるフィットネス業界の中でも「データフィットネス」という高い付加価値をベースに、無二のポジションを築いています。

会社名 株式会社FURDI
住所 東京都千代田区外神田1-18-19 新秋葉原ビル9階
事業内容 女性専用フィットネススタジオ「FURDI」の運営
設立 2018年8月28日
公式ページ https://furdi.jp/

 

今回はマーケティング部で広報を担当されている福藤さんにインタビュー。女性専用フィットネススタジオ「FURDI」が成長を続ける背景や、若手活躍を加速させる制度、そして女性の健康をサポートする企業だからこその制度などについてお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社FURDIマーケティング部広報の福藤さん

株式会社FURDI
マーケティング部広報

福藤 百合さん

従来のパーソナルトレーニングの常識を覆す「データフィットネス」

FURDIの提供するデータフィットネスを行う女性の様子

編集部

まずFURDIさんの事業内容について簡単にご説明いただけますでしょうか。

福藤さん

FURDIはすべての女性を運動の面からサポートしたいという思いのもと、ヘルスケア事業を展開している会社です。女性専用のフィットネススタジオ「FURDI」は、ヨーロッパ7か国をはじめ、日本国内でもフランチャイズで全国的に店舗展開をしています。

編集部

この「FURDI」は、どのような特徴があるフィットネススタジオなのですか?

福藤さん

FURDIの最大の特徴は、モーションキャプチャーとAI技術を活用したマシンによるデータフィットネスを提供している点です。マシンが利用者様の体格や動きを読み取り、トレーニングデータを蓄積していくことができます。

弊社代表の浅野がアジア独占権を取得しているため、アジアでこのマシンを使用できるのはFURDIだけなんですよ。

編集部

フィットネススタジオの利用者は近年増えていますが、FURDIさんの提供するデータフィットネスというのは大変新しい手法ですよね。データフィットネスによってどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

福藤さん

大きく2点あります。1つ目は、トレーニングの指導方法が一元化できる点です。トレーナーのスキルや経験に依存する従来のパーソナルトレーニングと違い、FURDIはマシンがトレーナーの役割を果たすため、指導技術にムラが生じないというのがメリットです。これは利用者様にメリットがあるのはもちろん、人件費削減につながるので運営側にもメリットがあります。

2つ目はトレーニング結果の数値化と分析ができる点です。従来のトレーニングでは効果や成果が不明寮な部分がありましたが、それをデータとして可視化できるのは「データフィットネス」ならではのメリットと言えるのではないでしょうか。

AIマシンの活用が“タイパ”を重視する時代にフィット

FURDIの提供するデータフィットネス
▲隙間時間にサッと利用できる「タイパの良さ」が人気の秘訣

編集部

FURDIさんは2018年の創業以来、急速に店舗数を拡大されており、順調に成長を続けていらっしゃると思います。多くの方に支持されている理由は何だと思われますか?

福藤さん

FURDIでは利用者に体験入会を必ずやってもらっているのですが、そこでアンケートを取ると、FURDIで初めてジムに通うという方が約8割いるんです。運動経験がなかったり、何十年も前に別のジムに入会したものの通わずに終わってしまったというような、ほぼ初心者の方がとても多いんですよね。

そして「なぜFURDIに興味を持ってくれたのか」というアンケートを取ると、「女性専用」「パーソナルトレーニング」「予約不要」の3つが断トツで多くなっているんです。

そもそも女性専用という選択肢自体が少ないために、選んでいただけている点はあります。それに加えて今は“タイパ”(タイムパフォーマンス)を上げることが世の中的にもとても重要視されていますよね。予約不要で利用できるため、隙間時間をうまく活用しながら運動できるというのは、タイパ重視の時代の中でFURDIが新規のお客様の開拓につながった大きな要因だと思います。

それとこのアンケートで面白いなと思うのが、「パーソナルトレーニング」にチェックを付けているにもかかわらず、「予約不要で通いたい」という希望も持たれているお客様がいらっしゃることです。それって実際には矛盾しているじゃないですか。パーソナルトレーニングでしっかり指導は受けたいけれども、かといって時間に縛られたくはない、その希望を叶えてくれるのが、このAIを使ったマシンなのかなと思います。

編集部

確かにそうですね。私もパーソナルトレーニングは利用したことがありますが、予約はしっかりと1か月くらい前から取っていました。この2点はすごくありがたいと思います。

定期的なカウンセリングと「頑張りの可視化」で継続率もアップ

FURDI社員の勤務中の様子

編集部

先ほどのアンケートのお話の中で「別のジムに入会したものの通わずに辞めてしまった」という方が多いとおっしゃっていましたが、継続率の低さはフィットネス業界全体の課題でもありますよね。FURDIさんでは継続率向上のために取り組んでいらっしゃることはありますか?

福藤さん

FURDIでは定期的にカウンセリングを行うことで、モチベーションを保ちながら続けられるようサポートしています。

FURDIのトレーニングマシンにはお客様の運動データがすべて残っています。いつ、どのくらいの頻度で、どのようなトレーニングをしたのかという自分の頑張りが可視化されているので、それをもとにトレーナーと1か月から1か月半くらいの頻度でマンツーマンの面談を実施しています。

可視化された自分の頑張りをトレーナーと共有しながら成果を実感し、モチベーションを維持してもらうというのがポイントですね。さらにステップアップするために、その面談の中でメニューも少しずつ変更していく、ということもやっています。

編集部

1か月から1か月半に一度というと、結構な頻度でコミュニケーションを取られているんですね!

福藤さん

そうなんです!ただ、トレーニングも面談もすべてトレーナーが行うとなると、業務量がパンパンになってしまいますよね。

FURDIではトレーニングは基本AIが行い、人間ならではの良さが発揮できるコミュニケーションの部分をトレーナーが行っています。AIと人間で仕事のすみ分けをして、注力するべきところに注力できるのが、FURDIと他のフィットネスとの違いですね。

社会情勢の変化の中で功を奏した“非接触モデル”と、ブレない“女性の健康への思い”

FURDIの社員集合写真
▲「すべての女性を運動の面からサポートしたい」ブレない信念を持ち続け成長を続ける

編集部

FURDIさんは1店舗目をオープンしたのが2019年とのことで、そのすぐ後に社会情勢が大きく変化しましたよね。フィットネスの利用者がかなり減った時期だったと思いますが、それを乗り越えて成長を続けられている秘訣は何だとお考えですか?

福藤さん

非接触やパーソナルスペースが重視されるようになる状況を見越していたわけではないのですが、たまたまFURDIが使用しているAIマシンが非接触型トレーニングを提供できるという点で、社会情勢の変化とマッチしたのだと思います。もちろん休業していた時期もありますが、「気を付けながらも運動したい」というお客様のご要望に応えることができる形態だったのが良かったのではないでしょうか。

そしてもう一つ、私たちには「あなたのために、最高のあなたへ。」という理念や、「すべての女性を運動の面からサポートしたい」という思いがしっかりとあり、それはどのような状況にあってもブレることは全くありませんでした。「健康のためには運動の習慣化が必要だ」という思いをFURDIの皆が持ち続けていたことは、厳しい状況を乗り越えられた大きな要因だったと思います。

編集部

FURDIさんのスタッフの皆さんは、やはり運動好きな方が多いのでしょうか。

福藤さん

そうですね、フィットネス業界の経験者の方もいますし、女性の美容や健康に携わりたいという思いで入ってきてくれる方も多いですね。理念や価値観に共感してくださる方に入社いただいていると思います。

編集部

FURDIさんの持つ強い信念を社員の方たちが共有しているからこそ、大変な状況でも乗り越えられてきたんですね。

若手社員の活躍を後押しする評価制度

FURDIの社内風景
▲男性社員も多数!多様な社員が活躍中のFURDIさん

編集部

会社の成長に合わせて社員数も増えていると思います。FURDIさんの社員の皆様の現在の年齢構成を教えてください。

福藤さん

現段階ですと、20代・30代・40代の社員の割合がちょうど同じで、32%ずつになっています。

編集部

それぞれの年代の方が均等に在籍されているんですね!その中でも若手社員の方の活躍にスポットを当てたいと思うのですが、FURDIさんでは若手社員の方はどのように活躍されていますか?

福藤さん

現在FURDIが運営している直営店舗の店長はいずれも20代の社員です。他にも、社内の研修チームのリーダー的な役割を担っている若手社員の方もいますね。

編集部

若くして重要な役割を担っていらっしゃるのですね。FURDIさんには年齢や性別、入社年次に関わらず評価される仕組みがあるのでしょうか。

福藤さん

はい、チームごとに明確に定められた評価基準があります。その達成状況に応じて、年齢などに関わらず等級が決まっていきます。

毎月自分自身で評価をつけ、それに対して上長からフィードバックを受けます。さらに四半期に一度、給与に関わる査定があります。

この評価制度は、頑張った人がきちんと評価されるような仕組みになっています。また常に自分自身を振り返る機会があることで、若手社員の方の成長にもつながっているのではないでしょうか。

編集部

評価基準はどのようなものなのでしょうか。

福藤さん

数値目標と行動評価があり、数値目標は定量的な評価なのに対し、行動評価は会社の価値観をしっかりと理解し体現できているかが重視されます。また、仕組みづくりやチームへのサポートなど、数値には表れない定性的な部分についてもすべて自分で書いて点数をつけ、上司からフィードバックをもらっています。

編集部

なるほど。自分で評価項目を出すことができるのは、上司の方へのアピールにもなりますね。

福藤さん

そういった面もありますね。評価項目が明確で、達成すると着実に給与面にも反映されます。実際に前職からかなりの給与アップを果たしたメンバーもいますよ。努力次第で給与が上がっていくというのは、若い社員も含めてモチベーションアップに大きくつながっているのではないかと思います。

価値観や考え方の共有で活躍の道しるべを示す

編集部

FURDIさんには、評価制度以外にも若手社員の方の活躍を後押しする仕組みはありますでしょうか。

福藤さん

FURDIは採用の時点から会社の価値観や行動指針、仕事の進め方などの情報を開示し、入り口の時点から価値観や考え方のズレが生じないようにしています。さらに定期的に行っているミーティングの場でもすり合わせをしっかりと行っています。

やはり組織運営をしていく上で、会社としての考え方には一貫性が求められますし、それを社員が理解していることは、活躍のための道しるべにもなりますよね。道しるべをしっかりと示し、ブレないようコミュニケーションを取りながらすり合わせをしているために、20代などの若手社員であっても活躍できているのだと考えます。

編集部

「会社が求めること」と「本人がするべきこと」にズレが生じにくいことが、社員の方の活躍につながっているのですね。

妊活アドバイザーも在籍。働く女性を支える制度多数

FURDIの社内風景
▲女性の健康を支えるFURDIさんならではの制度も

編集部

FURDIさんは女性専用フィットネススタジオを運営されているということで、女性スタッフの方も多く働いていらっしゃると思います。女性特有のライフイベントに対応する制度などはありますでしょうか。

福藤さん

特徴的なものとしては、不妊治療をされている方や婦人科系の疾患を持っている方が婦人科に通院する際に中抜けできる制度があります。また、社内に一人妊活アドバイザーの資格を持っている者がいるため、そのスタッフに妊活に関する相談が気軽にできる「アドバイザー制度」も設けています。

編集部

さすが女性を対象にしたヘルスケア事業を展開されている会社様ですね。実際に仕事と家庭を両立しながら働いている女性スタッフの方も多いのでしょうか。

福藤さん

まだ創業して年数が浅いこともあり、育休から復帰したスタッフはいないのが現状です。ただ私自身も子育てをしながら働いており、すごく働きやすい環境があると感じています。

私の場合は、子どもが小学校に上がったばかりのときに、生活リズムが結構変化したんですね。1日在宅で仕事をできると良いな、と悩んでいたのですが、人事担当者との面談でそれを伝えたところ、週に一度の在宅勤務を取り入れてもらえたんです。

社員それぞれの事情を加味して、柔軟な働き方を取り入れることができるのは、FURDIで働く上でとても大きなメリットだなと思います。

コミュニケーションから生まれる「お客様ファースト」の提案

FURDI社員の勤務中の様子

編集部

これまでお話しいただいた中でも触れていただいていますが、FURDIさんではかなり密に社内コミュニケーションをとっていらっしゃいますよね。FURDIさんにおけるコミュニケーションの取り組みについて、改めて詳しく教えていただけますでしょうか。

福藤さん

社内コミュニケーションの場として、評価のための面談と、ちょっとした悩みも相談できる人事担当者との面談を定期的に行っています。また定例ミーティングはどのチームでも必ず週に一度行うのが会社の決まりです。

編集部

定例ミーティングではどのような内容を話されていますか?

福藤さん

例えば店舗の場合ですと、週ごとに振り返りを行い、入会者数や体験入会の人数を確認しています。また、店舗オペレーションの改善案についても話し合っています。

定例ミーティングは、先ほどご説明した価値観や行動指針の共有の場になっていますし、具体的な業務改善のための話し合いの場にもなっています。

編集部

定例ミーティングでは、若手社員の方からも意見が出てくるのでしょうか。

福藤さん

もちろんです!FURDIでは主体性を持って動く姿勢を大切にし、「他人任せだったり、自分には関係ないというスタンスは仕事の仕方としてダメ」という考え方を徹底しているため、いろいろな方から積極的に意見が出てきますね。

編集部

実際に現場から出た改善案などはありますか?

福藤さん

FURDIの店舗は女性専用のため、男性スタッフは働くことができません。しかし本部では男性スタッフも多く働いています。そのような中で、現場に入ったことのない男性スタッフが考えた施策を、実際に現場で実施してみると、少し違うなと感じるときがあったりするんですね。

例えばFURDIではお客様に対するトークスクリプトなどもすべて決まっているのですが、それを実際に現場でやってみた上でお客様の反応を見ると、改善した方が良いなと感じることも少なくありません。そういう場合はミーティングの場で共有し、ブラッシュアップのための案を出しています。

編集部

トップダウンではなく、ボトムアップですり合わせながら改善を図っているんですね。お客様ファーストで業務改善されているのは、「女性の運動をサポートしたい」という信念を持ち続けるFURDIさんならではだと感じました。

すべて頑張り次第!スピード感・主体性を持って取り組む人を歓迎

株式会社FURDIマーケティング部広報の福藤さん

編集部

最後に、FURDIさんに興味を持たれた読者の方に、メッセージをお願いします。

福藤さん

FURDIでは若手社員はもちろん、幅広い年齢の人が活躍しています。また、未経験入社で活躍している社員もいます。「自分がこうありたい」という希望が叶いやすい、誰でもチャレンジできる環境があるのが魅力です。

一方でFURDIはベンチャー企業でもあるので、かなり早いスピード感を求められます。スピード感を持って主体的に仕事に取り組む姿勢は、とても大切です。

頑張り次第で仕事の幅を広げることもできますし、本当に他では得られない経験を積むことができます。チャレンジしたい方、成長をしていきたい方はぜひご応募いただけたらと思います。

編集部

自身も子育てと仕事を両立されながら働かれている福藤さんのお話から、FURDIさんのブレない信念や、社員を大切にする姿勢を感じることができました。本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社FURDI:https://furdi.jp/
採用ページ:https://furdi.jp/recruit/