“推し活”の熱い思いを共有できるフラッグ。女性が活躍するカルチャーを聞く

魅力的な働き方やカルチャーを持つ企業を紹介していくこの企画。今回は「人々の熱い想いに寄り添い、想像力と創造力で世界をつなぐ」というパーパスを掲げ、ソーシャルメディアを軸にしたマーケティング事業を展開する株式会社フラッグにお話を伺いました。

株式会社フラッグとは

株式会社フラッグは、ソーシャルメディアマーケティングを軸としたプロモーションとクリエイティブの統合プランニングを数多く手がけるマーケティングコミュニケーション会社です。

商品やサービスを世に広めるための方法をクライアントと共に考え、豊富な実績とそこに裏付けされた企画力で、ソーシャルメディアマーケティングやデジタル広告、PRなどを戦略的に実行するほか、映像やWebコンテンツ、ライブ配信など様々なクリエイティブソリューションの提供も一貫して行っています。

特に得意としているのは、デジタルネイティブ世代に向けた企画です。お客様の事業や課題を徹底的に理解した「ユーザーの心を動かす」企画を提案・実行し、非常に高い支持を得ています。最初の依頼から2年間のうちに、リピートの依頼をした顧客は80%に上っています。

会社名株式会社フラッグ
住所東京都渋谷区東1-29-3 渋谷ブリッジ6F
事業内容・コンサルティング事業
・デジタルプロモーション事業
・クリエイティブソリューション事業
・IPコンテンツ事業
設立2004年1月26日(2001年3月創業)
公式ページhttps://www.flag-pictures.co.jp/
働き方・ハイブリッドワーク
・フレックス制度
・専門型裁量労働時間制

今回は、そんな株式会社フラッグで長期的に勤続している女性の活躍や、多くの社員の方から喜ばれている「時間に縛られない働き方・制度」について、執行役員の高田道代さんとコーポレートデザイン部マネージャーの田上友紀さんにインタビューしました。

本日お話を伺った方
株式会社フラッグの執行役員高田道代さん

株式会社フラッグ 執行役員

高田 道代さん

株式会社フラッグのコーポレートデザイン部マネージャー田上友紀さん

株式会社フラッグ コーポレートデザイン部 マネージャー

田上 友紀さん

デジタル時代のマーケティングを熟知した企画・サービスを提供

株式会社フラッグの公式サイトのトップページ
▲私たちの生活に身近なソーシャルメディアを通じてプロモーションなどの事業を展開(公式サイトより引用)

編集部

最初に、フラッグさんの事業について教えていただけますか。

高田さん

フラッグは、デジタルを中心とした多彩なマーケティングソリューションを提供しています。

ソーシャルメディアを中心としたプロモーション事業とクリエイティブ制作事業があり、そこを連動させた統合プランニングを得意としています。

ソーシャルメディアマーケティングやデジタル広告、PRなどを戦略的に行うプロモーション集団として、映像、Webコンテンツ、体験など様々なクリエイティブを提供する制作チームとして、お客様の幅広いご要望を一元化して対応することができるので、お客様の手間を最大限省くことができますし、一貫性のあるプロモーション展開が可能になる点でも高い評価いただいています。

ご依頼くださるお客様は、一般企業ほか映画配給会社、配信プラットフォーム、ゲーム企業、音楽レーベルや公益法人などさまざまです。フラッグがこれまでに蓄積してきた運用・コンサルティングの経験・知見をもとに、お客様にベストな企画を提案・実現しています。

株式会社フラッグのソーシャルメディアを利用したプロモーション
▲X(旧Twitter)を活用したキャンペーンの導入をサポートするサービス。大手企業や広告代理店などに利用されている

編集部

フラッグさんは順調に成長していらっしゃると伺いましたが、その要因は何でしょうか。

高田さん

私たちはお客様から依頼をいただくと、まずは担当がお客様の商材と消費者心理を深く理解するところからスタートします。自らがお客様の商品やサービスのファンになり、お客様の視点と実際の消費者心理を探って「どんなプロモーションが効果的か」を考えていきます。

この深い商材理解・顧客理解による取り組みが効果的に働き、お客様の課題解決につながっていて、よく驚きの声をいただくのは、この商材理解による「熱量」ですね。パーパスにも掲げている「人々の熱い想いに寄り添う」を現場ひとり一人が大事にしていることもあり、我々の熱量とそこから生まれるクオリティに感動していただけるケースも非常に多いんです。おかげさまでご依頼も増えていて、ここ数年間は前年度に対して130%以上の案件を受注しています。

先ほどお話しした、プロモーションの企画立案からクリエイティブ領域を含めた実行までを当社だけで完了できる点も、お客様のお手間を大きく軽減できていて、私たちを選んでいただけている理由だと思います。

一歩先を行く事業を開拓。フラッグのプロモーションは海外の市場でも選ばれている

株式会社フラッグの執行役員高田道代さんが話している風景
▲事業が好調な理由をわかりやすく説明してくださった執行役員の高田道代さん

編集部

フラッグさんが創業された2001年頃は、テレビが情報発信の中心だった時代ですね。

高田さん

当時、コンテンツ業界の主流はテレビでしたが、私たちはデジタルマーケティングの手法をいち早く導入していました。はじまりは、ネット動画配信用コンテンツの制作事業です。その後、映画宣伝のオンラインPRやソーシャルメディアを活用したプロモーションを展開しました。

現在は東京のほか、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、沖縄、ロサンゼルスに拠点があり、国内でのプロモーションだけでなく、日本から米国へ、また米国から日本への進出を後押しするプロモーションも手掛けています。

いろいろな企業の皆様の「伝えたい」「広めたい」「良いものを知って欲しい」という想いに寄り添って、より良いコミュニケーションを提案しながら、その熱量を伝播できるよう日々努力しています。

編集部

常に新しい手法を取り入れた事業やサービスを提供されているのですね。フラッグさんの活躍ステージが、グローバルに広がっていることに感銘を受けました。

女性が活躍するフラッグ。なかには8割が女性の部署も

株式会社フラッグの高田道代さん(右)と田上友紀さん(左)が談笑している様子

編集部

続いて、女性活躍というテーマでお話を伺います。フラッグさんの社員の男女比率を教えていただけますか?

田上さん

男性が4割、女性が6割で女性の割合が多いんですよ。もちろん、性別により採用の差をつけているわけではありません。プロモーションのプランナー職は女性からの応募が多く「一緒に働きたい」と思える人を採用した結果、女性が多かったという状況です。

高田さん

制作メインの会社だったときは男性の比率が高かったのですが、デジタルプロモーションの事業が拡大したことでメンバーも増え、自然と女性の比率が高くなりました。

デジタルプロモーション事業部だけでいえば、女性がほぼ8割を占めていて、全国の拠点を合わせて100名弱います。女性が8割を占めているので、部署内の役職者も9割が女性という感じです。

編集部

8割という女性比率はすごいですね。全社的に女性が長く働かれていると思うのですが、その理由は何でしょうか。

田上さん

これまで、特にIT業界では出産や子育てのタイミングで女性がキャリアを断念し、去っていく職場もあったと思うのですが、フラッグはそうではありませんでした。むしろ、産休・育休を取得して復帰する女性を応援するカルチャーがあるんです。実際に、現時点での育休からの復帰率は100%ですね。

子育てと仕事を両立し、キャリアアップもできる働き方

モダンな雰囲気の株式会社フラッグ東京本社5Fのオフィス

編集部

高田様と田上様が、まさに子育てと仕事を両立している女性だと伺いました。これまで、フラッグさんのなかでどのようなキャリアを積まれてきたのでしょうか。

高田さん

私が最初に担当していた業務は、映画の宣伝でした。オンラインのパブリシティやソーシャルメディアマーケティングに携わって、入社から5年でマネージャーになりました。プレイングマネージャーとしてスタッフをマネジメントしながら主要なクライアント様の担当もし、子どもを産んだのが入社10年目の頃です。

その後、産休・育休を取得し、マネージャーの役職のまま復帰しました。復帰後は産休前と同様に働きながら、よりマネジメントに注力して2年後には執行役員になったという経緯です。

田上さん

私は未経験で人事の部署に中途入社しましたが、入社する時点で2人の子どもがいたんですよ。新卒で入社した会社の在籍中に2人を出産して、そのうちに子育てとの両立が難しくなって退職しました。

2つ目の仕事は子育てしながら、ゆっくり働くことを優先して決めたのですが「もっと楽しい仕事がしたい」と思うようになり、色々と求人情報の条件や仕事内容を吟味して、バランスよく働けそうだと思ったフラッグへ転職しました。

私の中には、「子育てがあってキャリアをあきらめた」という過去の思いがあるんです。弊社の平均年齢は32~33歳で、結婚や出産を考える世代がボリュームゾーンなので、私と同じ思いをする人がいないようにフォローしたいと思っています。子育て中の社員が、ちゃんと働きやすいと思ってくれているかどうかのヒアリングなどもしていましたね。

株式会社フラッグのコーポレートデザイン部マネージャー田上友紀さんが笑っている風景
▲子育て中かつ未経験で中途入社したコーポレートデザイン部マネージャーの田上友紀さん

田上さん

キャリアの積み方は人それぞれで、「今はゆっくりしたい」「仕事に集中したい」というような気持ちの移り変わりがありますよね。ひとり一人の思いを尊重した制度がつくりたい、そう思って人事に取り組んでいるうちにマネージャーになっていました。

編集部

フラッグさんでは、性別に関係なく役職者のキャリアを目指せるということがわかりました。育児中の女性の気持ちがわかっている役職者や人事の方がいらっしゃるのは、メンバーの方にとっても心強いと思いました。

女性が長く働けて、仲間も上司も子育て世代を応援する風土

コンクリートと自然素材のコンビネーションが素敵な東京本社6Fのエントランス

編集部

高田様は産休・育休からの復帰後もマネージャーとして勤務されていたとのことですが、会社からのサポートはあったのでしょうか。

高田さん

私の場合はフラッグにパートナーが在籍していて、私が産休・育休で10ヶ月休んだあとに交代する形でパートナーが半年間の育休を取得したので、その半年間は時短制度を使わず産休前と同じようにマネージャーとして働けました。ちょうど今から5年ほど前になりますが、当時から男性が育休を取得することに会社の理解があったので、とても助かりましたね。

編集部

なるほど。会社の理解があってスムーズな復帰が実現したのですね。

田上さん

弊社では人事部門が、産休・育休を取得する社員を全力でサポートしています。休暇を取得する本人の希望をヒアリングして、復帰後のイメージに合わせたスケジュールの調整をしています。

男性の育休には「出世に影響がある」というマイナスのイメージもありますよね。しかしフラッグでは、高田のパートナーも実際に育休を取ったあとも活躍してキャリアアップを実現しているように、育休が評価に影響することはないんですよ。

女性社員の場合であれば、妊娠が発覚した時点から面談をして、体調に配慮する点の有無などを聞いています。産休に入る前には想定している復職のイメージを聞きますし、実際に子どもが産まれて保育園への入園が決まったら、「どのような働き方であれば両立できそうか」などを改めて聞いています。

高田さん

部署単位でも、キャリアアップを意識している人が休暇の取得によって昇格が遅れることがないように、復帰後にはそれまでに積んできた経験・実績が存分に活かせる仕事を任せるなどしています。その為には周りの理解やサポートも必要なので、復帰前に各部でどういった体制がベストか話し合って進めています。社員がそれぞれに経験を積み重ねてきたスキルは、会社として財産でしかありませんから、大切にしていきたいという考えです。

編集部

復帰後のキャリアアップを目指す方にとっては、充実したサポートがあるのですね。若手の方や役職者を含め、お互いがサポートし合える関係を築いていらっしゃると感じました。

育児と仕事の両立を周囲がサポート。やりがいのある仕事にも挑戦できる

株式会社フラッグの社員総会にたくさんの社員が出席している風景
▲カジュアルな雰囲気で行われている社員総会

編集部

フラッグさんに入社して良かったと思うところを教えてくださいますか。

田上さん

子育てをしながら働く立場からすると、一緒に働く仲間も上司も育児に理解があるというのは嬉しいところです。フラッグで働いていると、保育園の迎えの時間が迫っているときも、子どもの急な発熱で休暇をもらうときも、ネガティブな気持ちにはなりません。

例えば子どもの学校から体調不良の連絡があって、急いで会社を早退するときには、快く送り出してくれるんです。女性だけでなく、男性もパパ社員も多いので、ママの気持ちをわかってくれているんですよね。

あと、仕事軸で考えた場合、裁量のある仕事を任せてもらえたり、チャレンジングなプロジェクトにも参加させてもらえたりすることは楽しいですね。自分の仕事をきっちりやり遂げれば、子どものいる・いないは関係ありません。

私はいま「楽しい」と感じられる仕事に携わることができているので、入社して本当に良かったなと感じています。

編集部

事業に魅力を感じ、熱望して入社した女性たちが、長くキャリアを積んでいけるフラッグさんのカルチャーは素晴らしいですね。社員の思いやキャリアを大切にしているからこそ、社員に愛されている会社なのだなと思いました。

独自の休暇やフレックスなど、柔軟に選べる制度・働き方

株式会社フラッグの執行役高田道代さんがお話している風景
▲産休・育休を10ヶ月取得し、マネージャーとして復職。現在は執行役員の髙田道代さん

編集部

仕事と家庭を両立できる働き方を意識して、制度設計をされているとのことですが、フラッグさんにはどのような制度があるのでしょうか。

田上さん

フラッグ独自の「子ども子育て休暇」という制度があります。未就学児の養育をしている社員に対して1年で5日、有給の特別休暇を付与しています。会社からの「子育てを応援しているよ」というメッセージにもなっているんですよ。

目的を限定せず「子どもが発熱しました」でも「たっぷり子どもと遊びます」でも、自由に使える休暇にしています。「いつもは行けない遠くの公園で遊んできました」などの報告をもらうと嬉しいですね。

また、コロナ禍をきっかけに一定の出社をしながら自宅勤務をする「ハイブリッドワーク」を導入しています。これによって「家族との時間がとりやすくなった」という声が多く聞かれました。

編集部

「子ども子育て休暇」と有休を組み合わせて育休のように使われる方もいらっしゃるのですか。

田上さん

育児のための休暇を取得する男性社員は多く、有給休暇の10日程度と「子ども子育て休暇」の5日を合わせて、2週間の休暇を取得する社員もいます。これであれば、休んでも給与は通常と同じです。

ご家庭で相談して、育休を半年取得する社員もいますし、有休と育休を合わせて2ヶ月休む社員もいます。長く育休を取得した社員の前例がありますし、その本人が「育休を取った方がいいぞ」と言っているのも影響していると思います。

プライベートとのバランスがとりやすい、時間に縛られない働き方ができる

編集部

勤務時間についても、定時を決めている方、フレックス制度や裁量労働制で勤務されている方など、様々な勤務パターンがあるのですね。

田上さん

そうなんです。クリエイター職の社員は特に裁量労働制が多いのですが、裁量労働制に当てはまらない職種の社員も、コアタイムを設けていないフレックス制度で、自分の都合の良い時間帯に働けます。個人で融通が利く時間に仕事ができるので、子育て中に限らず多くの社員が利用していますよ。

社員からは「子どもの寝かしつけが終わってから、夜に勤務をしたい」という、働く時間についての相談や「この時間帯以外は働けないのですがどうしたら良いでしょうか」という相談もあります。働く本人の「どう働きたいか」に寄り添って、柔軟に勤務時間や契約内容の変更もしています。

チーム力を活かし、専門型裁量労働制を適切に運用

株式会社フラッグのコーポレートデザイン部マネージャー田上友紀さんがお話ししている風景
▲働きやすい職場環境について説明してくださったコーポレートデザイン部マネージャーの田上友紀さん

編集部

社員の皆様の気持ちや状況に合わせて、柔軟にご対応いただけるのですね。ワークライフバランスを重視したものとして、社員の皆様に喜ばれている制度があれば教えていただけますか。

田上さん

やはり、クリエイター職の専門型裁量労働制でしょうか。世間では「定額働かせ放題」などとマイナスの声が上がるような時期もありましたが、弊社では正しく運用されています。

業務が集中して朝から夜まで働くような日があっても、閑散期などに手がすいている時間があれば、個人的にお休みをしてもいいのです。みなし労働8時間というルールの中で、ひとり一人がプライベートの時間を大切にしながら、仕事に取り組む時間を調整しています。

高田さん

ただ、「自分のライフスタイルに合わせて仕事をする時間を自由に決められる」とはいえ、お客様があってこその仕事ですので、スケジュールの意識は重要です。またチームで仕事をしていますから、まわりとの協調性も必要になってきます。

チームに子育て中の仲間がいる場合は、メンバーが時間の配慮やサポートを徹底します。裁量労働制で働く社員はチームメンバーとコミュニケーションを密にしながら、バランスよく自分の時間と仕事の時間をやりくりしている印象ですね。

田上さん

お昼前に仕事をスタートして夜遅くまで、というスタイルだった方が、子どもを保育園に預けられるようになってからは、朝8時半から仕事をするようになった、みたいなパターンもあるんですよ。裁量労働制ならではの働き方ですよね。

また、先ほどお伝えした弊社独自の「子ども子育て休暇」のほかにも、労働基準法で定められている「生理休暇」や「母性保護のための休暇」を、公式サイトの採用ページに明示しています。社員の皆さんには遠慮なく申請してほしいと思っています。

■株式会社フラッグ公式サイト 採用ページより
https://www.flag-pictures.co.jp/recruit/career/culture.html

■厚生労働省公式サイト「働く女性の母性健康管理措置、母性保護規定について」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/seisaku05/01.html

編集部

公式サイトの採用ページには「社員のスキル向上を応援する制度」も掲載されていますね。半年に1回、部署の異動を希望できる「社内異動」や元の部署の戻ることを前提とした「社内留学」、勤続10年で表彰金が授与される「永年勤続報奨」、「書籍購入・セミナー参加補助」など、とても興味深かったです。

エンタメ界を盛り上げるフラッグならでは。“推し活”も会社が応援

株式会社フラッグの公式note画面
▲公式noteでは、各拠点の紹介や制度紹介などがさまざまな情報が掲載されている(公式noteより引用)

編集部

フラッグさんでは、普段はどのような雰囲気で働かれているのでしょうか。

高田さん

入社したメンバーがよく驚いていることで、私たちも感じているのが「熱狂的な“推し”を持っている人が多い」ということですね。私自身にももちろん“推し”がいます。

事業自体がエンターテインメントに関連するものが多いので、ファン心理をネイティブにつかむことはとても重要です。社員のおそらく半分以上が、熱狂的に何らかの“推し活”をしています。プロモーション事業部でいえば、常にトレンドを追求しているようなメンバーばかりなので、興味を持って知ることから「好き」の思いが高まっていく事が多いですね。もともとゲームをそんなにやっていなかったのに、案件でお任せいただくことで会社で一番詳しい人になった、みたいなケースがよくあります。仕事を通して趣味まで広がるというのは、フラッグならではかもしれませんね。

編集部

なるほど。「お客様のサービスを徹底的に理解してファンになる」というのはフラッグさんの事業の特長でしたね。

高田さん

「好き」からうまれる熱量がクオリティにつながる、という弊社のバリューもありますが、業務に関連する情報収集という面で見ても、メンタル的な面で見ても、良いインプットとアウトプットになっていると思います。

日々の生活は仕事と家庭・育児のバランスだけで成立しているものではないですし、“推し”や趣味の時間も大切にできてこそ、良い仕事が出来ると思っています。みんな、お互いにそこへの理解は深いですね。

平日に“推し”のライブがある社員を、開演時間に遅れず退社できるようチーム全員でサポートして「行ってらっしゃい」と送り出していますし、海外公演のチケットが取れたと聞けば「よかったね!有休申請してね」と背中を押すこともしょっちゅうです。

自身がサポートしてもらうこともありますので、そこは気持ちよくお互い様ですね。好きなものやおすすめのもの、“推し”の話をし合える職場であることは、みんなにとってとても心地が良いと思います。

編集部

いわば“推し活”を推奨してくださる職場なのですね。プライベートが充実すれば、仕事へのモチベーションも上がりますね。フラッグさんのデスクの上に、それぞれお気に入りのアクリルスタンドが飾られている風景を拝見して、社員の皆様が楽しそうに“推し”のアピールをし合っている雰囲気を想像しました。

採用のポイントは「熱量」。面接で聞くのはあなたの好きなもの

株式会社フラッグの企業ロゴをバックに並んだ高田道代さんと田上友紀さん
▲高田さんと田上さんから「“推し”の話をしましょう。ご応募お待ちしています」というメッセージをいただきました

編集部

特にプロモーション事業は女性に人気があるお仕事だと伺いましたが、たくさんの応募者の中から一緒に働く仲間を選ぶ、採用のポイントはどのようなところでしょうか。

高田さん

もちろん実績やご経験を中心にいろいろなことをお聞きしますが、プロモーション事業では「伝える」「伝わる」ことが大切なので、面接でも“推し”や好きなエンタメ、趣味の話を聞かせていただくことが多いですね。

自分が好きなものへの思いの強さ・熱量・リスペクトは私たちの仕事に深く関わる部分で、フラッグのバリューでも「みずから最高のFANになり、世の中に新たなFUNをつくろう。」と掲げています。面接を終えた方からは「こんなに“推し”の話をしていいんですか」「雑談みたいで楽しかったです」とよく言われますが、そこからみえる熱量やファンとしての考察などは、わたしたちにとって、とても大切な部分なんです。

編集部

ほかの会社の面接では聞かれない質問内容ですね。どのような方がフラッグさんで活躍できるのでしょうか。

高田さん

ネイティブに深くファン心理や消費者心理を理解しつつも、俯瞰で捉えられる視点がある方ですね。フラッグでは既存ファンとのロイヤルティを高めるための戦略を考えることもあれば、新規ファンを獲得し育てていくための戦略をプランニングしていくこともあります。

ファンやターゲットとなる人たちがどのような思考で行動するのか、好きなこと・嫌いなことは何か、何が盛り上がりにつながって、どうなったら炎上してしまうのか、などファンや消費者の視点で深い想像力を持てる方は、この世界でとても強いと思います。ただプロモーションとなるとターゲット以外にも波及していくものなので、ファン以外がどう思うのかの視点も重要なんです。

入社したあとに「今までただただ好き、と思ってやっていたことがこんなに仕事に直結するんだ」と実感しているスタッフの声は本当によく聞きます。

株式会社フラッグが開催した2023年の新卒歓迎会の様子
▲東京本社で開催された、新入社員の歓迎会のようす

田上さん

「“推し”がいます、エンタメが好きです」という方は、フラッグに応募してほしいですね。仕事は人生ではなくてその一部だと思いますので、フラッグに興味を持ってくださったなら、人生を楽しくするパートナーを探すようなつもりでご応募いただければと思います。

編集部

ここまで“推し活”に理解のある会社であるということに驚きました。それはプロモーション事業の根幹でもあるファン心理の追求につながっていて、「人の心に寄り添う」というフラッグさんのパーパスそのものだと感じました。本日はありがとうございました!

■株式会社フラッグ:https://www.flag-pictures.co.jp/
■採用ページ:https://www.flag-pictures.co.jp/recruit/career/