キャリア教育イベントと地域通貨でユメ・フルサトが唯一無二の存在になった理由

注目企業の躍進の秘密と成長を支えるカルチャーを探る本企画。今回は「はたらく笑顔があふれる世界を作りたい」をミッションに掲げ、「労働」と「コミュニティ」領域の課題解決をテーマにソーシャルビジネスを展開する一般社団法人ユメ・フルサトを取材しました。

「こども夢の商店街」を運営する一般社団法人ユメ・フルサト

一般社団法人ユメ・フルサトの主要事業はキャリア教育イベント「こども夢の商店街」の運営と補完通貨「おむすび通貨」の発行です。

2013年から始まった「こども夢の商店街」は、累計来場者数30万人(2023年2月現在)を誇る人気イベントに成長しました。また、「こども夢の商店街」の貨幣で、地域の提携店でも使える「おむすび通貨」は、全国約1,000店の事業所で使うことができ、国内最大規模の地域通貨となっています。

法人名 一般社団法人ユメ・フルサト
住所 愛知県長久手市丸山9,10番地
事業内容 ・「こども夢の商店街」の運営
・補完通貨「おむすび通貨」の発行
設立 2013年6月
公式ページ https://f-bank.jimdofree.com

今回は一般社団法人ユメ・フルサト代表理事の吉田大韋さんに、「こども夢の商店街」と「おむすび通貨」の特徴と成長の背景について伺いました。また、メンバーの働き方や求める人材についてもお聞きしています。

本日お話を伺った方
一般社団法人ユメ・フルサトの代表理事を務める吉田大韋さん

一般社団法人ユメ・フルサト
代表理事

吉田 大韋さん

働く面白さを学び、自主性を育む「こども夢の商店街」

一般社団法人ユメ・フルサトが開催する「こども夢の商店街」でお店を出す少女
▲「こども夢の商店街」では、子どもたち自身がお店の出店計画を考えて、店先に立つ

編集部

まずは、ユメ・フルサトさんの事業について教えていただけますか?

吉田さん

私たちが行っているのは「こども夢の商店街」の運営と補完通貨「おむすび通貨」の発行です。「こども夢の商店街」は、子どもたちが「お店屋さん」を出したり、商店街の運営に携わる「オシゴト」をしたりして働く経験ができるイベントです。

働いてお金を稼ぎ、稼いだお金で好きなものを買うことで、働くことの面白さを学べ、自主性や自信を育むことができます。

一般社団法人ユメ・フルサトが開催する「こども夢の商店街」の様子
▲「こども夢の商店街」ではどんなお店にするのかはアイデア次第。「腕相撲」のゲームを提供する子も!

編集部

「こども夢の商店街」はどのようなかたちで開催されるのですか?

吉田さん

「こども夢の商店街」は全国の商業施設を会場に、だいたい土日の2日間で行います。コロナ禍が収束するにつれて開催が増えて、ほぼ毎週、今年は50回程度実施しています。1回のイベントでの来場者は数千人で、10周年を迎えた2023年2月には、累計来場者が30万人を超えました。

編集部

すごい集客力ですね。具体的に子どもたちはどのように参加するのでしょうか?

吉田さん

「お店屋さん」や「オシゴト」をして稼ぎたい子は事前に登録していただきます。「お店屋さん」を開くのであれば、どんな店にするのか、扱う商品や店名を決めて宣伝し、当日の販売まで自分の力で行います。

「お店屋さん」は、使わなくなったおもちゃやゴム鉄砲、ハンドメイドの手芸品を売る店や、「隕石を触れるキャンペーン」のような体験を売るお店など、さまざまなものがあります。

編集部

子どもたちのアイデアはすごいですね。では、「オシゴト」はどのようにするのでしょう?

吉田さん

「オシゴト」をする子は、会場内にある「ハローワーク」で仕事を探して、働きます。仕事はチラシ配りや清掃、案内放送をするアナウンサーや来場者へのアンケート調査などいろいろあります。商店街では「大人に手伝ってもらうと逮捕」というルールがあるので、パトロールのオシゴトもあるんですよ。

編集部

「こども夢の商店街」では、子どもたちが「商品を販売して報酬を得る」という、いわばビジネスの原体験ができるのですね。すごく良い思い出になりそうです。

国内最大規模の地域通貨「おむすび通貨」

一般社団法人ユメ・フルサトが発行する「おむすび通貨」を手に持つ少女
▲「おむすび通貨」は「こども夢の商店街」で使えるほか、地域の提携店で使用できる

編集部

「こども夢の商店街」で使えるのが、ユメ・フルサトさんが発行する「おむすび通貨」ですね?

吉田さん

商店街では日本円の使用は禁止していますので、「お店屋さん」で商品を売った代金や「オシゴト」をした対価は「おむすび通貨」で支払われます。

編集部

イベントが終わったら、「おむすび通貨」はどうなるのですか?

吉田さん

子どもたちが稼いだ「おむすび通貨」はイベント当日であれば、会場でお米と交換することができますし、最長6か月の期限内であれば「1むすび(おむすび通貨の単位)=50円」相当の商品券として地域の提携店でも使うことができます。

現在(2023年8月)、提携店は全国800店〜1,000店にまで広がっていて、「おむすび通貨」は国内最大規模の地域通貨になっているんですよ。

目指したのは、時間とともに減価するお金

一般社団法人ユメ・フルサトが発行する「おむすび通貨」
▲「おむすび通貨」のレートは「1むすび=50円」

編集部

ユメ・フルサトさんが「おむすび通貨」を発行した経緯をおしえていただけますか?

吉田さん

「おむすび通貨」の発行は2010年で、じつは「こども夢の商店街」事業よりも先に始まっているんです。当時は「世界初の米本位制」ということで、Yahoo!のトップニュースに取りあげられるなど話題になりました。

「おむすび通貨」は価値がお米で保障される「価値の裏づけがあるお金である」というのが最大の特徴です。

編集部

「米本位制」にしたのはどうしてですか?

吉田さん

「米本位」と言えば温かみがあるし、物々交換のようで楽しさがありますよね。また、お米は新米・古米・古古米と時間がたつにつれて価値が下がって、時間とともに減価します。「貯め込んでいても仕方がない」という点は僕が目指すコンセプトと同じだったのです。

編集部

「貯め込んでいても仕方がない」通貨にしたかったということですか?

吉田さん

みんながお金を使うことによって仕事が生まれ、みんながお金をいっぱい使えば経済活動が活性化して、お給料が上がります。お金を使うことで、みんながハッピーになるんです。

でも、今の日本はというと、お金をたくさんもっている高齢者層がお金を使わず貯め込み、若者は使うお金を持っていないという状況ですよね。

編集部

世代間格差と過剰貯蓄は社会的な問題ですね。

吉田さん

僕らの拠点がある愛知県はとくに貯蓄額が高いのですが、なぜ貯蓄をしたがるのかというと、使うより貯めていたほうが得だからです。10年たっても1万円は1万円なのですが、1万円と等価で買えるものは、10年後、その価値は限りなくゼロに近づきます。

編集部

経年で劣化してしまうということですよね。

吉田さん

買った瞬間からものは価値が下がっていくけれど、お金は持っていれば下がりません。だから、使わずに貯めたほうが得になってしまうんです。

言いかえれば、時間とともに価値が減るお金が世の中にあるとみんなハッピーになるわけで、そういうお金を作りたかったのです。ただ、僕が価値を保障する「吉田通貨」では信頼性がなく誰も使ってくれません。そこで、お米で価値を担保する通貨にしたのです。

ローカルを結ぶ「おむすび通貨」が目指すのは人間的な経済

一般社団法人ユメ・フルサトが発行する「おむすび通貨」を両手にいっぱい持つ少女たち

編集部

ユメ・フルサトさんが「おむすび通貨」発行した目的は、やはり地域活性化ですか?

吉田さん

間違いではありませんが「地域活性化」だけが目的かというと少し違います。そもそも、この事業を始めたいちばんの目的は、「働くことが面白い世の中にしたい」という思いからなのです。

大企業の歯車の一部になるのもいいのかもしれないけれど、それぞれが個性豊かに働ける世の中のほうが僕はハッピーだと思っています。そのためには、地域にあるスモールビジネスが元気でなくてはいけません。

編集部

「おむすび通貨」を使えるお店は、まさにスモールビジネスですね。

吉田さん

1950年位までは、日本人の半数以上は家業に従事していたのですが、この70年程で90%を超える人が給与所得者になりました。

「サラリーマンは気楽な家業」と言われますが、一人ひとりが代替可能なのが会社勤めです。ある社員が辞めても、事業所はなにも困りません。「私ではなくてもいい」というのが会社です。

編集部

一方、スモールビジネスは、一人でも欠けたら立ち行かなくなる可能性がありますね。

吉田さん

その人だから活躍できる、その人の価値が認められる会社のほうが働いて楽しいと思うんです。大企業ばかりになると、資本力の勝負になり一極集中してしまいます。資本主義社会の宿命と言ってしまえばそれまでですが、そうなったとき地方の衰退は明らかです。

地域で活発な経済活動が行われるためには、ローカルな中小企業が元気でなくてはいけません。中小企業だけが使える通貨を流通させ地域コミュニティを結ぶことで、人間的な経済の仕組みをつくりたいのです。

編集部

子どもたちの自主性を育みながら働く楽しさを体感するイベントを開催し、同時に地域経済を盛り上げようという取り組みはとても素敵だと思います。

高まるニーズと唯一無二のサービスで前年比130%の成長中!

一般社団法人ユメ・フルサトが開催する「こども夢の商店街」でのお店屋さんの様子
▲「お店屋さん」の出店はキャンセル待ちになるほどの人気

編集部

ユメ・フルサトさんの事業は年々、成長されているとのことですが、具体的なデータなどがございましたら教えていただけますか。

吉田さん

2021年までは社会情勢もあり大変でした。しかし、2022年6月位から急激に回復し、以前を上回る状況になっています。決算情報で言うと、2022年は2019年比で160%でしたし、2023年は前年比で130%を見込んでいます。

編集部

ユメ・フルサトさんのその成長の要因は何なのでしょうか?

吉田さん

うちの取引先はイオンモールやららぽーと、平和堂などの大規模商業施設です。こうした大きな商業施設は、5年程前からローカライゼーションを非常に重要視するようになりました。ものを買うだけだったらAmazonで十分ですが、売り場に行くことには商品以外の価値があるので、eコマースが進展する中、地域社会とのつながりに小売業の存在価値を見出す事業者さんが増えました。そうした背景もあり、地域と連携できる、地域の人に喜ばれるイベントのニーズが高まっているんです。

編集部

「こども夢の商店街」は子どもだけでなく、地域を巻き込んだイベントですからぴったりだったのですね。

吉田さん

「こども夢の商店街」と似たようなコンセプトでイベントを開催する企業さんや地域はあるのですが、継続的に行うことができません。こうしたサービスを提供できるところは他になく、我々には競合がいないのです。

正直、営業をほとんどしなくてもいい状況で、むしろ、今年はオファーに手が回らない状況になりつつあります。

地域・事業者・学生とのネットワークが成長の源

一般社団法人ユメ・フルサトが開催する「こども夢の商店街」でオシゴトをする子どもをフォローする学生ボランティア
▲「こども夢の商店街」でオシゴトをする子どもをフォローする学生ボランティア

編集部

成長を続けていくために取り組んでいること、大切にしていることを教えてください。

吉田さん

いちばんはコミュニティですね。地域の人たちとのつながりはすごく大切にしていて、我々がもっている地域や学校、商工会議所や観光協会との連携は、商業施設からも評価いただいているポイントです。

また、ボランティアをしてくれる学生たちとのつながりもかけがえのないものです。「こども夢の商店街」の運営は学生主体で、1イベント2日間で延べ100人近くの学生が参加してくれています。しかも、一期一会ではなく、結構な確率で何度も参加してくれるんですよ。

編集部

一度参加した学生さんがリピートされるのは、とてもいい経験になった証拠ですね。

吉田さん

友達を連れてきてくれる子も少なくありません。うちがやっている事業はブルー・オーシャンで、必要なのは人です。地域、事業者、学生さんとのネットワークがなにより大切で、人さえいればどんどん成長していくことができると考えています。

入社3年で現場責任者に。トライさせる環境が成長スピードを促進

一般社団法人ユメ・フルサトが開催する「こども夢の商店街」で子どもたちと話す学生ボランティア

編集部

ユメ・フルサトさんのメンバーは若い方が多いのでしょうか?

吉田さん

スタッフは現時点(2023年8月)で、私と40歳の女性、入社3年目の女性、新卒の男性、来年新卒で入る子の5名で、あと年内に入社予定の女性が2人います。他に学生のインターンが20人程いて、若い人が頑張っていますし、みんな、すごい勢いで成長しています。

編集部

キャリアアップを支援する制度などはございますか?

吉田さん

小さな組織なので、大企業のような研修システムが確立しているわけではありません。むしろ、現場で仕事をしながら学んでいくかたちですね。連合艦隊司令長官・山本五十六は「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」という言葉を残していますが、私たちも同じです。

僕や経験豊富な人間が、とりあえず1回やってみせて教えて、「じゃあ、次はやってごらん」と重要な仕事でもすぐにチャレンジさせています。失敗してもいいし、うまくいかなくてもいいから、裁量権を与えてトライさせていることが若手の成長の要因だと思います。

編集部

裁量権があると責任をもって仕事に向かい合うものです。実力が自動的に培われていくのでしょうね。

吉田さん

現在入社3年目の女性が入ったばかりの頃は、社会情勢もあって仕事があまりなく、経験を積む機会が少なかったのですが、次年度からはどんどん現場に出てもらいました。今では大手企業相手の商談から現場の責任者まですべてこなしています。

彼女は先方からよく「本当に入社して3年ですか?」と驚かれるようで、普通の企業とは成長スピードが違うのだと感じます。

実績は給与に反映。大企業に匹敵する労務管理で「2階級特進」も

一般社団法人ユメ・フルサトが開催する「こども夢の商店街」で「オシゴト」をする少女

編集部

ユメ・フルサトさんで、若い世代のみなさんが活躍できる要因は他にありますでしょうか。

吉田さん

成果に応じて、給料が急上昇するのも頑張れる要因かもしれません。うちは小さい組織ですが、労務管理システムは大企業並に整備していて、個人の実績を正確かつ細かく出しています。

そのため、年功序列的な標準報酬体系ではありますが、実力に応じて2階級特進みたいなことが普通に起きるので、やればやっただけ給与に反映されるのです。

編集部

それは、とてもうれしいことですし、モチベーションにもつながりますね。

吉田さん

本当にどんどんお給料が上がるので、「こんなにもらっていいんですか?」と戸惑いながら聞いてきた子もいるほどです(笑)。仕事への満足度はお金だけでは決してありませんが、みんな、充実していると思います。

インターンの「学生リーダー」によって運営される「こども夢の商店街」

一般社団法人ユメ・フルサトのインターンと学生ボランティア

編集部

インターンの情報についてもお聞かせください。ユメ・フルサトさんでは、インターン生をたくさん受け入れているそうですね。

吉田さん

「こども夢の商店街」はもともと、運営のほとんどを学生ボランティアに頼っていたんです。彼らや彼女たちのフォローも年齢が近い人に任せたほうがやりやすいだろうし、主体性が生まれるだろうということで、インターン生に学生ボランティアのリーダーになってもらったんです。そのため、うちでは、インターンを「学生リーダー」と呼んでいます。

編集部

学生リーダーはどのような仕事をするのですか?

吉田さん

学生ボランティアをコーチングして、意欲や主体性を高めてチーム力を高めていくのが主な仕事ですが、イベント当日は子どもたちや一般のお客様にも楽しんでもらい、スポンサーである商業施設の売上に貢献することも考えなくてはいけません。また、イベント終了後におむすび通貨を使ってもらえる地域の商店の開拓もします。

編集部

学生リーダーに任される仕事もさまざまで責任重大ですが、学生さんたちにはいい経験になりますね。

吉田さん

チームワークが生まれていくのを実感できるでしょうし、達成感も感じられると思います。

みんな、頑張ってくれるので、3〜4年位前からは、ユメ・フルサト自体は「こども夢の商店街事務局」という立場でイベント全体の設計や学生の育成に徹し、現場の運営組織は学生リーダーとボランティアによる学生団体に任せる形になっています。

一般社団法人ユメ・フルサトのインターンと学生ボランティアが開催した運動会の集合写真

編集部

若手社員の方やインターンの方が中心となって進められている取り組みやイベントがありましたら教えてください。

吉田さん

先日は、学生リーダーたちが「こども夢の商店街」のボランティアさんを対象とした運動会を行っていましたね。学生リーダーとボランティアの学生たちの混成チームを作り、「こども夢の商店街」で使う機材を使って設営とか撤収の速さを競い合ったんです。

学生リーダーたちがすべて企画から準備、開催まで行いました。僕は出張して立ち会うことはできませんでしたが、想定以上に盛り上がったそうです。

「大企業志向の人」はノーサンキュー。求めるのは「楽しんで働きたい人」

一般社団法人ユメ・フルサトが運営する「こども夢の商店街」で、子どもと抱き合う学生ボランティア

編集部

ユメ・フルサトさんのメンバーに共通する点などはありますか?

吉田さん

メンバーに何か共通点を見出すなら「個性的」ということでしょうか。大学祭の実行委員経験者がいれば、学生時代に地方のお笑い大会で優勝したことがあるメンバーもいるんですよ。

編集部

中途で入社された方の前職もさまざまですか?

吉田さん

僕自身、もともとは弁理士をしていた人間ですし、イベントディレクターの男性の前職はゲーム会社のディレクターで、エリアマネージャーをしている女性スタッフは元銀行員です。前職が何かはほとんど関係ありません。

編集部

では、どのような人がユメ・フルサトさんにマッチするのでしょうか?

吉田さん

最近は大企業や公務員を志向する人が増えていると聞きます。でも、「大企業がいい」という人や、給与や待遇で会社選びをする人は正直、うちには向きません。向かないというより、ノーサンキューです。

編集部

是非、その理由をお聞かせください。

吉田さん

待遇や給料が企業選びの基準になると、働くことが稼ぐ“手段”になってしまいます。「手段だから働く」という人は、保身に走りがちで、価値を生み出せなくなるケースがあります。

「自分はこれだけの給与をもらえるから、この会社にいる」という思考に陥ると、絶対にパフォーマンスは上がらないと僕は考えています。

一般社団法人ユメ・フルサトが運営する「こども夢の商店街」で、子どもとハイタッチをする学生ボランティア

編集部

では、パフォーマンスを上げられる人はどのような人でしょう?

吉田さん

「働くことが楽しい」「やりたいことをしている」といった人です。こうした人は働くこと自体が目的だから、パフォーマンスが絶対に高くなります。待遇や給料は、楽しく一生懸命働いた結果として上がることが重要なのです。

Microsoftのビル・ゲイツ、ヤフーの孫正義にしろ、Facebookのマーク・ザッカーバーグにしろ、テスラのイーロン・マスクにしろ、彼らは超大金持ちで働く必要などありません。でも、なぜ彼らは一生懸命働いているのかというと、それは仕事が面白いからです。

編集部

「こども夢の商店街で働きたい!」という子どもたちのモチベーションと同じですね。

吉田さん

うちのミッションは「はたらく笑顔があふれる世界を作りたい」です。はたらく笑顔があふれる世界を目指している組織ですから、今、働いているメンバーみんな、生き生きと働いています。

働くことがつまらない人生なんて、ありえないと僕は思っています。ユメ・フルサトは、働くことが絶対に楽しくなる場所です。一生懸命楽しんで、楽しんで働いたら働いた分だけのリターンがある。そんな生き方をしたい人はぜひ、ユメ・フルサトに来てください。

編集部

子どもたちへのキャリア教育や地域経済の活性化、働き方への問題提起など、ユメ・フルサトさんの手がける事業はとても社会的意義が高いと感じました。本日はありがとうございました。

■取材協力
一般社団法人ユメ・フルサト:https://f-bank.jimdofree.com
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