DXHR株式会社の新事業と働き方に迫る。渋谷徒歩0分の好立地、セキュリティとAIのスクール「SEC−AI」とは

メンバーへの教育や若手の登用などで注目すべき企業を紹介する本企画。今回は「ヒューマンキャピタル」事業と「ベンチャービルダー」事業を展開しているDXHR株式会社をご紹介します。

DXHR株式会社とは

2014年7月に設立されたDXHR株式会社は、ミッションとして「事業の無限の成長を実現します」を掲げています。そして、ヒューマンキャピタル事業(CxO / デジタル人材・デジタル研修)とベンチャービルダー事業(事業開発・コンサルティング)を主に展開しています。

2023年6月にはAIとサイバーセキュリティの教室「デジタルトレーニングセンターSEC-AI(セカイ)」を開校しました。実戦的なリスキリングを行うことで、今後のAI活用における中核的な人材の育成を推進するという計画です。

会社名 DXHR株式会社
住所 東京都渋谷区渋谷2丁目24-12
事業内容 ・人材事業(人材紹介、派遣、業務委託)
・事業開発・コンサルティング事業
・M&A支援事業(FA・仲介)
設立 2014年7月
公式ページ https://dxhr.inc/
働き方(エンジニア) リモートワーク、フレックスタイム制

今回は、DXHR株式会社の代表である前田一成さんに、事業の2本柱である「ヒューマンキャピタル」と「ベンチャービルダー」、そして新たに開校した教室「デジタルトレーニングセンター SEC-AI」についてお話を伺いました。

またエンジニアの働き方や若手の活躍状況、そして人材の育成や人事評価制度に関する考え方をお聞きし、さらには採用のポイントを伺いました。

本日お話を伺った方
DXHR株式会社の代表・前田一成様

DXHR株式会社 代表取締役

前田 一成様

事業の柱は「ヒューマンキャピタル」と「ベンチャービルダー」

DXHR株式会社のミッション
▲DXHRさんのミッション(公式ページより引用)

編集部

前田社長、この度は取材にご対応いただきありがとうございます。まず、事業概要のご説明からお願いいたします。

前田さん

弊社はDXHR株式会社と申します。社名はデジタルトランスフォーメーション(DX)と、ヒューマンリソース(HR)を組み合わせたものです。また「Delight eXperience by Humans and Robots」の略でもあり、「人とロボットで楽しい体験を」という意味を込めています。

事業には「ヒューマンキャピタル」と「ベンチャービルダー」という2つの柱があり、「事業の無限の成長を実現します」というミッションを掲げ、展開しております。

まずヒューマンキャピタルですが、こちらはデジタルプロフェッショナル人材を基軸として、「デジタル人材」と「CxO人材」の2つの人材の育成や提供を行っています。DXHRではこの2つの人材をクリエイティブ人材と定義しており、今後の日本経済の牽引役になると考えています。

弊社が育成し教習しているデジタル人材の中でも、特に得意としている分野は「セキュリティ」と「AI」の分野です。2023年6月には、その教育を専門に行うデジタルトレーニングセンター「SEC-AI(セカイ)」を渋谷にオープンいたしました。

DXHRは、ベンチャービルダー『事業をつくる事業』をテーマに成長を支援

編集部

もう一つの柱であるベンチャービルダーでは、どんな事業を展開しているのですか。

前田さん

ベンチャービルダーでは「事業を作る事業」をテーマに掲げ、事業の創造・成長を実現しています。

非金融資本とはナレッジキャピタル(知識資本)、クリエイティブキャピタル(クリエイティブ資本)、ヒューマンキャピタル(人的資本)、エンジニアリングキャピタル(技術資本)、そしてマーケティングキャピタル(マーケティング資本)の5つです。これらを提供することで、お客様の事業の成長に貢献しています。

また、ベンチャービルダーでは、我々自身がスタートアップスタジオとなって「事業を生み出す」ことにも着手しています。こちらは自社向けの事業のみならず、お客様の成長を支援するための新たな事業やサービスを生み出しています。そしてまた、必要なCxO人材やデジタル人材の派遣も行っています。

加えて、「エクイティストーリーの構築・実現のサポート」を行っています。これはコンサルティングやCxO派遣を通じて、お客様の成長に伴走するものです。IPOはもちろんのこと、それ以降の時価総額1,000億円を超えるような成長までのご支援を行っています。

2023年7月時点の実績として、今年だけですでに10社の立ち上げを支援させていただきました。他にも弊社では、ChatGPTや生成AIを使った事業の開発なども数多く手がけています。

編集部

ITの分野は変化が激しいかと思いますが、その中で時代の最先端を行くような人材を育てているほか、新規事業の創造や成長もサポートされているんですね。

AI活用のためのリスキリングを行うセキュリティとAIの「SEC-AI」

DXHR株式会社の教室であるSEC-AIにおける学習内容
▲DXHRさんの教室であるSEC-AIにおける「学習内容」

編集部

DXHRさんが2023年6月にオープンされたデジタルトレーニングセンター「SEC-AI」とは、どんな教室なのでしょうか。

前田さん

こちらは渋谷駅徒歩0分の立地にあるAIとセキュリティの教室です。「Security」と「AI」とを合体して「SEC-AI」と命名しました。当然、オンラインでも学ぶことが可能です。

この教室のカリキュラムは、ChatGPTなどの生成AI活用に向けたリスキリングを行う「AI教育」と、情報セキュリティを専門的に学び実践するための「サイバーセキュリティ教育」の2つがあります。多くの人に学んでもらうことにより、DXHRのビジョンである「日本をAIのロボット化率で世界トップにする」を実現したいと考えています。

編集部

ChatGPTは今、ものすごい勢いで広がっていますね。

前田さん

そうですね。大手企業各社が、「ChatGPTや生成AIをフル活用する」ということを大々的にリリースしています。

しかしながらツールの導入だけを進めても、「使いこなす」ことにはなりません。そこで、社員に向けたツール活用能力を向上させるためのリスキリングが、急ピッチで進められています。この勢いは加速しており、今後全国で数百万人が、リスキリングしていくことになるだろうと予測しています。

編集部

リスキリングの支援は、政府も本腰を入れていますね。

前田さん

弊社のSEC-AIは、AIとセキュリティのリスキリングにおいて、その先駆け的な存在として市場をリードしていく考えです。

一番の特徴は、弊社が持っている業種別・職種別・レベル別に分かれた1,000以上の学習プログラムの中から、受講者や企業に合わせたオーダーメイドの学習プランを立てられることです。既に大手企業からベンチャー・中小企業まで幅広く提供をさせていただき、3ヶ月で2,000人の方に学んで仕事に活かしていただいています。

「AIを用いた授業と組織のDX」をテーマに、単なる教育研修では終わらせず、各事業との繋がりまでを教育完了の位置として設けています。

プログラムの体系は「基本プログラム」、「総合プログラム」、「業種/職種別プログラム」の3つです。入門レベルから実務レベル、そしてさらに高いレベルの授業もございます。また、これらとは別に「単元別プログラム」もご用意しています。こちらは、ChatGPT以外の生成AIを使いこなせるようになるための学習を行う内容となっています。

DXHR株式会社の教室であるSEC-AIにおけるプログラム体系
▲DXHRさんの教室であるSEC-AIにおける「プログラム体系」

「人材開発支援助成金」が活用できるSEC-AIのプログラム

編集部

SEC-AIのプログラムはとても充実していますが、これらのプログラムには助成金が活用できるそうですね。

前田さん

SEC-AIのプログラムを受講する際は、「人材開発支援助成金」(※)を活用可能です。中小企業の場合は費用の75%が助成され、1人あたりのトレーニング費用は10万円(定価40万円)になります。
(※)職業訓練など、企業が計画的におこなう従業員へのスキルアップに対して、国が費用の一部を助成する制度。詳細は厚生労働省のサイトを参照。

弊社では、ボリュームディスカウントや助成金の申請代行なども承っていますので、まずはお気軽にご相談ください。

プログラミング言語はAIやデータのインテグレーションにPython活用、Webサービス開発はフロントエンド

DXHR株式会社の教室であるSEC-AIの内観
▲DXHRさんの教室であるSEC-AIの内観

編集部

DXHRさんのメンバーは、やはりエンジニアの割合が多いのでしょうか?

前田さん

はい。社員の半分以上がエンジニアです。

編集部

入社後の教育は、個々の社員のレベルに合わせて行っているのですか。

前田さん

社員のレベルに合わせながらの教育がメインですね。実戦的なOJTもご用意しています。

編集部

一般的にエンジニアは、開発スタイルを気にする方が多いように思います。ホームページを拝見して、御社のエンジニアはアジャイル型が多いのかなと感じました。

前田さん

そうですね。最初はアジャイルや、プロトタイピングですね。

編集部

プログラミング言語については、いかがでしょうか。

前田さん

最近はAIやデータ関係の開発・インテグレーションが多く、今後も増えることが想定されるため、Pythonを扱える人を求めています。Web系のサービス開発では、React等のフロントエンドエンジニアが必要です。サイバーセキュリティやAI・データのインフラや基盤を整備する部分では、サーバーやネットワーク、情報システム部門などインフラ系の経験を積んでいる方も幅広く受け入れています。

編集部

基本的には新しいテクノロジーを、積極的に試していこうという開発スタイルなのでしょうか。

前田さん

そうですね。ただし、ベースをきちんと学んでいる方の方が、結果的に対応し易いという部分はあります。ですからそこに関しては、個々のレベルを見つつ、都度判断しています。

エンジニアの働き方はほぼ「フルリモート&フルフレックス」

編集部

次に、DXHRさんで働くエンジニアのワークスタイルについてお教えいただきたいです。

前田さん

エンジニアに関しては必ずしも出社の必要はなく、フルリモートのメンバーも多くいます。中には海外で働いている人もいますし、地方で働いている人も多くいます。

編集部

仕事をする時間帯は、どうでしょうか。コアタイムなどはありますか。

前田さん

コアタイムは決めてはいますが、基本的には皆さん、好きな時間に働いています。フルフレックスといっても過言ではない状況です。

編集部

皆さんそれぞれが、パフォーマンスを発揮しやすい時間帯に仕事をするという感じですね。ほとんど出社しない方も、いらっしゃるんですか。

前田さん

そうですね。私はきちんと仕事のできるエンジニアを、働く場所や時間で縛ることには意味がないと思っています。

活躍する若手の中には「21歳・年収1,200万円」も

DXHR株式会社の教室であるSEC-AIの内観
▲DXHRさんの教室であるSEC-AIの内観

編集部

では次に、若手の方で活躍されている事例をご紹介ください。

前田さん

具体例をあげると、エンジニア歴4年の21歳のメンバーがいます。彼は大学生なのですが、弊社の新卒メンバーを大幅に上回る年収で働いています。具体的には、1,200万円ぐらいのレベル感で仕事をしてもらっていますね。

編集部

それはすごいですね。

前田さん

その人が優秀であれば、年齢はまったく関係ないと考えています。

編集部

実績を出せば、どんどん評価されて年収も上がるんですね。

前田さん

もちろん、実力があればそうなります。

人事評価では個々のアウトプットを最重要視

編集部

メンバーの人事評価では、どんなところを重視していますか。

前田さん

「コミュニケーション力・理解力」と「開発力・やりきる力・成長意欲」ですね。

DXHRでは、教室も運営しているように、学習する環境が整っています。あとは本人が日々自分の技能を磨きながら、お客様や一緒に働く仲間としっかりコミュニケーションをとり、目の前のひとつひとつの仕事をやりきっていく、そういったアウトプットを見て決めています。

編集部

実績がすべてという感じでしょうか。

前田さん

アウトプット、実績を出そうとする姿勢や習慣が大事ということです。会社としてもお客様としても戦力を求めているので、それぞれが貢献をしようと思って仕事をしているか、日々仕事の価値を高めようとしているか、それが大事な考え方だと思います。

弊社には、学ぶ環境は用意されています。吸収できる人や、頑張ってアウトプットを出そうとしている人に対しては、一緒に考えながら、学ぶ機会を提供し成長につなげてもらっています。ただし、手取り足取りではありません。自分からトライしようと思う、そういった姿勢や考え方を持つ方と働いていきたいですね。

編集部

自分から率先して、学習したり物事を推し進めていける人が評価されるのですね。

前田さん

そうです。現場で高い価値のアウトプットを出そうと頑張る、足りないところは学習する、それをまた仕事の価値に反映する、このサイクルが大切です。そしてアウトプットを出してお客様から評価され、会社からも評価される、そういった好循環を作る仲間を求めています。

インターンであっても社員と同じ業務に従事

編集部

DXHRさんにはインターンもいらっしゃいます。この方達は、どんな仕事をしているのですか。

前田さん

弊社ではインターンも、社員と一緒に事業の立ち上げや運営に取り組んでいます。

編集部

事業の立ち上げ部分にまで、関わってもらうんですね。

前田さん

もちろんです。そういった機会を提供できなければ、インターンを採用する意味がないと思っています。

編集部

インターンから見れば、そこまで経験できる企業は少ないように思えます。

前田さん

そうかもしれませんね。ですから、あまり多くは受け入れられないんですよ。

編集部

そもそも、インターンを受け入れようと思ったきっかけは何でしょうか。

前田さん

私が客員教員を務めている「iU(情報経営イノベーション専門職大学)」のプログラムの一環なんです。インターンとして働くと学生は単位が取得できるので、それがきっかけで始めました。

編集部

インターンもリモートワークなのですか。

前田さん

職務内容にもよりますが、すでに何年かの経験を積んでいて、一人前の仕事ができるエンジニアやWebデザイナーでしたら、リモートで働けます。経験が少ない段階でのリモートワークは難しいかもしれないですね。また、報酬面でも待遇面でも、分け隔てなく接しています。

「経験者のように働ける大学生」を求めている

DXHR株式会社の教室であるSEC-AIでの講義風景
▲DXHRさんの教室であるSEC-AIにおける講義風景

編集部

前田さんが考える、「DXHRさんに向いているタイプ」とはどのような方なのか教えてください。

前田さん

経験者か、それに準ずる人ですね。私も大学時代にインターンとして企業に参画していましたが、経験者や即戦力のように仕事をしていました。弊社では、その様な意識を持った人材を求めています。

具体的には、例えば大学院で、「AI関係や自然言語処理を学んでいます。そのために研究ではPythonを使用しています」という方が挙げられます。

あるいはTA(ティーチング・アシスタント)もいいですね。教授のTAをやっており、AIや数学・物理系、コンピュータ情報系などの基礎がしっかりとしている方であれば、弊社に入社後すぐに活躍できると思います。

編集部

具体例を挙げていただきまして、ありがとうございます。メンタル面では、どんな事が必要とお考えでしょうか。

前田さん

「前向きなこと」「人のせいにしないこと」、そして「成長意欲があること」「結果を出す意識を持っていること」でしょうか。

採用のポイントは「情熱」と「冷静さ」を合わせ持つこと

編集部

採用活動で重視しているポイントは、どんなことでしょうか。

前田さん

弊社が採用する人材に、重視していることは「即戦力になるかどうか」ですね。

編集部

最後に、記事を読んでDXHRさんに興味を持った読者に向けて、メッセージをお願いいたします。

前田さん

私は大学時代から20代前半にかけて「大人に負けたくない」という気持ちが非常に強く、そういう思いで何事にも取り組んできました。ですから、そういう考えの方には、ぜひ来ていただきたいですね。

また、「自分が社会を変える」という志や、「テクノロジーを自分のものとして使いこなせるようにする」という行動力が、非常に大切だと思っています。こういう熱い想いと、これらを実務に落とし込もうという冷静な判断力がある人。そういう人に、ぜひ応募していただけたらと思っています。

編集部

前田社長の熱い想いに共感し、活躍の場を広げることができるチャンスを、ぜひとも掴んでいただきたいですね!

本日は誠にありがとうございました!

■取材協力
DXHR株式会社 https://dxhr.inc/
採用ページ https://dxhr.inc/recruit