家電と家具のレンタル・サブスクで「暮らす」を充実。株式会社クラスのバリューと働き方

新しい働き方を導入している、また独自のカルチャーを持って成長中の企業の皆様にお話を伺うこの企画。今回は、「家具と家電のレンタル・サブスク」という、サステナビリティを重視する時代にマッチした事業を展開する株式会社クラスを取材させていただきました。

株式会社クラスとは

株式会社クラスは、家具と家電のレンタル・サブスク「CLAS(クラス)」の運営を主な事業としている企業です。ソファ・デスクなどの家具、冷蔵庫・洗濯機などの家電のほか、ベビー用品や法人向けのオフィスアイテムも扱っており、なんと毎月440円から利用できるのが特徴です。

会社名 株式会社クラス
住所 東京都目黒区青葉台4-6-6 青葉台スタジオ2F
事業内容 家具と家電のレンタル・サブスク「CLAS(クラス)」の運営
設立 2018年4月
公式ページ https://clas.style/

そんな株式会社クラスのバリューを大事にしている姿勢やメンバーの働き方などについて、執行役員兼管理本部長の中島さんに詳しいお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社クラス執行役員兼管理本部長の中島さん

株式会社クラス
執行役員兼管理本部長

中島 悠太 さん

家電・家具を定額でレンタルできるサービス「CLAS」を運営

CLASのサービスを利用した部屋のイメージ

編集部

本日はよろしくお願いいたします。まず、クラスさんの事業内容からお聞かせいただけますか?

中島さん

私たちは、月々に定額の料金をお支払いいただくことで家具や家電がレンタルでき、自由に交換もしていただけるというサブスクリプション型のサービス「CLAS」を運営しています。必要なのは月額料金のみで、基本的には発送や交換・返却の際に手数料をいただくことはありません(※)
(※)所定の期間未満で返却・交換する場合は往復送料が発生する。

ですから、ユーザーのライフスタイルに応じて、必要なときに必要なアイテムを手元に置き、模様替えや引越しをするときには処分せずに返却することで、手間が省け生活の自由度も上がります。そして、SDGsでも掲げられている「つくる責任、つかう責任」という目標を達成し、循環型社会に貢献していくためのモデルケースにもなれるのではないかと考えています。

CLASは、「”暮らす”を自由に、軽やかに」という弊社のビジョンがあらわすように、誰もが自分らしく、自由に暮らしていくためのサービスなんです。また、既存の商品だけではなくプライベートブランドの家具も開発しており、そちらもレンタルしていただけます。

CLASの公式ウェブサイト
▲CLASのサービスは、PCだけでなくスマホからも簡単に利用できる。

編集部

近年は社会情勢の影響でインドアで過ごす方も増えたかと思うのですが、その影響はあったのでしょうか。

中島さん

そうですね。サービスを開始したのは2018年8月ですが、2023年2月時点では会員数が20万人を突破しており、急速に成長しています。また契約いただいている法人数も1,500社を超えており、ビジネスでの需要も大きいですね。

現在の個人向けサービスの対象エリアは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・京都府・兵庫県(※)です。
(※)大阪府・京都府・兵庫県は一部地域を除く。今後拡大予定。

編集部

クラスさんが運営しているサービス「CLAS」は、長い時間を過ごす室内を自分らしく整えたいというユーザーが増えた点でも、またSDGsの観点においても、まさに時代に合ったサービスだといえますね。

5つのバリューを大事にしている。MVPの表彰も

株式会社クラスの5つのバリュー
▲クラスさんが大事にしている5つのバリュー(公式サイトから引用)

編集部

次に、クラスさんのカルチャーについて伺えればと思います。メンバー間で共有している考え方、理念のようなものはあるのでしょうか。

中島さん

弊社が一番重視していて、メンバーも行動指針として活用しているのは間違いなく「バリュー」ですね。会社が将来的に目指す姿である「ビジョン」は時代とともに変わることがあっても、それを達成するための軸となるバリューはブレてはいけないと考えており、実際に創業当初からほとんど変更していないんです。

バリューは「主体的であろう」「まずは打席に立とう」「和を重んじ、環を創ろう」「変化にしなやかに、したたかに」「最高以上を目指そう」の5つです。どれももちろん重要ですが、メンバーには「主体的に行動し、変化に対応すること」の2つを特に求めていますね。

なぜなら、私たちはベンチャーという立場なので、安定した状況の中で既存の事業を続けていけばよいというわけではありません。一人ひとりのメンバーが、仕事を自分のこととしてとらえ、日々変わっていく状況の中で判断し、成長していかなければならないからです。

編集部

クラスさんはメンバーの人数も非常に増えているかと思いますので、バリューを全員に浸透させるのは大変ではないでしょうか。何か特別に行っていることはありますか?

中島さん

おっしゃるとおり、この1年でメンバーは倍になっていますので、バリュー浸透のためにいろいろな工夫をしています。たとえば毎週月曜に実施している全社朝礼の中では、代表および役員の話の中で「なぜバリューを体現した行動が必要なのか」を具体的に伝えていますね。

他には、毎月実施している「バリューMVP表彰」という取り組みもあります。これは、月ごとに1つのバリューを設定して「どのメンバーが一番バリューを体現していたか」を投票で決め、表彰するというものです。

受賞者だけではなく候補になったメンバーも発表しますので、「次こそは!」というモチベーションアップにつながっています。また、半期に1回「バリューAWARD」というバリューMVPの拡大版のようなイベントも実施しています。

バリューについてはさまざまなイベントで積極的に共有しているほか、社内の日常の会話でも頻繁に出てきますので、新規でジョインしたメンバーも比較的早い段階で理解してくれています。

人事評価でもバリューを体現できているかどうかを見ている

株式会社クラスのオフィス内観

編集部

クラスさんがバリューを本当に大事にされていることがわかりました。バリューを体現できているかどうかは、人事評価にも影響するのでしょうか。

中島さん

もちろんです。弊社の人事評価制度は、70%を「OKR(※)」、30%を「バリュー」の領域に分け、それぞれの達成度合いなどで最終的な評価を決定しています。実に全体の3割を、バリューの観点から判断しているわけです。
(※)Objective and Key Resultの略。「目標」と、それを達成するための定量的な「主要な結果」により評価する手法。

これは、単純に「評価にも組み込まれているからバリューを意識しましょう」ということではないんです。弊社のバリューは、組織に貢献するため、そして個人として成長するために不可欠な要素で構成されています。バリューを体現して行動することが成果にも直結すると考えているからこそ、バリューを重視した制度設定にしています。

ただ、バリューを大事にするという点は継続するものの、評価制度自体はずっと変わらないというわけではありません。フェーズに合わせてより良い形にしていければと考えていますね。

編集部

ありがとうございます。「何を大事にして仕事をすればよいか」がハッキリと決まっていて、それが評価にも反映されるわけですね。特に新しく入社された方にとっては、行動指針が定まっているので仕事をしていく上で迷うことも減るのではないでしょうか。

パフォーマンス重視。チームによって異なる柔軟な働き方

株式会社クラスの中島さんとメンバーが打ち合わせをしているようす

編集部

続いて、クラスさんの働き方についてもお教えいただけますでしょうか。

中島さん

働き方については、会社がひとつの方法を決めているわけではなく、チームの特性や個人のライフスタイルに合わせて一番パフォーマンスが発揮できる方法を選んでいる形です。

たとえば、エンジニアなどフルリモートで働くメンバーもいれば、オフィスに出社するメンバーもいます。商品配送や家具のリペアやクリーニングを担当するチームは倉庫に出勤しますし、業務内容によっても変わってきます。

また、事情によって遅めに勤務開始したいのであれば8時〜12時の時差出勤が選べたり、時短勤務および副業・複業も許可しているなど、かなり柔軟な制度設定にしています。

編集部

そのような制度にしている理由は何でしょうか?

中島さん

自宅のほうが集中できる環境が整っている、育児のため勤務可能な時間が限られている、別の場所で自分の力を試してみたい…このようなライフステージにおける都合や個々の目標等によってメンバーの最適な働き方は変わってくると思うのですが、その中で力を発揮してもらうためですね。

クラスのメンバーには仕事とともに自分の生活も大事にしてほしいので、チーム内外でうまくコミュニケーションを取り、お互いにサポートしあえる体制を整えているんです。

週の始まりと終わりに集まってコミュニケーションを取る

株式会社クラスが開催しているウィンセッションの画面

編集部

コミュニケーションというお言葉が出ましたが、リモートワークの方もいらっしゃる環境で働くにあたって工夫されていることはありますか?

中島さん

弊社は、たとえリモートであっても黙々と自分の作業に集中していればいいという感じではなく、積極的にコミュニケーションを取るための制度をいくつか設けています。

たとえば、毎週金曜の夕方に「ウィンセッション」という全員参加のイベントを開催しています。ウィンセッションは1週間の締めのような位置付けで、部署がその週に達成したことなどポジティブな話題で盛り上がるというものです。

ここではお酒を飲んでも大丈夫なので結構みんなリラックスしていて、各部署の発表後には自然と拍手が沸き起こっています。週の頭には先ほどお話しした全社朝礼でバリューの体現と計画の進捗について共有し、週の終わりにはウィンセッションで和やかに1週間を振り返ることで、仲間としての絆が深まっていると感じています。

また、月末に「Good&New会」というものを開いています。名前のとおり、オンライン上で役員も含めて数名のチームに分かれて自分の身に起きた事を報告し合い、仕事だけではなくプライベートな会話も飛び交っています。

編集部

その他に工夫されていることはあるのでしょうか。

中島さん

普段のやり取りはSlackを使っているのですが、雑談専用のチャンネルへの書き込みはかなり活発ですね。常に顔を合わせている環境ではないので、会社としてもテキストコミュニケーションを進んで実施してもらうよう推奨しています。

また、2023年1月からは新しく社内報「CLASTYLE」がスタートしています。バリューMVPを受賞したメンバーへのインタビューなどを掲載していて、普段はあまり一緒に仕事をしないチームのことがわかるきっかけになるのではないかと考えています。

社員割引で「補助+自社サービスのフィードバック」

編集部

クラスさんの福利厚生制度で特徴的なものはあるでしょうか?

中島さん

弊社独自のものだと、クラスの社員割引が挙げられます。自社サービスのあらゆる品々を3割引で借りることができるので、利用しているメンバーはとても多いですね。

この制度を使って、以前から試してみたかった家具や家電を試してみたり、自宅で仕事をする環境を整えるためにデスクとオフィスチェアを借りているケースもあります。また、メンバーにはあわせてリモートワーク手当も支給しています。

編集部

社員割引を設定した理由はなんでしょうか。

中島さん

単純に社員をサポートするということはもちろん、CLASで取り扱っている家具・家電の使い心地を自ら体験することで、よりお客様にフィードバックできると思ったのでこのような制度にしています。

単に「この椅子の座り心地はどうか」というだけでなく、ECサイト上での選びやすさや判断の助けになる情報はあったか、商品が届いた際の梱包や備品などに問題はないか、交換・返却のステップはわかりやすいかなど、サービス全体について意見を出してくれるので、まさにお客様の立場で改善していけるんです。

編集部

社員の方を補助するだけでなく、サービスの向上にもつながるということでまさに一挙両得ですね!

バリューに共感していただける方はぜひ応募を!

株式会社クラスの中島さんとメンバーが打ち合わせをしているようす

編集部

最後に、採用について伺えればと思います。採用工程において重視しているポイントはどこになるのでしょうか?

中島さん

弊社が組織として重視しているのはバリューだと先ほどお伝えしましたが、採用工程においてもその前提は変わらないですね。

5つのバリュー、「主体的であろう」「まずは打席に立とう」「和を重んじ、環を創ろう」「変化にしなやかに、したたかに」「最高以上を目指そう」というのは、私たちの価値観そのものを表しているので、ここに共感していただけるかどうかをまず第一に見ています。

その中でも、特に歓迎しているのは「主体的に動いていただける方」でしょうか。弊社は現在急速に成長しているフェーズなので、仕事面も社内環境としてもすべてが整備されているわけではありません。その中で力を発揮してもらうためには、自ら判断し動いていただくことが必須だと思っています。

編集部

この記事をお読みになっている方に、メッセージをお願いできればと思います。

中島さん

私たちは、単に家具・家電をレンタルしていただくだけの会社ではなく、商品開発から配送、商品のクリーニング、リペアまで実施し、それを自社システムで一元管理することでお客様に満足していただけるサービスを提供しています。

社内システムを構築するエンジニア、物流管理、法人営業など数多くのポジションで募集しておりますので、クラスの事業に興味を持っていただいた方、そしてバリューに共感いただける方は、ぜひお気軽に応募していただければと思います。

編集部

本日はありがとうございました!

■取材協力
株式会社クラス:https://clas.style/
採用ページ:https://www.wantedly.com/companies/CLAS