若手や女性が活躍できる環境を作り、成長を続けている企業にインタビューする本企画。今回は、 賃貸物件の空室情報提供サービスを展開している株式会社CHINTAIにお話を伺いました。
「CHINTAIネット」などを運営する株式会社CHINTAI
▲知名度の高い賃貸情報サイトを中心に、さまざまなサービスを手掛けている。
賃貸物件検索サイト『CHINTAIネット』を中心に、賃貸物件の空き室情報を提供しているのが、株式会社CHINTAIです。女性が安心して部屋を探せる賃貸物件検索サイト『Woman.CHINTAI』や、LINEの友達登録をして待っているだけで希望にあった部屋が自動で提案される『CHINTAIエージェント』も運営しているなど、さまざまなライフステージに応じたサービスを展開しています。
| 会社名 | 株式会社CHINTAI |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 AKASAKA K-TOWER 10階 |
| 事業内容 | 賃貸物件の空室情報提供サービス |
| 設立 | 1992年4月17日 |
| 公式ページ | https://www.chintai.jp/ |
同社では20代で管理職になる社員がいるなど、多くの若手社員が活躍しています。年次に関係なく意見をいえるカルチャーがあり、現在もより良い職場環境を作ろうと制度設計を進めているのです。
今回は同社の若手社員の活躍ぶりや制度について、経営管理室の佐藤僚さん、メディア＆マーケティングGの豊島春花さん、カスタマーサクセスGの齋藤日和さんにお話を伺いました。
20代で管理職、新卒2年目でサービスの集客を担う
編集部
CHINTAIさんでご活躍されている若手社員さんの事例として、20代である豊島さんと齋藤さんについてお話を伺っていきます。まずは豊島さんが現在どのようなお仕事を担当されているかお聞かせください。
豊島さん
私は新卒でCHINTAIに入社し、メディア＆マーケティングGに所属しております。現在はCHINTAIのサービス認知、ファン獲得のためのSNSや広告などの集客部分を主に担当しております。
2023年11月からは管理職に当たるグループリーダーも務めています。
編集部
20代で早くも管理職に就かれていらっしゃるのですね。これまで印象に残っているお仕事は何でしょうか？
豊島さん
2年目の後半ごろに「Woman.CHINTAI」という一人暮らしの女性向けのサービスからYouTubeチャンネル「Woman.CHINTAI ルームツアー」や「Woman.CHINTAI Instagram」が立ち上がり、その際にコンテンツ作りを任せられたことが印象に残っています。
初めは試行錯誤で、自宅で料理を作る動画や街を散策して紹介する動画などをアップするなどして一から手作りで始めました。だんだんルームツアーのチャンネルとして本格的に運営を始めて、紹介したお部屋は200部屋以上、登録者数も少しずつ伸びています。
編集部
成果が出始めているYouTubeチャンネルですが、苦労したポイントは何でしょうか？
豊島さん
動画を編集した経験やYouTubeの知識についても全くありませんでしたので、一から情報を調べて試してみるという過程が大変でした。また、当時は社内にもYouTubeに関する知見を持った方がいらっしゃらなかったので、数値目標を立てるのも難しかったですね。
それでも、とにかく検証して良かった点、悪かった点をはっきりさせて次につなげることは意識していました。また、編集した動画についても社内で見てもらって、フィードバックをもらえたことも今の成果につながっていると思います。
編集部
豊島さん自身の努力はもちろん、社内のサポートがあったからこそYouTubeチャンネルを運営できたのですね。
新卒3年目で新サービス「住みかえ解約補償」の開発チームに抜擢
編集部
では、齋藤さんについても伺わせてください。
齋藤さん
私は現在新卒3年目です。現在は「住みかえ解約補償」というCHINTAIの新サービスの構築、運営を担当して1年が経ちました。新サービス開発のチームは私も含め3人です。
住みかえ解約補償というサービスは、新しく賃貸物件をご契約された方にご加入いただける補償サービスとなっております。物件を契約した日から14日以内にサービスにお申込みいただくことで、その後、やむを得ない理由で早期で引越しをしなければならなくなった場合に、上限付きで補償金をお支払いします。
編集部
賃貸物件の早期解約について補償金が出るというのは契約者からすると安心できるサービスですね。
齋藤さん
住みかえ解約補償は、これまで世の中になかった新しいサービスです。作る上で参考にできるものがないため難しい部分はたくさんありましたが、おもしろくも感じていました。サービスの形も見えないまま日々頭を働かせてわくわくしながら作っていましたね。
いざリリースとなったときには、かなりの達成感を感じました。
編集部
新卒3年目という年数でサービス開発のチームに抜擢されるということに驚きましたが、抜擢の理由は何だとご自身で感じられていらっしゃるでしょうか？
齋藤さん
サービス開発のチームに抜擢された理由としては、前に担当していた業務のときからどんなことにもノーといわず積極的に取り組んでいた姿勢が評価されたのかなと自分では感じています。
また、実際に上長に抜擢の理由を聞いたこともあります。その際は抽象化された物事を具体化し、具体化されたものをまた抽象化するといったように、抽象と具体を行き来できるスキルがあるというように説明を受けましたね。
編集部
抽象と具体を行き来できるといったスキルはどのように生かされたのでしょうか？
齋藤さん
先ほども申し上げた通り、住みかえ解約補償はこれまで世の中になかったサービスです。開発の初期段階で思い描いていたサービスの形はかなり抽象化された理想論でした。
そこから徐々に現実的にするために、必須となる条件を上げていくなど具体的に落とし込む作業を進めていったのです。
この一連の作業は私自身楽しさを感じていましたし、上長に評価されたスキルを生かせていたのではないかと思います。
編集部
自分が持っているスキルを存分に生かせる環境があるのですね。
チームの垣根を越えて協力し、年次に関係なく意見を出せるカルチャー
編集部
お二人とも若手のうちから活躍されていますが、若手の成長を後押しするような体制がCHINTAIさんにはあるのでしょうか？
齋藤さん
CHINTAIは新入社員へのメンター制度もあり、若手のフォローをしっかりと行っています。私自身1年目のときに先輩に付いていただいて、毎月面談をしてもらっていました。
また、他の部署の先輩社員にも仕事やプライベートを問わず相談できる環境があり、心理的な面で支えてもらっていると感じます。
編集部
チームや部署を超えたチームワークがCHINTAIさんにはあるのですね。
齋藤さん
CHINTAIはチームや部署を超えて協力し合う文化があります。例えば、住みかえ解約補償を紹介するチラシを全国400カ所に梱包して送らなければならなかったのですが、その梱包作業をチームで進めているとどんどんほかのチームの皆さんが協力してくれました。
編集部
協力し合うカルチャーがCHINTAIさんには根付いているのですね。豊島さんはCHINTAIさんのカルチャーについてどう感じられていらっしゃるでしょうか？
豊島さん
CHINTAIはこれまでの経験や年齢、年次に関わらず意見やアイデアを聞いてもらえるカルチャーがあります。経験がないからこそユーザー視点の意見を出せると会社が考えているのです。
実際に1年目からアイデアを企画に落として、上長に聞いてもらって実現するということがしやすい環境にありますので、若手のうちから責任ある仕事に取り組めるでしょう。
編集部
フラットに意見を言い合える環境にあるのですね。
新オフィスで部署間の交流が活発化、カルチャーがさらに深化
編集部
CHINTAIさんはどのような働き方を採用されていらっしゃるのでしょうか？
佐藤さん
CHINTAIはコロナ禍をきっかけに働き方を見直し、2020年2月からリモートワークを導入しました。現在は出社も組み合わせたハイブリッド勤務を取り入れています。
出社とリモートワークの割合は部署ごとに決めています。会社として何かルールを設けているということはなくて、子どもの体調が悪かったらリモートワークをしたり、対面でミーティングする必要があれば出社したりなど、比較的柔軟に運用していますね。
公私をわけてプライベートを尊重してくれる社風もありますし、残業時間も多くて月15時間未満ほどですので、働きやすい環境にあるといえるでしょう。
▲オンラインミーティングのようす。リモートも含め柔軟に働けるのが特徴。
編集部
コロナ禍をきっかけにオフィスもリニューアルされたとのことですが、新オフィスについてもお聞かせください。
豊島さん
CHINTAIは2023年3月にオフィスをリニューアルしました。社員のニーズを取り入れたオフィスで、出社時に社員同士がコミュニケーションを取れるような環境が作られています。
大きなモニターが設置されて机やいすを動かすことができる「フレックスエリア」や、気軽にコミュニケーションが取れる「カフェエリア」もあります。
そのほか防音個室の「ソロエリア」も設置されているなど、働くシーンに合わせて場所を選べるというのが新オフィスの特徴です。
編集部
実際にオフィスで仕事をしてみてのご感想はいかがでしょうか？
豊島さん
今のオフィスになってからは他部署の方と話す機会がさらに増えたと感じますね。私が入社したときはみんなが向き合うことなく同じ方向を向いて、自分の席に座って同じ部署の人としか話せないという状況でした。
今のオフィスはバーカウンターのような席もありますので、そこでお昼を取っていると自然と違う部署の方と交流する機会が生まれます。
編集部
CHINTAIさんのカルチャーをさらに強化するようなオフィスになっているのですね。
男性の育休取得を後押しするファミリーエクスペリエンス制度
編集部
CHINTAIさんの社内制度で特徴的なものはございますでしょうか？
佐藤さん
CHINTAIにはファミリーエクスペリエンス制度という、家族との時間をより豊かに過ごしてもらうための制度があります。これは、弊社の男性社員、もしくは弊社の女性社員の配偶者が育休を取得した際に最大20万円を会社が支給するという制度です。
女性社員の配偶者が弊社の社員でない場合も対象となります。「家族での時間や体験をより豊かにしてほしい」という想いが込められた制度となっておりまして、弊社に勤務していない方も対象となるのが特徴です。
そのほかにも小学3年生までのお子さんを養育している社員がベビーシッターを利用した場合に補助金が支給される「ベビーシッター補助制度」や、育児中の時短勤務が可能であるなど、子育て世代を後押しする制度がいくつもあります。
編集部
CHINTAIさんは会社として子育て中の社員を応援されていらっしゃるのですね。
佐藤さん
私自身も育休を取得しました。当初は3カ月取得する予定だったのですが、さまざまな事情があり、随時会社に共有していたところ、直属の上司に「もう少し休んでもいいのではないか」といっていただけましたね。
最終的に半年取得することとなりましたが、復帰の際もこれからの働き方の希望を聞いてもらえましたし快く受け入れてくれたので、かなり器の広い会社だと感じています。
編集部
状況に合わせて育休の取得期間や働き方について柔軟に対応する度量がCHINTAIさんにはあるのですね。
一人ひとりが「自分らしく」「安心して」成長・活躍するため、人事制度も見直し中
編集部
今でもさまざまな制度が充実しているCHINTAIさんですが、今後取り組んでいきたいことは何でしょうか？
佐藤さん
実は現在、CHINTAIでは人事制度を抜本的に見直すプロジェクトを推進しています。私も推進メンバーの一人なのですが、非常にやりがいを感じていてわくわくしています。
これからCHINTAIが5年後、10年後により輝き続けるために何を変えていくべきなのかというのを日々考えていますね。
編集部
なぜこのタイミングで人事制度を見直すことになったのでしょうか？また、具体的にどのような方向性でプロジェクトが進んでいるのでしょうか？
佐藤さん
コロナ禍を経て、働き方も価値観も変わってくる中で、弊社でも変わらないといけないなと思う場面が増えてきたことも1つの要因になったと思います。
これまでも、さまざまな形で会社の想いなどを発信してきたのですが、思うように浸透ができていない現状がありました。そこで今回は、経営や人事だけなど一部分の方が決めるのではなく、全社員を巻き込んで一緒に作り上げようというアプローチをしています。
人事制度は作ったら終わりではなく進化し続けていくことも大切だと考えています。そのため、現在の課題が解決しても新しい課題が続いていく中でいかにアップデートし続けられるか、今回の1回でおしまいではなく、変え続けられるものだという価値観も一緒にアップデートしていきたいです。
編集部
より働きやすく、より制度が見えやすい環境を構築している最中ということですね。
挑戦を推奨するCHINTAI、自分から動ける人材を歓迎
編集部
最後に、CHINTAIさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
佐藤さん
CHINTAIは挑戦することを推奨しています。これまでの自分のやり方に捉われず、新しい人たちと新しい分野や新しい機会、新しいマーケットに挑戦したいという方に機会を与える会社です。
150人と大人数とはいえない会社ですので、挑戦の機会は非常に多いと思います。どんどんバッターボックスに立ってバットを振りたい方にとっては魅力的な会社でしょう。
豊島さん
CHINTAIは女性だからといって意見が言いにくいという雰囲気は全くありません。子育てをしながら管理職になっている女性社員も多いですので、どんなライフステージでもステップアップできる環境があります。
また、会社が決めたことに沿って動くのではなく、自分がどうしたいのか、どうなってほしいのかという姿勢が求められる会社でもあります。自分からアイデアを出していろんな人を巻き込んで一緒に作っていきたいという方は向いていると思います。
齋藤さん
CHINTAIでは、新しいことを吸収したり取り組んだりといったことに前向きな方だと活躍できます。仕事の過程で小さなことに楽しみを見つけて取り組める方と働きたいと考えています。新しいことに挑戦する姿勢を持っている方は、ぜひご応募ください。
編集部
挑戦と自律がCHINTAIさんで活躍する上での必須条件だと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社CHINTAI：https://www.chintai.jp/
採用ページ：https://www.chintai.jp/recruit/