医療界の持続のために伴走する。CBホールディングスのSDGsとも共通する理念と働きがい

特徴的な事業や若手の活躍についてインタビューする本企画。今回は、株式会社CBホールディングスにお話を伺いました。

同社は、M&Aによる事業承継や経営コンサルティングを通じて、医療・介護・福祉業界の経営課題を解決し、医療・介護・福祉業界の永続性に資することを経営理念にしている企業です。

事業持株会社であり、医療介護ニュース配信事業や医療介護従事者向けセミナー事業を行うCBホールディングスを筆頭としたCBグループとして、調剤薬局を中心にしたM&A仲介事業、人事・営業支援事業などを行う「株式会社CBコンサルティング」、医療・介護・福祉業界のM&A仲介事業に特化した 「株式会社CBパートナーズ」、高齢者向け住宅の立ち上げ・運営支援事業を通じて、地域包括ケアシステムの構築支援事業を行う「株式会社CBリサーチ」、医療機関・福祉施設に対する経営支援事業を行う「株式会社CBメディカル」が、医療・介護・福祉業界の経営課題解決に向けて連携しています。

今回は、株式会社CBホールディングスの鈴木代表と人事総務部の北村さん、株式会社CBパートナーズの齊藤代表のお三方に、SDGsにも関わる事業内容や若手活躍についてのお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社CBホールディングス代表取締役社長の鈴木尚之さん

株式会社CBホールディングス
代表取締役社長

鈴木 尚之さん

株式会社CBパートナーズの代表取締役齊藤章平さん

株式会社CBパートナーズ
代表取締役

齊藤 章平さん

株式会社CBホールディングス人事総務部採用担当の北村真帆さん

株式会社CBホールディングス
人事総務部 採用担当

北村 真帆さん

変化する医療・介護・福祉業界に寄り添うCBグループ

CBグループのサービス図
▲1999年に「有限会社キャリアブレイン」として札幌で設立した同社。現在は複数のグループ会社とともに事業を展開している

編集部

はじめに事業内容について、企業理念を踏まえてご説明いただけますか?

鈴木さん

CBグループは、「~あなた以上に、あなたの未来を考える~ CBホールディングスは、質の高い総合情報サービスを通じて、最高の介在価値を追求し、医療・介護・福祉業界の永続性に寄り添い続けます。」を企業理念に掲げ、医療・介護・福祉業界に特化した事業展開を行っています。

私たちは、1999年7月に札幌の地で医療従事者の人材紹介事業をスタートしたことから始まり、諸々の変遷を経て、今はM&Aの仲介事業をメインとした会社となっています。おかげさまで2024年には創業25周年を迎えました。

医療・介護・福祉サービスを提供する医療機関・事業会社の経営課題は、業界を取り巻く環境、属する地域の特性など様々な要因で変化し続けています。CBグループは、各医療機関や事業会社が対応すべき「変化」や「方向性」を、適時かつ適切にお伝えするコンサルティングサービスを展開しています。

編集部

医療・介護・福祉業界に特化していらっしゃいますが、この業界だからこそのサービスの特徴などはありますか?

鈴木さん

医療・介護・福祉業界は、今もなお続く慢性的な人材不足や地域偏在に加え、経営者の高齢化による承継問題や医療費抑制に向けた各種報酬改定などにより、厳しい経営環境におかれています。

そのため経営者が抱える経営課題は複雑化の一途を辿っており、時には自分たちだけでは解決に至らない場合もあるものです。さらに、顕在的な経営課題に加えて、潜在的な経営課題もあるかもしれません。

そこで、私たちが彼らと同様に業界経営者の視点から課題解決に向けて伴走するとともに、時にはコンサルタント・アドバイザーとして業界全体の流れと自社のおかれた状況や方向性との間に存在するギャップを指摘し、解消へと導きます。

業界の永続性に資するためには、それらのサービスを瞬間瞬間で終わらせるのではなく、継続的に取り組むことにより経営者と伴走し続け、業界の未来に寄り添い続ける必要があります。

昨今注目されているSDGsの中に「すべての人に健康と福祉を」という項目がありますね。弊グループの事業そのものが、まさに持続可能な社会の一助になっているという自負があります。

生活に不可欠な業界の永続性に貢献し、「持続可能な社会」の実現につなげる

編集部

SDGsについてのお話がありましたが、どんな部分がSDGsと関わっているとお考えですか?

鈴木さん

マズローの欲求5段階説の2段階目(※)に「安全欲求」があるように、医療・福祉・介護は人間が生活していく上で守られなければいけない欲求です。医療・介護・福祉業界が混沌とした状況になってしまうと、安全欲求以上の自己実現の欲求などの高いレベルの欲求が満たされなくなってしまいます。
(※)アメリカの心理学者A・マズローが提唱した説で、「自己実現欲求」「承認欲求」など人間の欲求を5段階に分類したもの

生活する上で必須の欲求を満たし、高次元の欲求のために行動できるようにすることで、自然環境や社会、経済に配慮した取り組みも進められると思います。つまり、医療・介護・福祉業界の永続性に資すること自体が、持続可能な社会の実現につながっていく、というのが私たちの考えです。

時代が進むにつれ、業界経営者が抱える経営課題も多様化しています。そんな中で、人々の生活に欠かせない大切な生活基盤である医療・介護・福祉サービスの提供体制が揺らぐことがないよう、そしていつまでも安心してこれらのサービスを受けられるように、弊グループもサービスメニューを適宜変化させてきました。

ですので、我々はこれからも、医療・介護・福祉業界を取り巻く環境の変化に応じ、弊社自体も変化し続けながら、業界の永続性に寄り添い続ける所存です。

編集部

業界の永続性に寄り添い続けるという点について、より詳しくご説明いただけますか?

鈴木さん

弊社の特徴として、地方や中堅・中小の病院、介護施設、薬局等を取り扱うケースが比較的多いことが挙げられます。

首都圏ですと、医療・介護・福祉へのアクセスに関して不便さは感じにくいです。しかし、地方では人口流出が加速している地域が多く、病院が廃業になってしまう、近くにあった調剤薬局や高齢者施設がなくなってしまう、といった問題が生じやすいです。

医療・介護・福祉業界は、ワールドワイドで展開している病院チェーンや介護事業会社はあまり多くなく、各地域がマーケットになっていることがほとんどだと思います。地域医療に貢献し業界の永続性に寄り添い続ける我々の事業が、各地域における医療・介護・福祉業界の永続性を担保していると考えております。

編集部

薬局や施設の後継者不在など、特に地方で生じやすい問題にも取り組むことで、医療・介護・福祉業界の永続性に寄り添っていられるのですね。

30代の代表取締役に聞く「CBグループの働きがい」

編集部

齊藤さんは現在株式会社CBパートナーズの代表を務めておられますが、ご経歴など簡単にご紹介をお願いします。

齊藤さん

私は2011年に新卒でCBグループに入社し、関東エリアを中心に医療従事者の採用にかかわるコンサルティング業務に従事しました。

その後、2014年からは、調剤薬局や医療・介護・福祉業界に特化したM&A仲介業務に携わっています。これまでに私が携わったM&A仲介件数は計100件を超え、エリアは北海道から沖縄まで全国におよびます。

2020年4月には薬局事業本部、同年10月には医療・介護事業部の次長を務め、2022年4月にCBパートナーズ代表取締役に就任しました。

編集部

仕事の醍醐味についてお聞かせいただけますか?

齊藤さん

この仕事の醍醐味は、経営者、特に創業経営者にとって、時に我が子のような存在でもある会社を託すという重要な決断の是非を共に考えることができることだと考えています。

私たちの顧客はほとんどが経営者の方々ですが、その決断について一緒に考えて後押しをさせていただく点が一番のやりがいだと思っていますね。

またM&A仲介事業は、人々の生活に欠かせない大切な生活基盤である医療・介護・福祉サービスを地域に存続させることにつながっています。各地域の生活が急激に変わることがないように医療・介護・福祉の「当たりまえ」を残していく支援をできていることは、この仕事の大きな意義だと感じています。

編集部

決断の後押しが一番の醍醐味という点について、詳しく教えていただけますか?

齊藤さん

我が子のように育ててきた事業や会社を誰かに委ねる判断をすることは、非常に苦しい思いをし、苦しみ抜いての決断です。何十年も会社や業界を支えてこられた経営者の方々と共に考えることは、簡単ではありません。

私たちは経営者の方々と、辛い思いや悲しい思いを共有し、共に考え抜きます。そして決断された後に「一緒に考えられてよかった」「共に考えられたから納得できる」といった言葉をいただくことが多々あり、その時にM&A仲介事業の醍醐味を感じますね。

経営者の代弁者であるため、共に考え続けることが成長につながっている

編集部

お仕事の中で大切にされていることはどんなことでしょうか?

齊藤さん

経営者の代弁者となるため、「共に考え続ける」ことです。M&A仲介業務は経営者同士の「想いと想いを繋ぐ」仕事です。

経営者の方は会社や従業員のこと、プライベートのことなど、日々多面的に多くのことを考え続けていらっしゃるため、有機的で複雑な「想い」を抱えています。そのため、100%把握することはできませんが、想いの代弁者と認めて頂くために、「共に考えること」が代弁者足り得るのだと考えています。

業界やM&A仲介業務への理解はある程度独学で深められますが、経営者の「想い」は実際に経営者のもとに足を運ぶ必要があると考えています。同じ時間を過ごしてディスカッションをしたりコミュニケーションを取ったりを通して、経営者の方々の考えや背景を理解することが求められます。

また、M&Aは経営者にとって大事な決断のため、時間を要することも多々あります。ですから、短期的に考えるだけではなく、経営者が決断し、想いが繋がるその瞬間まで「考え続けること」も必要です。

編集部

経営者の方々の代弁者となるには、情報のキャッチアップなど学ぶことがたくさんあって大変ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

齊藤さん

そうですね、M&A仲介のプロとして、忙しい経営者の方々が網羅できていない情報を日々収集し、違った視点での有効なアドバイスができるよう日々進化する必要があります。

経営者の皆様は、何十年も「人」を見てこられていますので、誤魔化しは通用しません。そんな業界を支えてこられた経営者の厳しい目に適うアドバイザーでいること、いようとすることは、苦しいことやつらいこともあります。

しかし、結果的に自身の成長スピードにつながってきていると実感しています。

多くの若手が役職を持ち活躍できるCBグループの企業風土

株式会社CBホールディングス人事総務部の北村さん
▲取材に対応いただいた人事総務部の北村さん

編集部

CBグループさんでは齊藤さんや北村さんなどの若手の方もご活躍されていますが、若手活躍を推進する風土があるのでしょうか?

北村さん

CBグループには「役職の壁」「会社の壁」などあらゆる壁を取っ払った風通しの良い風土があることが魅力の一つです。本人の強い意思と行動力、推進力があれば若手でも活躍できますし、挑戦する背中を会社全体で後押しする姿勢や環境があります。

現在CBグループでは、15名以上の若手が立場ある役職で活躍しています。成長の幅や可能性を本人次第でどこまでも広げられる企業です。

齊藤さん

何を持って活躍と捉えるのか、その定義は企業によって様々ですが、CBグループにおいての活躍の定義は「企業理念に沿った仕事をすること」「企業理念に沿った仕事ができていると実感できること」だと考えています。

企業活動における軸は企業理念にあり、その企業理念をいかに周囲を巻き込みながら覚悟と熱意を持って体現できるか、そこに個々の力量が試されているのだと思います。

CBグループの企業理念は「医療・介護・福祉業界の永続性に寄り添い続ける」ことです。どのように「永続性に寄り添い続ける」かは事業によって異なります。

例えば、M&A仲介業務を行うアドバイザーであれば、経営者の皆様と今後の医療・介護・福祉経営を共に考え、M&Aが活用できる場合には我々がアドバイザーとして伴走します。

M&Aを通じて、地域に欠かせない医療・介護・福祉の提供体制やネットワークの存続ができるように経営者の方と共に考えることが、医療・介護・福祉業界の永続性に寄り添うことつまり「企業理念を体現する(=寄り添い続ける)」ことだと思います。その結果、従業員や患者様・利用者様への安心や安定につながっていくと考えています。

鈴木さん

若手活躍というと、2〜3年目の段階から大きな仕事が任せられたり、大きな裁量が与えられたりすることだと思われがちです。弊社もそういった側面を活躍とすることもありますが、大きい仕事ができていたとしても、裁量が与えられていたとしても、企業理念とかけ離れてしまっては活躍とは呼べないのではと考えています。

弊社では、若手社員はある一定の金額以上の決裁権限を持っていませんし、大きな仕事をする時には上司と必ず一緒に仕事をしなければなりません。そういう状況においても、自分自身が医療・介護・福祉業界の永続性に資する仕事ができていると実感できてはじめて、活躍と呼べると思います。

自分の業務を通じて、地域の医療の永続性を担保できたと実感できる瞬間が、やりがいであり私たちが定義している活躍です。

地域の医療体制を守る承継サポートなど、活躍の場は多数存在する

編集部

御社における若手活躍の具体的なエピソードなどがあればご紹介ください。

齊藤さん

私が実際に仲介を行ったM&A事例として、地方にある外来診療をメインにしている医療機関様の事例を簡単に紹介します。

理事長様は40年にわたり地域の医療を支えて来られ、地域住民からも信頼される基幹クリニックでした。周辺にクリニックは多くなく、中には三世代にも渡り通われている患者様もいらっしゃいました。

ただ、理事長は、70代半ばに差し掛かっており、数年前に入院をして以降クリニックの今後について悩んでおられ、後継者を探してはいるものの全く見つからない状況の中、当社に相談を頂きました。

理事長の地域医療を守りたいという強い想いを感じると共に、その想いを実現するために何を考え何をすれば良いのか、具体的に一緒に考えていきました。理事長の想いを繋ぐべく、あらゆる手段を使い事業を引き継いで頂く方を捜索し、結果的にご相談から2年弱かかりましたが、理事長の想いに共鳴いただく医師を見つけることができ、無事クリニックの承継が実現しました。

地域住民の方も最初は驚いていらっしゃいましたが、「存続してくれてよかった」というお声を聞いて、引き継がれた先生も安心していらっしゃいました。

また、患者様だけではなく、地域の連携をしていた病院や介護施設から同様の声を頂き、まさに地域の医療・介護・福祉の提供体制やネットワークの存続に寄与できたと思っております。

北村さん

CBグループの人事採用担当者であれば、高い視座で医療・介護・福祉業界の経営について考え続けられる人材や、業界やCBグループの変化を厭わず挑戦する姿勢がある人材を育成することが求められます。

そのために、人事制度に基づく適切な目標設定、さらには役職に応じた研修の企画・実施などを通じて、CBグループそのものを人事領域からレベルアップさせ、業界・さらには社会への貢献度を高めていくことが企業理念を体現することだと考えています。

本人の担当業務によりどのように「寄り添い続ける」かは様々ですが、事業部門・管理部門に限らず、CBグループに属する社員全員に活躍の場は存在します。

編集部

挑戦を後押しする文化もあるとのことで、企業理念を体現しようと行動する方がどんどん活躍されているのですね。

CBグループは「変化」「挑戦」を恐れず楽しめる人材を歓迎

打ち合わせ中の株式会社CBホールディングスの社員

編集部

CBグループさんが求める人材像や、採用で重視しているポイントを教えてください。

北村さん

日々変化し続ける顧客ニーズに対応し、医療・介護・福祉業界の永続性に寄り添い続けるためには、CBグループの事業・戦略・組織も変化し続けることは必要不可欠です。これらの変化を厭わずに、新しい挑戦を楽しむことができる方をCBグループは歓迎します。

また、どの業界、どの企業においても共通して言えることかもしれませんが、スピード感を持って業務を推進できる方も歓迎します。 変化を楽しめるような方にはぜひ弊社に応募していただきたいです。

齊藤さん

採用面接の中では、自分の考えをしっかりとその場で発信できる人なのかどうかを重視しています。それは医療・介護・福祉業界に対してだけではなくて、働き方や仕事が人に与える影響などに対する考えも見ていますので、関連した質問は多いですね。

編集部

それでは最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

北村さん

時代が進むにつれ、業界経営者が抱える経営課題が多様化する中で、当社グループも提供するサービスメニューを適宜変化させてきました。この姿勢はこれからも変わりません。そのため、当社グループでの業務は多岐にわたり、スピード感を持って成長を感じ、さらにはその成長の可能性も広げていただけるはずです。

また、フレックスタイム制を導入しており、本人のワークライフバランスに合わせた働き方を実現できることや、育休取得実績100%を誇り、昨今ではパパ育休を取得した社員もいるなど、働くママ・パパを応援する環境も整っています。

成長できる環境下で自分らしい働き方を実現しながら、生活に欠かせない大切な生活基盤である医療・介護・福祉業界の未来を共に創っていけたら嬉しいです。

編集部

医療・介護・福祉というどの時代でも必要とされる業界の永続性に貢献できる御社の仕事は、大変意義のあるもので社会貢献を実感できると思います。変化や挑戦を楽しみつつ、大きなやりがいを感じながら自身が成長できる仕事がしたい方にはまさにぴったりな環境ではないでしょうか。

本日はありがとうございました。

株式会社CBホールディングスの基本情報

住所 東京都港区浜松町1-18-16 住友浜松町ビル5F
事業内容 ・グループの経営戦略策定、経営管理及びそれに付帯する業務
・医療介護ニュース配信事業
・医療介護従事者向けセミナー事業
設立 1999年7月
働き方 フレックスタイム制
公式ページ https://www.cb-hd.co.jp/
採用ページ https://cb-recruit.jp/