先進的な働き方や特徴的なカルチャーなどで注目を浴びている企業にインタビューを実施し、その魅力をお伝えする本企画。今回は、サイバーエージェントグループの一員であり、沖縄を拠点にインターネットサービスに関わる事業を展開する「株式会社シーエー・アドバンス」にお話を伺いました!
沖縄を拠点にITサービスを展開するシーエー・アドバンス
株式会社シーエー・アドバンスは、株式会社サイバーエージェントの戦略的子会社として、Web広告事業やメディア・ゲームサービスの運用、またグループ企業の業務支援に関するシステム開発などを手掛けています。
そんな同社のビジョンは「沖縄のインターネット産業の未来を創る」というもの。沖縄出身のメンバーを含め、若手がどんどん成長していくことで事業規模も拡大しており、2008年設立でありながら海外の現地法人を含め複数の支社と子会社(株式会社モノクラム)を展開するほどです。
組織の特徴としては、年齢やキャリア、ライフステージに関係なく専門性が高い業務などにチャレンジできる、働きがいのある環境を構築できていることが挙げられます。その結果、同社では多様性のある人材が活躍しています。
IT業界はオンラインで事業を進めていけるので地理的なハンディキャップは少なく、専門性の高い仕事に挑むことが可能です。その中で未経験者をフォローして育てていく姿勢が、新たな雇用を生み出し、地元である沖縄への貢献にもつながっています。
会社名 | 株式会社シーエー・アドバンス(CA ADvance, Inc.) |
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住所 | 沖縄県那覇市おもろまち1丁目1-12 那覇新都心センタービル5F(本社) (※)札幌・仙台・京都に支社、ベトナムとグアムに現地法人あり |
事業内容 | ・インターネット広告事業 ・メディア事業 ・ゲーム事業 ・クリエイティブ事業 ・ライティング事業 |
設立 | 2008年6月 |
公式ページ | https://www.ca-adv.co.jp/ |
今回は、そんなシーエー・アドバンスのAI事業本部のマネージャーである砂川竜馬さんと、AmebaLIFE事業本部 AmebaPick ディレクションのマネージャーである荷川取(にかわどり)美紀さんに、若手社員・女性社員の活躍事例として、同社の働き方なども含めてお話を聞かせていただきました。
入社1年でマネージャーに。手を挙げるメンバーに機会を与える文化あり
編集部
本日はよろしくお願いいたします!まず、砂川さんの現在の業務についてお教えいただけますか?
砂川さん
僕はAI開発に携わる事業部のマネージャーとして、組織の成果に向き合う仕事をしています。
未熟なところもありますが、上長やチームのメンバーと協力して成果を出せたこともあり、入社して1年でこのポジションを任せてもらえました。
僕に限らず、弊社には「手を挙げたメンバーに期待して抜擢する」という文化が根付いているので、自分の意思表示をすることで、かなりチャンスを掴みやすくなると思います。
元々僕は「裁量権を持って仕事ができる」というポイントに惹かれてシーエー・アドバンスを志望したんです。面接の段階から「マネージャー・リーダーポジションを目指す」と常々発信していたところ、挑戦の機会をもらえました。今は失敗や成功を経験しながら日々成長を実感できています。
編集部
全社的に見て、若手のメンバーが多くご活躍されているのでしょうか?
砂川さん
はい。平均年齢は27.8歳で、周りを見ても20代のメンバーが目立ちます。フレッシュで熱量が高い人が多いので、切磋琢磨して成長ができ、働きがいの感じられる環境だと思います。
広告のディレクションやコンサルティングなど専門性の高い業務にもどんどんチャレンジできる機会があるので、年齢に関係なく成長できる職場だと感じます。
自分が受けたフィードバックを次に繋ぐ「好循環」ができている
編集部
御社には年齢にかかわらず手を挙げた人のチャレンジを支援する文化があるということですが、具体的なサポートについて教えていただけますか?
砂川さん
僕の場合だと、まずは小規模な案件単位でのリーダーを任されるところから始まり、そこから徐々に上長の仕事を巻き取っていくという形で経験を積ませてもらえました。
先輩マネージャーの間でよく「期待と役割はセット」という言葉が使われているんですが、これは基本的に環境が人を成長させるという考え方からきていて、責任ある役割をしっかり考え抜いて渡してくれる文化を表しているかなと思います。
編集部
マネージャーになってから、大変だと思ったことはありますか?
砂川さん
「大変だな」と思うことはあまりないのですが、今の自分の力以上のことを任せてもらえるので、仕事をしながら考えさせられることは多いです。
最近はよく「圧倒的な成果を出すにはどうしたらいいか?」について考えています。
これに関しては、印象に残っているエピソードがあります。先輩マネージャーに「砂川君のところはうまくいってるの?」と聞かれたので、僕は「全然問題ないです」と答えたんです。実際に問題なく進んでいて、成果も出ている。
一方で「問題ないこと」そのものに少し違和感と物足りなさを覚えていました。そこで先輩に「もしかしたらコンフォートゾーンで仕事をしちゃっているかもね」と言われて、確かに今の成果で満足していたことにハッと気づかされたんです。
それからは圧倒的な成果に向き合い、意識的に工夫を凝らすようになりました。考え方が変わったことで、少しずつですが未来から逆算する思考で目標を決められるようになってきたんです。
また、目標が大きくなることで次に任せられる役割も増えるので、メンバーも成長できる環境作りに繋げていければと思っています。
編集部
新たなポジションに就いてからも、上長からのサポートがあり、さらなる成長に繋がったということですね。そういった経験を経て、砂川さんご自身は現在どのような点を意識してマネジメントされているのですか?
砂川さん
僕は、上司が成長していないとメンバーをそれ以上に成長させることは難しいんじゃないかと思っています。やはりマネージャー自身が圧倒的な成果を追い求めることが大事だと考えているので、まずそこは意識するようにしています。もちろんそれだけではないのですが。
ただ、現状に驕らず、どんどん成長して昨日よりも今日できることを増やし、その結果次々に権限の委譲ができて次世代が育ち、会社全体で圧倒的な成果が出ている状態になれるのかな、と思います。
じつは、元々僕は話すのがあまり得意ではないんです(笑)。おそらくメンバーからも、強権的なリーダーというよりは柔和な印象を持たれているかな、と。
そんな僕だからこそ、誰よりも先頭を走って力強くメンバーを引っ張ることで、成長の機会を与えられるマネジメントを目指しています。なんだか偉そうですが、まだまだ全然できているとは思っていません(笑)。もっともっと頑張ります。
編集部
砂川さんが当時の上長からサポートしてもらって成長できたように、自分がフォローする立場でも丁寧にメンバーに寄り添っているんですね。
編集部
砂川さんが「良いな」と思うカルチャーや制度などはありますか?
砂川さん
褒め合う文化があることは素敵だな、と思います。
誰かが成果を出すとすぐに「おめでとう!」とか「がんばってたね!」と、Slackでメッセージやスタンプを送ったり、直接声を掛けたりするんです。僕が初めて表彰された時も、廊下を歩くと「おめでとう!」といろんな人が言ってくれました。
自分以外の成果も自分ごととして「おめでとう」とポジティブに言える文化はすごくいいなと思います。これは、社内表彰制度が充実していることも影響があるのかもしれません。
編集部
日々のやり取りにおいて「みんなで成長していこう」という雰囲気があることは、新入社員の方にとっても心強いと思います。その他の取り組みも教えていただけますか?
砂川さん
サイバーエージェントグループ全体の制度なのですが、「あした会議」というものがあります。これは、社内の課題解決や新規事業のアイデアなどを直接ボードメンバーに提案できる制度です。
弊社でもいろいろな提案が生まれ、その一例として砂浜を清掃する社会貢献活動も実施しました。
この経験により提案力が育まれると同時に、「自分たちで自分たちの会社を創る」という意識が高まります。リーダーの育成と社内の活性化という2つの点で、ポジティブな効果が生まれていると思います。
編集部
熱量の高い社員一人ひとりが、会社のことを「自分ごと」として捉えて考えることで、将来のリーダーとして成長していくのですね。
IT業界未経験でも育児中でもキャリアアップできる環境
編集部
シーエー・アドバンスさんは約半数の社員が女性だそうですね。御社での女性の活躍について伺いたいのですが、その代表として荷川取さんの業務内容から教えていただけるでしょうか。
荷川取さん
私は、アメーバブログ公式のアフィリエイトサービス機能である「AmebaPick(アメーバピック)」に携わる部署でマネージャーをしています。チーム内のディレクション業務がメインで、ブロガーさんへの案件のオファーから投稿管理まで広く携わっています。
編集部
現在のポジションに就かれるまでは、どのようなキャリアを歩まれてきたのですか?
荷川取さん
2020年にシーエー・アドバンスに入社したのですが、前職は事務員でIT関係の仕事は全くの未経験からのスタートでした。
最初は本当にわからないことだらけでしたが、上長および先輩方のサポートや、チームメンバーと様々な課題に向き合う中での経験や成長が、マネージャーになる事へ繋がったと感じています。
編集部
そこまで成長できた理由は何だったのでしょうか?
荷川取さん
弊社の社風として、それまでのキャリアに関係なく、やる気次第で誰でもチャレンジする機会を与えてもらえたというところは、すごく大きかったなと思います。
私には、小学校5年生と3年生の2人の息子がいます(2023年取材時点)。「意欲さえあれば年齢は関係ない」というのは砂川の話にもありましたが、年齢だけでなく育児中という条件であってもそれは変わりません。
弊社は向上心があり意欲的なメンバーも多く、みんな自主的にどんどん行動しています。ママさんになってもチャレンジし続けることができる雰囲気があるので、私もその一員として成長できていると感じています。
ライフスタイルを尊重した制度設計で、女性の活躍をサポート
編集部
子育てをしながら働くメンバーに対しては、どんなサポートをされているのでしょうか。
荷川取さん
基本的に、会社全体がパパ・ママ社員に対してかなり理解を示してくれていると感じています。また、ライフスタイルに合わせて働くことができるという会社の方針があり、制度が整っている点も働きやすいと感じるポイントです。
例えば、会社のコアタイムは10〜19時なのですが、私は育児の都合上9時〜18時で働いています。その他にも、時短勤務ができること、有休が取りやすいことなど、制度を活用して柔軟な働き方ができるのはシーエー・アドバンスの特徴だと思います。
編集部
女性の活躍のために、独自に設けているような制度はありますか?
荷川取さん
サイバーエージェントグループでは、有休に加えて「エフ休」という女性のための休暇制度があります。
女性が取得する休暇はすべて「エフ休」と呼ばれるので、他の方に休暇の取得理由がわからないようになっている点も、体調や家庭の事情で休暇を取得する際の心理的ハードルを下げているのではないでしょうか。
編集部
お子様の体調などの理由で、どうしてもイレギュラーな休暇を取ることもあるかと思いますが、どういった対応をされていますか?
荷川取さん
私がマネージャーをしているAmebaPickディレクションチームでは、基本的にチーム全体で業務対応できるような体制にしています。それぞれの業務が属人的にならないようにして、急にメンバーがお休みした場合も問題なく業務対応できるようにしていますね。
編集部
女性に対する理解が深く、それぞれの事情に寄り添ってくれるシーエー・アドバンスさんだからこそ、さまざまなステージの女性が活躍するカルチャーが醸成されていくのだと感じました。
年齢は関係なし。裁量権を持って仕事をしたい方を歓迎
編集部
実際に働いていて、どんなところが御社の魅力だと感じていますか?
荷川取さん
社員全員が会社の仕組みづくりにどんどん参加することができる点は、大きな魅力ですね。社内交流のイベントはもちろん、先ほどお話しした福利厚生制度なども他人事ではなく自ら変えていける組織なので、楽しさもあり、やりがいも十分に感じられる会社だと思います。
あとは、チームで価値観を共有できているのはすごくいいところだと思います。私が所属するメディア・ゲーム事業部では、「まずやってみよう」「常に最高品質」などのバリューを掲げていて、入社当初からこの考え方を浸透させる取り組みをしています。
そのおかげでみんなの意志がズレることがなく、スムーズに連携しながら課題に向き合って進んでいけるので、自然とモチベーションも上がって仕事に取り組めるのだと思います。
編集部
それでは最後に、本記事を読まれてシーエー・アドバンスさんに興味を持たれた方に対し、メッセージをお願いします。
砂川さん
年齢やキャリアに左右されず、裁量権を持って仕事をしたいという人にはぜひ入社していただきたいです。
シーエー・アドバンスには、いくつになっても挑戦し、成長し続けるかっこいい大人がたくさんいます。そういった人たちの中で、自分もどんどん上を目指して「アドバンス(進歩)」をしていけるので、興味をお持ちの方はぜひ応募いただければと思います。ぜひ一緒に働きましょう!
編集部
お二方のお話から、会社全体にものすごい熱量が充満している一方で、一人ひとりの社員に細やかな配慮があるところがすごく魅力的な会社だと感じました。
本日は貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
■取材協力
株式会社シーエー・アドバンス:https://www.ca-adv.co.jp/
採用ページ:https://www.ca-adv.co.jp/recruit/