ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ブレインズコンサルティング株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
ブレインズコンサルティング株式会社は、「企業と人の進化に貢献し、顧客に感動を与える懐刀である」をミッションに掲げ、ITコンサルティングをはじめ、機械学習等、AI関連技術の適用に関するコンサルティングを展開しています。また、AI関連技術を活用したサービスの開発や提供も行っています。
一貫してプライム案件にこだわり、製造、流通、小売、サービス、エネルギーなど業種を問わず、CIO支援や基幹システム再構築案件、データ活用による価値創造等の案件を手掛けています。
今回は、ブレインズコンサルティング株式会社の神谷さんと松村さんのお二人に、未経験からでも若手が活躍できる理由や、8割以上がリモートワークを行う柔軟な職場環境などについてお話を聞かせていただきました。
コンサルタントの先輩「神谷さん」が、入社された理由・心がけていること
編集部
まず初めに、神谷さんのご経歴や現在の業務内容を簡単にご説明いただけますか?
神谷さん
社会人としては5年目で、ブレインズコンサルティングに入社して2年になります(取材した2024年7月時点)。
現在はコンサルタントとして、基幹システムの刷新プロジェクトに参画しています。入社してから半年ほどで今のプロジェクトに参画したので、1年半近く携わっている形です。
プロジェクトの中にはいくつかの領域があり、そのうちの1つの開発領域でプロジェクト管理やベンダー管理を行っています。
編集部
ブレインズコンサルティングさんに入社された理由をお伺いしてもよろしいですか?
神谷さん
理由は大きく2つあって、まず1つ目は会社が扱っているプロジェクトの内容です。
もともとやりたかった案件である基幹システム周りのプロジェクトが多く、かつお客様から直接受注するプライム案件が多い点に惹かれました。
2つ目は、会社が掲げるビジョン・バリューです。ブレインズコンサルティングは、お客様の「頼れる”懐刀”」であることを謳い文句にしています。大事にしている3つの信条でも、一番に「真に顧客サイド」を掲げて、お客様側に立って根本的に必要な課題解決をするところに非常に共感して「自分と合いそうだ」と感じ入社を決意しました。
松村さん
弊社ではお客様の“懐刀”となれるように、行動指針を立てています。行動指針についてよりわかりやすくするため、最近「懐刀の心得16則」という形でシンプルなチェックポイントを作成しました。
この心得では、行動指針を16項目に分け、具体的にどういう行動を求めているのかを明文化しています。
編集部
16個の心得のうち、神谷さんが特に心がけているものはありますか?
神谷さん
お客様の懐刀であるために必要だと考えているのが、7つ目の「Whyを起点に、What,Howを考え行動できているか?」です。
これは、本質的に相手が求めてることを探るという意味合いで、プロジェクトのなかで会議するときは「この打ち合わせの論点は何か」「議論のゴールはどこか」など、顧客の立場から考えて進められるよう意識しています。
あとは9個目の「相手の立場・状況・快適さを考慮した振る舞いを心がけているか?」も常に心がけるようにしています。
メール1つをとっても、結論だけ知りたい方、詳細まで知りたい方などさまざまです。日々の打ち合わせや会話、メールのやり取りの中でもどうやってコミュニケーションを取るかを意識しています。
相手の真の要望に応える、本質的なコンサルティングを提供することを意識している
編集部
神谷さんのなかで印象に残っているお仕事や、日々の業務で大切にされていることを教えてください。
神谷さん
今参画しているプロジェクトでは、基本的にシステム刷新や新しいシステムの構築を行っています。新しいシステムを作るということは、お客様にとっては同時に全く新しい業務ができることです。
これまで倉庫で物を作ったり、受け取ったりしていなかった企業が、新しく倉庫を建ててそこで使うシステムを作ることになりました。本来なら我々は、システムを作るために必要な要件を聞いて、それを徹底すればいい立場です。
ですが、お客様が本当に求めてるのは「そのシステムを使って業務がうまくいくのか」ということです。
今の業務を整理した上で、システムを使用したら業務内容がどう変わるのか、先方の要望のまま進めて本当にうまくいくのかなど、必要であれば1歩踏み込んだコンサルティングを行います。
倉庫作業や生産業務については、最初は知識が浅かったのですが、システムを効果的に構築するためには業務理解が不可欠と考え、積極的に学びながら業務に取り組みました。その結果、今では業務の流れやプロセスを深く理解することができるようになりました。
編集部
システムの表面上のことだけじゃなく、根本的なところから寄り添うコンサルティングをされているということですね。
神谷さん
はい。お客様も初めての業務フローとなるということもあり、「今後こういう業務が増える可能性があるから、こういった機能が必要」など、お互いにディスカッションを行いました。その結果、信頼関係を築くことができていると感じています。
私と上司に対して名指しで「本当に助かってます」とお客様の方から言われた時は本当に嬉しいですし、やりがいにつながっています。
若手・未経験でも成長できる理由は、1on1とOJTのサイクルにあり
編集部
神谷さんは未経験から入社されたとお伺いしていますが、未経験からでもご活躍できている理由を教えてください。
神谷さん
個人的には、1on1とOJTのバランスが良いから、どんどん成長できているのだと思っています。
評価制度が明確になっていて、自分がステップアップするために必要な目標がわかりやすいんですね。設定した目標と現状を上司と1on1ですり合わせながら、OJTの中で実践していくのですが、そのバランスが良いと感じています。
例えば「会議の資料づくりを頑張ろう」「次の期はファシリ(※)に挑戦してほしい」などと目標設定をしながら、上司がやっている仕事を少しずつ任され、難しい課題に直面したときはサポートしてくれていますね。
(※)ファシリテーターの略。会議・研修などの進行役で、その場の課題を明確にしながら有意義な結論に導く役目を指す
編集部
1on1とOJTのサイクルがうまく回ってるイメージですね。1on1の頻度はどれくらいですか?
神谷さん
少なくとも月1回となっているようですが、頻度は各チームに裁量があるようです。私の上司は面倒見が良い方なのもあって、隔週で実施してくれています。
気楽に話せる雰囲気が合って、自分ができないことに対してマイナスなことは言わず、どんどんチャレンジさせてくれます。だからこそ、着実に未経験からでも力をつけることができているのだと感じています。
「部下を育てる人」を育てる研修を実施
編集部
研修制度についてお伺いできればと思うのですが、神谷さんはどんな研修を受けられましたか?
神谷さん
社内研修が度々実施されていまして、若手向けの研修を受けたことがあります。ブレインズコンサルティングではコンサルタントを職責に応じたランク定義を定めています。僕はマネージャー以下向けの一般的なファシリテーションや資料作成の研修を受けました。
研修のテーマについて学べるだけではなく、若手に求められていることを理解できたり、交流を通して他の人の得意分野を知って、わからないことを聞いてスキルアップできたりと有意義な時間になっていると感じます。
編集部
研修は基本的にランクごとで、入社後研修など一律で行っているのでしょうか?
松村さん
弊社は中途入社の社員が多く、各々バックグラウンドやできないこと類が異なるため、一律の研修はあまり実施していません。コンサルタントは知識としては知っているけど、いざやるのは難しい作業が多い職種です。
知識の部分は各個人で習得してもらって、上司が1on1やOJTを通してきめ細やかに見てフィードバックすることに力を入れています。なので、弊社では若手よりも役職が上の人のほうが研修を受講する機会が多いです。
マネージャーは実務ができるのは前提ですが、部下の教育ができるかはまた別の問題です。部下の教育も手法を知っていても、実際にできるとは限りません。現場で的確なフィードバックをして成長を促せる、部下を育てられる人材を育てるために研修を行っています。
編集部
実際、どのような研修を実施されているのですか?
松村さん
マネージャークラスになるまでに、グロービスのクリティカル・シンキング研修の受講を必須にしています。マネージャーになる人材は優秀な方が多いので、基本的にできるのですが、フィードバックする練習はなかなか機会がありません。
講師は教えるプロであり、フィードバックが的確です。研修を通して、自分の実務の中で培ってきたことを体系的に教えられるように知識をつけ直し、講師のフィードバックの手法を吸収してもらうようにしています。
他にもコーチング研修を年1回実施しています。コーチング研修は先生の前で、3人で2時間ロールプレイングをします。喋る癖や速さも含めて、うまくいった点や改善点を指摘してもらってコーチングを学んでいただいています。
編集部
元々スキルが高いのもあると思いますが、それに含めて研修を受けているから、的確な指導ができて、若手社員さんの成長やご活躍に繋げられているのですね。
裁量労働制を導入!行動指針に沿っていれば働き方は個人の自由
▲社内イベントには社員のお子さんがくることも。社員の相互理解が働き方の自由度をあげています。
編集部
次にブレインズコンサルティングさんでの働き方についてお聞きしたいです。
松村さん
弊社は裁量労働制を導入しており、8割以上がリモートワークを行っています。ワークライフバランスが取りやすいかは人によるという形でありますが、個人を尊重する文化が根付いている会社です。
弊社では社長(ブレインズコンサルティング株式会社代表取締役社長、平瀬正博さん)が”QOL(Quality Of Life)”ではなく、“QOBL(Quality Of Business Life)”を掲げています。
QOBLとは、人生の大半を費やすことになる仕事の時間をイヤイヤ過ごすのではなく、仕事を楽しみ自己を成長させられるようにしよう、ということです。いい仕事をするためには、元気でかつプライベートが充実していなければならない、と言うことで、社長は事あるごとに「社員とその家族の健康を守ります」といってくれています。
ですので、「仕事だから家のことは関係なくこの日は出てくれ」「体調不調でも出社しろ」というようなタイプの人がそもそも会社にいません。体調が悪ければ周りから早退を促しますし、子供の急病になったと報告すれば、出社予定だったけど来なくていい、と言ってくれます。
神谷さん
ワークライフバランスの自由度が高い会社だと思います。先ほど申し上げた行動指針に沿って価値さえ提供できていれば、働き方はある程度社員個人に裁量が任されています。
例えば、途中で在宅勤務に切り替えても怒られないですし、通院のために1時間中抜けすることも可能です。会社の共有カレンダーにも保護者会や通院など個人の用事が入っています。
編集部
ワークライフバランスを充実させるための特別な制度などはあるのですか?
神谷さん
ワークライフバランス用の制度があるというより、20~30人の小規模な会社なので、それぞれがお互いに尊重し合いながら仕事する文化がありますね。
松村さん
会社で一律の制度を作っても、プロジェクトごとに業務もフェーズも違うので、うまく活用できない可能性もあります。
弊社では、どの働き方が最も成果が出るかも含めて、出社の頻度や日程など働きやすい方法を社員がぞれぞれプロジェクト内で相談して決めています。あえて会社として細かい制度をつくらないでいることが、社員の柔軟な働き方に繋がっていると思います。
出社とリモートワークの頻度は目的に応じて変更できる
▲コーヒーをふるまう平瀬代表。フラットな組織であることも同社の特徴
編集部
出社とリモートの頻度も各プロジェクトで調整しているのですか?
松村さん
出社とリモートのバランスは各自に任せていて、逐次届け出をだすということはしていません。プロジェクトメンバー同士ではすり合わせを行っていますが、プロジェクト外の社員に関してはカレンダーを確認して、出社状況を知るような形です。
プロジェクトが始まったばかりの時は、メンバー間の意思疎通をスムーズにするために出社の割合は多くなります。ドキュメント制作や調査などが多くなってくるフェーズでは、移動時間も作業にあて、各個人でより集中して作業できるよう在宅勤務の比重が大きくなります。
神谷さん
出社とリモートの割合を目的に応じて変えていますし、それができるのは魅力の一つですね。
今は週に2〜3日出社していますが、入社したばかりやプロジェクトに参画したばかりの時は、社内の色々な人と話してキャッチアップができるよう、週4〜5で出社していました。
入社した当初は「出社する」と伝えると、上司も出社してくれるようにしてくれていました。
松村さん
入社したばかりの部下がいる時は、家庭の事情などがなければ上司もなるべくオフィスにいるようにする文化は間違いなくありますね。なので、未経験の方でもわからないことや不安なことがあっても、すぐに上司に相談して聞ける環境です。
編集部
未経験で入社された方であっても、心理的安全性が高い職場であると言うことですね。
「お客様のためになること」を考えるのが好きな人がフィットする
編集部
それでは最後に、御社にフィットする人材や求める人物像を含めて、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
神谷さん
若手目線から弊社を見て、自ら考えてチャレンジできる環境が整っていると感じています。自分から積極的に考えたり行動したりできる方はどんどん成長できると思いますし、そんな方と是非一緒に働きたいです。
松村さん
仕事することが好きな人がフィットすると思います。何時から何時までやったら終わり、というタイプの方よりは「なんかいい方法ないかな」とつい考えてしまうようなタイプの方が向いていると感じています。
「仕事が好き」といっても大きい数字を作りたい、業績で1番になりたいといった方ではなくて、「お客様に喜んでもらいたい、真にお客様のためになることは何か」と考えるのが好きな人に来てもらいたいです。
中小企業は合う合わないが、人によって左右されると思っています。規模が小さいと事業や業務内容よりも、カルチャーが合わないと仕事するのも辛いものだと考えています。
ホームページや記事を見るだけよりも、実際に会社の様子を見たり話したりした方がいいですし、いろんな会社の人と会ったうえでブレインズコンサルティングを選んでいただければ嬉しいです。
編集部
まさにお客様の頼れる懐刀となれるような人材を求めていらっしゃるということですね。本日はありがとうございました。
ブレインズコンサルティング株式会社の基本情報
会社名 | 株式会社庚伸 |
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住所 | 東京都中央区八丁堀2-26-9 グランデビルディング3F |
事業内容 |
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設立 | 1990年10月4日 |
公式ページ | https://www.koushin.co.jp/ |
採用ページ | https://koushin.co.jp/recruit/ |
直近の売上高 | 約34億2,500万円(2022年9月1日〜2023年8月) |
主な自社製品 |
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