営業支援の株式会社ブレーンバディ。「売上400%増」の高成長を支える人材育成術とは

著しい成長を遂げる企業や、従業員の育成に力を入れる企業を紹介する本企画。今回は、営業支援事業を展開する「株式会社ブレーンバディ」をインタビューしました。

株式会社ブレーンバディとは

株式会社ブレーンバディは、営業支援サービスや、営業スキルを可視化するSaaSプロダクトなどを手がけるベンチャー企業です。

2021年の創業以来、急成長を続けており、2期目には売上高が前年比で400%増となりました。業績拡大に伴い、組織も急拡大しており、インターンを含むメンバーの数は100名近くにのぼります。

会社名 株式会社ブレーンバディ
住所 東京都渋谷区恵比寿南3-1-1 恵比寿グリーングラス6階
事業内容 ・タレントソーシング事業
・SaaS事業
・人材紹介事業
設立 2021年4月
公式ページ https://brainbuddy.co.jp/

株式会社ブレーンバディの企業成長を支えるカギのひとつが、「自ら動き、成長する人材」の育成です。上長面談を通じて目指す姿を明確化し、それに向かって行動できるようにサポートしており、インターン生にも社員と同様に活躍できる機会を提供しています。

今回は、代表取締役の大矢剛大さんに、人材育成に込める思いやユニークなインターン制度について伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社ブレーンバディ代表取締役の大矢剛大さん

株式会社ブレーンバディ
代表取締役

大矢剛大さん

人・ナレッジ・プロダクトで企業の営業活動をサポートする

株式会社ブレーンバディの事業を説明する図
▲株式会社ブレーンバディは、企業の営業活動を支えるサービスやプロダクトを提供している。(Wantedlyから引用)

編集部

まずはじめに、ブレーンバディさんの事業内容について教えてください。

大矢さん

私たちは、「人」、「ナレッジ」、「プロダクト」の3つの資産で企業様の営業活動を支える会社です。

メイン事業である営業支援サービスのほか、営業組織が成果を出すための仕組みづくりを支援するセールスイネーブルメントコンサルティング、営業スキルを可視化するSaaSプロダクト「SaleSpot」の提供を行っています。

編集部

主力の営業支援サービスの特徴について教えていただけますか?

大矢さん

お客様の企業課題に合わせて、最適な人材をお客様に提供しています。

お客様が抱える課題はさまざまです。例えば「営業戦略の設計ができない」という課題を抱える企業様もあれば、「Salesforce」などの営業ツールの設計や管理がうまくいかない、営業アポイントをとるインサイドセールスが機能してがいないといった悩みを抱える企業様もいます。

私たちは、それぞれの課題に合わせて、解決力を持つプロフェッショナルを送り込み、営業組織の成長を支援しています。

編集部

上流から下流まで、あらゆるステージで営業を支援しているのですね。

大矢さん

はい。素晴らしいビジョンやサービスをもつ企業であっても、営業戦略から現場のアクションまで一気通貫する仕組みが整っていなければ顧客に価値を提供できません。

私たちは、冒頭に紹介した3つの資産で、「営業組織のインフラ」として戦略を行動に落とし込むまでのお手伝いをしたいと思っています。

売上は400%増!ブレーンバディの高成長を支えるものとは

株式会社ブレーンバディのオフィス内のようす
▲従業員数の増加などに伴い、株式会社ブレーンバディは創業の1年後にオフィスを移転した。(プレスリリースから引用)

編集部

ここからは、ブレーンバディさんの企業成長とその秘訣に迫りたいと思います。まず、現在の組織規模からお伺いできますか?

大矢さん

現在、正社員が20名で、契約社員や業務委託、インターン生を合わせると約100名が働いています。私を含めてリクルート出身のメンバーが多く在籍しております。

編集部

2021年4月に創業されて以降、ブレーンバディさんは急成長していると伺いました。

大矢さん

はい。おかげさまでお客様が増えていることもあり、順調に業績を伸ばしています。1期目から比較すると、3期目の着地は約10倍の成長を見込んでおります。

編集部

高い成長率を維持しているのですね。100名近い方が働いているということですが、事業の拡大に伴ってメンバーも増えていったのでしょうか。

大矢さん

はい。初年度に4人だった正社員は、2期目に12人、現在、3期目が半年過ぎたあたりなのですが20名。今期の終わりは30名弱になっている予定です。また、正社員に限らず、今後も積極的にメンバーを採用したいと考えています。

人手不足の深刻化に伴って営業支援の依頼が増加

編集部

ブレーンバディさんが急速に成長している要因は何だとお考えですか?

大矢さん

まず、マーケットの選定が良かったことが大きいと感じています。

営業という領域は、特に人手不足が顕著で、生産性を向上させていくことがどの組織でも課題になっております。

その中で、アウトソーシングだったり、顧問であったり、社外の人材を活用していくことがトレンドになってきています。

弊社には、さまざまなスキルを持つ人材が多く登録してくれているので、人手不足に悩むお客様から多くご依頼をいただいています。

「ストーリー面談」など社員の成長を促す仕組みがある

株式会社ブレーンバディの社員がミーティングするようす
▲株式会社ブレーンバディは、「ストーリー面談」によって従業員のモチベーションを引き出し、成長を促している。(Wantedlyから引用)

編集部

サービスの質を維持しながら組織を拡大するためには、新しいメンバーの育成が欠かせないと思います。ブレーンバディさんは、どのような取り組みをしていますか?

大矢さん

弊社には、入社時点ですでに知識やスキルがあり、パフォーマンスを発揮できる人もいますが、そうではないメンバーもたくさんいます。そんな人にも短期間で成長してもらうためには、人生に向き合う熱量が何よりも重要だと思っています。

編集部

熱量を生むために必要なことは何だとお考えですか?

大矢さん

自分の現在地が、人生の夢や目標と繋がっていると感じられることが大切だと思います。「今やっていることは間違っていない。今やっていることは未来に繋がっている」と自覚できることが、人生に向き合う熱量を生むのだと思います。

私たちは、インターン生を含めた全員がこのような自覚を持てるように、ストーリーを意識した「ストーリー面談」を行っています。まず、将来的に叶えたい夢や目標の「長期ストーリー」を描き、そのために直近で成し遂げるべき「短期ストーリー」を考えます。そして、短期ストーリーを実現するためにやるべきことを考え、行動に移します。

こうした取り組みが、メンバーの成長スピードの速さにつながっているのだと思います。

編集部

自分の目標を実現するために「こういうことに挑戦したい」という希望にも、会社として応える風土があるのでしょうか?

大矢さん

はい。私たちは、「仕事に制限がない」というスタートアップならではの特徴が、プラスに働くような組織でありたいと思っています。

やってみたいことがある人に対して、「それはあなたの仕事ではないから、やっては駄目」というコミュニケーションではなく、「すぐやってみよう」とか、「どうすれば、それが実現できるか一緒に考えよう」という姿勢で挑戦を後押ししたいと考えています。

編集部

熱量を生み出す仕組みと挑戦の後押しが、メンバーの速い成長を可能にし、ブレーンバディさんの企業成長にもつながっているのですね。

子育て大学生も活躍。エネルギーあるメンバーが企業成長を支える

株式会社ブレーンバディの社員がPC操作するようす
▲株式会社ブレーンバディには、目標に向かって意欲的に行動するメンバーが多い。(Wantedlyから引用)

編集部

ブレーンバディさんで活躍するメンバーについて、具体的なエピソードがあればご紹介いただけますか?

大矢さん

弊社には、子どもを育てながら大学に通うインターンの女性がいます。就職活動では、子どもがいることをネガティブに受け止められることも多かったそうですが、キャリアウーマンだったお母さんへの憧れから「ビジネスで活躍したい」という強い思いを持っており、ぜひ弊社で応援したいと思いました。

彼女は現在、インサイドセールス担当のインターンとして活躍しており、卒業後は正社員として弊社で働くことが決まっています。「最速でマネージャーになりたい」という目標を持っているので、実現できるように今後もしっかりとサポートしたいと思っています。

編集部

とてもエネルギーを感じる方ですね。正社員としての活躍も楽しみです。

大矢さん

ほかにも、起業を目指すメンバーや、「やりたいことを見つけるために、今はとにかく何かに本気になりたい」というメンバーもいます。目標はさまざまですが、大きなエネルギーを持っているという点は共通していますね。

等級制度や表彰制度も。ブレーンバディはインターン育成にも本気

株式会社ブレーンバディのインターンの研修風景
▲株式会社ブレーンバディは、インターンの育成につながるさまざまな取り組みを行っている。(Wantedlyから引用)

編集部

ブレーンバディさんのインターン制度についても伺いたいと思います。これまでのお話から、インターンの方が活躍しているという印象を受けたのですが、制度について詳しくお話しいただけますか?

大矢さん

弊社では、現在30名ほどの学生がインターンとして働いています。担当してもらう業務内容は社員とほどんと変わりませんし、社員の等級制度に似たものをインターンにも設けています。等級が上がるにつれて、より責任のある業務をお任せしています。

編集部

インターンに等級制度を設けているのは、珍しいですね。他のメンバーの頑張りに触発されて、やる気に火がつきそうです。

大矢さん

ほかにも、月に1度インターン生を表彰する「Best Buddy賞」という取り組みがあります。選定基準は、弊社が定める6つのValues(※)を最も体現できた人で、受賞者には自分の取り組みをみんなの前でプレゼンしてもらいます。
(※)今に本気になろう、やりたいを引き上げよう、チャレンジを賞賛しよう、仲間と一緒に勝とう、オープンでいこう、1秒でも早くやろう

株式会社ブレーンバディの社員がインターン生に「Best Buddy賞」を授与するようす
▲株式会社ブレーンバディは、インターン生を「会社を作りあげる一員」と考え、表彰制度を設けている。(プレスリリースから引用)

大矢さん

新しく入ってきたインターン生は、プレゼンを見て「同じ大学生で、あんなに仕事ができる子がいるんだ」といい意味で驚き、「自分も同じくらい活躍したい」という思いを持ってくれます。

インターンが発案したプロジェクトも誕生

編集部

ブレーンバディさんが、インターンを育成する際に意識していることはありますか?

大矢さん

弊社は「自走できるインターンの育成」を掲げており、毎回こちらから決まったタスクを渡すのではなく、なるべく自分で自由に考え動いてもらうようにしています。

その結果、インターンの発案から新しいプロジェクトが生まれたこともあります。

編集部

インターンのアイデアから生まれたプロジェクトには、どのようなものがありますか?

大矢さん

2023年7月に、社内のセールスメンバーの営業スキルを競う公開ロールプレイング大会を開催しました。発案したインターン生は、「こういうことをやってみたい」という大まかなアイデアではなく、具体的な進め方まで設計したうえでプレゼンしてくれました。

編集部

ブレーンバディさんは、インターン生を単なる人手ではなく会社の一員として捉え、成長の機会を提供していることがよくわかりました。

インターン卒業生の第1志望企業の内定率は80%

株式会社ブレーンバディのインターンが笑っているようす
▲株式会社ブレーンバディでは、インターン参加者の第1志望企業の内定率が80%にのぼる。(Wantedlyから引用)

編集部

ブレーンバディさんを卒業したインターン生は、第1志望企業からの内定取得率がとても高いと伺いました。

大矢さん

はい。弊社では、インターンに参加した学生の80%が、第1志望の企業から内定をもらっています。これは、インターンを実施する企業の中でもかなりの高水準と言えます。

編集部

具体的に、どのような取り組みが内定率の高さにつながっているとお考えですか?

大矢さん

社員と同じレベルの業務に関われることももちろんですが、インタビューの中で紹介した「ストーリー面談」も大きく役に立っているのではないかと思います。

就職活動では、「自分」を言語化することが求められます。ストーリー面談では、自分は何者なのか、何をしたいのか、何が強みなのかを明確化できるので、就活でほかの学生に差をつけられるのだと思います。

編集部

多くの就活生が過去の自分を掘り下げる自己分析に力を入れますが、ストーリー面談は未来を起点に考えるので、より前向きな姿勢を企業に伝えることができそうですね。

「チャレンジできる社会」を一緒につくる仲間を募集

株式会社ブレーンバディの社員4名が話すようす
▲株式会社ブレーンバディは、チャレンジできる社会づくりに向けて挑戦したい人を歓迎している。(Wantedlyから引用)

編集部

ブレーンバディさんには、どのような社内カルチャーや雰囲気がありますか?

大矢さん

ブレーンバディは、一人ひとりがやりがいを持ち、そのやりがいが会社の目指す方向性と一致している会社だと言えます。

会社と従業員のベクトルが同じ方を向くことで、組織は活性化し、事業の成長スピードも上がると考えているので、会社としてこのようなカルチャーの浸透を推進しています。

編集部

最後に、ブレーンバディさんのお仕事やインターンに興味を持った読者の方にメッセージをお願いします。

大矢さん

人は誰しも、「ありたい姿」があると思います。高尚な夢や目標でなくても、「いい家庭を築きたい」など、何かしら思い浮かぶものがあるはずです。そのような姿があるのなら、実現するべきだと思っています。

夢や目標を諦めるような社会ではなく、チャレンジしていけるような社会をつくるために、私たちと一緒に頑張ってくれる人を求めています。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご連絡ください。

編集部

ブレーンバディさんでは、インターンを含む全員が未来志向の考えを持ち、会社とともに成長していると感じました。

本日はありがとうございました。

■取材協力
株式会社ブレーンバディ:https://brainbuddy.co.jp/
採用ページ:https://brainbuddy.co.jp/recruit