「3D」をもっと身近に。bestat株式会社のカルチャーと歓迎する人材とは

成長著しい企業に対し、その理由やインターンなどの人材活用などを伺う本企画。今回は、AIなどの先端技術を取り入れ、3Dデジタルコンテンツ制作という新しい市場で業績を伸ばすbestat株式会社に取材させていただきました。

3Dデジタルコンテンツ市場で躍進するbestat株式会社

bestat株式会社は、3Dのデジタルコンテンツ制作と、コンテンツ制作用のクラウドサービスを提供するスタートアップ企業です。

2018年に創業した同社の代表取締役である松田尚子さんは工学博士で、コロンビア大学および東京大学大学院で学んでいます。メンバーには技術力のあるエンジニアがそろっており、生成AIなど最先端の研究開発の成果が、プロダクトに活かされています。

会社名 bestat株式会社
住所 東京都文京区本郷6丁目25−14
事業内容 3Dデジタルコンテンツ制作・管理・活用システム事業
設立 2018年
公式ページ https://www.bestat-data.com/
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
フレックスタイム制度(コアタイム11:00-16:00)

ミッションの一節に「世界の感動の絶対数を増やす」「豊かで大量のデジタルコンテンツがあることで人々が無限大の楽しみを感じられる」とあるように、同社は3Dモデルの構築からブラウザで見せるまでの工程を一貫して低コストで実施することで、業界に革新を起こしています。

今回は社長の松田尚子さんに、成長を続けるbestat株式会社の理念やエンジニア中心の会社の社風、そしてインターンを含めた人材に求めるスキルなどについて、詳しく伺いました。

本日お話を伺った方
bestat株式会社の代表取締役社長である松田尚子さん

bestat株式会社
代表取締役社長

松田 尚子さん

3Dモデルの作成のハードルを下げるスタートアップ企業

bestat株式会社の公式サイト掲載のミッション
▲「コンピューターサイエンスの力で世界の感動の絶対数を増やす」というミッションを掲げている(公式サイトから引用)

編集部

はじめに、bestatさんの事業内容をご説明いただけますでしょうか。

松田さん

私たちは、3Dデジタルコンテンツの制作をメインとする東京大学発のスタートアップです。3Dに特化した画像処理を得意としていて、半自動でコンテンツを作るソフトウェアを開発しているほか、それをクラウド化してクライアントに利用していただくというのがおもな事業です。

編集部

「半自動でコンテンツを制作できる」という点について、もう少し詳しく伺えますか?

松田さん

3Dデジタルコンテンツ、いわゆる「3次元で作成されたCGモデル」は、テクノロジーの進化もありビジネスやエンターテイメントなど多くのシーンで活用されるようになりました。ただ、その作成にはコストも時間もかかってしまっていた状況がありました。

bestatは、最先端の研究開発の成果を活かして、対象物の写真や動画をもとに3Dモデルを自動で作成できるソフトウェアを開発しているんです。そこから最終的には人の手で仕上げるため、「半自動」という表現にしています。

おかげさまで多くの方々に支援いただいているので、今後は生成AIを活用した技術開発にも注力し、3Dデジタルコンテンツが今よりももっと身近にある世界を実現すべく事業を展開していきます。

bestat株式会社の公式サイト掲載のデジタルコンテンツ事例
▲デジタルコンテンツの事例のひとつ。スニーカーの画像や動画をもとに、3Dモデルを短時間・低コストで作成できる(公式サイトより引用)

売上は約200倍に。技術の発展にa対応し、爆発的に成長

編集部

bestatさんが近年どのように成長してこられたか、お聞かせいただけますか?

松田さん

2022年時点ではスタート直後で非常に規模が小さかったこともあるのですが、3Dデジタルコンテンツの制作事業に関しては売上が約200倍に成長しています。数十万円から数千万円になったというイメージですね。 

編集部

急速に成長できた理由は何だとお考えでしょうか。

松田さん

ひとつは、社会情勢を含めた状況の変化が起きたことです。コロナ禍によりメタバースを活用する企業が増えたことに加え、3Dデジタルコンテンツの分野において2021年から2022年にかけて技術的に大きな進展があり、それを実装できるようになってきたことが大きいですね。

また、単純にハードウェアの進化も理由として挙げられます。大手メーカーの製品が3Dに対応し、扱いやすくなってきていることも影響していると思います。

編集部

そのような技術・スペックの発展によって、御社のコンテンツの制作工程はどのように変わったのでしょうか。

松田さん

わかりやすくお伝えすると、普通のCG制作会社が3Dモデルを作る工程のうち、bestatのソフトでは60%〜80%を自動化できています。

人の手でモデルを作成する場合、基本的にはお金をかければかけるほどクオリティが上がっていきます。ですが、私たちは大金を投じて作られる映画のような作品ではなく、ブラウザで気軽に見るような規模のものを得意としていて、それに関しては他社とは比べられないほど大量に早く制作できます。

また、通常は3Dモデルを作ってもそのままブラウザにアップして閲覧できるわけではないので、クライアントは別のWeb系企業に依頼する必要がありました。ただ弊社では、モデル作成から誰でも見られるような処理までをワンストップで実施可能なため、制作したら翌日から利用できる点も好評を得ています。

編集部

bestatさんは、3D関連の技術の進化に対応し、一気通貫で手間を省いたモデルの作成を可能としているんですね。メタバースなど新しい活用の場が広がっている時代だからこそ、多くの方から求められる事業なのだと感じました。

アジア圏を中心とした海外の企業からも依頼あり

編集部

bestatさんの今後のビジョンを教えていただけますか。

松田さん

現在、3Dデジタルコンテンツの市場自体がすごく伸びていて、海外のクライアントからもお声がけいただいている状況です。私たちは研究開発を続けながら、コンテンツをたくさん作ること、またその作成において他社をサポートすることで市場を支えていくつもりです。

編集部

海外でのニーズもあるのですね。

松田さん

はい。国でいうとアメリカはもちろんのこと、韓国やシンガポールが多いです。韓国ではZEPETO(※)が流行していますし、シンガポールは3Dコンテンツを好むカルチャーがあるように思うので、需要は大きいと思います。
(※)ZEPETO:韓国発のメタバースプラットフォーム。自分好みの3Dアバターを作成できる点が人気で、Z世代のユーザーが多い。

3Dデジタルコンテンツの市場でいうと、アジアの中では中国が最大ですね。その次に韓国、シンガポールが来て、日本はその次というイメージです。

少数精鋭のフルスタックエンジニアが揃うbestatの組織

bestat株式会社のオフィス風景

編集部

続いて、bestatさんの組織について伺います。現在の社員数をお教えいただけますか?

松田さん

正社員としては10名弱(2023年8月現在)で、他には業務委託のメンバーに協力してもらっています。近年の成長で、コミットする人数は1.5倍から2倍くらいに増えていますね。

編集部

どんなメンバーが集まっているのでしょうか。

松田さん

もともと私が所属していた東京大学工学系研究科の松尾研究室から独立する形で創業した会社ですし、事業内容からもおわかりになると思いますが、エンジニアが中心ですね。中でもフルスタックエンジニア(※)が揃っているのが特徴です。
(※)フルスタックエンジニア:システム開発において、上流・下流の工程や担当分野を問わず、複数の工程を担当できるエンジニアのこと

年齢構成としては非常に若くて、私以外は全員が20代から30代前半です。開発に際してはみんな積極的にアイデアを出してくれていて、私はビジネスサイドから見たプライオリティを決定しているという感じです。

編集部

bestatさんのカルチャーをあらわすようなエピソードはありますか?

松田さん

情報に敏感で、メタバースなどの分野の最新トピックをSlackで共有したり、ガジェットを購入して持ってきたりしています。また、現在のプロダクト自体、ゲームが好きなメンバーが考案したものなので、ゲームを愛好するメンバーは多いですね。

私もゲームは好きですが、本当にプロゲーマー並の腕を持つ者もいるので、ちょっと勝てないですね(笑)。

テック系企業でビジネス経験を積みたいインターンを募集

編集部

bestatさんでは、インターンの方は活躍されていらっしゃるのでしょうか。

松田さん

現時点では、エンジニアとして2名のインターンに勤務してもらっています。業務内容は、直接クライアントに届けるようなものはやはりまだ難しいので、テスト的な実装のためのコーディングが中心です。

弊社のエンジニアは求める技術レベルが高いこともあり、インターンは特定の研究室からご紹介いただくという形になっています。

編集部

エンジニアではなく、その他のポジションについてもインターンの採用は予定されていますか?

松田さん

はい。今は在籍していないのですが、これからはビジネスサイドのインターンも積極的に募集していく予定です。

ビジネスサイドのインターンにおける要件としては、3Dやメタバースの分野に興味があることはもちろんですが、「業界などのリサーチを任せられる人」「スライド作成など営業アシスタントができる人」を歓迎しています。

あとは、週1回の出社ペースだと業務も進めづらいですし、本人の経験としても得られるものが少なくなる可能性があるので、週2回以上はコミットしてほしいですね。

bestatでインターンとして働けば、Web3.0(※)の最新のビジネス事情について、技術的なことも含めて学ぶことができます。これは学生の皆さんにとっても大きなメリットだと思います。
(※)Web3.0:ブロックチェーンなどを活用し、特定のプラットフォームに依存しない仕組みで構築される次世代の分散型インターネットのこと。「Web3」とも呼称する。

編集部

最先端かつ成長中の事業に携わることで、机の前だけでは得られないような知識を学ぶことができるのですね。テック系の企業でのインターンを志望する学生にとって、すごく興味深いのではないかと思います。

「市場を自分で作っていく」意欲のある人を歓迎

bestat株式会社の社員による打ち合わせ風景

編集部

最後に、この記事をご覧になって興味を持った読者の方に向けて、メッセージをいただけますか。

松田さん

私たちbestatが作っているのは、世界的にまだそれほど競合がないサービスです。「3Dデジタルコンテンツ」という大きな市場があるわけではないので、自分たちでどれだけ市場を作っていけるかが問われます。

クライアント側からしても、たとえば「御社の製品を3Dモデルにすることでこんなことができます」と言われても、なかなか想像しにくいと思います。でも、だからこそこれから大きく発展していく余地があるとも言えるんです。

できあがった産業の中で競争するのではなく、まだお客様が想像できない、世界的に知られていないサービスを作って広めようという気概のある方に、ぜひ来ていただきたいです。

編集部

新しい市場を自分で作っていくという意欲のある方、そして最先端の技術に触れて成長していきたい方は、bestatさんにフィットするのではないかと感じました。本日はありがとうございました。

■取材協力
bestat株式会社:https://www.bestat-data.com/
採用ページ:https://bestat-data.com/careers