中古スマホ市場を牽引するBelongが目指す自由な働き方とワンチームの両立

先進的な働き方や社内カルチャーで注目を浴びている企業の魅力や社内制度についてお届けする本企画。今回は、中古スマートフォンの買取・販売サービスを展開し、創業4年で急成長を遂げている株式会社Belongにお話を伺いました。

株式会社Belongとは

株式会社Belongが提供する個人向け中古スマホECサイト「にこスマ」のロゴ
▲Belongさんでは、高品質な中古スマホがオンラインで購入できる、個人向け中古スマホECサイト「にこスマ」を運営

株式会社Belongは、2019年に伊藤忠商事株式会社の社内ベンチャーとして誕生して以来、順調にサービスの拡充と事業の拡大を推し進めながら、中古スマートフォン市場の成長と拡大を牽引する存在として注目を浴びています。

会社名 株式会社Belong
住所 東京都港区赤坂6丁目4番10号 赤坂ZENビル4階
事業内容 中古スマートフォンの小売・卸売業
設立 2019年2月
公式ページ https://belong.co.jp/
働き方 リモートワーク、フレックスタイム

今回は、個人の意思決定やライフスタイルを尊重し合い支え合う企業カルチャーや、自由度の高い働き方をバックアップする独自の福利厚生制度、そしてBelongさんのカルチャーにフィットする人材像について、人事担当の吉川貴英さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社Belongの人事担当である吉川貴英さん

株式会社Belong 人事

吉川 貴英さん

個人・法人をターゲットに中古スマホの利便性向上を目指す

株式会社Belongが展開する4つのサービス
▲Belongさんでは、個人・法人向けに計4つの中古スマホの売買やレンタルサービスを展開している(公式サイトより引用)

編集部

まずは、Belongさんの事業内容について教えてください。

吉川さん

弊社の主軸事業は、中古スマートフォン(以下、スマホ)ビジネスで、個人向け・法人向けの両方に対し、中古スマホの買取や販売を行っています。

個人向けサービスとしては、中古スマホを販売するECサイト「にこスマ」と、買取を行う「にこスマ買取」を運営しており、法人向けサービスとしては、レンタルや販売形式で端末をご提供する「Belong One」と安心して不要な端末の買取が可能な「Belong買取 for Biz」を2021年にリリースしています。

編集部

法人向けサービスでは、個人向けサービスとの間にどのような違いがあるのでしょうか?

吉川さん

弊社の法人向けサービスは、企業様への端末提供はもちろんのこと、ITインフラ整備における手間やコストの削減をサポートするソリューションをワンストップで提供しております。

働き方の多様化や業務効率化のためのDXソリューションの導入など、幅広くスマホやタブレットが必要となるシーンが増えている中で、安価だけれども品質の高い中古端末をお客様の用途に応じてご提供しております。

大きな枠としては、「Belong One」では中古スマホの販売とレンタルの両方を行い、各種設定やソフトウェアのインストール、そして社内に配備された後のヘルプデスクの運用代行までをワンストップで提供しています。

そして、端末のリプレイスに際しての中古端末の買取・回収からデータ消去を「Belong買取 for Biz」にて行っています。

編集部

法人サービスは以前より限定的に提供していたサービスだったとのことですが、正式リリースに至った背景を教えてください。

吉川さん

やはり法人のお客様からのニーズが高かったことが最大の理由です。

特に、中古スマホのレンタルサービスのご要望というのが多かったことから、頂いたニーズを反映させたサービスに再設計し、正式リリースに至ったという経緯です。

正式リリースから1年半ほど経過しましたが、さまざまな業種・業界、規模の企業様から幅広い用途でお引き合いを頂くことが出来ており、問い合わせ数は昨年比で10倍以上となっております。(2023年時点)

中古だからこそ商品の品質を守り、バックグラウンドを開示している

株式会社Belongの掲げるサービススローガン
▲Belongさんでは、利用者が抱きやすい不安要素の解消策として「徹底した透明性」を追求し続けている(公式サイトより引用)

編集部

Belongさんのホームページから、お客様に中古スマホを安心して持ってもらうために、透明性や正直さを重視していると書かれていました。具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?

吉川さん

まず中古スマホというのは、すでに他の誰かが使用したものですので、利用に際しては「ちゃんと使えるのかな」「きれいじゃないかもしれない」などの不安を抱くお客様が多くいらっしゃいます。

そこで、そういった不安を払拭するための取り組みとして、弊社では、最新の検査ツールを導入するなど、検品精度やクリーニング技術の向上にかなり力を入れて取り組んでいます。

加えて「にこスマ」では、「三つ星スマホ」という良質な端末のみを厳選して掲載していますが、中古品は1点1点端末の外観の状態やバッテリーの持ち具合が異なります。そのため事前に端末の状態を正直にサイト上で1点ずつ公開するようにしています。商品の品質やバックグラウンドの情報をお客様に正直に開示する姿勢は、概ね好意的に受け止められていると思います。

実際に利用されたお客様からは、「思った以上にきれいだった」「問題なく使える」などの声が多く、「中古品」だからと抱いていたイメージよりは良い商品を提供できていることを実感しています。

編集部

法人向けサービスに対する声も同様でしょうか?

吉川さん

そうですね。法人のお客様からも順当に同様の評価を頂いています。

ただ、法人の場合は、やはりデータ消去という点が重要なポイントですので、デバイスの買取時にデータを消去し、消去証明書を発行するなどの安心対策を行っており、こちらに対しても好意的な声を頂いていますね。

高いリモートワーク率と多様なコミュニケーション環境

株式会社Belongのミーティング風景
▲オンライン参加と対面参加のメンバーが混合するハイブリッド型ミーティングは、Belongでは日常の風景

編集部

Belongさんでは、オペレーションセンターと本社とに拠点が分かれていますが、リモートで働かれている方はいらっしゃいますか?

吉川さん

はい。かなりの数の社員がリモートワークを選んでいます。

編集部

そうなんですね。リモートワークの導入に際しては、どのような制度や社内ルールを設けられているのですか?

吉川さん

まず、制度としては、在宅勤務に関する規定を設けています。

基本的には、上長に相談して承認されればリモートワーク可能という感じで、所感としては、週2日ぐらいの頻度で出社している人が多いように思いますね。働き方は自分で決めて、業務を調整するという前提条件のうえで、自由にリモートワークでも出社でも、どちらでも選べるようにしています。

Belongでは、「社員一人一人は最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を自分で選択していいよ」という考えをマネジメント層が持っているため、所属するチームや部門内で話し合った結果、ベストな形であれば、本人やチームの意思決定を尊重しますという姿勢なんですよ。

編集部

自分の抱えている仕事の特性や業務内容に応じて、自分で設定できるなんて、かなり自由度の高い働き方ですね。

チャットやWeb会議など、自分に合ったコミュニケーション方法を選ぶ

編集部

リモートワーク導入における課題として、社員同士のコミュニケーションや意思疎通が課題にあがることが多いですが、Belongさんでは、社員同士のコミュニケーションは問題なくとれていると感じられますか?

吉川さん

そうですね。その点では、チャットツールの活用は大きいかなと思いますね。

例えば、Slackのハドル機能ってあるじゃないですか。リモートで離れていても、チャット上ですぐに声をかけられ、何気なくハドルミーティングが始まっているという場面はよく起こります。

他にも、Google MeetやZoomといった、オンライン会議システムをいくつか取り入れており、「自分にあったツールを使って、自分に合った方法でコミュニケーションを取る」という形にしています。

編集部

なるほど。例えばエンジニアだったら、「このツールのこの方法で話す方が効率よく意思疎通ができる」みたいなことですね。

吉川さん

おっしゃる通りです。あとは、一部になりますが仮想オフィス空間も導入しており、そちらへの出勤も可能です。

仮想オフィスは、在宅でありながらも出社している感覚を得ることができます。チャットやオンライン会議とも違い、リアルタイムで実際に話しかけに行くようなアクションを取ることができます。コミュニケーションツールの選択肢の一つという位置付けでも運用しています。

社員もその家族も大切な仲間。ライフステージに配慮した福利厚生

株式会社Belongのオペレーションセンターでの作業風景
▲約200名の派遣スタッフが真剣に作業を続ける、Belongさんのオペレーションセンター

編集部

社員自らが自分のライフスタイルに合わせて好きな働き方を選ぶことができるBelongさんですが、フレックスタイムを採用されていると伺っています。こちらもある程度自由に本人が勤務時間を設定することができるのでしょうか?

吉川さん

はい。おっしゃる通りです。現在Belongには、正社員が50名から60名、派遣社員が200名程度勤務しており、勤務先は正社員の大半が本社、派遣社員はオペレーションセンターという風に分かれています。

その中でまず、正社員ですが、本社勤務者やエンジニアのような働く場所を問わないメンバーに関しては、かなり柔軟に本人が勤務時間を変えることができ、制度の利用率も高い状態にあります。

その反面、オペレーションセンターは、1日の仕事の流れが決まっていて、工数管理をしなくてはいけないし、お取引先様とのやり取りもあるため、勤務時間は全員同じと決めています。

編集部

勤務時間も社員本人の都合の良い時間帯に調整が可能なんですね。けれど、コアタイムとされている11時から15時の間の勤務は必須ですよね?

吉川さん

そこも柔軟性を持たせています。絶対に11時に勤怠を切らないといけないわけではなく、例えば、午前中に用事があるなら、12時からの出社でいいよという具合に適宜対応しています。

完全にルールが存在しない、軽んじて良いというわけではなく、原理原則は会社の方で定めておいて、その範囲内であれば自由にしてよいというのが基本姿勢です。

会社が定めたルールを守っているということが大前提にあるからこそ、スポットで発生するイレギュラーに柔軟に対応できるようになっているのです。

「休むことも仕事のうち」充実した休暇制度

編集部

ワークライフバランスを重視するBelongさんですが、その他に設けられている福利厚生制度はありますか?

吉川さん

はい。Belong独自の制度になるんですが、傷病休暇の「Sick Leave」と「Family Emergency」という2つの制度が、弊社で利用度の高い制度になります。

これらの制度を設けるにあたっては、外資系企業での勤務経験がある経営陣からの意見がきっかけとなっていまして、社員本人やその家族が病気や緊急を要するような事態にある時には、しっかり休みましょうというポリシーをもとに設計されています。

例えば、社員本人が体調不良の際は、年間最大10日まで取得可能な傷病休暇「Sick Leave」を利用して休むことができます。

また、二親等以内の親族の結婚や配偶者の出産などには、「Family Emergency」休暇を取得することが可能ですので、有給休暇を使うことなく、家族のイベントに立ち会うことが可能です。

育児休暇についても、男女問わず、取得実績を重ねている状況でして、自分の大切な家族やパートナーとの時間のために、休むときはしっかり休む意識というのは浸透してきていると感じています。

共に働く社員にとって大切な家族の存在は、会社にとっても大切ですし、ちゃんと大事にしてほしいという想いが、このような制度設計に大きく影響していますね。

編集部

有給休暇を、自分の風邪や家族のイベントで使い切ってしまうことを恐れる必要はないんですね。

吉川さん

はい。有給休暇は純粋にリフレッシュのために使ってもらうことができます。実際に「Sick Leave」や「Family Emergency」を利用した社員からは、「こんなに融通がきくものなの?」という驚きと、喜びの声が出ています。

アウトプットの質を高める資格取得支援制度

編集部

資格取得支援もされているようですが、こちらはどのような支援制度になるのでしょうか?

吉川さん

社員自身の努力を会社が讃えようというポリシーがあるため、自発的に取得した資格に対しては一部、会社から依頼して取得した資格に対しては基本的全額、取得にかかる費用をサポートしています。

また、資格を取得して終わりではなく、せっかく頑張って得た知識は社内で共有するようにしています。

全社的に知識やノウハウを蓄積したり、専門性を高めたりして、ナレッジ共有を進めていくことで、本人のアウトプットの質だけでなく、チームや部門全体のアウトプットにも変化が見られる好循環が生まれていることを感じます。

急成長の秘訣は社員全員が正直に向き合うワンチームカルチャー

株式会社Belongの掲げるバリュー
▲Belongさんに務めるメンバーの行動指針として浸透している3つのバリュー(公式サイトより引用)

編集部

これまでのお話にもあがった「正直さ」という部分は、Belongさんのバリューにも含まれていますよね。この3つのバリューは、全社的に浸透していますか?

吉川さん

はい。浸透していると思います。やはり、「Be Honest」が最も注目されやすいバリューなんですが、社内ではごく自然とそういう空気感が生まれています。

チーム間でも「納得いくまで話そうよ」みたいなムードでミーティングが始まったり、チャットツール上でも同様で、みんなの視線がある中でも相談や話し合いがちゃんとできている点は、やはり「Be Honest」によるものではないでしょうか。

その延長線上のようになるのですが、「Be United」も自然に浸透していると感じています。Belongのビジネスには、BtoBとBtoCの2タイプがあって、拠点は物理的に近いとはいえない本社サイトとオペレーションセンターがあり、それぞれでオペレーションチームメンバーやCS、営業、エンジニア、他にも様々な職種の人が関わっています。

このようなチーム間協力が不可欠な構成で会社や事業が動いている中で、ここまでの成長が遂げられているということは、チーム間で信頼関係が築けていて、連携がしっかりと取れていた結果なのかなと思いますね。

編集部

正直な態度で仲間同士助け合うことで、結果的に「Make a Contribution」ができる、チームや社会に貢献できるということですね。ワンチームで取り組むという意識は、Belongさんの急成長を支えている重要な組織文化なんですね。

求めているのは自らが動けるチームプレイヤー

株式会社Belongオフィスでの業務中の様子
▲Belongさんでは、社員一人一人が自分のパフォーマンス最大化を自分でマネジメントしながら、和やかな雰囲気でのチームワークが実現している

編集部

採用にあたり、Belongさんが求める人材像や御社で働く魅力について、お聞かせください。

吉川さん

求める人材像としては、やはりBelongのカルチャーや姿勢に共感いただける人の方が長く一緒に働けるため、そこはポイントかなと思います。

あとは、ロジカルに考え、物事を自分で組み立てて進めていくのが好きな方は、どのチームでも歓迎されます。加えて、弊社のバリューである「正直さ」や「ワンチームで取り組む」「貢献する」という姿勢に抵抗感がない方はかなりフィットしやすいと思います。

総じて言うなら、1人で目立ちたいスーパーマンタイプではなくて、ちょっと地味でも、チームの中で自分のやるべき業務を正しく全うするタイプの方が弊社にはマッチすると思います。

編集部

御社で働く魅力についてお教えいただけますか?

吉川さん

Belongは、伊藤忠商事の社内ベンチャー制度に端を発して生まれた企業ですので、強力な後ろ盾に支えられながら、チャレンジできる環境があるというのは、弊社で働くうえで大きな強みとなります。

大企業ならではの明確で強固な仕組みと、スタートアップならではの刻々と変化するフレキシビリティが良いバランスで混在しているので、頼るところは頼って、自分たちでできるところは自分たちでやってという風に物事を進めることができる点は大きなメリットとなると思います。

編集部

最後に、本記事を読んで、Belongさんで働くことに興味を持たれた方にメッセージをお願いします。

吉川さん

現在Belongに在籍しているメンバーの中で、最初から中古スマホ市場に興味があったという人は少数派だと感じています。

スマホを普段何気なく使っている方が、Belongと関わりをもってそのまま気に入ってjoinしましたというケースが多いと思います。

ですので、特に前知識や経験がなくても、Belongの取り組みや考え方に興味を感じてもらえたら、気軽に話を聞きに来てください。

編集部

Belongさんの互いに尊重し合い協力し合うカルチャーなら、新しいメンバーの方もすぐに馴染めそうですね!

本日は、貴重なお話をたくさんお聞かせ頂きまして、本当にありがとうございました。

■取材協力
株式会社Belong:https://belong.co.jp/
採用ページ:https://belong.co.jp/recruit/