時短勤務でもチームリーダーに。ベイシス株式会社の女性が活躍しやすい環境と風土とは

注目企業の新しい働き方や、社員のワークライフバランスにも力を入れている企業を紹介する本企画。今回は、モバイルやIoT、ITの通信インフラの構築や運用・保守などを行うエンジニアリング会社「ベイシス株式会社」にインタビューしました。

超スマート社会の通信インフラを創り・支える「ベイシス株式会社」

ベイシス株式会社のサービスのイメージ画像

ベイシス株式会社は「ICTで世の中をもっと便利に」をミッションに掲げ、社会にとって不可欠なモバイル通信やWi-Fiのネットワーク構築等を行う通信エンジニアリング企業です。

携帯電話基地局の設置工事や保守・運用、Wi-FiやIoT機器の設置を行い、超スマート社会の通信インフラを創り・支えるインフラテック事業を展開しています。

会社名 ベイシス株式会社
住所 東京都港区芝公園2丁目4-1 芝パークビルB館13階
事業内容 インフラテック事業
設立 2000年7月19日
公式ページ https://www.basis-corp.jp/
働き方 フレックスタイム制度(コアタイム11:00~16:00)
ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)

男性が多数を占める通信インフラ業界でありながら、2021年には『第4回WOMAN’s VALUE AWARD』(※)の企業部門で審査員賞を受賞するなど、女性社員の活躍が目立つベイシス株式会社。
※一般社団法人日本ウーマンズバリュートレーニング協会が主催する「積極的に女性を採用し、女性が活躍できる環境がある会社」に贈られる賞。

今回は、育児と両立しながら勤務する女性社員の立場からA・MさんとM・Yさんにお話を伺うとともに、女性社員の活躍をサポートする背景について、同席していただいた人事総務部人事課・課長のD・Tさんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
ベイシス株式会社の人事総務部のA・Mさん

ベイシス株式会社
人事総務部 業務管理チーム

A・Mさん

ベイシス株式会社の人事総務部のM・Yさん

ベイシス株式会社
人事総務部 人事課

M・Yさん

ベイシス株式会社の人事総務部人事課課長のD・Tさん

ベイシス株式会社
人事総務部 人事課 課長

D・Tさん

育児と仕事を両立しているメンバー2名の働き方

ベイシス株式会社のオフィスの様子

編集部

ベイシスさんでは、様々な働き方で活躍されている女性の方が在籍されているとお伺いしました。実際の事例として、A・Mさん、M・Yさんのお二人の話をお聞かせいただければと思います。

A・Mさん

私は、2013年に中途入社して、業務管理という経理と現場を繋ぐような業務をしています。2018年から2019年の1年間、産休・育休を取得し、今は時短勤務をしながらチームリーダーを務めています

現在は時短勤務ですが、子どもが来年6歳になるので、大体1年後にはフルタイムに戻る予定です。

M・Yさん

私はこれまで複数の企業を経験してきて、営業職やインストラクター、人事など様々な職種に就いてきました。ベイシスには2023年9月に入社し、人事評価制度の運用や、人事に関わる業務に携わっています。

2歳の子どもが1人いますが、保育園に預けて、テレワークと出社を組み合わせながらフルタイムで働いています。出社の頻度は基本的に、週1〜2日です。

週1日は出社するのがマストになっていて、もう1日は業務の状況で臨機応変に対応しています。

編集部

A・Mさんは産休・育休を取得して復職されたとのことですが、休暇の前後で業務の調整など不安に思ったことはありますか?

A・Mさん

私が所属している管理部門は、すでに産休・育休を取得して復帰している方が何人かいました。なので、不安はなく、自然と「産休・育休を取得して、その後は復帰しよう」という考えを持っていました。

助け合う風土がある会社。育児中の社員もみんなでフォロー

インタビューに応えてくれたA・Mさんとお子さんの写真
▲A・Mさんとお子さん。女性社員も増えてきており、働きやすい環境が同社の特徴。

編集部

通信インフラは男性が多数を占める業界ですが、ベイシスさんの男女比率はどれほどでしょうか?

A・Mさん

私が入社した10年前ですと、現場の工事をやっている男性社員が多く、どちらかというと男性的な会社だったと思います。今も割合で言うと3割ほどと、女性社員はまだ少ないです。

しかし、この10年で女性もすごく働きやすくなってきており、最近は新卒入社でも女性の比率も高くなってきて、全体的に女性が多くなってきましたね。

編集部

M・Yさんにお聞きします。これまで様々な企業を経験されてきたことを踏まえて、ベイシスさんはどんな会社だと感じていらっしゃいますか?

M・Yさん

まず、手前味噌ながらこれまで働いてきた会社の中で、一番働きやすいと感じる会社です。社員みんなの人が良く、助け合いの精神が根付いている会社だと思います。

例えば質問を受けた時に、自分の工数を割かれるという考えの人がいなくて、むしろ助けになってよかった!遠慮なく聞いてね!というマインドを持っている人達ばかりだと感じています。

入社してすぐの頃は、たくさん質問することがありますが、その時から丁寧且つ詳細に教えてくださり、入社したての自分の意見も聞いてくださっていたので、心理的安全性が高い環境だと思っていました。本当に働きやすくて、やっと自分に合う会社に出会えたと感じています。

インタビューに応えてくれたM・Yさんとお子さんの写真

編集部

育児中の社員さんに対する会社の雰囲気はいかがでしょうか?

A・Mさん

私が所属している業務管理チームは新卒、中途入社など経歴も年齢も様々な女性6人のチームなんですが、みんなが気にかけて、助けてくれようとしている気持ちが伝わってきます。

例えば、退勤時間を過ぎても仕事をしていると「時間、大丈夫?何か手伝えることはない?」と声をかけてくれたり、チーム以外の社員からも同じように声をかけてもらったり、本当にありがたい環境でとても助けられていますね。

柔軟な勤務時間の変更など、女性の活躍をサポートする数々の制度

編集部

女性社員のみなさんをサポートする制度として、どういったものが挙げられますか?

A・Mさん

産休・育休の取得はもちろん、時短勤務制やフレックス制、テレワーク制度が挙げられます。時短勤務もフレキシブルに勤務時間を決められるので、10時から17時にする人もいますし、私は9時〜16時まで勤務しています。

ただ業務によっては、育休・産休の取得後、同じ業務に復帰するのが難しい、復帰した後にやっぱり両立は難しいと感じる社員もいます。弊社では、ジョブローテーション制度があるので、他部署への異動の希望も出しやすいと思います。

もちろん、自身の生活に合わせるだけではなく、キャリアアップを考えて活躍する場を変えるためにも活用されています。

編集部

実際に育児と仕事を両立されている立場から、助かっていると感じている制度があれば教えてください。

M・Yさん

やはりフレックスタイム制とテレワーク制度があることです。特にフレックスタイム制度は、群を抜いて助かっていますね。

子どもがまだ小さいので、保育園に行く準備中にぐずっちゃうこともあります。前職はシフト制で遅れることができなかったので、ぐずる子どもを待ってあげられなくて、私も子どももストレスを感じてしまうことが多々ありました。

今は、フレックスなので柔軟に調整することができて、自分もストレスなく仕事に集中できています。

編集部

勤務時間を柔軟に変更できるのは、お子さんがいらっしゃる方にとっては非常にありがたいことですよね。そして、制度があることを前提として、実際にそれを利用して活躍されている方がいると、若手の女性社員の方も安心して働けるのではと思いました。

時短勤務のままで、育児とチームリーダーを両立

ベイシス株式会社のA・Mさんの勤務風景

編集部

A・Mさんは時短勤務ながらチームリーダーとして活躍されています。育休前からリーダーをされていたのでしょうか?

A・Mさん

産休・育休の取得前にも、3名程度のチームリーダーをしていたことがありましたが、復帰してからはメンバーが増えて、評価や面談などもするようになりました。

リーダーのお話をいただいたときは「自分にできるのか」という不安もありましたが、この会社で働き続けられる場所を作れたらという思いから、会社の中で、チームの中で、一つの役割を作り上げたいと考え、チームリーダーのお話を受けることにしました。

編集部

時短勤務の中で、チームリーダーとして働くのは大変なことだと思います。大変だなと思うことや、効率よく働くために工夫していることがあれば教えてください。

A・Mさん

チームの皆に助けてもらっている立場で、評価をするのが難しいと感じています。勤務時間も短いので、メンバーの全部を見きれてない不安や「果たして私でいいのだろうか」という葛藤はあります。

そこに関しては、自分のチームの役割は上に立つのではなく、メンバーをまとめることに重きを置くことで折り合いをつけています。私がみんなを引っ張ってくというより、みんなで成果をあげていこうという視点で、仕事をしています。

キャリアプランもライフプランも諦めなくていい環境

ベイシス株式会社で勤務するM・Yさんの仕事中の様子

編集部

結婚、出産を経て自身のキャリアを断念してしまう女性も少なくありません。

A・Mさん

残念ですが思い通りにいかないこともあると思います。私自身はリーダーになりたいとか、あまり深く自分のキャリアについて考えていませんでした。

でも、産休・育休から復帰したら、フレキシブルに働ける制度が整えられていて、働きやすい会社になってきたこと、「今の会社で長く働けたらいいな」と思うようになったんです。

そこから「今ある環境でベストを尽くそう」と、時間が限られているので無駄を省くとか、効率よく仕事をする事を考えるようになりました。

現況にとどまらずに、女性を含む全社員が働きやすくて、活躍し続けられる環境となるために、取り組みが進められているので、キャリアも人生も自分が望む選択ができていると感じています。

M・Yさん

出産するとキャリアを断念したり、ある程度諦めたりしないといけないだろうと考えていました。

しかし、ベイシスにはキャリアを断念しなくてもいい環境があって、且つキャリアを諦めない考えを持って、実際に実現している社員の方々がいます。なので自分もライフもキャリアも諦めないでいられると感じています。

女性が「自分らしく」活躍できる場所を増やすことが、女性管理職比率の向上につながる

ベイシス株式会社の人事課課長のD・Tさんの写真

編集部

2023年10月にサステナビリティサイトが公開されました。その中の重要課題として、「女性役員比率の向上」「女性管理職比率の向上」が挙げられていますが、こちらについて詳しくお伺いできますか?

D・Tさん

あくまでも、女性役員・管理職の比率を上げること自体が目的ではなく、目指している組織像の一つを表しているものだと考えています。

個人の意見になりますが、男性ですと、みんなを引っ張っていくスタイルのリーダーシップを発揮される方が多く、女性ですと、メンバーや課題に対して細やかで且つしなやかに対応するスタイルのリーダーシップを発揮される方が多いと感じています。

どちらも重要な資質ですが、女性がリーダーとして活躍できる場所やシチュエーションは、もっとベイシスの中にあっていいと考えています。そのために女性管理職が活躍しやすい役割を用意したり、女性社員に「ベイシスで管理職をやりたい」と言ってもらえるようにするのが、僕らの仕事だと思っています。

女性も男性も、ベイシスで「自分らしく」働いてほしい

編集部

産休・育休制度や時短勤務制度など、女性が活躍するための制度が整えられています。女性社員の活躍を支援されている、その理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?

D・Tさん

今、日本は少子化に伴う労働人口の減少がどんどん進行していると言われています。こうした中で、貴重な労働力である女性が仕事を辞めてしまったり、時短勤務ありきの選択をしなければならない状況に対して、ずっと疑問を感じてきました。

人生の選択として退職を選択したり、時短勤務をした方がご自身の人生を豊かにできるのであれば、そちらを選択することは当然のことだと思います。ただ、本当は育児しながらでもご自身のキャリアも大事にしたいと思っている方がいらっしゃる場合で、制度面や職場のサポートが不十分であることが原因となってフルタイムでの勤務が選択できないのであれば、会社として柔軟な働き方の選択肢を十分に用意できていないということになります。

労働力をしっかり確保しつつ、女性がキャリアも大事にした上で、「自分らしく」仕事できることが何よりも大切だと考えています。少しずつ実現しつつあるとは感じていますが、まだまだ不十分だと感じています。

編集部

女性活躍を支援することで、会社としては労働力を確保できますし、社員さんもモチベーションを上げられたり、ストレスを感じにくかったりするので生産性向上も期待できますね。

D・Tさん

もちろん女性だけではなく男女問わず、社員全員がご自身の人生を大事にしながら、ベイシスという会社を通じて「自分らしく」人生の価値を見出して働けることが、私の夢です。そのための重要な要素の一つとして、女性がより自分らしく働ける環境を創るというのが挙げられます。

人によって異なるご家庭等の事情があり、それによって働き方は一人ひとり変わってくると思います。それぞれの事情に合わせた選択肢を一つでも多く増やすことが、会社としてやるべきことです。今後も、その選択肢の幅をさらに広げていく必要があると考えています。

編集部

女性の方々の働きやすさをサポートされているのは、社員のみなさんが自分の事情や希望に合わせて働ける会社となるための一歩ということですね。これからのベイシスさんの取り組みに、ますます注目が集まることと思います。

働きやすい制度を本気で整えているベイシス。理念に共感する人はぜひ応募を!

編集部

最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。

A・Mさん

弊社が大切にしている企業理念に、「MISSION」「VISION」「VALUE」があります。その中でも私は仕事をする上での価値観や行動指針を示している「VALUE」の、常に挑戦し成長し続ける姿勢だったり、それを楽しもうとする社員たちに感化され、自分のモチベーションになっています。

ベイシスの企業理念に共感できる人、価値観や考え方がマッチしている人が求められますし、そんな人たちが集まっている会社だと思います。

また将来、ライフイベントにより働き方が変わった時は、ジョブローテーション制度などを活用したり、上司や人事に相談したりするなど、自分のライフステージ、理想とするワークライフバランスに合わせて仕事をしていけるような環境が整ってきました。少しでもベイシスに興味がある方は、まずは飛び込んでいただきたいです。

M・Yさん

複数の会社を経験してきた中で、制度は存在してるけれども、実際は利用されていないケースや、社員が働きやすい環境を本気で作ろうとしている会社に勤めた経験がなかったことから、それが普通だと思っていました。

その様な中、人的資本経営を掲げているベイシスに出逢い、入社してみるとそれぞれの制度がきちんと運用されていました。社員みんなが最大限のパフォーマンスを発揮できるように、且つ自己実現できるように、制度の目的や存在が浸透していると感じています。

ですので、社内制度を使い、自己研鑽や資格取得、就業環境を活用しながら働くことができています。

ライフステージやライフスタイルが変わっても、働き方を選択しながら、自分が目指す生き方ができる会社だと思ってます。会社としては、今後も、働き方やキャリアの選択肢の幅を広げていく見通しなので、安心して選んでいただきやすい会社だと思います。

自分のキャリアもライフも諦めたくないと思っている方や、この記事を読んで共感する部分があった方は、ぜひ一度ベイシスの話を聞いてみてください。

編集部

お話をお伺いして、産休・育休をはじめとした制度の数々が形骸化されずに、積極的に活用されて、女性社員の方々がご自身の希望に合わせて働かれている企業なのだとしみじみと感じました。

女性を含め、社員の皆さんがライフプラン、キャリアプランに沿った働き方ができるよう、今後も取り組みを進められるベイシスさんの姿勢は、多くの方にとって魅力的に映るのではないでしょうか。

本日はありがとうございました!

■取材協力
ベイシス株式会社:https://www.basis-corp.jp/
採用ページ:https://www.basis-corp.jp/recruit/