エンジニアが場所を問わず活躍できる環境を作り、成長を続けている企業をインタビューする本企画。今回は、通信制御ソリューションやIoTソリューションの開発を手掛けている株式会社アクティスにお話を伺いました。
株式会社アクティスとは
株式会社アクティスは1989年の創業時から、通信事業者様向けの通信ソフトウェア開発を手掛けてきました。
その後徐々に事業領域を増やしていき、現在はSalesforceの導入支援などのビジネスソリューションや、自動車を制御する車載システム開発も展開しています。
| 会社名 | 株式会社アクティス |
|---|---|
| 住所 | 東京都千代田区東神田二丁目3番10号 PMO秋葉原Ⅱ 4階 |
| 事業内容 | ・通信制御ソリューション ・ビジネスソリューション ・IT基盤ソリューション |
| 設立 | 1989年10月2日 |
| 公式ページ | https://www.actis.co.jp/ |
株式会社アクティスの社員は8割以上がエンジニアです。エンジニアが成長するための制度やキャリアパスを整えると同時に、働きやすい環境も構築しています。全国各地に支社があり、場所を問わず自分の興味のある分野の仕事に取り組むこともできます。
同社で働く魅力について、人事部の田川輝彦マネージャーと山田薫さんにお話を伺いました。
通信インフラやビジネス、車載システムの分野でソリューションを提供
▲通信インフラの分野に強みを持つアクティスは、チャレンジする姿勢を前面に打ち出している（公式サイトより引用）
編集部
初めに、アクティスさんの事業内容について伺わせてください。
田川さん
アクティスは創業以来、通信インフラの分野でソリューションを提供してきました。手掛けてきたのは固定網通信や移動体網通信、3GからLTE(4G)、5Gなどの大容量パケット通信システム開発などです。
そのほか、カーナビのシステムや携帯端末アプリケーションソフトウェアなど、組込ソフトウェアの開発も行っています。
アクティスの特徴としては、通信インフラの分野で開発から保守運用まで一気通貫で手掛けていることが挙げられます。札幌事業所のメンバーが開発したシステムについて関東のメンバーが検証するなど、一致団結してクライアントのサポートを手掛けております。
編集部
通信インフラについては止まることが許されないため、優れた技術が求められそうですね。
田川さん
アクティスの強みは、優れた技術と高品質を創業以来保っているという点です。お客様に信頼されてきた高い技術力を生かし、通信インフラ以外の分野にも事業領域を広げています。
アクティスが手掛けているサービスの一つが、ビジネスソリューションです。企業様向けの業務系アプリケーション開発、ネットワークやサーバ構築といったサービスを手掛けています。
現在、特に力を入れているのが、クラウド関連サービスの提供（AWS、Salesforceなど）です。これまでに培ってきた技術だけに捉われず、新しいことにも挑戦することで事業を拡大しています。
編集部
1つのサービスの軸にとどまることなく、さまざまな軸を作りながら成長を続けているのですね。
エンジニアに用意されている多様なキャリアパス
編集部
アクティスさんには、現在何名ほどのエンジニアが在籍されているのでしょうか？
田川さん
アクティスは契約社員を含め、現在300名ほどの社員が在籍しています。その8割以上がエンジニアです。
編集部
アクティスさんのエンジニアはどういったキャリアを歩まれていくのでしょうか？
田川さん
プロジェクトでメンバーとして活躍した後、プロジェクトリーダーへとステップアップしていきます。その後は、プロジェクト管理を担うマネジメント、もしくは技術を極めるスペシャリストのキャリアパスを歩んでいきます。
チームリーダーの資質があってその方向で伸びていくメンバーもいれば、技術を高いレベルまで伸ばしていくメンバーなど、さまざまな成長の方向性がありますね。
編集部
多様なキャリアパスを選択できるということですね。どんなキャリアパスを選ぶのか、ある程度は自分で決められるのでしょうか？
田川さん
もちろん上司と相談しながら決めていくことになりますが、キャリアパスについては基本的に本人の希望をベースにして進んでもらっていますね。
編集部
社員の意思を尊重するカルチャーがあるのですね。
7割の社員がテレワーク中、フレキシブルに働ける環境
編集部
アクティスさんでのエンジニアの働き方についてお教えください。
田川さん
社員の約7割がリモートワークをベースとした働き方で業務に当たっています。最近はコロナ禍が落ち着いてきましたが、これからも出社に切り替えるといった対応は取らない方針です。どこでも働けるような環境を作っていますし、これからもその環境づくりを続けていきたいと考えています。
編集部
社員さんがオフラインで顔を合わせる機会はあるのでしょうか？
田川さん
部門ごとでミーティングや勉強会など、出社の機会を作っています。また、創立記念パーティーや年末の納会など、全社員が顔を合わせる機会も会社として作っております。ただ、そういったイベントもオンラインとオフラインのハイブリッドで開催していますね。
編集部
勤務形態についてはどういった形を採用されているのでしょうか？
田川さん
午前10時から午後3時をコアタイムとしたフレックスタイム制度を採用しています。基本的にフレキシブルに勤務してもらっています。
山田さん
アクティスに在籍しているエンジニアは、それぞれのスタイルで働いています。早い時間に仕事を始めている方もいれば、仕事を遅めに始めて遅めに終わるという方もいますね。
編集部
それぞれが働きやすい時間帯で仕事を進めているのですね。
社員のワークライフバランスを実現、育休を取得する男性社員が増加中
編集部
エンジニアは一般的に激務で、残業も多いようなイメージもあるのですが、その点はいかがでしょうか？
田川さん
アクティスの月の平均残業時間は約20時間弱となっています。まだまだ減らすべく取り組みを進めています。また、年間休日も125日以上を確保しており、有休も気兼ねなく取れる環境です。
テレワークとフレックス勤務制を採用していることから銀行に行くなどの少しの用事ならば中抜けできるので、プライベートと両立できるというメリットもありますね。
編集部
社員のワークライフバランスもしっかり考慮されているのですね。子育て中の社員さんもいらっしゃるのでしょうか？
田川さん
アクティスには、子育て中の社員もいます。男性社員でも育休を取得するケースが出てきて、1カ月から半年ほどお休みしている人もいますね。子育て世代の方にも長く働いてもらうべく、これからも環境整備を進めていく方針です。
資格取得の祝い金制度や動画研修など成長できる環境が整っている
編集部
エンジニアの成長のため、アクティスさんではどのような取り組みをされているのでしょうか？
田川さん
アクティスではエンジニアの成長のため、さまざまな制度や環境を構築しています。例として挙げられるのが、会社が推奨している資格を取得した社員に合格祝い金や手当を支給する制度です。
また、社員はオンライン動画研修サービスのudemyやschooを利用できる制度もあります。
編集部
動画ではエンジニアとしてのスキルを学ぶというイメージでしょうか？
田川さん
もちろんエンジニアとしてのスキルも学べますし、ビジネススキルに関する研修用動画を見ることもできます。また、対面でのキャリア研修も数多く実施しておりますので、ビジネスマンとしての総合的なスキルを得られます。
編集部
成長するためのさまざまなツールが用意されているのですね。実際にどのように利用されているのでしょうか？
山田さん
育児中の社員の例ですが、その方は現在時短勤務で働いています。時短勤務であるがゆえに、なかなか会社で実施されている研修に参加できていなかったそうです。ですが、動画研修があることで、自分の好きな時間に学べるためありがたいと言われていました。
編集部
自分の好きな時間に学べる環境があるというのは、社員さんからするととてもありがたいことですね。やはり活用することで成長している若手社員の方も多いのでしょうか？
山田さん
成長している若手社員は、動画研修や資格取得の祝い金制度を活用しながら、自分から積極的に学んでいるケースが多いですね。成長できる環境はありますので、しっかり活用してもらいたいと考えています。
編集部
若手のエンジニアが育つからこそ、高品質のサービスを提供し続けられているのだと感じました。
釧路の社員が関東の案件を担当、業務に事業所の垣根はない
編集部
アクティスさんは東京の本社のほか、大阪や神戸、北海道、広島、福岡と全国各地に拠点をお持ちです。それぞれ何名の社員さんがいらっしゃるのでしょうか？
田川さん
アクティスは各地に拠点を持っていますが、それぞれの社員数はまちまちです。神戸支店で50名程度、札幌事業所や福岡事業所で30名程度、広島事業所と釧路事業所が5~3名程度在籍しています。
編集部
基本的には、みなさんそれぞれ事業所のある周辺にお住まいなのでしょうか？
田川さん
各事業所の社員は、それぞれの拠点の周辺に住んでいますね。ただ、それぞれの事業所ごとに担当エリアがわけられているということではなく、例えば釧路にいる社員が関東地区の案件を担当している場合もあります。
西日本と東日本の事業所で一緒に進めるプロジェクトもありますし、福岡にいるマネージャーが関東のプロジェクトを統括するなど、担当エリアについて事業所の垣根はありません。
山田さん
担当エリアが事業所の場所でしばられないことで、社員にとっては幅広い業務を担えるというメリットがあります。
私は今福岡事業所に所属しているのですが、Salesforceに関連した案件は福岡独自ではまだ手掛けていません。それでも、Salesforceの案件に挑戦したいという社員は、関西のメンバーとリモートで一緒に仕事をしています。そういった事例は少しずつ増えていますね。
編集部
地方にいるからといって仕事の範囲が狭まることはないということですね。各エリアへの転勤については希望が出せるのでしょうか？
田川さん
ご家族の事情などを理由とした転勤希望については、必ずしもその通りになるとは限りませんが、できるだけ本人の希望に沿うように配慮しています。
また、アクティスでは、会社都合による転勤はほとんどなく、年に2～3件程度です。その場合も、転勤については本人の同意を大前提として進めていて、会社が強引に進めるということはありませんね。
停滞はしない、地に足付けて会社を少しずつ良くしていく
編集部
アクティスさんの社員さんはどういった方が多いでしょうか？
田川さん
アクティスには、みんなで協力しながら仕事を進めるのが好きという方が多いですね。一人で突っ走るというタイプはそれほどいないように思います。先ほどの転勤のお話でもお伝えしましたが、会社が何かを強引に進めるということもありません。
編集部
落ち着いた雰囲気のある会社ということですね。そのなかでも、社員さんが匿名でアイデアを投稿できる社内掲示板があると伺いました。落ち着いた雰囲気にありながらも、会社を変えていこうという姿勢も持ち合わせているということでしょうか？
田川さん
アクティスは何かを一気に変えていこうというよりは、地に足付けて少しずつ会社を良くしていこうという姿勢でいます。
もちろん、社内掲示板で寄せられたアイデアが全て反映されるわけではありませんが、社員の話をしっかり聞くというカルチャーはありますね。その姿勢は、上司が部下の話を聞くときも同じです。少しずつ事業の範囲を広げてきた会社ですので、停滞するということはありません。
編集部
急激に何かを変えるというよりは、腰を据えて本当に必要な変革を進めていくというカルチャーがあるのですね。
エンジニアとしてのスキルを伸ばせる居心地の良い会社
編集部
最後に、アクティスさんに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いいたします。
山田さん
アクティスが今求めているのは、入社後に向上心をもっていろいろなことにチャレンジしたいというマインドを持った方です。成長できる環境はありつつ、働く環境も整っていますので、安心して長く働き続けられると思います。
また、大きすぎず小さすぎない会社ですので、安定感もありつつ社員の声が上層部まで比較的届きやすいです。安定した環境で成長していきたいという方には、ぴったりな職場です。
田川さん
山田と重なる部分もありますが、エンジニアとしてのスキルを身に付けながら長く働き続けたいという方にとっては、アクティスは働きやすい会社だと思います。最大の魅力は、人の良さです。居心地が良い会社だと自信を持っていえます。
長く働き続けながらスキルアップをしていきたいという方は、ぜひ入社いただければと思います。
編集部
お二人のお話から、アクティスさんはエンジニアにとって心理的安全性の高い職場なのだと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社アクティス：https://www.actis.co.jp/
採用ページ：https://www.actis.co.jp/recruit/